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94.その後②
「あのね、まだみんなには言ってないことがあるの。聞いてくれますか」
お昼はこれからのことをたくさん話し合った。
まずはディティ本山を立て直し、協会の整理も終わったら三ヶ部さんたちの棺を移動させて始祖がいることを明らかにする。
その間に今回の事件と私に関する情報をアーキルさん、オヴェールさん、そしてアルファさんの傭兵団のみんなにお願いして流してもらうことにした。
まだ話し合いたちことはあったけど私が病み上がり、かつ色んな情報を受けて整理したいという彼らのために今日は解散。
五人で夕食をとって、私が一か月も眠っていたときのことを聞いて過ごしていた。
そろそろ眠気に襲われる時間。その瞬間に重大なことを伝えてないことに気づき、四人に声をかける。
「も、もしかしてまだ体調が悪いんですかっ…!?」
「大丈夫ですアルファさん。血管切れたっていうのにピンピンしてます」
「それはまた説教時間が長くなることか?」
「うっ…もう説教のこと忘れてるかと思ったのに…。長くなるっていうか…ごめんなさいって言うか…。申し訳ない気持ちになる…」
重大なことと言うのは彼らが不老になったことだ。
あの神様の勝手な行いのせいで彼らは永遠を生きることができる。もちろんそれは私もだけど。
そうだ、私も不老なんだ…。日本に帰れないってだけでもショックなのに不老にまでなるなんて…。いや、逆にすごすぎて実感がない?
「どうしたのトワコ。王様の言葉なんて気にせず教えてよ」
「あの、ね…。神様と対話したって言ったじゃん? それで、私が元の世界に戻れないってのは確定したんだけど……。あの…これからたくさんの始祖返りを産んでほしいから私……えっと…不老…になった、の…。あ、不老ってあの不老ね。不老不死の不老! もちろん首を斬られたら死ぬし、病気でも死ぬらしいんだけど寿命では死ねなくなったの…」
信じられない内容だけど信じてくれるかな。さすがに色んなことがあったし信じてくれるよね…?
「なら俺が死んだらトワコは新しい番作るの!?」
「えっ!?」
「さすがに私達が死んだあとはどうすることもできないですが…嫌な気持ちですね…」
「そ、そうだとしても絶対に嫌だ! いやでもトワコさんのことを考えたら…!」
「子供に守らせるにも限度があるな…」
「あ、あのっ。私だけじゃなくてみんなも! みんなもなんです…!」
「…え? 俺らも…?」
「はい。私と番になった人は同じように不老になったらしいです…。ごめんなさい、巻き込んでしまって…」
「ほんと!? ってことはずっとトワコと一緒にいられるってことだよね!?
「それなら安心です。他の奴らにトワコ嬢を触られなくてすむ」
「よかったぁ…。あ、でも病気や怪我では死ぬんですよね!? より一層気を付けないと…!」
「なら安心だ」
「………いやじゃないんですか…?」
「ぜんっぜん! むしろ嬉しいよ!」
「問題ありません。トワコ嬢が死ぬまでずっと一緒にいたいです」
「でも私のこと嫌になったり…。もしかしたらずっと警戒しながら暮らさないといけないかもだし…」
「トワコさんがいてくれるなら苦ではありません」
「お前が嫌だと言っても離れてやらない。お前が死んだら俺も死んでやる」
ああもうなんでこんなに愛情深いんだ!
長い時を生きるってピンとこない。
死ぬまでずっと彼らと一緒にいるときっと嫌なところも目に入ってくるし、みんなだって私に飽きるかもしれない。
それでもこうやって共に生きてくれるって言われると涙が出るぐらい嬉しい。
不老が嫌だって解消されるかもしれない。そう思っていた私が恥ずかしいや。
「ありがとう…! でも嫌になったらいつでも言ってね。すぐ解消するから!」
「それはないから安心して。あ、でも王様は「その減らず口を閉じろ」
「二人ともここで暴れないで下さい」
「トワコさん。昼間はこれからのことを話しましたけど、そのあとは何がしたいですか?」
「何がしたい…?」
「はい。ルルヴァも殺し…処分しましたし、もう追われる必要ありません」
アルファさんの言葉に少し考える。
今までルルヴァから逃げてたけど、なんだかんだ言って楽しく旅したり観光したりしてたからなぁ…。
でももうそれも片付いたことだしもっと好きなことしていいのかな?
「時間はたっぷりあるからのんびりしつつ世界を旅してみたい、ですかね? あ、でもまずは王国に帰りたいです。セティさんに会いたい」
「姉上もきっと喜びます」
「いやいやトワコ。その前に忘れてることがあるでしょ?」
「え? 何かあったっけ…」
「神と対話が最終目的でしょ? それが終わったら交尾するって言ったじゃん」
「……ッあ…!」
そうだ、全部終わったら交尾するって言っちゃったんだ…! 忘れてたわけじゃないよ。すっぽり抜けてただけ!
嬉しそうにウインクするシャルルさんに顔が徐々に赤く染まっていく。
逃げ出しそうになるのをレグに腰を掴まれ阻まれる。恥ずかしくて俯けばシャルルさんがわざわざ屈んで見上げてくる…。セトさんとアルファさんは何も言わないけど強い視線を感じて…。
「トーワコ? 約束したよね?」
「や…約束は守りますけど…。ここじゃ無理ですよ…」
「王様、王都に俺らの家造らせてよ」
「土地は確保している。あとはトワコの要望を聞くだけだ。セト、材料の手配は」
「問題なく用意してます。アルファ、傭兵団にはその後のことを伝えてるか?」
「近くに俺ら傭兵団の家を用意してくれたから、戻ればすぐに巡回してくれる。警備の問題はない」
「これだけ安全ならできるよね?」
「………はい…っ」
「ならどんな家にするか決めようか。前にも聞いたけど今度はちゃんと、ね?」
「はい…」
だから何でこんなに用意周到なの…! いつもそれで助かってるんだけど交尾のことになるとさらに行動が早い気がする!
土地確保してるって初めて聞いたし、家を建てるための素材を集めてるなんて知らなかったし、傭兵団のみんなをそんな風に使うなんて思わなかった!
両手で顔を隠して熱が引くのを待つけど、なかなか引かない。すっごく意識しちゃう!
それなのに四人は紙とペンを持ち出して勝手に間取りを考え始める。
「トワコはあんまり広い家じゃないほうがいいんだよね? 二階建てのほうがいい?」
「だがトワコ嬢の専用の服や風呂が必要だろう。せめて三階建てがいいのでは?」
「なぁ素材って頑丈だよな?」
「ついでに防音にもしている。これなら安心だろう?」
「……な、なにがとは聞かないからぁ…!」
どんな家を建てるのか考えるのは楽しいのに、合間合間にこっちを意識させること言わないでほしい!
もう寝るって言ってもレグは離してくれないし、そこで寝ろって言うし…。
諦めてできるだけ意識しないように家のことだけを考える。
とは言っても私に建築知識なんてまったくない。部屋のコーディネートを見るのは好きだったけど専用知識なんてない。
どうせ建てるなら日本式にしたいなぁ…。
「あ、そうだ! レグ、ちょっと離して。もう一つみんなに言うの忘れてました」
そうそう、神様からスマホを使えるようにしたんだ。それでみんなにこんな風にしたいって見てもらおう!
「何かお探しですか?」
「あの、私のキャリーケースってどこにあるか解りますか?」
「持って来ますのでそこでお待ち下さい」
「ありがとうございます」
「まだ何かあるのか?」
「あのね、私の世界では誰もが一台持ってる機械があるの。それにはたくさんの知識が詰め込まれてる…。いや見ることができるの」
「……」
「とりあえず見てもらったほうが早いかも」
この世界には私の世界より数倍優れた魔法のような道具や薬などがある。
でも電話はないし、テレビもない。ちょっとチグハグな世界だ。
頑張って理解しようとするレグの顔を見て笑うとちょっとムカついたのか頬をつねられた。痛くないけど。
「トワコ嬢、持ってきました」
「ありがとうございますセトさん。えっと…確か……」
スマホは使えないし、何かあったときのためを思って電源を落としてキャリケースの奥にずっと保管していた。
久しぶりに取り出して電源をつけると「圏外」と表示されているものの、ネットを開けば普通に見ることができた。
ああ…めちゃくちゃ懐かしい…! これさえあれば寂しくなってもそれを埋めることができる!
「トワコ、なにそれ?」
「スマホって言うんです。こんな薄いですけど色々使えて便利なんですよ。例えば…」
近くにいたセトさんの腕を引っ張って写真を撮る。
パシャッとシャッター音に四人が同じタイミングで驚いてまた笑う。
「見てください。こうやってツーショット撮ったりできるんですよ! それと電話…離れた場所にいても会話できる機能があったり、あとメッセージのやり取りもできたり…。あ、音楽も聞けるし映画も見れますよ! あとね「解ったから少し落ち着けトワコ」
「えー…なにこれ…。こんな小さな画面の中にトワコとセトがいる…」
「絵より綺麗ですね…」
「あの一瞬で何が起きたんだ…?」
「これの説明はまた明日にしてくれ」
「あ、うん。みんなの分もあるから今度説明するね。あ、でも家を建てるなら色々調べたいからちょっと待ってね」
「家 見取り図」で検索すると様々な種類の見取り図が出てくる。うわー…ほんっと久しぶりだ。懐かしい気分になる。んでもってやっぱスマホって便利だ!
「あのね、みんなが良ければこんな風にしたいの」
スマホを見せながら自分の要望を伝えた。
家の中では靴を脱ぐこと。脱衣所とお風呂場はちゃんと分かれてることなどなど…。
スマホが小さくてみんなは見えづらそうにしてたけど、理解はしてくれた。
靴を脱ぐということにセトさん以外の全員から難色されたけど、清潔だから絶対!と無理を通した。
今は少し慣れたけどやっぱり家の中で靴を履くのは嫌だ! 汚いし、気を遣うし、掃除大変だし…。家を建てるなら絶対靴を脱ぐ!
それから脱衣所とお風呂場もちゃんと分けてもらえた。これはみんなもすぐに納得してくれたのでよかった。
結局、色々調べたり相談したせいで夜遅くまで楽しい時間を過ごした。
「あ、交尾するとしたら俺の部屋でしようね」
「……」
シャルルさんのこの言葉がなければ。
お昼はこれからのことをたくさん話し合った。
まずはディティ本山を立て直し、協会の整理も終わったら三ヶ部さんたちの棺を移動させて始祖がいることを明らかにする。
その間に今回の事件と私に関する情報をアーキルさん、オヴェールさん、そしてアルファさんの傭兵団のみんなにお願いして流してもらうことにした。
まだ話し合いたちことはあったけど私が病み上がり、かつ色んな情報を受けて整理したいという彼らのために今日は解散。
五人で夕食をとって、私が一か月も眠っていたときのことを聞いて過ごしていた。
そろそろ眠気に襲われる時間。その瞬間に重大なことを伝えてないことに気づき、四人に声をかける。
「も、もしかしてまだ体調が悪いんですかっ…!?」
「大丈夫ですアルファさん。血管切れたっていうのにピンピンしてます」
「それはまた説教時間が長くなることか?」
「うっ…もう説教のこと忘れてるかと思ったのに…。長くなるっていうか…ごめんなさいって言うか…。申し訳ない気持ちになる…」
重大なことと言うのは彼らが不老になったことだ。
あの神様の勝手な行いのせいで彼らは永遠を生きることができる。もちろんそれは私もだけど。
そうだ、私も不老なんだ…。日本に帰れないってだけでもショックなのに不老にまでなるなんて…。いや、逆にすごすぎて実感がない?
「どうしたのトワコ。王様の言葉なんて気にせず教えてよ」
「あの、ね…。神様と対話したって言ったじゃん? それで、私が元の世界に戻れないってのは確定したんだけど……。あの…これからたくさんの始祖返りを産んでほしいから私……えっと…不老…になった、の…。あ、不老ってあの不老ね。不老不死の不老! もちろん首を斬られたら死ぬし、病気でも死ぬらしいんだけど寿命では死ねなくなったの…」
信じられない内容だけど信じてくれるかな。さすがに色んなことがあったし信じてくれるよね…?
「なら俺が死んだらトワコは新しい番作るの!?」
「えっ!?」
「さすがに私達が死んだあとはどうすることもできないですが…嫌な気持ちですね…」
「そ、そうだとしても絶対に嫌だ! いやでもトワコさんのことを考えたら…!」
「子供に守らせるにも限度があるな…」
「あ、あのっ。私だけじゃなくてみんなも! みんなもなんです…!」
「…え? 俺らも…?」
「はい。私と番になった人は同じように不老になったらしいです…。ごめんなさい、巻き込んでしまって…」
「ほんと!? ってことはずっとトワコと一緒にいられるってことだよね!?
「それなら安心です。他の奴らにトワコ嬢を触られなくてすむ」
「よかったぁ…。あ、でも病気や怪我では死ぬんですよね!? より一層気を付けないと…!」
「なら安心だ」
「………いやじゃないんですか…?」
「ぜんっぜん! むしろ嬉しいよ!」
「問題ありません。トワコ嬢が死ぬまでずっと一緒にいたいです」
「でも私のこと嫌になったり…。もしかしたらずっと警戒しながら暮らさないといけないかもだし…」
「トワコさんがいてくれるなら苦ではありません」
「お前が嫌だと言っても離れてやらない。お前が死んだら俺も死んでやる」
ああもうなんでこんなに愛情深いんだ!
長い時を生きるってピンとこない。
死ぬまでずっと彼らと一緒にいるときっと嫌なところも目に入ってくるし、みんなだって私に飽きるかもしれない。
それでもこうやって共に生きてくれるって言われると涙が出るぐらい嬉しい。
不老が嫌だって解消されるかもしれない。そう思っていた私が恥ずかしいや。
「ありがとう…! でも嫌になったらいつでも言ってね。すぐ解消するから!」
「それはないから安心して。あ、でも王様は「その減らず口を閉じろ」
「二人ともここで暴れないで下さい」
「トワコさん。昼間はこれからのことを話しましたけど、そのあとは何がしたいですか?」
「何がしたい…?」
「はい。ルルヴァも殺し…処分しましたし、もう追われる必要ありません」
アルファさんの言葉に少し考える。
今までルルヴァから逃げてたけど、なんだかんだ言って楽しく旅したり観光したりしてたからなぁ…。
でももうそれも片付いたことだしもっと好きなことしていいのかな?
「時間はたっぷりあるからのんびりしつつ世界を旅してみたい、ですかね? あ、でもまずは王国に帰りたいです。セティさんに会いたい」
「姉上もきっと喜びます」
「いやいやトワコ。その前に忘れてることがあるでしょ?」
「え? 何かあったっけ…」
「神と対話が最終目的でしょ? それが終わったら交尾するって言ったじゃん」
「……ッあ…!」
そうだ、全部終わったら交尾するって言っちゃったんだ…! 忘れてたわけじゃないよ。すっぽり抜けてただけ!
嬉しそうにウインクするシャルルさんに顔が徐々に赤く染まっていく。
逃げ出しそうになるのをレグに腰を掴まれ阻まれる。恥ずかしくて俯けばシャルルさんがわざわざ屈んで見上げてくる…。セトさんとアルファさんは何も言わないけど強い視線を感じて…。
「トーワコ? 約束したよね?」
「や…約束は守りますけど…。ここじゃ無理ですよ…」
「王様、王都に俺らの家造らせてよ」
「土地は確保している。あとはトワコの要望を聞くだけだ。セト、材料の手配は」
「問題なく用意してます。アルファ、傭兵団にはその後のことを伝えてるか?」
「近くに俺ら傭兵団の家を用意してくれたから、戻ればすぐに巡回してくれる。警備の問題はない」
「これだけ安全ならできるよね?」
「………はい…っ」
「ならどんな家にするか決めようか。前にも聞いたけど今度はちゃんと、ね?」
「はい…」
だから何でこんなに用意周到なの…! いつもそれで助かってるんだけど交尾のことになるとさらに行動が早い気がする!
土地確保してるって初めて聞いたし、家を建てるための素材を集めてるなんて知らなかったし、傭兵団のみんなをそんな風に使うなんて思わなかった!
両手で顔を隠して熱が引くのを待つけど、なかなか引かない。すっごく意識しちゃう!
それなのに四人は紙とペンを持ち出して勝手に間取りを考え始める。
「トワコはあんまり広い家じゃないほうがいいんだよね? 二階建てのほうがいい?」
「だがトワコ嬢の専用の服や風呂が必要だろう。せめて三階建てがいいのでは?」
「なぁ素材って頑丈だよな?」
「ついでに防音にもしている。これなら安心だろう?」
「……な、なにがとは聞かないからぁ…!」
どんな家を建てるのか考えるのは楽しいのに、合間合間にこっちを意識させること言わないでほしい!
もう寝るって言ってもレグは離してくれないし、そこで寝ろって言うし…。
諦めてできるだけ意識しないように家のことだけを考える。
とは言っても私に建築知識なんてまったくない。部屋のコーディネートを見るのは好きだったけど専用知識なんてない。
どうせ建てるなら日本式にしたいなぁ…。
「あ、そうだ! レグ、ちょっと離して。もう一つみんなに言うの忘れてました」
そうそう、神様からスマホを使えるようにしたんだ。それでみんなにこんな風にしたいって見てもらおう!
「何かお探しですか?」
「あの、私のキャリーケースってどこにあるか解りますか?」
「持って来ますのでそこでお待ち下さい」
「ありがとうございます」
「まだ何かあるのか?」
「あのね、私の世界では誰もが一台持ってる機械があるの。それにはたくさんの知識が詰め込まれてる…。いや見ることができるの」
「……」
「とりあえず見てもらったほうが早いかも」
この世界には私の世界より数倍優れた魔法のような道具や薬などがある。
でも電話はないし、テレビもない。ちょっとチグハグな世界だ。
頑張って理解しようとするレグの顔を見て笑うとちょっとムカついたのか頬をつねられた。痛くないけど。
「トワコ嬢、持ってきました」
「ありがとうございますセトさん。えっと…確か……」
スマホは使えないし、何かあったときのためを思って電源を落としてキャリケースの奥にずっと保管していた。
久しぶりに取り出して電源をつけると「圏外」と表示されているものの、ネットを開けば普通に見ることができた。
ああ…めちゃくちゃ懐かしい…! これさえあれば寂しくなってもそれを埋めることができる!
「トワコ、なにそれ?」
「スマホって言うんです。こんな薄いですけど色々使えて便利なんですよ。例えば…」
近くにいたセトさんの腕を引っ張って写真を撮る。
パシャッとシャッター音に四人が同じタイミングで驚いてまた笑う。
「見てください。こうやってツーショット撮ったりできるんですよ! それと電話…離れた場所にいても会話できる機能があったり、あとメッセージのやり取りもできたり…。あ、音楽も聞けるし映画も見れますよ! あとね「解ったから少し落ち着けトワコ」
「えー…なにこれ…。こんな小さな画面の中にトワコとセトがいる…」
「絵より綺麗ですね…」
「あの一瞬で何が起きたんだ…?」
「これの説明はまた明日にしてくれ」
「あ、うん。みんなの分もあるから今度説明するね。あ、でも家を建てるなら色々調べたいからちょっと待ってね」
「家 見取り図」で検索すると様々な種類の見取り図が出てくる。うわー…ほんっと久しぶりだ。懐かしい気分になる。んでもってやっぱスマホって便利だ!
「あのね、みんなが良ければこんな風にしたいの」
スマホを見せながら自分の要望を伝えた。
家の中では靴を脱ぐこと。脱衣所とお風呂場はちゃんと分かれてることなどなど…。
スマホが小さくてみんなは見えづらそうにしてたけど、理解はしてくれた。
靴を脱ぐということにセトさん以外の全員から難色されたけど、清潔だから絶対!と無理を通した。
今は少し慣れたけどやっぱり家の中で靴を履くのは嫌だ! 汚いし、気を遣うし、掃除大変だし…。家を建てるなら絶対靴を脱ぐ!
それから脱衣所とお風呂場もちゃんと分けてもらえた。これはみんなもすぐに納得してくれたのでよかった。
結局、色々調べたり相談したせいで夜遅くまで楽しい時間を過ごした。
「あ、交尾するとしたら俺の部屋でしようね」
「……」
シャルルさんのこの言葉がなければ。
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