能覚人

ミライ164

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〜第三章〜

赤色の扉殿

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 ~赤色の扉殿~

 「ここが、赤色の扉殿か~。大きいですね~。」

 呑気なこった。

 中は、迷路になっていた。しかも、毎秒毎分形が変化しているときた。

 そのせいで、6人が1人1人に分断させられてしまった。

 「こりゃまいったな~。1人になっちまった~。」

 と、俺は呑気なことを言っているが内心焦っている。

 「やぁ、こんにちは。僕は、飯田光弘といいます。」

 「飯田光弘!?お前もこっちにきていたのか?」

 「いいえ、僕はある人に作られた情報の融合体。いわゆる、分身と言う立場になります。ここでは、あなたが強くなったかを試すためにいます。ちなみに、加護を使うと暴走しますが今回はあえて使います。いいですね?」

 暴走?何でまた・・・。

 俺は、迷っていた。能力を使うか、使わないか・・・。

 俺は、使わなかった。

 「それでいいのか?そんなものでは、私には勝てない。」

 敵わなかった。

能力を使わなかったら、勝てないのだと気づいた。

 だからと言って、能力を使うと勝てなくなる。

 結局、勝てない。どちらにせよ、俺は弱かった。

 飯田の能力では、攻撃はできない。持久戦か?でも、能力なしでは俺は勝てない。

 どうする・・・、どうすれば・・・。

 !?

 待てよ?もし、これがそうだとしたら・・・いけるぞ。

 「なっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

 暴走した。

 それと同時に、飯田は消えて扉が開いた。

 そこには、全員いた。

 みんなは、自分自身と戦ったらしい。

 「パチパチぱち~、おめでと~。ごうかく~。」

 合格?一体何のことだ?

 「あれ?何で、そんなキョトンとしてるの?あっ、そうか。言ってなかったね、試練のこと。」

 試練?そうか、俺の試練だけ自分と戦うのじゃなかったのは、俺はもう自分を受け入れているからか。

 飯田の件は、俺が責任を感じてたから。次あった場合、能力を使う勇気があるのか調べるために。

 俺は、合格したんだ。

 だが・・・、実際には実感がない。もしかしたら、暴走させるのが条件なんじゃね?と思った、自分が恥ずかしい。

 まぁ、結果オーライだ。

 どちらにせよ、これで試練は突破したと言うことだ。

 「最終試験だよ。この、人と戦ってもらう。勝てたなら、ここから出してあげる。」
 
 祠の奥から、黒いローブに包まれた人が姿を現した。

 これは・・・。

 凄い威圧を感じる。

 「すっげぇぇな!なんだ?この気は。楽しみになってきたぜ!」

 いつも以上に、はしゃいでいるな。

 さて、どうするか・・・。こいつが、真の試練ボスってことか。

 
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