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11話
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最近お兄様は、お母様と一緒にお茶会に出かけて行く事が増えたわ。
私は授業にも慣れてきて、外国語は言葉と共にそれぞれの国の歴史も学ぶから結構楽しい。
社会は自国と世界の歴史を遡って勉強していくから、外国語を合わせると自国と同盟国を含めた大体の流れが分かるの。
フェーリも『歴史って繰り返すから覚えた方が良い』と言っていたわ。
歴史を覚えたら経済とかに内容が変わっていくんだって。
魔法学は実践と座学を一緒に進めているけれど、魔道具の話も面白いのよ。魔道具屋さんがあるそうだから、1度行ってみたいなぁ。
勉強の中では、淑女教育が1番大変ね。貴族のルールは面倒くさいし覚える事が多すぎるわ…。
今は貴族の家とその領地を覚えている最中。
会った事も無い人なんて覚えられる気がしないわ…でも社交に出るなら必要なんだとか。
『君、同じページをいつまで読んでるつもり?』
『興味ないから覚えられなくて進まないのよ』
フェーリに全ての貴族が載った本を見せる。
『これに載っている貴族とその領地を覚えるのよ』
『つまらなさそうだね』
『つまらないわ。でも社交に出ると必要だから覚えなくちゃいけないんだって』
『ふーん、人間って面倒くさいね』
『精霊は面倒がなくて羨ましいわ』
一緒にクッキーを食べながら、フェーリは文句を言いながらも付き合ってくれる。
*****
刺繍は少しずつ上達し、少しは見られる物が刺せるようになったわ。
マナーも何度も繰り返せば、先生とお喋りしながらでも、お茶を楽しめるようになったのよ。
「何事も慣れが重要ですわ。慣れてしまえば自然と出来るようになりますもの」
「先生、貴族を覚えるのがむずかしいです…」
「そうですね。ミュリエル様が会う事はまだ先でしょうから、先に領地から覚えては?興味の持てる土地からなら覚えられませんか?」
勉強の仕方を変えるのね。
「それなら覚えられるかも…」
「ふふ、特徴や特産品のある領地なら、それと結びつけて覚えられると良いでしょう。ランベール侯爵領は港があるなどね」
「はい、先生」
そういう覚え方なら覚えられそうね。
「では刺繍を始めましょう」
先生のその言葉でやる気が無くなるわ…上達しても刺繍は好きではないのよ…。
「今回は家紋を刺してみましょう。女性が1番多く刺すことになるものですよ」
お手本のランベール侯爵家の家紋が描かれた紙を渡されるが…家紋って複雑なんだよね…。
「まずは書き写し、どこから刺すのかを決めます」
先生が刺しやすい順番を決めてくれ、ゆっくり丁寧に針を刺していく。
何かに集中しての沈黙は嫌いじゃないわ。1時間ほどして先生に声をかけられる。
「ミュリエル様は集中力がありますね。でも、長時間は疲れてしまいますし、目にも悪いですから1時間ほど刺したら休憩をしてくださいね」
「はい」
「綺麗に刺せていますね。家紋は複雑ですから、焦らずゆっくりやっていきましょう」
休憩中は先生から、ご令嬢がよくする会話を習う。こう聞かれたらこう答える等、基本的なものから言葉の裏まで。淑女教育は先生と居る時間全てが授業よ。
でも、嫌いなら挨拶だけで話さなければ良くない?
「ふふ、回りくどいですよね。そういうものだと慣れてしまいましょうね」と言われたわ。
慣れるものが多いわ…。でもルールには意味があるから、覚えないと困るのは私なのよね…。
お茶会に出るまでには覚えたいわね。
*****
夜、領地について書かれた本をパラパラとめくっていく。
魔獣がよく出る領は、魔獣の毛皮や牙や角を売り出したり、魔獣の肉料理が特産なんて領もあったわ。一定の魔獣被害は出ているけれど、その魔獣から利益を出すなんて凄いな。
『フェーリ、魔獣のお肉って美味しいの?』
『美味しいらしいよ。王都だと高級なんじゃない?この辺りじゃ小型の魔獣しか出ないし』
『そうなんだ』
そうか。出なければ希少で高くなるのね。普段、私が食べているお肉は何の肉だろう?
というか、私はいまだに邸の中しか知らない。洗礼の時に街を少し見たけれど、その1回だけでお出かけの予定は無いわ。
貴族じゃなかったら自由に行きたいところに行けたのかな?でも、平民だったら赤ちゃんの時に死んじゃってたよね…。
『どうかしたの?』
『良い暮らしができる分、貴族って不自由だなぁ~て』
『それは仕方ないよ』
『でも、物語に出てくる「冒険者」は色んな所を旅して楽しそう。ちょっと羨ましいな…』
『君は愛し子だから、ソロの冒険者でもやっていけそうだけどね』
『そうなの?』
『だって、攻撃も回復も出来るでしょ?魔力量は無限だし、強くなればソロで大丈夫だよね?』
『本当だ!でも令嬢から冒険者ってなれるの?』
『無理だと思うよ』
『そうだよね…』
でも…将来なんてまだ分からないし、今は出来る事を頑張ろう。
『フェーリ、愛し子の訓練する』
『珍しくやる気だね』
『出来る事は多い方が良いもの』
寝るまでフェーリ鬼教官に指導してもらったわ…。
私は授業にも慣れてきて、外国語は言葉と共にそれぞれの国の歴史も学ぶから結構楽しい。
社会は自国と世界の歴史を遡って勉強していくから、外国語を合わせると自国と同盟国を含めた大体の流れが分かるの。
フェーリも『歴史って繰り返すから覚えた方が良い』と言っていたわ。
歴史を覚えたら経済とかに内容が変わっていくんだって。
魔法学は実践と座学を一緒に進めているけれど、魔道具の話も面白いのよ。魔道具屋さんがあるそうだから、1度行ってみたいなぁ。
勉強の中では、淑女教育が1番大変ね。貴族のルールは面倒くさいし覚える事が多すぎるわ…。
今は貴族の家とその領地を覚えている最中。
会った事も無い人なんて覚えられる気がしないわ…でも社交に出るなら必要なんだとか。
『君、同じページをいつまで読んでるつもり?』
『興味ないから覚えられなくて進まないのよ』
フェーリに全ての貴族が載った本を見せる。
『これに載っている貴族とその領地を覚えるのよ』
『つまらなさそうだね』
『つまらないわ。でも社交に出ると必要だから覚えなくちゃいけないんだって』
『ふーん、人間って面倒くさいね』
『精霊は面倒がなくて羨ましいわ』
一緒にクッキーを食べながら、フェーリは文句を言いながらも付き合ってくれる。
*****
刺繍は少しずつ上達し、少しは見られる物が刺せるようになったわ。
マナーも何度も繰り返せば、先生とお喋りしながらでも、お茶を楽しめるようになったのよ。
「何事も慣れが重要ですわ。慣れてしまえば自然と出来るようになりますもの」
「先生、貴族を覚えるのがむずかしいです…」
「そうですね。ミュリエル様が会う事はまだ先でしょうから、先に領地から覚えては?興味の持てる土地からなら覚えられませんか?」
勉強の仕方を変えるのね。
「それなら覚えられるかも…」
「ふふ、特徴や特産品のある領地なら、それと結びつけて覚えられると良いでしょう。ランベール侯爵領は港があるなどね」
「はい、先生」
そういう覚え方なら覚えられそうね。
「では刺繍を始めましょう」
先生のその言葉でやる気が無くなるわ…上達しても刺繍は好きではないのよ…。
「今回は家紋を刺してみましょう。女性が1番多く刺すことになるものですよ」
お手本のランベール侯爵家の家紋が描かれた紙を渡されるが…家紋って複雑なんだよね…。
「まずは書き写し、どこから刺すのかを決めます」
先生が刺しやすい順番を決めてくれ、ゆっくり丁寧に針を刺していく。
何かに集中しての沈黙は嫌いじゃないわ。1時間ほどして先生に声をかけられる。
「ミュリエル様は集中力がありますね。でも、長時間は疲れてしまいますし、目にも悪いですから1時間ほど刺したら休憩をしてくださいね」
「はい」
「綺麗に刺せていますね。家紋は複雑ですから、焦らずゆっくりやっていきましょう」
休憩中は先生から、ご令嬢がよくする会話を習う。こう聞かれたらこう答える等、基本的なものから言葉の裏まで。淑女教育は先生と居る時間全てが授業よ。
でも、嫌いなら挨拶だけで話さなければ良くない?
「ふふ、回りくどいですよね。そういうものだと慣れてしまいましょうね」と言われたわ。
慣れるものが多いわ…。でもルールには意味があるから、覚えないと困るのは私なのよね…。
お茶会に出るまでには覚えたいわね。
*****
夜、領地について書かれた本をパラパラとめくっていく。
魔獣がよく出る領は、魔獣の毛皮や牙や角を売り出したり、魔獣の肉料理が特産なんて領もあったわ。一定の魔獣被害は出ているけれど、その魔獣から利益を出すなんて凄いな。
『フェーリ、魔獣のお肉って美味しいの?』
『美味しいらしいよ。王都だと高級なんじゃない?この辺りじゃ小型の魔獣しか出ないし』
『そうなんだ』
そうか。出なければ希少で高くなるのね。普段、私が食べているお肉は何の肉だろう?
というか、私はいまだに邸の中しか知らない。洗礼の時に街を少し見たけれど、その1回だけでお出かけの予定は無いわ。
貴族じゃなかったら自由に行きたいところに行けたのかな?でも、平民だったら赤ちゃんの時に死んじゃってたよね…。
『どうかしたの?』
『良い暮らしができる分、貴族って不自由だなぁ~て』
『それは仕方ないよ』
『でも、物語に出てくる「冒険者」は色んな所を旅して楽しそう。ちょっと羨ましいな…』
『君は愛し子だから、ソロの冒険者でもやっていけそうだけどね』
『そうなの?』
『だって、攻撃も回復も出来るでしょ?魔力量は無限だし、強くなればソロで大丈夫だよね?』
『本当だ!でも令嬢から冒険者ってなれるの?』
『無理だと思うよ』
『そうだよね…』
でも…将来なんてまだ分からないし、今は出来る事を頑張ろう。
『フェーリ、愛し子の訓練する』
『珍しくやる気だね』
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寝るまでフェーリ鬼教官に指導してもらったわ…。
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