能覚人

ミライ164

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〜第五章〜

早苗戦

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 昴たちがエデンに飛ばされた直後の話だ。

 「あれ?みんなどこに、いったの?お~い。・・・、いない。」

 何で、私だけおいてくの~?でも、さっきまでは見えていたんだけどな~。

 「皆んな~、どこにいるの~?」

 「無駄ですよ。」

 !?

 私は、後ろを振り向いた。そこには、白衣を着た男の姿があった。

 「あなたは、不要だった。それに、あそこに行かれても困るのでね。ここで始末しろとのこと。安心してください、痛くはしませんよ!!」

 そう言って、襲いかかってきた。でも、私の能力によって動きが停止した。

 「何?あっけなかったわね。」

 「やはり、これだけですか。」

 !?

 何で、動けるの?止まった時間の中で、ただそれだけが動いていた。

 「簡単な話ですよ。貴方より、私の方がランクが高いと言うことです。正確に言えば、持っている数が違うと言うことです。」

 私よりランクが高い!?私でランクB上なのに。一体こいつ、何ランクなのよ。

 「ふふ、どうしました?そんなに動揺して。能力が通用しなかったからって、焦っては行けませんよ。」

 そうだ、焦っちゃダメだ・・・て、何で相手の意思に乗ってんのよ。

 どうする・・・、考えろ考えろ考えろ・・・。

 「どうしたんですか?来ないなら、こちらから行きますよ。」

 私は、最悪の手段に出た。格好がつかないが、仕方ない。

 逃げる!

 この建物から出られれば、まだ勝機はある。

 そう言い聞かせ、走って走って走り抜いた。

 結果は、ダメだった。建物の中は自由に行き来できるが、外に出れない。ドアも開かないし、窓も閉まっている。

 ここに入った時点で、私たちの負けだったんだ。

 くっ、一体どうしたら良いの?

 こっこっこっこ、と足音が次第に大きくなってきた。

 私は、上を目指した。

 屋上の扉は空いたが、飛び降りることは出来なかった。

 「あらら、行き止まりですね。さて、どうしましょうか?」

 何!?

 もう追いつかれたの!?早すぎない。でも、ここが彼らの拠点なら仕方ないか。

 「貴方の能力は、弱すぎる。本来の力が強すぎるあまり・・・。でも、今遺伝子を採取しても無駄なようだ。ならば答えはただ一つ、排除するだけだ!」

 何を言っt、

 苦しい。

 息ができない。首を絞められているような・・・、いやこれは絶対に絞められている。

 私、ここで終わっちゃうんだ。ごめんねみんな。委員長なのに、何もできなくて。

 大丈夫、私がいなくてもみんなならやって行けるよね。

 ・・・、・・・。

 「てこずらせやがって、こんな芝居するのめんどいんだよ!あ~も~、帰ろかえ・・・。」

 研究者は、思わず振り向いた。微かだが、能力が使われていた。

 「死んだは生き物に、能力が使えるわけがない。いや、死んでなかったのか?だったら、もう一度殺してやるy・・・ぶはっ。」

 私は微かだが、今の状況を目視していた。

 研究者を蹴る、青いマントに身を包んだ・・・、まるでヒーローのような人だった。


 
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