能覚人

ミライ164

文字の大きさ
98 / 101
〜第七章〜

しおりを挟む
 「昴君!?一体どうして・・・、」

 「ごめんな、遅れて。でも、安心しろ。もう大丈夫だ。」

 どうして、ここが分かったんだろう・・・でも今は、昴君が来てくれて安心した。

 「すまん、あの時の借りは返せそうにない。」

 「いいさ、また別の形で返してもらうから。」

 「何故だ!この空間は、外部から認識されないはず・・・」

 「いや、俺はその情報を改竄した。だから、侵入することが出来たんだ。」

 情報改竄・・・便利な能力だが、これは帝のもの。敵に回すと、厄介そうだ。

 「ならば、貴様も始末するだけだ!」

 「仕方がない、時間をかけるのも惜しいからな。一瞬で蹴りをつけるぞ!」

 私は、追えなかった。昴君とタイムキーパーの、速さを。

 「無駄なことだ、私は神王様に作り出されし存在。神王様でない限り、私を滅ぼすことは不可能。貴様に倒されても、蘇るだけ。」

 「神王だったらいいんだろ?だったら、やれる。」
 
 俺は、拳の一点の、さらに一点。原子レベルに力を収縮して放つ。

 「絶・破滅破壊ギガ・デストロイクラッシュ!!」

 「ふざけるな、歴史は私が守るのだ!暦滅・閃光ストレイト・フラッシュ!!」

 人間味あんじゃねえか、今の俺じゃ力は五分五分。俺1人じゃ、勝つのは難しい。

 「ちっ、まさかこれを止めるのか。」

 「それは、こちらのセリフだ。貴様、一体何者だ?」

 「神王の子だ。いや、正確には神王の子孫に当たるかな。」

 「神王様の、末裔ですと!?それは、失礼いたしました。数々のご無礼、お許しください。」

 「いや、それはいい。お前は、仕事を全うしただけだからな。」

 そう、タイムキーパーは歴史を管理するのではなく、歴史を改竄できる能力者を管理するもののことだ。

 「ダメだな~、今終わられると困るんだよ。僕が。」

 !?

 声の主は、白い仮面を身につけた男だった。

 「何者だ!?この空間は、認識されな・・・そうか、今は認識されるのだった。だが、歴史を改竄できる能力者なら私が管理している。そのリストの中にお前はなかった。どうやって、この空間に入り込んだ?」

 「連れてきてもらったんだよ、お前の神王主人に。」

 神王ディオ!?生きているのか?だが、石板には神王ディオ悪魔ディアボロスは友に消滅したと書かれていた。ということは、奴の言っていることはフェイク?何が、狙いだ?

 「さぁ、派手に殺り会おうぜ?」

 「驕るなよ?」

 側から見たら、その戦いは『不思議』という言葉しか出てこなかった。タイムキーパーは、動いていない。見えなに何かに、圧倒されている。

 「どうした、どうした?さっきまでの威勢が、嘘のようだぞ?」

 「そっちこそ、このような攻撃、いつまで通用すると思っている。こちらには、解析学習ラーニングがあるんだぞ?」

 「それがどうした?上を越されたら、またその上を行くだけだ!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『紅茶の香りが消えた午後に』

柴田はつみ
恋愛
穏やかで控えめな公爵令嬢リディアの唯一の楽しみは、幼なじみの公爵アーヴィンと過ごす午後の茶会だった。 けれど、近隣に越してきた伯爵令嬢ミレーユが明るく距離を詰めてくるたび、二人の時間は少しずつ失われていく。 誤解と沈黙、そして抑えた想いの裏で、すれ違う恋の行方は——。

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】 ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る―― ※他サイトでも投稿中

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。 その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。 そこで待っていたのは、最悪の出来事―― けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。 夫は愛人と共に好きに生きればいい。 今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。 でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。 妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。 過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――

別れし夫婦の御定書(おさだめがき)

佐倉 蘭
歴史・時代
★第11回歴史・時代小説大賞 奨励賞受賞★ 嫡男を産めぬがゆえに、姑の策略で南町奉行所の例繰方与力・進藤 又十蔵と離縁させられた与岐(よき)。 離縁後、生家の父の猛反対を押し切って生まれ育った八丁堀の組屋敷を出ると、小伝馬町の仕舞屋に居を定めて一人暮らしを始めた。 月日は流れ、姑の思惑どおり後妻が嫡男を産み、婚家に置いてきた娘は二人とも無事与力の御家に嫁いだ。 おのれに起こったことは綺麗さっぱり水に流した与岐は、今では女だてらに離縁を望む町家の女房たちの代わりに亭主どもから去り状(三行半)をもぎ取るなどをする「公事師(くじし)」の生業(なりわい)をして生計を立てていた。 されどもある日突然、与岐の仕舞屋にとっくの昔に離縁したはずの元夫・又十蔵が転がり込んできて—— ※「今宵は遣らずの雨」「大江戸ロミオ&ジュリエット」「大江戸シンデレラ」「大江戸の番人 〜吉原髪切り捕物帖〜」にうっすらと関連したお話ですが単独でお読みいただけます。

【完結】捨てられた皇子の探し人 ~偽物公女は「大嫌い」と言われても殿下の幸せを願います~

ゆきのひ
恋愛
二度目の人生は、前世で慕われていた皇子から、憎悪される運命でした…。 騎士の家系に生まれたリュシー。実家の没落により、生きるために皇宮のメイドとなる。そんなリュシーが命じられたのは、廃屋同然の離宮でひっそりと暮らすセレスティアン皇子の世話係。 母を亡くして後ろ盾もなく、皇帝に冷遇されている幼い皇子に心を寄せたリュシーは、皇子が少しでも快適に暮らしていけるよう奮闘し、その姿に皇子はしだいに心開いていく。 そんな皇子との穏やかな日々に幸せを感じていたリュシーだが、ある日、毒を盛られて命を落とした……はずが、目を開けると、公爵令嬢として公爵家のベッドに横たわっていた。けれどその令嬢は、リュシーの死に因縁のある公爵の一人娘……。 望まぬ形で二度目の生を享けたリュシーと、その死に復讐を誓った皇子が、本当に望んでいた幸せを手に入れるまでのお話。 ※本作は「小説家になろう」さん、「カクヨム」さんにも投稿しています。 ※表紙画像はAIで作成したものです

婚約破棄されたスナギツネ令嬢、実は呪いで醜くなっていただけでした

宮之みやこ
恋愛
細すぎる一重の目に、小さすぎる瞳の三百眼。あまりの目つきの悪さに、リュシエルが婚約者のハージェス王子に付けられたあだ名は『スナギツネ令嬢』だった。 「一族は皆美形なのにどうして私だけ?」 辛く思いながらも自分にできる努力をしようと頑張る中、ある日ついに公の場で婚約解消を言い渡されてしまう。どうやら、ハージェス王子は弟のクロード王子の婚約者であるモルガナ侯爵令嬢と「真実の愛」とやらに目覚めてしまったらしい。 (この人たち、本当に頭がおかしいんじゃないのかしら!?)

幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。

灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。 曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。 婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。 前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。

処理中です...