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第1章 ~転生しました。~
今日から魔法使い?
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そうかー。
今日からおれも魔法使いかー。どんな二つ名が付いちゃうかな。
大魔法師ジロー?それとも偉大なる魔法使いジローかな?
でも称号っていうのは後から付いてくるもんだしね?おれも自分からこう呼んでとかは言わないよ?
だけど呼びたいっていうならね?呼ばせてあげないこともないかなー。
「考えごとをしているところ悪いがいいか?」
はっ。また我を忘れてた。
悪い癖だよね。いけないいけない。
「ごめん。考え事してた。」
「まぁよい。まずジローは魔法については全く知識がないと思ってよいのだな。」
「うん。おれの世界じゃ魔法なんてものは空想の世界のものだよ。ただ魔法の代わりに科学というか機械なんかが発展してたと思う。」
「科学というものがどういうものなのかはわからぬがやはりこの世界とは成り立ちから違うのかもしれぬな。」
やっぱり機械ないんだ。だけど魔法があるってことは独自の文化があるんだろうな。
「ならまずは魔法というものを知るところからだな。ジローは魔法とはどういうものだと思うのだ?」
「魔法?」
魔法かー。やっぱりイメージでいうとアニメとか映画の中に出てくる戦闘シーンかなぁ。
「戦う感じかなぁ。攻撃したり守ったり。あと生活をなんでも魔法で便利にできたり。」
「たしかに魔法と戦闘は切っても切れない関係ではあるだろうな。だがそういうことではなくもっと根本的なことだ。」
そう言われて少し考えてしまう。根本的って何だろう。精霊とか魔力とか関係してくることかな。
「私も魔法を誰かに習った訳ではないが私なりに行き着いた答えは想像を形にするということだ。」
「想像を形に?」
「そうだ。たとえば火なら火、水なら水、土なら土、それらを想像し、生み出し、形にしていく。火と口にだして水を連想するものがいないように物事にはそれぞれの形というものがある。この世界には魔法の源となる魔素と呼ばれるものがあり想像し魔素に力を与えることで形となり魔法とよばれる。」
ふむふむ。科学みたいだな。
「魔素はこの世界には空気のように自然に存在している。その魔素を感じとり想像を現実に干渉、具現化させることが魔法だと私は思うのだ。」
要はイメージする力が強ければ強いほど魔法の力も強くなるってことかな?
「まずは論より証拠だな。実際にやってみよう。」
そういうとアシナは滝の方に顔を向けた。
少しだけ空気が軋んだ気がした。
するとアシナの目線の先にある滝が凍り始めた。びっくりして動けないでいるとアシナの前方に30センチくらいの火の玉が出来ていた。
宙に浮いていた火の玉は急激に動き出して滝に衝突して爆発が起きた。
軽い水蒸気爆発だよね?開いた口がふさがらないよ。
「このような感じだな。想像をしっかり持つことが大事なのだ。」
いやあんまりよくわかんなかったけどね。いきなり凍って、火が出て、動いたと思ったら爆発しましたけどね。
「まずは魔素を取り入れるところから始める。我々や人、生きる者が蓄えられる魔力というのは限られている。ゆえに魔素を取り入れその魔素を魔力に変換し魔法を生み出すのだ。」
魔素を取り込む?さっき空気みたいに存在してるって言ってたもんな。深呼吸すればいいのかな。
「その魔素っていうのはどうやって取り入れるの?」
「魔素を感じて体全体で吸収する感じだな。」
「…魔素なんて感じたことないけど。」
「ふむ。そういえばこの世界には転生したばかりなのだったな。この世界で生活していれば魔法の素養がある者ならば自然と感じられると思うのだが。」
それって素養無しってこと?
全く感じないけど。
「ふむ。荒療治ではあるが私の魔力をジローに渡してみるか。」
「魔力を渡すことなんてできるの?」
「言葉が悪かったな。渡すというよりも私の魔力でジローを包む。それによってジローの魔素を感じる部分が刺激されて魔素を認識できるようになるやもしれん。」
「それって危なくないの?」
「おそらく死ぬことはないだろう。」
アシナさん今おそらくって言いましたよね?
「物は試しだ。ジロー。こっちへこい。」
ちょっとこわいなぁ。
昔海に落ちた時のことを思いだしちゃうよ。アシナの近くまで移動するとアシナが顔を近づけてきた。
「では行くぞ。」
アシナがそう言うと急に体の周りが何かに包まれた感じがした。
さっきアシナが魔法を使った時みたいに空気が軋んでる感じ。サウナに入った時みたいな温かい蒸気に包まれた感覚に近いかも。
と、思った瞬間、ふいに意識を無くしてしまった。
転生して2度目の睡眠はずいぶんと突然訪れたものだった。
今日からおれも魔法使いかー。どんな二つ名が付いちゃうかな。
大魔法師ジロー?それとも偉大なる魔法使いジローかな?
でも称号っていうのは後から付いてくるもんだしね?おれも自分からこう呼んでとかは言わないよ?
だけど呼びたいっていうならね?呼ばせてあげないこともないかなー。
「考えごとをしているところ悪いがいいか?」
はっ。また我を忘れてた。
悪い癖だよね。いけないいけない。
「ごめん。考え事してた。」
「まぁよい。まずジローは魔法については全く知識がないと思ってよいのだな。」
「うん。おれの世界じゃ魔法なんてものは空想の世界のものだよ。ただ魔法の代わりに科学というか機械なんかが発展してたと思う。」
「科学というものがどういうものなのかはわからぬがやはりこの世界とは成り立ちから違うのかもしれぬな。」
やっぱり機械ないんだ。だけど魔法があるってことは独自の文化があるんだろうな。
「ならまずは魔法というものを知るところからだな。ジローは魔法とはどういうものだと思うのだ?」
「魔法?」
魔法かー。やっぱりイメージでいうとアニメとか映画の中に出てくる戦闘シーンかなぁ。
「戦う感じかなぁ。攻撃したり守ったり。あと生活をなんでも魔法で便利にできたり。」
「たしかに魔法と戦闘は切っても切れない関係ではあるだろうな。だがそういうことではなくもっと根本的なことだ。」
そう言われて少し考えてしまう。根本的って何だろう。精霊とか魔力とか関係してくることかな。
「私も魔法を誰かに習った訳ではないが私なりに行き着いた答えは想像を形にするということだ。」
「想像を形に?」
「そうだ。たとえば火なら火、水なら水、土なら土、それらを想像し、生み出し、形にしていく。火と口にだして水を連想するものがいないように物事にはそれぞれの形というものがある。この世界には魔法の源となる魔素と呼ばれるものがあり想像し魔素に力を与えることで形となり魔法とよばれる。」
ふむふむ。科学みたいだな。
「魔素はこの世界には空気のように自然に存在している。その魔素を感じとり想像を現実に干渉、具現化させることが魔法だと私は思うのだ。」
要はイメージする力が強ければ強いほど魔法の力も強くなるってことかな?
「まずは論より証拠だな。実際にやってみよう。」
そういうとアシナは滝の方に顔を向けた。
少しだけ空気が軋んだ気がした。
するとアシナの目線の先にある滝が凍り始めた。びっくりして動けないでいるとアシナの前方に30センチくらいの火の玉が出来ていた。
宙に浮いていた火の玉は急激に動き出して滝に衝突して爆発が起きた。
軽い水蒸気爆発だよね?開いた口がふさがらないよ。
「このような感じだな。想像をしっかり持つことが大事なのだ。」
いやあんまりよくわかんなかったけどね。いきなり凍って、火が出て、動いたと思ったら爆発しましたけどね。
「まずは魔素を取り入れるところから始める。我々や人、生きる者が蓄えられる魔力というのは限られている。ゆえに魔素を取り入れその魔素を魔力に変換し魔法を生み出すのだ。」
魔素を取り込む?さっき空気みたいに存在してるって言ってたもんな。深呼吸すればいいのかな。
「その魔素っていうのはどうやって取り入れるの?」
「魔素を感じて体全体で吸収する感じだな。」
「…魔素なんて感じたことないけど。」
「ふむ。そういえばこの世界には転生したばかりなのだったな。この世界で生活していれば魔法の素養がある者ならば自然と感じられると思うのだが。」
それって素養無しってこと?
全く感じないけど。
「ふむ。荒療治ではあるが私の魔力をジローに渡してみるか。」
「魔力を渡すことなんてできるの?」
「言葉が悪かったな。渡すというよりも私の魔力でジローを包む。それによってジローの魔素を感じる部分が刺激されて魔素を認識できるようになるやもしれん。」
「それって危なくないの?」
「おそらく死ぬことはないだろう。」
アシナさん今おそらくって言いましたよね?
「物は試しだ。ジロー。こっちへこい。」
ちょっとこわいなぁ。
昔海に落ちた時のことを思いだしちゃうよ。アシナの近くまで移動するとアシナが顔を近づけてきた。
「では行くぞ。」
アシナがそう言うと急に体の周りが何かに包まれた感じがした。
さっきアシナが魔法を使った時みたいに空気が軋んでる感じ。サウナに入った時みたいな温かい蒸気に包まれた感覚に近いかも。
と、思った瞬間、ふいに意識を無くしてしまった。
転生して2度目の睡眠はずいぶんと突然訪れたものだった。
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