《アルディラの風》ep3 王女救出作戦

まろうど

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3-5 脱出

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3-5 脱出

分子生物学では男女両性となるおれ......いえ、わたしは、XXYの異常な染色体を持って生まれました。
通常は男性がXY、女性がXXの性染色体を持っています。
生まれた時にY染色体の身体的特徴があるため、戸籍は男性となりました。
ところが10歳のある日、わたしの胸が膨らんできたのです。
XX染色体が身体を女性として成長させようとしたのです。
最初は乳輪だけが尖ってきました。
その後は全体的に膨らみ始め、誰が見ても女性化していることがわかるようになりました。
その時に初めて、わたしが染色体異常で生まれていたこと、クラインフェルター症候群と言う難病であることを知りました。
「これからおまえは女の子になるんだよ」
医師の心無い言葉に、まだ子供のわたしは生きる希望を失っていました。
ですが、ホルモン治療を行うことで、わたしの身体を男性に近づけることが出来ると聞きました。
「男として生きたい」
強く願い、治療を受け入れました。
そうやってギリギリの精神状態で生きてきたわたしが、今女性の姿をして王女様と一緒に歩いています。
「......男性として生きてきたのは夢だったのかな?」
不意に涙がこぼれてしまいます。
「玉響(たまゆら)。
今は自分のことは忘れて、王女様の護衛に専念してくれないか?」
小隊長のチャードが隣に来ていたことにさえ、わたしは気付いていませんでした。
「わかりました」
最後の涙がこぼれ落ちた時、玉響は美しい女傭兵の顔に変わっていました。

王女の館から魔道飛行船の空港までは、それほど距離がある訳ではありません。
歩いて2時間くらいの道のりです。
ただし、露店の並ぶ大きな市場を通らなければなりません。
市場には、多くの人、多くの荷物が溢れています。
飛び交う言葉や街の喧騒が、暗殺者を隠してしまいます。
しかも王女が歩いているのが見つかれば、民衆が集まってしまいます。
人に化ける魔物、ゴールが襲って来ることも考えられます。
市場は王女の暗殺に最も適した場所なのです。
もうすぐ、その市場に入ります。
気を引き締めて、悪意の探知に努めなければなりません。
気配探知!
「もっと笑顔で、もっと優雅に歩きなさい」
侍女頭の沙羅の苦言が心に刺さります。
この人は、いつも嫌なことを言う。
男性は肩幅に足を開いて歩きます。
でも女性は、一本の線の上を歩くんです。
昨夜はその歩き方を習得するのに3時間を要しました。
それでも、強く意識しないと足が左右に開いてしまいます。
女性はどうやってバランスを取って歩いているのだろう?
自分の中の男性の感覚を捨てなくちゃ。
自分の中の男性の記憶を消さなくちゃ。
子供の頃の、まだ性別を意識していなかった時に戻ろう。
「女の子らしいじゃないか」
九郎が言葉をかけてきました。
無意識に、右手の人差し指をくちびるで咥えて吸っていたのです。
ゆらりゆらりと、風に揺れる柳の細い枝のように、わたしは市場の真ん中を歩いていました。
瞼を少し閉じて、くちびるを薄く開いてゆらりと歩いていると、男性達が道を開けてくれます。
やっと女の子の仕草がわかったような気がして、笑顔が自然に溢れてきました。

王女は自分の存在が市民にばれないように、クラシックなワンピースに帽子を被っています。
侍女達もワンピースやブラウスで、目立つことがないよう工夫しています。
それでも時々、立ち止まって顔を覗き込むような素振りをする人がいるので、本当はバレているのかもしれません。

市場はとても広い道にあります。
中央は人々で賑わうスペースが取られていて、その幅は20メートルくらいあります。
その通りの両脇に露店が並んでいます。
露店の裏には細い道があり、その奥にはきちんとした店舗が並んでいます。
店舗の裏には荷車が通る道が整備されています。
最低でも、この範囲を警備する必要があるので、13名の傭兵では人手がぜんぜん足りないのです。
この市場には、人の動線が複雑に入り組んだ歩行者天国が、およそ1,000メートルほど続きます。
そして、その向こうに空港施設や宿泊施設があります。
そこに辿り着くまでが勝負です。
ガプス小隊は左右に分かれて並んでいる店舗の前後を満遍なく確認します。
チャード小隊は、王女の直衛に玉響とトリィが付いています。
気配探知に優れており、防御力も高い二人です。
トリィは目立つほどの美形なので、フードで顔を隠しています。
後衛のバキバキが壁のように追手を防ぎます。
左右に分かれた前衛に、ルーコラとガングルジオンが付いてます。
小柄な身体を活かして怪しい人に接近して、魔法で自由を奪います。
店舗の屋根の上を音もなく移動しているのはチャードと九郎です。
狙撃などの長距離攻撃を事前に防ぎます。
裏通りに配置されていた武装組織は、ガプス小隊が先制攻撃で黙らせます。
確認している時間はないので、まずは殴り倒してから『クリムゾン傭兵団』と名乗ります。
それで反撃の意思があれば、容赦なく殲滅します。
武装している者が店舗の屋上にいた場合、問答無用でチャードと九郎が瞬殺します。
後方から接近してきた武装集団は、バキバキのジャイアントアックスの一振りとトリィの魔法で弾き飛ばされます。
そこまでの防衛策を要しても、王女に攻撃が向けられることがあります。
敵が放った必殺の攻撃魔法でさえ、魔法を分解する玉響には通じません。
魔法はすべて、玉響の身体の前で霧散して消えてしまいます。
どんなに小さな隙を突いた実体攻撃でも、トリィの目を欺くことはできません。
攻撃する瞬間、敵の目の前に防御魔法が現れて、実体攻撃が跳ね返ってきます。
そもそもですが、事前に王女と侍女達にはトリィの防御魔法がかけられています。
「こんなにすごい傭兵団だったのですね」
王女の言葉に、侍女達も頷いていました。
「もっと早く気づいてほしかったな」
わたしは、小さな声で呟きました。

もうすぐ市場が終わります。
左右の露店がなくなり整備された林に代わります。
林の中には遊歩道やベンチがあり、木陰で休むことができるようになっています。
その林が200メートルほど続くと、空港施設に辿り着きます。
魔物の襲撃は、おそらくこの林の区間でしょう。
林の入口か?
それとも出口か?
傭兵達の陣形が少し変わります。
屋根の上を移動していた二人は地上に降りました。
ガプス小隊が林の中を先行します。
中央の道はチャードと九郎が先行しています。
後衛のバキバキを補助するように、トリィが後ろに下がります。
前方にいたルーコラとガングルジオンが玉響の間合いのすぐ外まで近づきました。
王女達に緊張が走ります。
些細な物音にも過敏に反応します。
これでは敵襲を受けた時に、侍女達がバラバラに逃げ出しそうです。
「真っ直ぐ前を見て、落ち着いて歩いてください」
わたしの言葉に、王女達が落ち着きを取り戻しました。
それでも、怖いのは同じでしょうね。
きっと精一杯の痩せ我慢をしているんだと思います。
意外なことに、敵の襲撃がないまま林の道を抜けてしまいました。
ガプス小隊が後衛のバキバキの後ろに陣を構えます。
林からの敵襲を警戒しての行動です。
チャードが単身空港施設に入って行きます。
建物内の安全確認です。
樹上にも怪しい影はありません。
「もう大丈夫そうですね」
王女達の気持ちが緩んだ瞬間、大きな魔物が空から降ってきました。
ブレムです。
ブレムがミスリル製の武器を振り上げ、玉響の前に立ちはだかっのです。
王女達は、あまりの恐怖に悲鳴を上げることもできません。
単独でブレムと斬り合いをしたバキバキと、魔法でブレムの動きを封じたトリィは王女達の後ろにいます。
ルーコラとガングルジオンではブレムとの格闘はできません。
女装させられ気落ちしている玉響の頭部に、ミスリル製の武器が振り下ろされようとしています。
「玉響!」
九郎が声を上げ玉響に駆け寄ろうとした時、ブレムが持つミスリルの武器が砕け散りました。
「どうやってミスリルを砕いたんだ?」
「誰がやったのか?」
「玉響は無事なの?」
ブレムが右腕を押さえて後退りをしています。
「何が起こったんだ?」
ガングルジオンの問いに答えられる者はいません。
「こいつ、おれがぶっ飛ばしていいよな?」
その声を発したのは玉響でした。
拳を握り、仁王立ちの玉響の姿がそこにあったのです。
「思いっきりぶっ飛ばして!」
サブリーダーのルーコラが返答します。
ガプス小隊が王女達を誘導して空港施設に入ります。
ブレム襲来を見て集まって来る人がいます。
それはおそらく人に化けたゴールでしょう。
チャード小隊が問答無用で迎撃します。
玉響は指で印を結び、手のひらの風のチャクラで周囲の空気を吸い込みます。
渦を巻き音を立てて吸い込まれる風に、ブレムの表情が変わります。
尋常じゃない相手に挑んでしまった事に気がついたようです。
風を抑えた玉響が、拳を握りブレムに突き出します。
「殴り合いで決着をつけよう」
玉響の顔は笑っていました。
「ストレス発散にちょうどいい」
玉響の挑発にブレムが怒りを露わにします。
両腕を振り上げ、威嚇のポーズを決めます。
ブレムの体高は3メートルもある巨体です。
握力は400キロもあります。
上半身の筋肉を全体的にバランス良く鍛え上げないと握力は高くなりません。
それだけ、ブレムの全身の筋肉は人間を大きく上回っているのです。
もしブレムに捕まったら、その瞬間に筋肉がごっそりと引きちぎられます。
関節を捻って腕や脚を千切ることも簡単です。
九郎がゴールを仕留めた時、ブレムが玉響に掴み掛かりました。
ブレムが玉響を捕まえようと前に伸ばした2本の腕が、破壊音と共に背中側に向いていました。
ブレムの肩の関節は破壊されているでしょう。
ブレムの拳は粉々に粉砕されているでしょう。
ものすごい速度とパワーで、玉響がブレムの腕を弾き飛ばしたのです。
「どうやったんだ、玉響?」
ゴールを早々に仕留めた傭兵達が、玉響の技を見極めようと目を凝らしていました。
「見えなかった」
ガングルジオンが驚いています。
「何をしたの?」
トリィの声に玉響が返します。
「二の腕に溜めた気を爆発させたんだ。
爆発の勢いで腕が伸びるんだけど、拳で殴っている訳じゃなくて、拳から吹き出す気の勢いで殴っているんだよ」
そう説明されても、誰も理解はできていない。
両腕の痛みでブレムは動けません。
「こいつでもう一度やってみるから、見てるといい」
「..........」
誰もが息を呑みました。
「龍化八卦掌奥義《天空烈弾》」
突然の破裂音と共に、ブレムの頭部が爆発的に砕け散ります。
「見えなかった.......」
撃ち出される玉響の拳の速度が、とても肉眼では見ることができません。
それはきっと、誰も見ることができない技なのでしょう。

魔物の襲撃から王女を守り、無事空港施設まで避難させることができました。
これでミッションは終了です。
チャード小隊が玉響のことを囲んで奥義のことを質問しています。
にこやかに笑みを浮かべる玉響の姿が歪んで見える気がしました。
「どうしたの玉響?」
トリィが声を掛けた時には、玉響がしゃがみ込んでいました。
「女神に呼ばれたようだ。
どこかに転移されるんだ」
その言葉を残して、玉響は忽然と消えてしまいました。

石畳の道。
石積みの建物。
ここはどこかの都市の路地のようだ。
周囲に救助を求める人の気配はない。
どういうことだ?
武器はある。
拳銃のCZ75も、日本刀の村正も所持している。
戦闘は問題ない。
しかし、女装したまま転移させられるとは思ってもみなかった。
空を見れば、太陽の角度でおよその位置がわかるかもしれない。
おれは建物の間に小さく見える空を見上げた。
「なんだこれは?」
そこに空はなく、地上の市街地が見えた。
「この都市は、空中で逆さまに浮いているのか?」
空一面に広がって見える市街地は、大きな川を挟んで都市が形成されていた。
「この街並みは...」
ヨーロッパの都市の名前が浮かんだ時、後ろから声を掛けられた。
「あなた、どこから来たの?」
強い口調で問い詰めるその人は、パールホワイトのウエディングドレスを着た美少女だった。
「怪しいですね」
彼女から、明らかな殺気を感じた。

ep3 王女救出作戦 完



次回予告
《アルディラの風》4 空中都市の夢

第4話の舞台『空中都市オルゴナパレス』とは
アルディラの森の伝説の魔術師「グラビティメイカー」が、古代の球形の空中ダンジョン「ストーンヘンジ」を改造して建設した空中都市。
直径2,000メートルの球形の都市が城郭都市ロンディニウムの上空に浮いている人工天体。
オルゴナパレスの北極点にティンタージェル城があり、南極点にヴィクトリア・パークがある。

空中都市オルゴナパレスの路地裏に『女神の全権代理人』として突然送り込まれた玉響だったが、そこには女神に助けを求める人の姿はなく、未来の日本から転移してきたと言うウエディングドレスを着た美少女『ブライド』がいた。
玉響vsブライドの空中決戦が始まる。

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