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〜第七章〜
伝承
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私は、何処かで願っていたのかもしれない。
4つの札律次魔の7伝承を解決した、彼に。
結局そうだった。私は、ほとんど何もしていない。
言霊は、人工的に作り出された能力だなんて。そして、使えば1時間以内に死んでしまうなんて・・・。
ここに、1つの錠剤がある。私は飲もうとしたが、寸前のところでやめた。
やっぱり私は、皆んなとは一緒になれないのかな?迷惑ばかりかけて、荷物として生きていくなんて。
「そんなことはない。」
!?
「え?」
「あぁ、ごめん。心を読んだのは謝るよ。何か、悩んでいるようだったから。」
昴さんは、どうして私なんかに構ってくれるのだろうか。
「仲間だからだよ。」
「どういうことですか?」
「この世に、完璧な人間はいない。互いが、補い合って一つのまとまりになっているんだ。その中で、優劣はもちろんあるかも知れない。でも、自分なりに出来ることをすれば良いと俺は思うよ。って、後輩の俺が言うことじゃないかもしれないけど。」
目から、涙が溢れてきた。
「あぁ、ごめん。悪いことを、言ったね。」
「ううん、いいの。これで、心がスッキリした気がする。ありがとう、昴。」
あれ?ちょっと待って。今私、昴さんのことを呼び捨てにした?
そう思うと、急に頬が赤くなった。
「大丈夫?顔、赤いよ?」
「いいいいややや、だだ大丈夫だよよ。」
やばい、恥ずかしい。
「そう、だったらもう大丈夫かな。いいかい、学能祭が終わるまで安静にしているんだぞ。」
「は・・・はい。」
「あと、呼び捨てしてもいいけど、俺的には君付けの方がいいかな。」
「昴・・・君?」
「そう、これからよろしくね。」
「わ・・・分かった。」
行ってしまった。学能祭は、あと4日ある。ずっと、ここにいるなんて寂しいな~。また来てくれないかな~昴君。
その後も、度々昴君は見舞いに来てくれた。早苗や小春も来てくれた。
嬉しかった。自分が不要と、されていなくて。やっぱり、私はここがいい。ここなら、私もいていい気がする。
そして、学能祭は無事終了した。
「かんぱ~い!今日は、夜通し飲むわよ~!」
「早苗、みんな疲れてるんだから、ほどほどにさせとけよ!」
昴君、私の時とは口調が違う・・・何かあるのかな?私とよりも、ずっといる時間長いし・・・ライバルになるのかな?
パーティーは、夜遅くまで続いた。
「大丈夫か?莉愛。こんなに長時間立ち続けて、辛くはないか?」
「大丈夫です。別に、運動しているわけではないので。」
「そうか、でも、無理は駄目だぞ。なんなら、ここで寝てもいいぞ。俺が、見ててあげるから。」
え!?
「だ・・・大丈夫です。今日は、もう帰るとします。」
「そうか、気をつけて帰るんだぞ。」
あ~、何やってるんだ私!せっかくの、誘いを断るなんて・・・まだ度胸が足りないのかな?
もっと、鍛え!?ここで、発作!?
長時間立ち続けた弊害か?あっ、もう・・・駄目・・・だ。
私。ここで死んじゃうのかな・・・。伝えたかったな・・・、昴君に。
4つの札律次魔の7伝承を解決した、彼に。
結局そうだった。私は、ほとんど何もしていない。
言霊は、人工的に作り出された能力だなんて。そして、使えば1時間以内に死んでしまうなんて・・・。
ここに、1つの錠剤がある。私は飲もうとしたが、寸前のところでやめた。
やっぱり私は、皆んなとは一緒になれないのかな?迷惑ばかりかけて、荷物として生きていくなんて。
「そんなことはない。」
!?
「え?」
「あぁ、ごめん。心を読んだのは謝るよ。何か、悩んでいるようだったから。」
昴さんは、どうして私なんかに構ってくれるのだろうか。
「仲間だからだよ。」
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目から、涙が溢れてきた。
「あぁ、ごめん。悪いことを、言ったね。」
「ううん、いいの。これで、心がスッキリした気がする。ありがとう、昴。」
あれ?ちょっと待って。今私、昴さんのことを呼び捨てにした?
そう思うと、急に頬が赤くなった。
「大丈夫?顔、赤いよ?」
「いいいいややや、だだ大丈夫だよよ。」
やばい、恥ずかしい。
「そう、だったらもう大丈夫かな。いいかい、学能祭が終わるまで安静にしているんだぞ。」
「は・・・はい。」
「あと、呼び捨てしてもいいけど、俺的には君付けの方がいいかな。」
「昴・・・君?」
「そう、これからよろしくね。」
「わ・・・分かった。」
行ってしまった。学能祭は、あと4日ある。ずっと、ここにいるなんて寂しいな~。また来てくれないかな~昴君。
その後も、度々昴君は見舞いに来てくれた。早苗や小春も来てくれた。
嬉しかった。自分が不要と、されていなくて。やっぱり、私はここがいい。ここなら、私もいていい気がする。
そして、学能祭は無事終了した。
「かんぱ~い!今日は、夜通し飲むわよ~!」
「早苗、みんな疲れてるんだから、ほどほどにさせとけよ!」
昴君、私の時とは口調が違う・・・何かあるのかな?私とよりも、ずっといる時間長いし・・・ライバルになるのかな?
パーティーは、夜遅くまで続いた。
「大丈夫か?莉愛。こんなに長時間立ち続けて、辛くはないか?」
「大丈夫です。別に、運動しているわけではないので。」
「そうか、でも、無理は駄目だぞ。なんなら、ここで寝てもいいぞ。俺が、見ててあげるから。」
え!?
「だ・・・大丈夫です。今日は、もう帰るとします。」
「そうか、気をつけて帰るんだぞ。」
あ~、何やってるんだ私!せっかくの、誘いを断るなんて・・・まだ度胸が足りないのかな?
もっと、鍛え!?ここで、発作!?
長時間立ち続けた弊害か?あっ、もう・・・駄目・・・だ。
私。ここで死んじゃうのかな・・・。伝えたかったな・・・、昴君に。
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