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傷つけ合った災難と災厄は、終わりの見えない消耗戦を演じる
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伝説の皇帝の亡骸がどこに眠っているのか。古来から諸説あり、長い間歴史の謎だった。
皇帝の末裔が小さな村で静かに暮らしている事を知る者は居ない。
まして、その皇帝が使用していた剣が現存しているなどと信じる者もいなかった。先祖代々受け継がれてきた皇帝の剣。
その剣をいち冒険者である青年に譲った小さな村の長老は断言した。この紅茶色の髪の騎士はいずれ世界の王になると。
······黄金に輝く剣を右手に握り、威風堂々と立つウェンデルの後ろ姿は一枚の絵のように見えた。
エルドは頭を振った。今自分は何を考えていたのかと。あの紅茶色の髪の青年の事を、あろう事か何処かの王のように見えたなどと。
ウェンデルとモグルフの剣が重なった時、あのなまくらの剣が突然黄金色に変わった。そしてモグルフは文字通り吹き飛ばされた。
モグルフは何が起こったのか分からなかった。何故自分が倒れているのか。そして何故ウェンデルは倒れている自分を攻撃して来ないのか。
隻腕の巨漢はゆっくりと立ち上がり、ウェンデルと名乗った騎士を睨む。
「ウェンディデルとやら。何故俺が倒れている間に斬りかかって来なかった?」
モグルフはウェンデルが手にしている剣にも気づいた。あの黄金に輝く剣は何なのか。
「先刻言った通りだ。俺は君と対等に戦いたい。それだけだ」
紅茶色の髪の騎士は、モグルフの目を真っ直ぐ見ながら答える。
モグルフは過去に戦って来た相手を思い返していた。自分達家族を襲ってきた青と魔の賢人という名の組織の連中は、揃いも揃って多勢だった。
食事中や就寝中を特に狙われた。いつも不意打ち。騙し討ちだった。
だが目の前の男は違った。正々堂々と一騎打ちで戦う事を望んでいる。それも対等の条件などと甘い事を真面目な顔で言う。
世の中は広い。こんな男が居るのか。モグルフは眼前に立ちはだかる男を何故か眩しく感じた。
それは黄金に輝く剣のせいか。ウェンデル自身にか。答えは出ぬままモグルフは再び剣を振るう。
再び両者の剣が激突する。黄金の剣の見えない力に押されるように、モグルフは二度その巨漢を弾き飛ばされた。
だが今度は地に倒れず体制を保った。偶然では無い。自分はあの騎士に自分が力負けしているとモグルフは確信した。
モグルフはその事実を認めざるを得なかった。それ原因は、ウェンデルの持つあのなまくら剣が黄金色に変わってからだった。
「ウェンデルとやら。その剣は一体何だ?」
先刻の衝撃で左手に痺れを感じていたモグルフはウェンデルに問いかける。あの黄金の剣は危険だ。モグルフの本能が自分にそう告げていた。
「ある村の長老から託された剣だ。千年前、この地上を治めていた皇帝の剣らしい」
ウェンデルのその声に聴覚の機能を最大限に発揮させていた者がいた。
『千年前? 皇帝だと?』
真紅の髪の賢人アルバは、ウェンデルとモグルフの戦いを見て内心で驚愕していた。アルバが見た所ウェンデルのレベルは良くて二十半ばだった。隻腕の男は四十以上だろうと予測していた。ウェンデルはモグルフに到底及ばない筈だった。
ところが、ウェンデルの剣が黄金色に変化してからモグルフを圧倒している。あの剣が伝説の皇帝の剣なのか。
アルバにとって、千年前の皇帝など歴史上の人物の一人に過ぎなかった。古い言い伝えに皇帝の剣についての伝説があった。
皇帝の剣を再び手にした者が、世界の王となると。
そんな剣が存在するなどあり得ない筈だった。だが、あの紅茶色の髪の騎士の持つ剣の煌きはどう説明をつければいいのかアルバには分からなかった。 真紅の髪の賢人はタクボを見た。
『この男だ。この引退を望む男の周りに、異様な者達が集まる』
アルバはタクボの顔を見ながら内心で呟く。
魔王軍序列一位。勇者の金の卵。現役の勇者。皇帝の剣を甦らせた騎士。黒いローブの四兄弟。
これは果たして偶然なのか。そう考えるアルバの脳裏に稲妻のような衝撃が走る。
『······私も引き寄せられた一人か?』
一ヶ月前。この小さな街で勇者とサウザンドの戦いの最中にタクボが見せた機転。アルバはそれ以来、タクボを組織に引き入れるべき人材ではないかと考えていた。
だがその考えは修正を余儀なくされそうだった。なんとしてもタクボを組織の一員にしなくてはならなくなった。
この男は。タクボは違う意味で危険だった。こんな小さな街で野放しにしてはならないと。
世界の歴史を裏から操る組織の幹部に危険人物と認定された三十代半ばの独身冒険者は、三ケ所に別れた戦場を忙しそうに注視していた。
元騎士団少佐ウェンデルは、武器が何やら変化してから優勢だ。死神ことサウザンドは互角に見えるが相手の手数があまりにも多過ぎる。時間と共に劣勢に立たされると思われた。
そして自分の弟子。力は疑いようが無い程巨大だかまだチロルは子供だった。敵に巧妙な落とし穴を用意されれば進んで見事に落とされる危険性があった。
紅茶色の髪の人間と黄色い長衣の摩族の大人二人は放って置いて弟子である未成年の援護に回る。タクボにとってそれは当然の選択だった。
贔屓では決して無い。タクボは自分にそう言い聞かせ、空の天井からの攻撃を用心しながら駆け出そうとした。その時、未成年の戦局が動いた。
「醜い魔物如きが、この私に触れるなぁ!!」
人食い巨大熊に拘束されていたロシアドが、絶叫と共に氷の呪文を唱えた。ロシアドの自由を奪っていた人食い巨大熊の太い両腕がみるみるうちに凍りついていく。
その氷結化は腕から胴体、遂には頭部へと進み、人食い巨大熊は捕まえた獲物を貪る前に氷の石像と化した。
拘束が解かれロシアドは前方に倒れ込む。両手の自由が効かない状態で呪文を発動させた為、ロシアド自身も氷の呪文をその身に受けてしまった。
ロシアドの半身は凍りついた。人食い巨大熊からのダメージもあり、ロシアドは満身創痍になりがらも目の前にいた銀髪の少女を見上げる。
「······ここは戦場だ。子供は避難していなさい」
チロルはロシアドを見下ろした。ロシアドの顔は青白く吐く息も白かった。
「金髪のお兄さん。あなたを助けます。その代わり、マルタナ姉さんの恋人にかけた石化の呪文を解いてもらいます」
ロシアドを見下ろす銀髪の少女の瞳は大きく澄んでいた。
「······? 何を言っているんだ。君は?」
ロシアドが言い終えた瞬間、チロルの左右の石畳の下から何かが這い出て来る。
甲冑を着た戦士が二体。戦士の甲冑の下は全身骨だった。頭部の眼球があるべき箇所には赤い目玉が妖しく光っている。
金貨級魔物「黄泉の衛兵」盾を持たず両手には大剣が二本握られている。チロルは表情を変えず二体の魔物を一瞥する。
四兄弟三男ラフトは、この生意気な銀髪の少女の処理方法を決めた。黄泉の衛兵に虫の息になるまで斬り刻ませ、止めを自分の手で下す。
四兄弟の中でラフトが唯一、貨幣から魔物を生み出す技術を体得していた。この術は事前に貨幣に多くの魔力を仕込む必要があり、大量には用意出来ない代物だった。
先刻、ロシアドに倒された闇のローブに指示をしていた。崩れた石畳の下に金貨を忍ばせるようにと。
忍ばせた金貨は三枚。ロシアドに倒された人食い巨大熊と黄泉の衛兵二体。
ラフトの手待ちのコインはこれで最後だったが、学者風のこの男は手札を切る事を惜しまなかった。全ては自分の好み通り相手を処理する為だ。
山岳の谷にこだまする風の音のような声を発し、黄泉の衛兵は少女に斬りかかる。それと同時に、チロルは右手の黄泉の衛兵の股下に滑り込んだ。
滑り込む際、チロルは衛兵の左足に小ぶりの剣を振るった。剣が当たった衛兵の左脛は傷一つつかない。ラフトは異常に引きつらせた口に笑み浮かべる。
「黄泉の衛兵の骨には物理攻撃の障壁呪文が施されているんだ。どんな名剣で攻撃しても無駄だよ。お嬢ちゃん」
だが、次の瞬間ラフトの笑みは固まった。黄泉の衛兵の足は無傷だった。しかし、足に受けた衝撃は別だった。
勇者の金の卵の一刀は、衛兵の左足を跳ね上げた。その衝撃は左足だけに留まらず全身に伝わり、黄泉の衛兵は空中で三回転してしまった。
黄泉の衛兵は頭から石畳に落ちた。チロルはその衛兵を背中から蹴飛ばした。骨が軋む音と共に、蹴り飛ばされた衛兵はもう一体の衛兵に直撃した。二体の衛兵が絡み合い地に倒れる。
「······物理攻撃が効かない相手は、魔法で攻撃する」
教本を復唱するように銀髪の少女は呟く。チロルがタクボの弟子になってから一ヶ月。剣術はウェンデルに。体術はエルドに。それぞれ手ほどきを受けた。そして魔法は勿論、我が師匠に教えを乞いた。
チロルを教え子とした三人の男達は、この少女に最初に覚えさせるべき重要事項があった。
加減を覚える事。三人の意見は一致していた。そうしなければ、教える側の身の危険が深刻だったのだ。
チロルは火炎の呪文を唱えた。火炎の呪文の中でも最も初歩的な呪文だ。だが、唱えた人物の魔力が尋常では無かった。
通常なら大人の頭部程の大きさの火の玉が、実に十倍以上の火の玉となって二体の衛兵を襲った。
黄泉の衛兵は反響音のようなうめき声を上げた。チロルは足元の崩れた石畳の破片を掴んだ。
その破片は一メートル四方の大きさがあったが、少女は軽々と持ち上げその石の板で炎上する二体の衛兵を叩き飛ばした。
石と骨がぶつかり合う音が響き、燃える二体の衛兵はラフトめがけて高速で飛んで行く。
意表を付かれたラフトは咄嗟に地下重力の呪文で炎上する二体の塊を地に落とした。二体は石畳に叩きつけられ全身バラバラになった。憐れな衛兵達は主人の手で止めを差された。
ラフトが前方を睨む。だか少女の姿が無い。まさかと思い上を見上げると、そこには跳躍していたチロルの姿があった。
「······地下重力の呪文は、空の敵には当てにくい」
またも復唱するようにチロルは囁く。小ぶりの剣を構え、ラフトを頭上から斬りつける。
「なんなんだ! お前は!!」
絶叫しながらラフトは剣を鞘から抜いた。しかし構える前にチロルの剣先がラフトの左肩を黒いローブごと切り裂いた。
赤い鮮血が吹きこぼれる。ラフトはローブの中に鋼の鎧を身に着けていたが、チロルの一刀の前には用をなさなかった。
苦痛に顔を歪めながらも、ラフトは右手で剣を握り鋒をチロルに突き出す。少女は身を低くしそれをかわしラフトの足元に滑り込む。
今や学者風の顔は消え狂人のような形相をしたラフトは、自分の足元に滑り込んでくる獲物に剣を叩きつけようとした。
チロルは両手で小ぶりの剣を地面に刺した。滑り込む勢いを剣で止め両足で地を蹴り上げる。
剣を振り下げたラフトの無防備な顔に、少女の右拳が叩き込まれた。
ラフトの眼鏡が割れ、持ち主は少女から十歩の距離まで飛ばされた。ラフトの鼻から血が止まらず呼吸が苦しくなる。ラフトはなんとか頭を上げると、目の前に少女が立っている。
「この剣はサウザンドさん達の物だとここに来る途中に聞きました。だから返してもらいます」
少女の手には魔王軍から奪った剣が握られていた。ラフトは舌打ちした。チロルに攻撃された際、剣を手から離してしまった。
ラフトにそう言うと、チロルは背を向け歩いて行く。眼鏡か無いので銀髪の少女の後ろ姿がぼやけて視えた。
「······まて小娘! なぜ僕に止めを差して行かない?」
ラフトは叫んだ。口を開いた際、鼻から流れる血が喉に入りむせ込む。
「人を簡単に殺してはいけないと、師匠に教えられました」
銀髪の少女は振り返らずそう答えた。この言葉を聞いたラフトの中で、何かの線が切れた。
『この小娘は持ちすぎている。自分が無くしていった多くの物を』
その瞬間、ラフトは無意識にその腕をチロルに向かって伸ばしていた。
「お前も何か失ってみろぉ!!」
絶叫したラフトは、狂人のような形相でぼやけた少女の背中に地下重力の呪文を唱えた。全魔力を込めたその呪文は、アルバとロシアドにかけたそれとは比較にならない威力だった。
地鳴りと同時に、無防備だったチロルに巨大な圧がのしかかってくる。チロルは石畳に倒れ地面が陥没して行く。少女は全身の骨が軋む音が聞こえる気がした。
「······サウザンドさんに、この剣を渡さないと」
肺の器官に負担があったのか、少女の口には血が滲んでいた。地面の陥没は更に深さを増し、少女の細い身体は圧力に潰されるかと思われた。
その時、突然地鳴りが止んだ。ラフトの呪文が突如停止したからだ。狂人のような表情をしていた男の顔は苦痛に歪む。
ラフトが自身の腰に目をやるとナイフが刺さっている。鋭い痛みが一瞬で全身に伝わっていく。
「悪いね。妹分を守るのが兄貴の務めらしいんだ」
ラフトの腰にナイフを突き立てたのはエルドだった。この黒髪の少年はザンドラの監視網をかいくぐり、ラフトに気付かれずに背後に迫る事をやって退けた。
ラフトは元暗殺者の少年を睨みながら、ひびだらけの石畳に崩れた落ちた。エルドは内心思う。
ラフトが冷静さを欠いていたから背後に回る事が出来たと。エルドはアルバの一件以来、自分の力量を過大評価する事を決してしなかった。
エルドが妹分に駆け寄る。チロルはかなりダメージを負ったように見えた。チロルは頼りになる兄貴分を見て口を開く。
「エルド兄さん。この剣をサウザンドさんに渡して下さい」
傷つきながら懇願してくる妹分の頼みを、エルドが断る理由は無かった。
·······ラフトが地に付した時を同じくして、黄色い長衣を纏った死神の剣が折れた。死神は無表情のまま長年愛用していた折れた剣を投げ捨てた。
ターラの強烈な斬撃にサウザンドの剣は耐え切れ無かった。死神の胸中は複雑だった。折れた剣を惜しむ一方、自軍の刀工達の腕を賞賛した。
あの名工達はなんと素晴らしい剣を造り上げたと。勇者の剣と戦った事があるサウザンドは確信した。この勇者の剣を魔族仕様に改造した剣。
名をつけるとしたら「勇魔の剣」だろうか。勇魔の剣は勇者の剣を凌ぐ名剣だとサウザンドは確信した。
その名剣とこの灰色の髪を揺らす美女の天才的な技量が合わさると、容易に対抗できる武器は無いと思われた。
ターラは冷たい目をしたまま武器を失った敵に止めを差そうと構える。死神は距離を取り手のひらを上に向ける。サウザンドの手から無数の光の玉が浮き上がった。
タクボと出会った森で見せた光と爆裂の呪文だった。光の玉の一つがターラめがけて高速で飛んで行く。
ターラは横に飛び光の玉を避ける。光が弾けると共に爆発が起きる。その爆風の中からもう一つの光の玉がターラの背後を襲った。
ターラが背後の攻撃に気づいた時、再び爆発が起きた。
死角からの攻撃にターラは避けきる術もなく直撃を受けた。誰の目にもそう見えた。しかし、二度目の爆発地点から十歩程の距離に無傷のターラが現れた。
それを見ていたタクボ、アルバ、死神の認識は一致していた。
古代呪文「転移の魔法」ターラが使ったのは、身体を転移させる呪文だった。
爆風でターラの灰色の髪が激しく揺れる。青い瞳をした美女は、凍てつくような眼光を再び死神に向けていた。
皇帝の末裔が小さな村で静かに暮らしている事を知る者は居ない。
まして、その皇帝が使用していた剣が現存しているなどと信じる者もいなかった。先祖代々受け継がれてきた皇帝の剣。
その剣をいち冒険者である青年に譲った小さな村の長老は断言した。この紅茶色の髪の騎士はいずれ世界の王になると。
······黄金に輝く剣を右手に握り、威風堂々と立つウェンデルの後ろ姿は一枚の絵のように見えた。
エルドは頭を振った。今自分は何を考えていたのかと。あの紅茶色の髪の青年の事を、あろう事か何処かの王のように見えたなどと。
ウェンデルとモグルフの剣が重なった時、あのなまくらの剣が突然黄金色に変わった。そしてモグルフは文字通り吹き飛ばされた。
モグルフは何が起こったのか分からなかった。何故自分が倒れているのか。そして何故ウェンデルは倒れている自分を攻撃して来ないのか。
隻腕の巨漢はゆっくりと立ち上がり、ウェンデルと名乗った騎士を睨む。
「ウェンディデルとやら。何故俺が倒れている間に斬りかかって来なかった?」
モグルフはウェンデルが手にしている剣にも気づいた。あの黄金に輝く剣は何なのか。
「先刻言った通りだ。俺は君と対等に戦いたい。それだけだ」
紅茶色の髪の騎士は、モグルフの目を真っ直ぐ見ながら答える。
モグルフは過去に戦って来た相手を思い返していた。自分達家族を襲ってきた青と魔の賢人という名の組織の連中は、揃いも揃って多勢だった。
食事中や就寝中を特に狙われた。いつも不意打ち。騙し討ちだった。
だが目の前の男は違った。正々堂々と一騎打ちで戦う事を望んでいる。それも対等の条件などと甘い事を真面目な顔で言う。
世の中は広い。こんな男が居るのか。モグルフは眼前に立ちはだかる男を何故か眩しく感じた。
それは黄金に輝く剣のせいか。ウェンデル自身にか。答えは出ぬままモグルフは再び剣を振るう。
再び両者の剣が激突する。黄金の剣の見えない力に押されるように、モグルフは二度その巨漢を弾き飛ばされた。
だが今度は地に倒れず体制を保った。偶然では無い。自分はあの騎士に自分が力負けしているとモグルフは確信した。
モグルフはその事実を認めざるを得なかった。それ原因は、ウェンデルの持つあのなまくら剣が黄金色に変わってからだった。
「ウェンデルとやら。その剣は一体何だ?」
先刻の衝撃で左手に痺れを感じていたモグルフはウェンデルに問いかける。あの黄金の剣は危険だ。モグルフの本能が自分にそう告げていた。
「ある村の長老から託された剣だ。千年前、この地上を治めていた皇帝の剣らしい」
ウェンデルのその声に聴覚の機能を最大限に発揮させていた者がいた。
『千年前? 皇帝だと?』
真紅の髪の賢人アルバは、ウェンデルとモグルフの戦いを見て内心で驚愕していた。アルバが見た所ウェンデルのレベルは良くて二十半ばだった。隻腕の男は四十以上だろうと予測していた。ウェンデルはモグルフに到底及ばない筈だった。
ところが、ウェンデルの剣が黄金色に変化してからモグルフを圧倒している。あの剣が伝説の皇帝の剣なのか。
アルバにとって、千年前の皇帝など歴史上の人物の一人に過ぎなかった。古い言い伝えに皇帝の剣についての伝説があった。
皇帝の剣を再び手にした者が、世界の王となると。
そんな剣が存在するなどあり得ない筈だった。だが、あの紅茶色の髪の騎士の持つ剣の煌きはどう説明をつければいいのかアルバには分からなかった。 真紅の髪の賢人はタクボを見た。
『この男だ。この引退を望む男の周りに、異様な者達が集まる』
アルバはタクボの顔を見ながら内心で呟く。
魔王軍序列一位。勇者の金の卵。現役の勇者。皇帝の剣を甦らせた騎士。黒いローブの四兄弟。
これは果たして偶然なのか。そう考えるアルバの脳裏に稲妻のような衝撃が走る。
『······私も引き寄せられた一人か?』
一ヶ月前。この小さな街で勇者とサウザンドの戦いの最中にタクボが見せた機転。アルバはそれ以来、タクボを組織に引き入れるべき人材ではないかと考えていた。
だがその考えは修正を余儀なくされそうだった。なんとしてもタクボを組織の一員にしなくてはならなくなった。
この男は。タクボは違う意味で危険だった。こんな小さな街で野放しにしてはならないと。
世界の歴史を裏から操る組織の幹部に危険人物と認定された三十代半ばの独身冒険者は、三ケ所に別れた戦場を忙しそうに注視していた。
元騎士団少佐ウェンデルは、武器が何やら変化してから優勢だ。死神ことサウザンドは互角に見えるが相手の手数があまりにも多過ぎる。時間と共に劣勢に立たされると思われた。
そして自分の弟子。力は疑いようが無い程巨大だかまだチロルは子供だった。敵に巧妙な落とし穴を用意されれば進んで見事に落とされる危険性があった。
紅茶色の髪の人間と黄色い長衣の摩族の大人二人は放って置いて弟子である未成年の援護に回る。タクボにとってそれは当然の選択だった。
贔屓では決して無い。タクボは自分にそう言い聞かせ、空の天井からの攻撃を用心しながら駆け出そうとした。その時、未成年の戦局が動いた。
「醜い魔物如きが、この私に触れるなぁ!!」
人食い巨大熊に拘束されていたロシアドが、絶叫と共に氷の呪文を唱えた。ロシアドの自由を奪っていた人食い巨大熊の太い両腕がみるみるうちに凍りついていく。
その氷結化は腕から胴体、遂には頭部へと進み、人食い巨大熊は捕まえた獲物を貪る前に氷の石像と化した。
拘束が解かれロシアドは前方に倒れ込む。両手の自由が効かない状態で呪文を発動させた為、ロシアド自身も氷の呪文をその身に受けてしまった。
ロシアドの半身は凍りついた。人食い巨大熊からのダメージもあり、ロシアドは満身創痍になりがらも目の前にいた銀髪の少女を見上げる。
「······ここは戦場だ。子供は避難していなさい」
チロルはロシアドを見下ろした。ロシアドの顔は青白く吐く息も白かった。
「金髪のお兄さん。あなたを助けます。その代わり、マルタナ姉さんの恋人にかけた石化の呪文を解いてもらいます」
ロシアドを見下ろす銀髪の少女の瞳は大きく澄んでいた。
「······? 何を言っているんだ。君は?」
ロシアドが言い終えた瞬間、チロルの左右の石畳の下から何かが這い出て来る。
甲冑を着た戦士が二体。戦士の甲冑の下は全身骨だった。頭部の眼球があるべき箇所には赤い目玉が妖しく光っている。
金貨級魔物「黄泉の衛兵」盾を持たず両手には大剣が二本握られている。チロルは表情を変えず二体の魔物を一瞥する。
四兄弟三男ラフトは、この生意気な銀髪の少女の処理方法を決めた。黄泉の衛兵に虫の息になるまで斬り刻ませ、止めを自分の手で下す。
四兄弟の中でラフトが唯一、貨幣から魔物を生み出す技術を体得していた。この術は事前に貨幣に多くの魔力を仕込む必要があり、大量には用意出来ない代物だった。
先刻、ロシアドに倒された闇のローブに指示をしていた。崩れた石畳の下に金貨を忍ばせるようにと。
忍ばせた金貨は三枚。ロシアドに倒された人食い巨大熊と黄泉の衛兵二体。
ラフトの手待ちのコインはこれで最後だったが、学者風のこの男は手札を切る事を惜しまなかった。全ては自分の好み通り相手を処理する為だ。
山岳の谷にこだまする風の音のような声を発し、黄泉の衛兵は少女に斬りかかる。それと同時に、チロルは右手の黄泉の衛兵の股下に滑り込んだ。
滑り込む際、チロルは衛兵の左足に小ぶりの剣を振るった。剣が当たった衛兵の左脛は傷一つつかない。ラフトは異常に引きつらせた口に笑み浮かべる。
「黄泉の衛兵の骨には物理攻撃の障壁呪文が施されているんだ。どんな名剣で攻撃しても無駄だよ。お嬢ちゃん」
だが、次の瞬間ラフトの笑みは固まった。黄泉の衛兵の足は無傷だった。しかし、足に受けた衝撃は別だった。
勇者の金の卵の一刀は、衛兵の左足を跳ね上げた。その衝撃は左足だけに留まらず全身に伝わり、黄泉の衛兵は空中で三回転してしまった。
黄泉の衛兵は頭から石畳に落ちた。チロルはその衛兵を背中から蹴飛ばした。骨が軋む音と共に、蹴り飛ばされた衛兵はもう一体の衛兵に直撃した。二体の衛兵が絡み合い地に倒れる。
「······物理攻撃が効かない相手は、魔法で攻撃する」
教本を復唱するように銀髪の少女は呟く。チロルがタクボの弟子になってから一ヶ月。剣術はウェンデルに。体術はエルドに。それぞれ手ほどきを受けた。そして魔法は勿論、我が師匠に教えを乞いた。
チロルを教え子とした三人の男達は、この少女に最初に覚えさせるべき重要事項があった。
加減を覚える事。三人の意見は一致していた。そうしなければ、教える側の身の危険が深刻だったのだ。
チロルは火炎の呪文を唱えた。火炎の呪文の中でも最も初歩的な呪文だ。だが、唱えた人物の魔力が尋常では無かった。
通常なら大人の頭部程の大きさの火の玉が、実に十倍以上の火の玉となって二体の衛兵を襲った。
黄泉の衛兵は反響音のようなうめき声を上げた。チロルは足元の崩れた石畳の破片を掴んだ。
その破片は一メートル四方の大きさがあったが、少女は軽々と持ち上げその石の板で炎上する二体の衛兵を叩き飛ばした。
石と骨がぶつかり合う音が響き、燃える二体の衛兵はラフトめがけて高速で飛んで行く。
意表を付かれたラフトは咄嗟に地下重力の呪文で炎上する二体の塊を地に落とした。二体は石畳に叩きつけられ全身バラバラになった。憐れな衛兵達は主人の手で止めを差された。
ラフトが前方を睨む。だか少女の姿が無い。まさかと思い上を見上げると、そこには跳躍していたチロルの姿があった。
「······地下重力の呪文は、空の敵には当てにくい」
またも復唱するようにチロルは囁く。小ぶりの剣を構え、ラフトを頭上から斬りつける。
「なんなんだ! お前は!!」
絶叫しながらラフトは剣を鞘から抜いた。しかし構える前にチロルの剣先がラフトの左肩を黒いローブごと切り裂いた。
赤い鮮血が吹きこぼれる。ラフトはローブの中に鋼の鎧を身に着けていたが、チロルの一刀の前には用をなさなかった。
苦痛に顔を歪めながらも、ラフトは右手で剣を握り鋒をチロルに突き出す。少女は身を低くしそれをかわしラフトの足元に滑り込む。
今や学者風の顔は消え狂人のような形相をしたラフトは、自分の足元に滑り込んでくる獲物に剣を叩きつけようとした。
チロルは両手で小ぶりの剣を地面に刺した。滑り込む勢いを剣で止め両足で地を蹴り上げる。
剣を振り下げたラフトの無防備な顔に、少女の右拳が叩き込まれた。
ラフトの眼鏡が割れ、持ち主は少女から十歩の距離まで飛ばされた。ラフトの鼻から血が止まらず呼吸が苦しくなる。ラフトはなんとか頭を上げると、目の前に少女が立っている。
「この剣はサウザンドさん達の物だとここに来る途中に聞きました。だから返してもらいます」
少女の手には魔王軍から奪った剣が握られていた。ラフトは舌打ちした。チロルに攻撃された際、剣を手から離してしまった。
ラフトにそう言うと、チロルは背を向け歩いて行く。眼鏡か無いので銀髪の少女の後ろ姿がぼやけて視えた。
「······まて小娘! なぜ僕に止めを差して行かない?」
ラフトは叫んだ。口を開いた際、鼻から流れる血が喉に入りむせ込む。
「人を簡単に殺してはいけないと、師匠に教えられました」
銀髪の少女は振り返らずそう答えた。この言葉を聞いたラフトの中で、何かの線が切れた。
『この小娘は持ちすぎている。自分が無くしていった多くの物を』
その瞬間、ラフトは無意識にその腕をチロルに向かって伸ばしていた。
「お前も何か失ってみろぉ!!」
絶叫したラフトは、狂人のような形相でぼやけた少女の背中に地下重力の呪文を唱えた。全魔力を込めたその呪文は、アルバとロシアドにかけたそれとは比較にならない威力だった。
地鳴りと同時に、無防備だったチロルに巨大な圧がのしかかってくる。チロルは石畳に倒れ地面が陥没して行く。少女は全身の骨が軋む音が聞こえる気がした。
「······サウザンドさんに、この剣を渡さないと」
肺の器官に負担があったのか、少女の口には血が滲んでいた。地面の陥没は更に深さを増し、少女の細い身体は圧力に潰されるかと思われた。
その時、突然地鳴りが止んだ。ラフトの呪文が突如停止したからだ。狂人のような表情をしていた男の顔は苦痛に歪む。
ラフトが自身の腰に目をやるとナイフが刺さっている。鋭い痛みが一瞬で全身に伝わっていく。
「悪いね。妹分を守るのが兄貴の務めらしいんだ」
ラフトの腰にナイフを突き立てたのはエルドだった。この黒髪の少年はザンドラの監視網をかいくぐり、ラフトに気付かれずに背後に迫る事をやって退けた。
ラフトは元暗殺者の少年を睨みながら、ひびだらけの石畳に崩れた落ちた。エルドは内心思う。
ラフトが冷静さを欠いていたから背後に回る事が出来たと。エルドはアルバの一件以来、自分の力量を過大評価する事を決してしなかった。
エルドが妹分に駆け寄る。チロルはかなりダメージを負ったように見えた。チロルは頼りになる兄貴分を見て口を開く。
「エルド兄さん。この剣をサウザンドさんに渡して下さい」
傷つきながら懇願してくる妹分の頼みを、エルドが断る理由は無かった。
·······ラフトが地に付した時を同じくして、黄色い長衣を纏った死神の剣が折れた。死神は無表情のまま長年愛用していた折れた剣を投げ捨てた。
ターラの強烈な斬撃にサウザンドの剣は耐え切れ無かった。死神の胸中は複雑だった。折れた剣を惜しむ一方、自軍の刀工達の腕を賞賛した。
あの名工達はなんと素晴らしい剣を造り上げたと。勇者の剣と戦った事があるサウザンドは確信した。この勇者の剣を魔族仕様に改造した剣。
名をつけるとしたら「勇魔の剣」だろうか。勇魔の剣は勇者の剣を凌ぐ名剣だとサウザンドは確信した。
その名剣とこの灰色の髪を揺らす美女の天才的な技量が合わさると、容易に対抗できる武器は無いと思われた。
ターラは冷たい目をしたまま武器を失った敵に止めを差そうと構える。死神は距離を取り手のひらを上に向ける。サウザンドの手から無数の光の玉が浮き上がった。
タクボと出会った森で見せた光と爆裂の呪文だった。光の玉の一つがターラめがけて高速で飛んで行く。
ターラは横に飛び光の玉を避ける。光が弾けると共に爆発が起きる。その爆風の中からもう一つの光の玉がターラの背後を襲った。
ターラが背後の攻撃に気づいた時、再び爆発が起きた。
死角からの攻撃にターラは避けきる術もなく直撃を受けた。誰の目にもそう見えた。しかし、二度目の爆発地点から十歩程の距離に無傷のターラが現れた。
それを見ていたタクボ、アルバ、死神の認識は一致していた。
古代呪文「転移の魔法」ターラが使ったのは、身体を転移させる呪文だった。
爆風でターラの灰色の髪が激しく揺れる。青い瞳をした美女は、凍てつくような眼光を再び死神に向けていた。
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