67 / 101
〜第五章〜
決着
しおりを挟む
一体誰なんだろう?この閉鎖空間に入って来れる人なんて、いないと思っていたのに。
「くそ!!誰だ貴様は!私の計画を、邪魔しやがって!!」
「能力警察だ・・・、といっても今はただの雇われ人だが。お前を、遺伝子改造兼傷害の疑いで逮捕する!」
そうだった。遺伝子研究は、13年前に法律的に違反になった。
13年前に、遺伝子研究者たちが実験台に虐殺されたと言うニュースがあったらしい。
当時のことはあまりわからず、実験台も自害したためこの件は取りやめになった。
でも、今回の件に証拠はない。あるとしたら、私を殺そうとしたくらいのことだ。
「へっ、証拠なんてどこにもない。お前は、俺を捕まえれない。」
「言っただろう、遺伝子改造兼傷害の疑いで逮捕すると。つまり、どっちにせよ捕まるんだよ!お前は。」
「こうなったら・・・、お前も殺してやる!!」
白衣の研究者は、両手を前に突き出しそれを目の前でクロスさせた。
「どうだ!苦しいだろ?痛いだろう?まぁ、もう生きてはいな・・・。」
「これがどうした?」
「何!?なぜ生きていられる。喉元を、絞めたんだぞ?呼吸を止めたんだぞ?」
「呼吸が止まった?馬鹿か、お前は。そもそも、俺の口が閉まってない時点でお前の負けは決まっているんだよ!」
「ふざけるな!そんなのあって、たまるか!お前は、邪魔なんだよ。そいつを片付ければ、俺の仕事は終わる。だからさ、早く死ねよ!」
・・・・・・。
「言ったな?その言葉を口にしたら、お前の負けは決まる。『殺す』は、まだ自分の手が関与するが、『死ね』は自分の手が関与しなくてもそうなる。俺は、他力本願が大っ嫌いなんだ。つまり、どう言うことか分かるか?」
研究者の動きが、止まった。いや、止めた。
「お前は、永遠に動くができない。なぜなら、自分がそう望んだからだ。せいぜい、俺が死ぬまでそこで反省してるんだな。」
そう言って、俺は倒れている人の頭を腕に乗せ、もう片方の腕に足をかけた。お姫様抱っこ?と言うのかどうかは知らないが、彼の情報によると彼女が絶対に必要らしい。
__________________________________________________
私は、あの後気絶したらしい。
意識が戻ったときには、彼の手の中だった。
この瞬間、私の心臓だけがドクンドクンと、耳の奥にまで伝わってきた。まるで、それ以外を受け付けないような感じだった。今の時間を、永遠のものにするかのような・・・。
私は、こんな感情になったことがなかったため、初めは理解に苦しんだが、すぐに分かった。
『恋』だ。
「くそ!!誰だ貴様は!私の計画を、邪魔しやがって!!」
「能力警察だ・・・、といっても今はただの雇われ人だが。お前を、遺伝子改造兼傷害の疑いで逮捕する!」
そうだった。遺伝子研究は、13年前に法律的に違反になった。
13年前に、遺伝子研究者たちが実験台に虐殺されたと言うニュースがあったらしい。
当時のことはあまりわからず、実験台も自害したためこの件は取りやめになった。
でも、今回の件に証拠はない。あるとしたら、私を殺そうとしたくらいのことだ。
「へっ、証拠なんてどこにもない。お前は、俺を捕まえれない。」
「言っただろう、遺伝子改造兼傷害の疑いで逮捕すると。つまり、どっちにせよ捕まるんだよ!お前は。」
「こうなったら・・・、お前も殺してやる!!」
白衣の研究者は、両手を前に突き出しそれを目の前でクロスさせた。
「どうだ!苦しいだろ?痛いだろう?まぁ、もう生きてはいな・・・。」
「これがどうした?」
「何!?なぜ生きていられる。喉元を、絞めたんだぞ?呼吸を止めたんだぞ?」
「呼吸が止まった?馬鹿か、お前は。そもそも、俺の口が閉まってない時点でお前の負けは決まっているんだよ!」
「ふざけるな!そんなのあって、たまるか!お前は、邪魔なんだよ。そいつを片付ければ、俺の仕事は終わる。だからさ、早く死ねよ!」
・・・・・・。
「言ったな?その言葉を口にしたら、お前の負けは決まる。『殺す』は、まだ自分の手が関与するが、『死ね』は自分の手が関与しなくてもそうなる。俺は、他力本願が大っ嫌いなんだ。つまり、どう言うことか分かるか?」
研究者の動きが、止まった。いや、止めた。
「お前は、永遠に動くができない。なぜなら、自分がそう望んだからだ。せいぜい、俺が死ぬまでそこで反省してるんだな。」
そう言って、俺は倒れている人の頭を腕に乗せ、もう片方の腕に足をかけた。お姫様抱っこ?と言うのかどうかは知らないが、彼の情報によると彼女が絶対に必要らしい。
__________________________________________________
私は、あの後気絶したらしい。
意識が戻ったときには、彼の手の中だった。
この瞬間、私の心臓だけがドクンドクンと、耳の奥にまで伝わってきた。まるで、それ以外を受け付けないような感じだった。今の時間を、永遠のものにするかのような・・・。
私は、こんな感情になったことがなかったため、初めは理解に苦しんだが、すぐに分かった。
『恋』だ。
0
あなたにおすすめの小説
『紅茶の香りが消えた午後に』
柴田はつみ
恋愛
穏やかで控えめな公爵令嬢リディアの唯一の楽しみは、幼なじみの公爵アーヴィンと過ごす午後の茶会だった。
けれど、近隣に越してきた伯爵令嬢ミレーユが明るく距離を詰めてくるたび、二人の時間は少しずつ失われていく。
誤解と沈黙、そして抑えた想いの裏で、すれ違う恋の行方は——。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
根暗令嬢の華麗なる転身
しろねこ。
恋愛
「来なきゃよかったな」
ミューズは茶会が嫌いだった。
茶会デビューを果たしたものの、人から不細工と言われたショックから笑顔になれず、しまいには根暗令嬢と陰で呼ばれるようになった。
公爵家の次女に産まれ、キレイな母と実直な父、優しい姉に囲まれ幸せに暮らしていた。
何不自由なく、暮らしていた。
家族からも愛されて育った。
それを壊したのは悪意ある言葉。
「あんな不細工な令嬢見たことない」
それなのに今回の茶会だけは断れなかった。
父から絶対に参加してほしいという言われた茶会は特別で、第一王子と第二王子が来るものだ。
婚約者選びのものとして。
国王直々の声掛けに娘思いの父も断れず…
応援して頂けると嬉しいです(*´ω`*)
ハピエン大好き、完全自己満、ご都合主義の作者による作品です。
同名主人公にてアナザーワールド的に別な作品も書いています。
立場や環境が違えども、幸せになって欲しいという思いで作品を書いています。
一部リンクしてるところもあり、他作品を見て頂ければよりキャラへの理解が深まって楽しいかと思います。
描写的なものに不安があるため、お気をつけ下さい。
ゆるりとお楽しみください。
こちら小説家になろうさん、カクヨムさんにも投稿させてもらっています。
【完結】捨てられた皇子の探し人 ~偽物公女は「大嫌い」と言われても殿下の幸せを願います~
ゆきのひ
恋愛
二度目の人生は、前世で慕われていた皇子から、憎悪される運命でした…。
騎士の家系に生まれたリュシー。実家の没落により、生きるために皇宮のメイドとなる。そんなリュシーが命じられたのは、廃屋同然の離宮でひっそりと暮らすセレスティアン皇子の世話係。
母を亡くして後ろ盾もなく、皇帝に冷遇されている幼い皇子に心を寄せたリュシーは、皇子が少しでも快適に暮らしていけるよう奮闘し、その姿に皇子はしだいに心開いていく。
そんな皇子との穏やかな日々に幸せを感じていたリュシーだが、ある日、毒を盛られて命を落とした……はずが、目を開けると、公爵令嬢として公爵家のベッドに横たわっていた。けれどその令嬢は、リュシーの死に因縁のある公爵の一人娘……。
望まぬ形で二度目の生を享けたリュシーと、その死に復讐を誓った皇子が、本当に望んでいた幸せを手に入れるまでのお話。
※本作は「小説家になろう」さん、「カクヨム」さんにも投稿しています。
※表紙画像はAIで作成したものです
婚約破棄されたスナギツネ令嬢、実は呪いで醜くなっていただけでした
宮之みやこ
恋愛
細すぎる一重の目に、小さすぎる瞳の三百眼。あまりの目つきの悪さに、リュシエルが婚約者のハージェス王子に付けられたあだ名は『スナギツネ令嬢』だった。
「一族は皆美形なのにどうして私だけ?」
辛く思いながらも自分にできる努力をしようと頑張る中、ある日ついに公の場で婚約解消を言い渡されてしまう。どうやら、ハージェス王子は弟のクロード王子の婚約者であるモルガナ侯爵令嬢と「真実の愛」とやらに目覚めてしまったらしい。
(この人たち、本当に頭がおかしいんじゃないのかしら!?)
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる