能偽人 〜能力を偽られた時人類は拒絶するだろう〜

ミライ164

文字の大きさ
12 / 19
〜第一章〜

危険

しおりを挟む
 飯田が加護を手に入れてから、とても強くなっていった。最下位から、トップに。そして高校2年の最後。

 「え!?飯田が、伊律次高校へ転校!?」

 「うん、スカウトされまして。」

 スカウトで、普通はいけるもんか?絶対上が関与してる。

 「頑張ってこいよ。全能祭は見に行くから。」

 「はい。」

 そして、全能祭当日。

 「そろそろ、出番か。やっぱ、伊律次高校は強いよな。ん?あいつは・・・。」

 「そのとうりですよ。盲点でしたね。それでは、全能祭も終わりとしましょう。さようなら。」

 これで終わりだな。ん?何か様子がおかしいな。まさか・・・。

 「うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

 まずいな。暴走だ。能力を使いすぎちまったな。

 そういえば、早苗は風制委員長になったんだったな。記憶を改竄しておいたから。ええと?確か、俺がもと委員長で早苗にその座を交代。そのあと、エルス戦で戦い「成長したな」と言い、能力を少し戻した。こんな感じか。

 俺は、飯田の肩に触れ眠らせた。そのあと、すぐその場から去り退散した。

 まずいな。だが、封印はしなくて良いな。あいつには、もっと学ばなせなきゃならんからな。

 「どうだった?全能祭は。」

 「札律次高校の、優勝だ。飯田のやつ。負けちまったよ。」

 これでいいんだ。これで。

 「帝。久しぶりだね。」

 「どうした黒霧?」

 「久しぶりに、手合わせ願いたいね。」

 こうして、あいつと戦うのも何年ぶりか?まぁ、いいだろう。久しぶりに本調子にいかせてもらおうか。

 「槍術 陸式 乱蒼空蘭らんそうくうらん

 「さすが、でもそれじゃあだめだ。」
 
 俺は、全て交わした。

 「そうくるよね。でも、それじゃあだめだ。槍術 伍式 混沌の渦」

 くっ、まずいな。俺の能力は、触れていないとだめだ。でも、

 「なに!?まさか、加護でも持ったか?」

 「いや、空気を俺の手に変えただけだ。」

 「それはすごい。」

 こんな芸当、俺にしかできないな。

 「今日はここまでだ。俺は、帰るとするよ。」

 「そうか、俺も用事があるし帰るとするね。それじゃぁ。」

 終わったな。高校を出たらどうするか?上の命令は、監視だし。もう、あいつらは大丈夫だな。俺は自由にするか。それじゃぁ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。 しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。 選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。 選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。 貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…? ☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

処理中です...