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14話
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お兄様が学園に通うようになって、お休みの日以外は1人で過ごす事が増えたわ。
暇な時は書庫から本を持ってきて読んでいるの。最近は冒険小説以外に授業で習った事に関する本も読んで、ちゃんと勉強をしているのよ。
魔法も1人じゃなければ使って良くなったから、時々訓練場に行って頑張っているわ。
ちなみに、愛し子の治癒はフェーリがどこからか連れて来る、怪我した動物で練習しているわ。光属性の治癒は怪我や赤切れをした、使用人の皆を治して練習させてもらっているわ。
「ミュリー、今度のお休みに僕の友達に会ってくれるかな?」
「フェル兄様のお友達ですか?」
「うん。アルベールが会ってみたいって言うんだ。父様にも許可は取ってあるよ」
お兄様の親友のアルベール様ね。お母様のお兄様の子供だったかしら?
「お父様が良いと言うのなら会ってみたいです」
「じゃあ、来週連れて来るね」
「はい。楽しみです」
夜寝る前のフェーリとのお喋りでも、ついその話題になってしまう。
『フェーリ、初めてお兄様以外の子供に会うわ』
『フェリクスの親友っていうやつね』
『どんな人なのかな?お兄様とは凄く仲が良いみたいなの』
『生意気で我儘なガキじゃないと良いね』
『そうだったら、お兄様と親友にはなれないと思う』
フェーリは貴族の子供は基本「生意気で我儘なクソガキ」だと思っている。お兄様の親友だから、そんな事ないと思うけれど…。
*****
何となく不安なまま、アルベール様に会う日になった。
呼ばれてサロンへ行くと、お兄様より凛々しい感じの金髪碧眼の少年が居た。
「ミュリエル、彼はシャルトル公爵家のアルベールだよ」
「噂のミュリエル嬢だな。アルベールだ。よろしくな」
「ミュリエルです。初めまして」
噂のって何だろう?
「ミュリエルはこっちに座って」
促されてお兄様の隣に座るけれど、何となく居心地が悪い…。アルベール様がじろじろ見てくるからよ。
「ミュリーは何食べる?いつもので良い?」
「はい。ありがとうございます、フェル兄様」
お兄様はアルベール様なんて居ないみたいに、いつも通りお菓子を取り分けてくれる。
2人の温度差が何とも言えないわ…。
「ははっ。フェル、お前そんな事するのか」
「ミュリーと一緒にお茶をする時はいつもしてるよ」
「あのフェルがねぇ…」
アルベール様はニヤニヤと私の世話を焼くお兄様を見ている。
「話に聞く以上だな」
「話ですか?」
「そう。茶会で令嬢から群がられるけれど、フェルはいつもミュリエル嬢と比べててね」
お茶会に出席する令嬢と比べられても…というか、お兄様は何を話しているのかしら?
「私はまだマナーを学んでいる途中ですから…」
「いや、マナー以前の問題で相手をするのが疲れるんだよ」
「相手をするのが?」
「そう。興味のない話を延々とされてうんざりするよ。でも追い払おうとすると「ひどい」とか言われるんだからさぁ」
お兄様も毎回疲れて帰って来ていたけれど、アルベール様も色々と溜まっているのね…。
「学園に入って茶会も減ったからね。休日はミュリーとゆっくり出来て嬉しいよ」
「減った分、学園で追いかけ回されるけどな」
勉強もあるのに、4日も令嬢に追いかけ回される生活なの?
2人共、格好良いし高位貴族の嫡男だから仕方がないのかもしれないけれど...。
「フェル兄様、大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。ミュリーは優しいね」
人前で撫でられるのは少し恥ずかしいわ…。
「フェル、お前態度違いすぎだろ…」
「ミュリーは可愛いから癒されるよ。アルベールも妹に癒してもらえば良いだろ?」
「あいつのどこに癒される要素があるだよ…」
アルベール様は妹がいるのね。
その後も色々なお話をしたけれど、アルベール様は公爵家の嫡男らしく少し偉そうだけれど話しやすい人だったわ。
ただ少し口が悪いわね…。お兄様とタイプが違うけれど、そこが気が合うのかしら?
*****
『フェーリから見て、アルベール様はどうだった?』
『なかなか面白いね。魔力量も多いよ』
『そうなの?』
『フェリクスも多いけど、アルベールの方が強いね。クソガキじゃなくて良かったよ』
『どうして?』
『だって、アルベールにはこれからも会うでしょ?』
『多分…また来るって言ってたし』
『クソガキは見てるだけでイラつくから嫌なんだ』
『まあ気持ちはわかるけれど…』
私もあまり関わりたくない。
でもアルベール様の妹は典型的なご令嬢らしい。私とは合わないだろうから、連れて来ないとは思うけれど「典型的なご令嬢」がどういう感じかは少し気になる。
それに私が人と会うのはお父様の許可が必要みたい。
知らなかったけれど、アルベール様は今までも遊びに来ていたらしい。お兄様の親友でもやっと会えたから、なかなか基準は厳しいのかな?
フェーリは『実家の事もあるから、変なの近づけたくないんじゃない?』と言っていたわ。
実家か…伯爵家の嫡男も今年入学したはずだけれど大丈夫かしら…。
噂の原因は叔母様で子供には関係無いけれど、家のせいで良く思われないのが貴族なのよね。大変な思いをしていないと良いけれど…。
暇な時は書庫から本を持ってきて読んでいるの。最近は冒険小説以外に授業で習った事に関する本も読んで、ちゃんと勉強をしているのよ。
魔法も1人じゃなければ使って良くなったから、時々訓練場に行って頑張っているわ。
ちなみに、愛し子の治癒はフェーリがどこからか連れて来る、怪我した動物で練習しているわ。光属性の治癒は怪我や赤切れをした、使用人の皆を治して練習させてもらっているわ。
「ミュリー、今度のお休みに僕の友達に会ってくれるかな?」
「フェル兄様のお友達ですか?」
「うん。アルベールが会ってみたいって言うんだ。父様にも許可は取ってあるよ」
お兄様の親友のアルベール様ね。お母様のお兄様の子供だったかしら?
「お父様が良いと言うのなら会ってみたいです」
「じゃあ、来週連れて来るね」
「はい。楽しみです」
夜寝る前のフェーリとのお喋りでも、ついその話題になってしまう。
『フェーリ、初めてお兄様以外の子供に会うわ』
『フェリクスの親友っていうやつね』
『どんな人なのかな?お兄様とは凄く仲が良いみたいなの』
『生意気で我儘なガキじゃないと良いね』
『そうだったら、お兄様と親友にはなれないと思う』
フェーリは貴族の子供は基本「生意気で我儘なクソガキ」だと思っている。お兄様の親友だから、そんな事ないと思うけれど…。
*****
何となく不安なまま、アルベール様に会う日になった。
呼ばれてサロンへ行くと、お兄様より凛々しい感じの金髪碧眼の少年が居た。
「ミュリエル、彼はシャルトル公爵家のアルベールだよ」
「噂のミュリエル嬢だな。アルベールだ。よろしくな」
「ミュリエルです。初めまして」
噂のって何だろう?
「ミュリエルはこっちに座って」
促されてお兄様の隣に座るけれど、何となく居心地が悪い…。アルベール様がじろじろ見てくるからよ。
「ミュリーは何食べる?いつもので良い?」
「はい。ありがとうございます、フェル兄様」
お兄様はアルベール様なんて居ないみたいに、いつも通りお菓子を取り分けてくれる。
2人の温度差が何とも言えないわ…。
「ははっ。フェル、お前そんな事するのか」
「ミュリーと一緒にお茶をする時はいつもしてるよ」
「あのフェルがねぇ…」
アルベール様はニヤニヤと私の世話を焼くお兄様を見ている。
「話に聞く以上だな」
「話ですか?」
「そう。茶会で令嬢から群がられるけれど、フェルはいつもミュリエル嬢と比べててね」
お茶会に出席する令嬢と比べられても…というか、お兄様は何を話しているのかしら?
「私はまだマナーを学んでいる途中ですから…」
「いや、マナー以前の問題で相手をするのが疲れるんだよ」
「相手をするのが?」
「そう。興味のない話を延々とされてうんざりするよ。でも追い払おうとすると「ひどい」とか言われるんだからさぁ」
お兄様も毎回疲れて帰って来ていたけれど、アルベール様も色々と溜まっているのね…。
「学園に入って茶会も減ったからね。休日はミュリーとゆっくり出来て嬉しいよ」
「減った分、学園で追いかけ回されるけどな」
勉強もあるのに、4日も令嬢に追いかけ回される生活なの?
2人共、格好良いし高位貴族の嫡男だから仕方がないのかもしれないけれど...。
「フェル兄様、大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。ミュリーは優しいね」
人前で撫でられるのは少し恥ずかしいわ…。
「フェル、お前態度違いすぎだろ…」
「ミュリーは可愛いから癒されるよ。アルベールも妹に癒してもらえば良いだろ?」
「あいつのどこに癒される要素があるだよ…」
アルベール様は妹がいるのね。
その後も色々なお話をしたけれど、アルベール様は公爵家の嫡男らしく少し偉そうだけれど話しやすい人だったわ。
ただ少し口が悪いわね…。お兄様とタイプが違うけれど、そこが気が合うのかしら?
*****
『フェーリから見て、アルベール様はどうだった?』
『なかなか面白いね。魔力量も多いよ』
『そうなの?』
『フェリクスも多いけど、アルベールの方が強いね。クソガキじゃなくて良かったよ』
『どうして?』
『だって、アルベールにはこれからも会うでしょ?』
『多分…また来るって言ってたし』
『クソガキは見てるだけでイラつくから嫌なんだ』
『まあ気持ちはわかるけれど…』
私もあまり関わりたくない。
でもアルベール様の妹は典型的なご令嬢らしい。私とは合わないだろうから、連れて来ないとは思うけれど「典型的なご令嬢」がどういう感じかは少し気になる。
それに私が人と会うのはお父様の許可が必要みたい。
知らなかったけれど、アルベール様は今までも遊びに来ていたらしい。お兄様の親友でもやっと会えたから、なかなか基準は厳しいのかな?
フェーリは『実家の事もあるから、変なの近づけたくないんじゃない?』と言っていたわ。
実家か…伯爵家の嫡男も今年入学したはずだけれど大丈夫かしら…。
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