能覚人

ミライ164

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〜第二章〜

驚き

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 「それが分かった所で、どうするんです?もう、あなたには手はないでしょう。」

 「いいや、ある。加護にはデメリットがあるからな。俺が負けるのが先か、貴様が倒れるのが先か。」

 この戦いは、俺が若干不利だ。何故なら相手の能力を知らない。相手も同じ境遇だと思うが、『凌駕の加護』は、俺と相性が悪すぎる。

 凌駕の加護りょうがのかご

 相手が強ければ、自分はそれ以上に強くなる

 つまり、俺が身体強化をすればするほど不利になっていく。だからといって、加護もあまり使えない。一か八か・・・か。

 「私は、前者です。なんせ、私の能力は加護と相性の良いものですから。体力回復。それが私の能力です。」

 「なに!?」

 体力回復。この能力は、確かに加護との相性抜群だ。これはまずい凝った。体力切れも狙えない。かと言って、強くもなれない。詰みだ。この曲面。どうやっても、勝て・・・いや待て。行ける。この理論が正しいのなら。

 「1つ訂正だ。貴様が倒れるを、貴様を倒すにな。」

 「言ってくれますね。では、勝負といきましょうか。ん?貴方、能力を解きましたね。」
 
 「お前の加護は、強ければ強く弱ければ弱くなる。そうだよな。」

 そう、これが一か八か。当たっていてくれ!

 「正解ですよ。確かに私の加護は、そういうデメリットもある。でも貴方は、一つ見落としをしました。我々は内乱を起こしたのではなく、皆私に力をくれたんですよ。」
 
 「まさかお前、あいつらは今も能力を使っているんのか?」

 「そのとうりですよ。盲点でしたね。それでは、全能祭も終わりとしましょう。さようなら。」

 飯田は、俺に向かって手を振り下ろした。その直後。

 「うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

 叫び声が聞こえたと同時に、ものすごい力を感じた。

 「なんだ、これ?」

 「能力の暴走さ。人々は、この現象を[能暴人]と呼ぶ。」

 !?

 「お前は、黒闇闇のボス!!なんでここに。」

 「今はこんなこと言ってる場合ではないだろう?いいかよく聴け。暴走を止める手段は3つ。
 その1  暴走した本人を殺す
 その2 暴走した本人に能素を取り込ませない
 その3 暴走した本人に君が無能の加護を使う
 君から見たら、1は現実的じゃない。2は、道具を使えばできる。3は、1番可能性がある。そもそも、暴走というのは取り込みすぎた能素を排出し切れなくて無理にでも外に出そうとした時に起きる現象。つまり、能素の供給を溜まっている分以上に止めるしかない。さて、何がいいかな?」

 「もちろん3だ。援護、頼んだぞ!」

 「いいとも。」

 絶対に救ってみせる。あいつのためにも。
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