腐った原石たち

ケン・G

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間話

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「あー、まじ金が足りない」

前に座るユウキがそう大袈裟に言った。

「だよね、俺も」

それに隣に座るマコトが乗っかる。俺達は三人で居酒屋に飲みに来ていた。平日という事もあり店内はいくらか余裕がある。

「本当今の会社ブラックだわぁ、辞めたいわ」

ユウキがビールを飲み干す。

「いやぁ、ユウキの所はマジやばいって」

またいつものつまらない会話だ。文句を探しては何回も愚痴る。自分の事は棚に上げて。

「みんな大変だよなぁ、俺の所もそうだよ」

そして俺もその一員だった。

「あのクソがまたミスしやがって、本当迷惑、しかもその事黙ってやがって、自分で対処しろよ、幾つだよ」

「いやぁ、ユウキのとこのその人はマジやばいね」

「本当に、マジ最悪だわ」

ユウキはため息をつき、タバコに火を付けた。
 
「でも、おつかれ、ユウキ」

そう言うとユウキは白い煙を吐きながらとニッと笑い、ありがとなと笑った、

「たかしもどう?最近は?」

ユウキが俺に尋ねる。

「最近は、まあ落ち着いたよ、今は暇かな」

「そっか、良かったね、でも稼げねぇよな暇だと」

「そう、それがあんだよね……まじで楽して稼ぎたいよ」

それから三人は他愛のない会話に興じた。

「そういやさ、この前あの人に会ったよ、ユウタくん」

突然マコトがそう切り出した。

「まじ?、なにしてんの?」

それに対してユウキがすかさず反応した。

ユウタ、その男は俺たちと同じ中学のニ個上の先輩で数年前に消えた男の名前だった。

「なんか、国右会らしいよ、めっちゃ自慢しててさ、うざかった」

国右会、それは隣町の古畑市にある暴力団の名前だった。
俺達の住む大流市の暴力団とは上の組織から違うものだ。

「怖いね、深く関わんない方がいいな……
でも吉田仲良かったよな、たかし気をつけろよ?吉田と仲良いんだろ?」

ユウキがそう俺に言ってきた。
ユウキは良い奴だが吉田とは犬猿の中でもあった。
元々は仲が良かったように見えていたが実はお互いに苛つきあっていたらしい。
別に居てもいきなり喧嘩を始める事はないが全く喋らないし無視しあっていた。

「ああ、まあね、まあ気をつけるわ」

俺は笑いながら答えた。



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