WhiteResistdoctor

カフェオレ

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僕の先生

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美男子作家亘日々句(わたり・ひびく)の新作が、文芸夏冬に掲載されて居た。彼はライトノベルの人気が乗って居るが、ビジュアルでも注目される。
それが本人の一番な悩みである。亘は、作家志望で現在スランプらしく、芸能人やモデルから勧誘され殆引篭に近い毎日を過ごして居て。

「見て見て!ヒビクだ~!ヤバい。新作のレイシャ読んだらもう止まらない!」
 亘のファンが待合室でひそひそ話を始めた。
「チッ、女医さんが担当?代わって欲しいし!ガチウラヤマなんだけど~」
「芸能人御用達とか天才過ぎw一度皆でー」

 亘日々句がキツイ視線を少女や女性達にぶつけ、誹謗が鳴り止む。彼は口では何も言わず、ブイサインを診察室の前で彼女達に向けた。
 その様子を病院内のカメラで見て居た橘旭(たちばな・あさひ)男性医師が、頷く。
「成る程。愛嬌が有ってしっかりしてますね。なおちゃん先生も、公私混同らしく人気が出て居るみたいですね。線引はしっかりとね?」
 長い茶髪を一纏めにし、整った顔、眠くなりそうな落ち着いた低音に頰が紅潮する。
 城之内君は結果的には、入院にはならなかった。私の診察を嫌がらない彼は、最近自動車免許を取得し、仕事も出来て居る。
 精神障害は無く、大学にも通い、秋原刑事が称賛している。
「私、橘先生の声心地良いから眠くなりそう。後、武田でお願い致します」
 周りの看護師達が笑って居た。
「な、なんです?笑う所ですか今の」
 私が怒ると、橘先生は甘い微笑みを残して診察室をあとにした。
「わたりひびくさん2番へ御入り下さい」
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