能偽人 〜能力を偽られた時人類は拒絶するだろう〜

ミライ164

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〜第二章〜

弍逅

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 新田の覚醒には、成功した。次は・・・、

 いた。

 ここは、組織区のスラム。いわゆる、人として生きられなくなった人たちが暮らすような場所だ。ここで生きるためには、組織と手を組むしかない。しかし、ここには第7の勢力があった。

 当時は、沢山の組織が同時に存在しており、抗争や同盟など色々な理由で現在の6つに減っていった。ただ、どことも手を結ばず、どこにも負けたことがない第7の組織『絶恨憎ぜっこんぞう

 そんな連中をまとめ上げ、ボスに上り詰めた者がいるらしい。
 
 俺は、彼女を五能覚に誘うことにした。

 邂逅 摩耶

 ただ、厄介なことに今はちょうど、組織同士の争いが起こっている最中だ。

 さて、どうしたものか・・・、俺も組織員として入る・・・か?

 いや、無理だな。今入ると、スパイと思われてしまうかもしれないからだ。

 強行突破路線・・・そうだ!

 いるじゃないか!あいつが。

 早速、電話をかけた。

 「どうした?帝。」

 「実はな・・・」

 俺は、事情を話した。

 「僕はまだ、下っ端だぞ?僕にどう言っても、不可能だ。勝機があるとすれば、現ボスの目標を達成させることだ。でも、それは不可能に近い。ボスの目標は、この戦いを終わらせること。僕にそんな力なんて・・・、」

 「ある、力はある。ただ、まだ未完成だ。これは、お前がボスになり、部下たちと協力して完成させるものなんだ。」

 この戦いは、別の形で終わらせる。みんなが和解できるように、俺は動くんだ。

 この戦いの肝は、どうして始まったかだ。

 簡単な話だ。ただ頂点に立とうとしたものが、同時にいただけ。つまり、他は巻き添えをくらったも同然。そいつらを叩けばいいだけだ。

 江流水と、土山地・・・か。

 さて、どう叩こうかな・・・そうだ!こういう時の、五能覚じゃん。

 「もしもし、新田?今来れるか・・・分かった、頼んだぞ。」

 5分後・・・

 「遅いぞ!新田。予定より、2分も遅刻だ!」

 「おいおい、これでも頑張った方なんだぞ?研究区から組織区までを、3分とか・・・常人には無理だよ。」

 「まぁいい、それよりさっさと始めるぞ!」

 「おうよ!」

 作戦は簡単、俺たちがそれぞれ叩き込みに行くだけだ。

 2つを粛清し、平和を・・・ってだめか。どこかを頂点に立たせないと、この戦いには勝てない。なんせ、悪あがきとかされたら、最悪だしな。

 さて・・・、どうしようかな・・・。

 仕方ない、黒闇闇に任せるか。

 さて、あとは俺が黒闇闇を名乗り江流水を叩くだけ。

 「失礼しまーす。」

 「誰だ?貴様は。」

 見た感じ、こいつがボスだな。護衛もつけないとは・・・よっぽど自信があるように、見える。

 「黒闇闇のものでーす。」

 「黒闇闇だと?そうか・・・、これは言い難いが帰ってもらえないか。君たちとは、やり合いたくないんだ。」

 「何故だ?戦争を引き起こしたのは、あなたでは?」

 「いや違う、この戦争には裏がある。私たちは、その発端を探すために名乗り出たのだ。」

 裏だと?つまり、この戦争を手引きしたものがいるのか・・・

 「絶恨憎・・・か。」

 「そうだ、私もそう思っている。しかし、彼らは自分の担当区を持っていない。つまり、」

 「居場所がわからないと、いうことか。」
 
 「我々に力を貸してくれないか?その暁には、何か願いを聞き入れよう。」

 「分かった、ボスに頼んでおくよ、それじゃぁ。」

 一体誰だったのだろう。格好からして、黒闇闇ではないと思うが・・・まあいい、君にかけるぞ。解き明かしてくれ、この戦争の真相を。
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