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Phase ONE 大戦の予兆編 

PhaseOne:第一ストーリー:第5話 封印の祠

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俺はAIが示した通り、北に3キロ進んだ。すると、森の中に突如洞窟が現れた。これが封印の祠なのかもしれない。
「ここには何があるんだ?」
[ここには、生前の勇者達が使用していた数々の聖剣とその勇者達と激闘を繰り広げた暗黒騎士の邪剣が封印されております。]
へぇ~、じゃあ武器があるんだ。でも聖剣なんて持てるかなぁ?
[大丈夫でしょう、あなたは神より遣わされたものなのですから。]
ならいいんだけど。てか言葉にしなくてもAIには伝わってるのか。その他に何かあるのか?
[噂では賢者が記した書物がここに保管されていると言われております。]
へぇ~、それを見つければこの世界のこともわかるのかもしれないのか。なら来たかいがあるな。しばらくこの封印の祠のことをAIに聞いた後周囲に敵がいるかをサーチしてもらい、敵がいないことを確認したあと、俺は封印の祠に入った。


封印の祠に入って30分、なにも起きないし誰とも会わない。これだけなにも起こらないと不気味だなぁ。
[ここには聖剣の聖なる波動によって魔物があまり住み着いていないのです。だからでしょう。]
そうなのか、そういえばさっき勇者達って言ってたけど勇者は一人じゃないのか?
[はい、勇者は一人ではなく、複数存在しています。今の代で50代目でしょうか?なにぶん代が多く、所属していた国も違うもので正確な数はわからないのです。]
そうなのかぁ、まぁ俺には関係ないが。
[いえ、勇者は魔物であれば問答無用で殺そうとしてくるので主も例外ではないかと。]
え、そんなに残酷なの?
[はい、勇者として召喚された者はなぜかわかりませんが性格が激変してしまうのです。大人しく心優しかったものが急に怒りっぽく、頑固者になってしまうことが多いのです。]
そんなに変わっちゃうんだなぁ。何かが召喚時に精神に作用しているのかな? 
[そうなのかもしれません。]
まぁ、それは勇者にあった時に考えよう。そんな先のこと今考えてもしょうがないし。今は封印の祠を進むことに集中しよう。
俺は勇者について考えることを止め、洞窟を進んでいった。
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