日常の中で、思い出すのは…

kitahara

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お父さんの日記

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なんの変哲もない日記。


それは、お父さんの日記。


お父さんの日記は、おばあちゃんの日記。


おばあちゃんの日記は33歳で終わっている。


その日記は、19歳になったお父さんが受け継いだ。


お父さんの日記は、48歳で終わっている。


その日記は、19歳になった時、わたしが受け継いだ。





数十年たったお父さんの日記。


お父さん…貴方の年になりました。


…わたしはいつまでいきれるのでしょうか…


 
おばあちゃんの年もお父さんの年も超えたわたし。


わたしの子供は、受け継いでくれるのだろうか?


会った事も、見た事もない人のもの。


少しづつ、知っている人がいなくなって…いつしか記憶の中にもなくなってしまうでしょうか…


風化というのが必然なら、せめて、わたしが生きているうちは…この命の続く限り、語っていきたいと思う。


記憶の一端を、君たちに受け継いでほしいと願う。


この日記を託して切に願う。



手元に残るこの日記だけが彼らが生きていたという唯一のものだから…。






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