能覚人

ミライ164

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〜第七章〜

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 流石に、無能力者は足手まといか。

 「時空が私を邪魔する?何故だ・・・計算中、計算中・・・、」

 「はっ、決まってんだろ。お前は、能力者でもなんでもねぇ。だから、俺には勝てない。」

 そう、防御はできる。だが、飛ばすことはできない。どうやらここは、能力ではない何かで覆われている。だからか知らないが、ここから出れないようになっている。

 つまり、知らないうちに閉じ込められていた・・・と。さて、こいつを倒したらここを出られるのか?

 今は、目の前に集中しなければ。能素量にも、限界がある。持って、30分。

 「来るよ!」

 時空の壁で、守!?

 「ぐはぁ、なっ何故だ。」

 「私には、解析学習ラーニングがある。一度食らった攻撃は、学習し対処法を考える。時空とは、時間と空間の総称。時空の壁は、その空間だけ時間を巻き戻している。だから、攻撃が通らない。ならば、その対象の空間を変えれば良いだけのこと。」

 「どういうことだ?」

 「私は持っているのだよ、空間を操る力を。」

 と、いうことは、それを使ってこの空間に俺たちを閉じ込めているのか。しかし、それは能力ではなさそうだ。能力だとしたら、俺は勝てないだろう。

 「だったら、最後まで争ってやるよ!」

 空間を操られたら、この能力は意味がない。瞬間移動はできるが、その対象先を変えられれば元も子もない。

 「そう、ちょこまかと逃げるな。」

 な!?

 「くっ、何故動けない。」

 「お前の周りから、空間を奪った。お前は、無に囲まれている。」
 
 この先は、無なのか?もしそうだとしたら、能素も存在していない。瞬間移動も出来ないだろうし、万事休すか。

 だが!それでも、最後まで争ってやる。

 「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 この一撃に全てを賭ける。能力を使わない一撃、相手は空間を変えるだろうが意味はない。

 「学ばないのか?人間。その攻撃は、無意味だと。」

 「さて、どうかな?」

 俺の拳は、タイムキーパーの溝を捉えた。
 
 よし!

 手応えありだ。たのむ、少しでも削れていてくれ。

 「ほぅ、学んだな人間。だが、これは無意味な行動だ。能力を使っていない攻撃など、私には通用しない。」

 くっ、ここまでか。

 タイムキーパーが、トドメの一撃を刺そうとしたとき、

 「ダメ!!」

 莉愛が、俺の前の立ち、両手を精一杯広げていた。

 「どうしてなんだ?」

 「ここに連れてきてもらったのは、私の願望もある。だから、貴方だけ死なせるわけにはいかない。」

 「やめろ!そんなことをしたら・・・」

 勿論、タイムキーパーに慈悲などない。

 タイムキーパーの一撃が、莉愛の直前まで来たとき・・・

 「何!?」

 「危ない危ない。大丈夫か?莉愛。」
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