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〜第二章〜
断固拒否
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次は、御笠 滴。最難関人物だ。
昔、能力を暴走させたことによって他人を傷つけてしまってから、人と関わることを嫌っている。
どうやって、近づくかが問題だ。最近だと、魔獣討伐に単騎で名乗りを上げている。
魔獣。人が、魔女を殺すために作り上げた対魔女兵器。
1年前に、ある研究グループが完成させたものだ。だが、研究の途中にある事故が起こり、魔獣が逃げ出してしまった。
それから、この街には魔獣が潜んでいる。魔獣は、日に弱いため夜にしか行動しない。
そして今年、魔獣討伐に名乗りを上げたのが御笠滴。その素顔は仮面で隠され、分かっているのはその強さだけ。まぁ、上からの情報で女性ということは知っているが。
「このデータを見る限り、能力は『精統一点』か。あんな大鎌で急所をつくには、この能力は絶対に必要だ。」
そして、その姿と成績から『不詳の死神』とも呼ばれている。
さて、どうしたものか。魔獣に襲われる役でも、演じるか?いや、ダメだな。間違いなく、怪しまれる。姿形を変えたとしても、夜中に子供がいるのは圧倒的におかしい。
だとしたら、同じ魔獣討伐に名乗りを上げるか?
いや、それもダメか。この行動は、自分に近づいてくる者か、ライバルという思考を与えてしまう。
自分は仲間だと思わせるために、どうすればいい?彼女の考えを、変えるしかないか。
道を歩いていると、ある集団から気になる話が聞こえてきた。
「おい、聞いたか?」
「知ってるぜ、今晩で魔獣がいなくなるって話だろ?」
「凄いよな、1人でここまでやるなんて。」
今日で、魔獣討伐も終了か。
まずいな、このままだと完全に足取りを掴めなくなる。
いや?待てよ。魔獣は、研究グループが開発していた。そして、魔獣を逃した張本人だ。そのせいで、研究が頓挫した。しかも、魔獣討伐を依頼したのも研究グループだ。
何か、嫌な予感がする。
俺は、急いだ。
もう既に日は、没していた。
大きな、爆音が響き渡った。
そこか、頼む間に合ってくれ。
_________________________________________
私は魔獣と戦い、そして勝った。
「ふ~、やっと終わった。これで、依頼も完了か。」
ぱちぱちぱちと、後ろから手を叩く音が聞こえて来る。
「いや~、素晴らしい。よくやってくれた、御笠君。君のおかげで、ようやく実験に戻れる。」
「私に、尻拭いをさせたとでも?」
「そのとうりだ。ありがとう。でも、もう用済みだ。ここで消えてもらう。」
やっぱり、そうか・・・。初めから、怪しいと思っていた。
「だったらここで、叩くだけだ。」
研究者は、「ふっ」と微笑し
「今のあなたに、私が倒せるとでも?」
「そんなこと、簡t・・・なっ!?能力が、使えない?」
「これですよ。これで、付近の能素を取り込んだ。さて、能力なしでその大鎌を、的確に命中させられるかな?」
くっ、確かに能力なしで命中はむずい。でも、能力を使わなくとも、鎌は振れる。
「はああああぁぁぁぁぁ!!!」
「そんなものですか?能力なしだと、私にも勝てないなんて。」
くっ、自分が恨めしい。どれだけ努力しても、結局能力に頼りっきりになってしまう。
私は、膝をついた。
「おやおや、もう終わりですか?それじゃぁ、つまらないのですが、まぁいいです。だったら、こうするまでだ!」
_________________________________________
嫌な予感がする。
これはただの直感だが、俺の第6感がそう言っている。
あと少しだ。このままだと、この街が破壊されるかもしれない。
案の定、手遅れだった。
御笠滴は、暴走していた。
俺は、口調を変えて、
「失礼、貴方が御笠滴ですか?」
・・・。
勿論返事は帰ってこない、はずだった。
「わ・・た・・・し・・を・こ・・ろ・・・し・て・・・。」
!?
まさか、この状況で喋れるのか!?
子供の頃から、ずっと1人に耐えてきたそのメンタルが、彼女をギリギリのラインで守っている。
「1つ質問だ。お前が努力して、みんな助かるか、お前が努力しないで誰も助からないか。どっちがいい?」
分かりきった、質問をした。
「ぜん・・・しゃ・・・・。」
「そうか。だったら、歯を食いしばれ!お前は、昔同じ体験をしたはずだ。あの時は、飲まれたかもしれない。だが、今は違う。お前は強い!自分を信じろ!能力を、包み込むイメージだ!」
「能力を・・・包み込む・・・イメージ・・。」
どうだ?これでいけなかったら、流石にまずいが・・・。ふっ、流石だな。
「えっ、嘘。なんで、無事なの?あっ、貴方が助けてくれたの?」
「一応、そうなるが。」
「ダ、ダーリン。」
「え?」
ちょっと待て、何を言ってるんだ?ダーリン?最愛の人?よくわからないぞ?
「私ね、子供の頃から私を救ってくれる王子様を、探してたの。それが、貴方。私のダーリン。」
そういうことか。まぁ、別にどちらでもいいか。さて、とりあえず覚醒には成功した。五能覚の説明も神器も渡した。
さて、あいつをどうするか。
「おい、お前。魔獣を研究していたチームは、解散したはずだが?」
「ふっ、解散?いや違うな。俺は、研究員の息子だ。俺が親の、悲願を達成すr・・・。」
「ふ~、何とかなったな。ま、こいつは上にでも渡しておくか。」
さて、ラスト1人。長いようで、短かったな。
昔、能力を暴走させたことによって他人を傷つけてしまってから、人と関わることを嫌っている。
どうやって、近づくかが問題だ。最近だと、魔獣討伐に単騎で名乗りを上げている。
魔獣。人が、魔女を殺すために作り上げた対魔女兵器。
1年前に、ある研究グループが完成させたものだ。だが、研究の途中にある事故が起こり、魔獣が逃げ出してしまった。
それから、この街には魔獣が潜んでいる。魔獣は、日に弱いため夜にしか行動しない。
そして今年、魔獣討伐に名乗りを上げたのが御笠滴。その素顔は仮面で隠され、分かっているのはその強さだけ。まぁ、上からの情報で女性ということは知っているが。
「このデータを見る限り、能力は『精統一点』か。あんな大鎌で急所をつくには、この能力は絶対に必要だ。」
そして、その姿と成績から『不詳の死神』とも呼ばれている。
さて、どうしたものか。魔獣に襲われる役でも、演じるか?いや、ダメだな。間違いなく、怪しまれる。姿形を変えたとしても、夜中に子供がいるのは圧倒的におかしい。
だとしたら、同じ魔獣討伐に名乗りを上げるか?
いや、それもダメか。この行動は、自分に近づいてくる者か、ライバルという思考を与えてしまう。
自分は仲間だと思わせるために、どうすればいい?彼女の考えを、変えるしかないか。
道を歩いていると、ある集団から気になる話が聞こえてきた。
「おい、聞いたか?」
「知ってるぜ、今晩で魔獣がいなくなるって話だろ?」
「凄いよな、1人でここまでやるなんて。」
今日で、魔獣討伐も終了か。
まずいな、このままだと完全に足取りを掴めなくなる。
いや?待てよ。魔獣は、研究グループが開発していた。そして、魔獣を逃した張本人だ。そのせいで、研究が頓挫した。しかも、魔獣討伐を依頼したのも研究グループだ。
何か、嫌な予感がする。
俺は、急いだ。
もう既に日は、没していた。
大きな、爆音が響き渡った。
そこか、頼む間に合ってくれ。
_________________________________________
私は魔獣と戦い、そして勝った。
「ふ~、やっと終わった。これで、依頼も完了か。」
ぱちぱちぱちと、後ろから手を叩く音が聞こえて来る。
「いや~、素晴らしい。よくやってくれた、御笠君。君のおかげで、ようやく実験に戻れる。」
「私に、尻拭いをさせたとでも?」
「そのとうりだ。ありがとう。でも、もう用済みだ。ここで消えてもらう。」
やっぱり、そうか・・・。初めから、怪しいと思っていた。
「だったらここで、叩くだけだ。」
研究者は、「ふっ」と微笑し
「今のあなたに、私が倒せるとでも?」
「そんなこと、簡t・・・なっ!?能力が、使えない?」
「これですよ。これで、付近の能素を取り込んだ。さて、能力なしでその大鎌を、的確に命中させられるかな?」
くっ、確かに能力なしで命中はむずい。でも、能力を使わなくとも、鎌は振れる。
「はああああぁぁぁぁぁ!!!」
「そんなものですか?能力なしだと、私にも勝てないなんて。」
くっ、自分が恨めしい。どれだけ努力しても、結局能力に頼りっきりになってしまう。
私は、膝をついた。
「おやおや、もう終わりですか?それじゃぁ、つまらないのですが、まぁいいです。だったら、こうするまでだ!」
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嫌な予感がする。
これはただの直感だが、俺の第6感がそう言っている。
あと少しだ。このままだと、この街が破壊されるかもしれない。
案の定、手遅れだった。
御笠滴は、暴走していた。
俺は、口調を変えて、
「失礼、貴方が御笠滴ですか?」
・・・。
勿論返事は帰ってこない、はずだった。
「わ・・た・・・し・・を・こ・・ろ・・・し・て・・・。」
!?
まさか、この状況で喋れるのか!?
子供の頃から、ずっと1人に耐えてきたそのメンタルが、彼女をギリギリのラインで守っている。
「1つ質問だ。お前が努力して、みんな助かるか、お前が努力しないで誰も助からないか。どっちがいい?」
分かりきった、質問をした。
「ぜん・・・しゃ・・・・。」
「そうか。だったら、歯を食いしばれ!お前は、昔同じ体験をしたはずだ。あの時は、飲まれたかもしれない。だが、今は違う。お前は強い!自分を信じろ!能力を、包み込むイメージだ!」
「能力を・・・包み込む・・・イメージ・・。」
どうだ?これでいけなかったら、流石にまずいが・・・。ふっ、流石だな。
「えっ、嘘。なんで、無事なの?あっ、貴方が助けてくれたの?」
「一応、そうなるが。」
「ダ、ダーリン。」
「え?」
ちょっと待て、何を言ってるんだ?ダーリン?最愛の人?よくわからないぞ?
「私ね、子供の頃から私を救ってくれる王子様を、探してたの。それが、貴方。私のダーリン。」
そういうことか。まぁ、別にどちらでもいいか。さて、とりあえず覚醒には成功した。五能覚の説明も神器も渡した。
さて、あいつをどうするか。
「おい、お前。魔獣を研究していたチームは、解散したはずだが?」
「ふっ、解散?いや違うな。俺は、研究員の息子だ。俺が親の、悲願を達成すr・・・。」
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