238 / 625
敵中孤立
しおりを挟む
真田幸隆が村上義清に対し待機するよう用意した場所。そこは……。
保科正俊「2つの川の合流地点に挟まれた断崖絶壁の上。北は何もありませぬがその道から我らが入りましたので、そこの防御を考える必要はありません。」
私(村上義清)「立地と補給に問題は無いと思っている。」
保科正俊「はい。この地が提供されたことからもわかりますように、ここの勢力は既に我が陣営に入ったことになります。」
私(村上義清)「そこまではいいんだよ。」
保科正俊「問題となりますのが川の向こう側であります。南に松平方の野田城があります。松平と我らの関係は白紙の状態。どうなるかわかりません。」
私(村上義清)「そうだな。」
保科正俊「ただ現状家康は、本拠地の岡崎のことで手一杯。野田城を支援することは出来ません。故に野田城から狙われる心配はありません。」
松平家康は現在、一向宗相手に奮闘中。
保科正俊「問題になりますのが東と西であります。どちらも今川の勢力圏であります。」
私(村上義清)「厳密に言えばここもそうなんだけどな。」
保科正俊「一応川に守られてはおりますが……。」
私(村上義清)「挟み撃ちにされたら……。」
保科正俊「持つかどうか自信を持つことは出来ませぬ。」
私(村上義清)「そうだろ。」
保科正俊「よくそんなところに殿独りを放り込もうとしましたね幸隆様は。」
私(村上義清)「だからついて来てくれたことに感謝しているんだよ。本当(保科の本来の役目)は留守居役だったんだからさ。」
保科正俊「まぁ攻め込まれるような場所ではありませんので。」
私(村上義清)「助かります。それで聞いたんだよ。虎綱に。そうしたらこう言って来たんだよ。」
保科正俊「どのようなことを?」
私(村上義清)「『周辺勢力には全て話を付けています。』と……。」
保科正俊「足助もですか?」
私(村上義清)「いや。足助は違う。あそこは独立を目指しているそうな。」
保科正俊「見せしめのために。」
私(村上義清)「その辺りはあいつらに任せている。出来れば今ある町をそのまま使いたいと伝えている。」
保科正俊「ここも人と物の要地になりそうな場所ではありますね。」
私(村上義清)「川を下れば一気に海に出ることが出来るからな。ただ今は難しいけどな。」
保科正俊「そうですね。」
下流域は松平と今川が係争中。
保科正俊「そこに我らが割って入ろうとしているのでありますから。」
私(村上義清)「当面使うことは出来ないだろうな……。」
保科正俊「2つの川の合流地点に挟まれた断崖絶壁の上。北は何もありませぬがその道から我らが入りましたので、そこの防御を考える必要はありません。」
私(村上義清)「立地と補給に問題は無いと思っている。」
保科正俊「はい。この地が提供されたことからもわかりますように、ここの勢力は既に我が陣営に入ったことになります。」
私(村上義清)「そこまではいいんだよ。」
保科正俊「問題となりますのが川の向こう側であります。南に松平方の野田城があります。松平と我らの関係は白紙の状態。どうなるかわかりません。」
私(村上義清)「そうだな。」
保科正俊「ただ現状家康は、本拠地の岡崎のことで手一杯。野田城を支援することは出来ません。故に野田城から狙われる心配はありません。」
松平家康は現在、一向宗相手に奮闘中。
保科正俊「問題になりますのが東と西であります。どちらも今川の勢力圏であります。」
私(村上義清)「厳密に言えばここもそうなんだけどな。」
保科正俊「一応川に守られてはおりますが……。」
私(村上義清)「挟み撃ちにされたら……。」
保科正俊「持つかどうか自信を持つことは出来ませぬ。」
私(村上義清)「そうだろ。」
保科正俊「よくそんなところに殿独りを放り込もうとしましたね幸隆様は。」
私(村上義清)「だからついて来てくれたことに感謝しているんだよ。本当(保科の本来の役目)は留守居役だったんだからさ。」
保科正俊「まぁ攻め込まれるような場所ではありませんので。」
私(村上義清)「助かります。それで聞いたんだよ。虎綱に。そうしたらこう言って来たんだよ。」
保科正俊「どのようなことを?」
私(村上義清)「『周辺勢力には全て話を付けています。』と……。」
保科正俊「足助もですか?」
私(村上義清)「いや。足助は違う。あそこは独立を目指しているそうな。」
保科正俊「見せしめのために。」
私(村上義清)「その辺りはあいつらに任せている。出来れば今ある町をそのまま使いたいと伝えている。」
保科正俊「ここも人と物の要地になりそうな場所ではありますね。」
私(村上義清)「川を下れば一気に海に出ることが出来るからな。ただ今は難しいけどな。」
保科正俊「そうですね。」
下流域は松平と今川が係争中。
保科正俊「そこに我らが割って入ろうとしているのでありますから。」
私(村上義清)「当面使うことは出来ないだろうな……。」
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
私はいけにえ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「ねえ姉さん、どうせ生贄になって死ぬのに、どうしてご飯なんて食べるの? そんな良いものを食べたってどうせ無駄じゃない。ねえ、どうして食べてるの?」
ねっとりと息苦しくなるような声で妹が言う。
私はそうして、一緒に泣いてくれた妹がもう存在しないことを知ったのだ。
****リハビリに書いたのですがダークすぎる感じになってしまって、暗いのが好きな方いらっしゃったらどうぞ。
二十年仕えた王女が私を敵に売った。それでも守ることにした
セッシー
ファンタジー
二十年間、王女殿下の護衛騎士として仕えた。その殿下が、私を敵に売った。
牢の中で事実を知り、一分考えて——逃げることにした。殿下の目的を、まだ果たしていないから。
裏切りの真相を確かめるため、一人王都へ戻る護衛騎士の話。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
悪徳領主の息子に転生しました
アルト
ファンタジー
悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。
領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。
そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。
「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」
こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。
一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。
これなんて無理ゲー??
魔法筆職人の俺が居なくなったら、お前ら魔法使えないけど良いんだよな?!
川井田ナツナ
ファンタジー
俺は慈悲深い人間だ。
だから、魔法の『ま』の字も理解していない住民たちに俺の作った魔法筆を使わせてあげていた。
だが、国の総意は『国家転覆罪で国外追放』だとよ。
馬鹿だとは思っていたが、俺の想像を絶する馬鹿だったとはな……。
俺が居なくなったら、お前ら魔法使えなくて生活困るだろうけど良いってことだよな??
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる