不詳の天魔

ミライ164

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 ~神暦0年~

 この年がどうして、そう呼ばれているのか・・・。単純な話だ。この世界に、神または王、とも呼べる存在が誕生したからだ。昔から、女神、魔神、人間、の三種の族が存在していた。ただ、それらをすでるものはいなく、皆各々で生活していた。ただ、この年に、その神と王が同時に誕生した。天女、魔神王、人王。これらが、それぞれの種族をまとめていったものの、呼び名となった。それぞれが争わぬように、話し合いをし国土を分け合った。そして、真ん中には中立都市の『オグターンタウン』を作った。そして、国境に壁を隔て明確にわかるようにし、平和条約を作った。彼らは、0歳でありながら科学者の100倍以上の知能を持っていたとされる。

 ~神暦57年~

 この条約を、破ったものがいた。魔神王だ。魔神王は、武力強化に勤しみ、魔神族のほとんどを戦士に鍛え上げるなどの、偉業をなしとけだ。ちなみに、人王は、産業革命を起こし、天女は、女神族の知識向上に勤しんだ。ただ、どう考えても力が正義だった時代。どれだけ、知恵があろうが食物があろうが結局武に負けてしまう。そう考えた、魔神王は平和条約を破り、中立都市を占拠。そこから、二つの都市目掛けて兵を出兵させた。これを『食言の乱』という。

 ~神暦60年~

 戦争は、悪化していきついには国土のほぼ全てを魔神王が支配することとなった。このままだと、女神族も人間族も滅びてしまう・・・。しかし、ある時好機が訪れる。魔神王の政治に耐えられなかった者。国のためだと言い、毎日無理矢理訓練をさせられたり。何より、唯一の食事元の人間族を絶滅させることを怖がったのか、軍の内部で反乱が起きた。反乱は、波紋状にどんどん広がっていった。その波は、止まることを知らず、ついには形成を逆転した。しかし、魔神王を倒し切ることはできず、封印という形になってしまった。その際に、力を使い果たした天女が深き眠りにつき、人王だけが残ってしまった。その後、各族の代表者による話し合いの結果、平和条約を再び発令し、昔どうりに過ごすことを、提案した。異論はなかった。
 しかし、問題が一つあった。国境付近の森に魔物が出没するように・・・、おっとこれは、600年くらいからのお話でしたね。

 ~神暦1060年~

 あれから、1000年がたった。今の社会では子供は義務教育を受けなければいけない。勉強面もあるが、674年に見つかった魔法。これを、教えるためだ。魔法を使えるものは、魔法師。魔法を研究するものは、魔法科学者と呼ばれるようになった。そして、魔物を狩るギルドも作られた。つまり、冒険者=魔法師ということだ。
 しかし、こんな社会にも悪は必ず存在する。魔の手が迫る。魔神王復活の時は近い・・・。
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