ケチと言われた家康の代わりに豪遊してやろうと転生した結果。ただ単に貧乏なだけだった。

俣彦

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親戚

基盤強化

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所員:「祖父と父の後ろ盾のもと13歳で家督を継いだのが松平清康。」
家康(私):「とは言え周りには親戚とは名ばかりの身内が。それも清康と同規模の……。」
所員:「ただ幸いにして清康の軍は強かった。となれば……。」
家康(私):「武力で持って相手を制していき、自らの収入源を増やしていくことになる。」
所員:「なのでありますが、実際に清康が手に入れた直轄領と言えるものは岡崎近辺に留まった模様でありまして、あとの場所につきましては従えば彼らの権益を認める方針であったようであります。」
家康(私):「西三河をあらかた抑えた清康は、矛先を東三河へ向けることになります。」
所員:「丁度その時期。これまで幾度となく三河に進出していました今川家は甲斐・武田家との抗争に明け暮れていたこともあり、三河のことはあまり頭の中になかったことが清康には幸いしまして吉田城。更には宇利城を攻略。東三河の勢力はこぞって清康の傘下に収まるのでありました。」
家康(私):「運に恵まれていると言ってしまえばそれまでのことなのでありますが……。」
所員:「景気が良ければ何をやっても名君。どんなに頑張っても……だと……と言うのは今も昔も変わらないようであります。三河国内に敵対する勢力が無くなった清康は更に兵を進めることになります。」
家康(私):「野心家ですね……。」

所員:「そんな清康とは異なる方法で勢力の拡大を図る人物が松平の家中には存在していました。その人物は、清康の叔父であります松平信定。兄・信忠の跡にと言われただけの人物でありますので、能力のある人物でありました。」
家康(私):「ただ能力のある人物が、跡取りとなる資格を持っているとなりますと……。」
所員:「当然狙われる人物となるのでありますが、その信定を重んじていたのが清康の祖父であり、未だ健在の長親でありますので。衝突と言う事態にまで陥ることはありませんでした。」
家康(私):「とは言え。年齢の順から行きますと、彼らより先に長親がこの世を去ることに……。」
所員:「でありますので、その対策として信定は清康が手を出すことの出来ない立場になる必要が生じて来ます。かと言いまして表立って武装を強化するのは……。」
家康(私):「清康を刺激するだけでありますね。」
所員:「そこで信定が行った施策が婚姻外交。信康の進行方向とは逆。西に位置します尾張の織田家と互いに娘を送り出し、更には刈谷の水野。大給・長沢の各松平に娘を嫁すことにより、武で持って従わせる清康とは異なる方策。緩やかな連合により基盤の強化=清康が狙うことの出来ないだけの影響力を持つのでありました。」
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