素人シューレ

俣彦

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成功体験が呪縛となり

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 小学時代の話。5、6年の担任の先生から

「痩せろ。」

としきりに言われていた私。部活で水泳をしていた一学期後半辺り以外はどうすることも出来ず。6年生の10月の時、一念発起しましてダイエットに取り組むことにしました。小学生がダイエットに取り組まざるを得ない環境もどうかと思うのでありますが、その時行った方法がこちら。



スクワット50回に腹筋50回。上体反らし50回に腕立伏せ30回を6セット行い。

食事につきましても炭水化物は摂らない。肉も食べない。野菜と小魚のみ。飲み物は水と牛乳。

と言う生活を卒業するまでの半年取り組みました。その結果。

学校時代。児童生徒の体型を示す指標でありますローレル指数が40減ると共に、それまで後ろから数えたほうが早かった継走大会で、入賞と言う成果を修めることが出来ました。ここまで記した中でも危険な箇所があるのでありますが、問題となるのはここから。



(……この成功体験から逃れることが出来なくなるのであります。)



成功した理由がローレル指数が減少したことしかわからない。

……となりますとローレル指数が上昇すると共に運動のパフォーマンスが低下することになってしまう……。この強迫観念を持ったまま中学に上がり部活動に取り組んだ結果がこちら。



(1.5あった視力が0.08にまで低下した……。)



眼科の先生に診て頂きまして「仮性近視」と言う診断が下され、「とにかく目を休ませてください。」と点眼薬を処方され、結果。視力の低下は収まったのでありましたが、今思いますと



(……明らかに栄養失調ですよね……。)



加えてスクワットからの一連の流れがパフォーマンスの向上に繋がったことが呪縛となり、

(……この運動を続けなければ……。)

とノルマとなるに従い、セット数が増え。増えると共に

(こなすことが目的となり、1つ1つの運動が雑なものになってしまいます……。)

ただ苦しいだけ。でありますし、数が目的でありますので。自分の身体に良い効果をもたらしているわけではありませんので、いきおいパフォーマンスも良い方向にはならない。ならなければならなくなるほどセット数は増え、食事制限が厳しいものとなって行く。自分がプレーヤーとして試合に出ることになる2年生の後半からの1年間は

(……思い出したくもありませんね……。)



食事につきましては部活動を終えると同時に元に戻り、視力に付きましても点眼薬に頼らずに済むようになったのでありましたが、運動の仕方につきましては

(……ジムに通うようになるまでは基本。変わることはありませんでした。)
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