DEVIL SWORD

瀬夏

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第1章 出逢い篇

4談 仲良くしようか2

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「俺は闇の悪魔の剣デビルソードの持ち主だ。」

暗い空気を払拭しようとしてからかリヒトが口を開いた。
それに驚きはしたが有り難さもあった。結構リヒトはいい人なのかもしれない。

「幻覚を見せる事を主としている。好きな食べのは肉系のものだ。」

好きなものまで答えてくれるイカしている男。このクールさ物静かさしかも顔がイケメンなのである。それに実はこう見えても優しさもあるため結構モテモテだ。

「そうそう、リヒト兄ちゃんはお肉が好きだけど、ヴェルト兄ちゃんはお野菜が好きなんだよ!なんだよ、逆じゃん~!って思っちゃうよね!」

リヒトのおかげかアーサーはいつもの調子に戻っていた。いや、明るく振る舞おうとしているのかもしれない。本当はジェナについて詳しく聞きたかったレベッカだが、聞ける雰囲気ではないので流すことにした。

「えっ?ヴェルトって野菜が好きなの?イメージないなぁ…」

そう、ヴェルトはよく言われるのだ。野菜より肉だろ、お前が食うのは。と…

「なっ!悪いかよ!野菜ってのはすごいんだぜ!肉も美味しいけどさ…野菜の甘みや匂い…全てがうまいんだ…」

野菜の料理を想像して涎を垂らしだらしない顔になっている。するとまたまた新しい人物がやってきた。

「やぁやぁやぁ!Myハニー達!僕が来たよっ!」

レオだ。光り輝く歯をまた見せながらにこやかにこちらに向かってくる。正直すごく綺麗な歩き方だ。自分の魅せ方を分かっている。
そこは見習うべき点なのかもしれない。Myの発音が良すぎて少しキモいが…

「あ…あぁ、レオか…うんどうしたの?」

レベッカもレオにどう接したら正解なのかわからない。新人のレベッカがレオを蔑ろにしていいのかわからないからだ。

「ははっ!Myハニーに会いに来たのさ。僕のことが知りたいだろう?僕はね18歳。影の魔法を使っているんだ。まぁあまり輝かしくないから別の魔法にすべきだったと思っているけどね。そして、君の未来の妻になる男さ」

最後の一言で悪寒がした。ウインクをして星が飛んでくる。こいつは生かしちゃおけねぇ魔物かもしれない。この場にいる皆がそう思う。抵抗できずにいるレベッカを見てエレナがカウンター内から出てくる。

「レオ…レベッカが嫌がってるわ。そろそろやめなさい!!!」

いつもニコニコ笑顔のエレナだが、顔は笑っているが心は笑っていない黒い笑みが発動した。そのまま腕をハンマーにしたエレナはレオをそれで殴り飛ばす。

「ぐはっ!!」

そのまま飛んでいくレオを見てヴェルトが一言「お前のことは忘れねぇ!葬式はしないからさっさと成仏しろよ!」とあっさりと言ってしまう。レベッカはこの時「こういう扱いでいいのね…」と小声で言い納得してしまう。

「いや!ダメだよ!せめて葬式は開いてほしい…!僕と君は友達じゃないか!!」

レオは立ち上がり血だらけのままそう言った。今のレオはダサいはずなのにレオの後ろから光が差す。正直この茶番はさっさと終わらせたい。そう思い、皆がそのまま無視して会話を続けてしまう。

「あぁ…僕無視されてる?」と少し悲しそうな声でそうレオが言ったが皆には聞こえてないようだった。

すると、そんなレオを押し退けてクレアとクルトがやってきた。

「ちょっと!私たちを差し置いてなんで、レベッカと仲良くしようとしてんのよ!」

そう言って次に参加してきたのはクレアだ。レオを倒してやってきたが、本当にレオの扱いは適当のようだ。
クレアは大人扱いされたいのでエレナに「コーヒーちょうだい」とお願いする。

「はいはい、ミルクはいくついる?」

「なっ!いらないわ!私はこの苦味を味わいたいの!」

そう言いながら、出されたコーヒーを少し嗅ぎそのまま口に含む。顔は苦味を我慢する苦しい表情になっていた。やはり無理なようだ。

「お…おいしいわね…コーヒー…」

ダメージを受けているのかなんなのか、無理しているのは一目瞭然である。
しかしそのまま会話を続けようとした。

「私はね13歳よ。クルトもそう。そして双子なの!いいでしょ?羨ましいでしょ?滅多にいないのよ双子なんて!」

クレアの言う通りこの世界は双子は珍しいのだ。それ故、差別や偏見の対象になってきた。今でもそういう目で見られることがある。しかし、クレアもクルトもそれに関してはどうってことなさそうな顔をしていた。

「そして、私は水の魔法を使うの」

「俺は氷の魔法だ。2人で合体魔法とかもできるんだぜ!」

2人でよく合体魔法の練習をしているそうで、結構威力も強いらしい。

「そして、私たちのパパはバリスネって言うのよ!このギルドでは一番すごいの!今はね、2年間帰らずに色々な依頼をこなしているのよ!」

父親が本当に自慢のようで、鼻高々にそう答えるクレア。しかしレベッカはなぜかその名前に聞き覚えがあったのだ。

「待って、バリスネ…聞いたことあるかも」

そう言うとクレアとクルトはえっ!と嬉しそうに反応する。ヴェルトも「まぁ、あのおっさん有名っちゃ有名だしな~」とどっかの噂で聞いたりしたんじゃね?というような反応だ。

「しかし、その反応だと噂で聞いたようには感じられないがな」

いつのまにかクレアが飲んでいたコーヒーを嗜んでいるリヒトがそう言うと、クレアは「どこで見たの!」と興味津々にレベッカに寄ってくる。

「うーん…あっ!!私、その人に紹介されて入ったんだ!このギルドに!」

そうレベッカは道端でどこのギルドに入ろうか悩んでいたら、バリスネに話しかけられてトントン拍子でチリエージョに入ることに決まったのだ。
だから、最初からマスターは名前を知っていた。
バリスネからの連絡でレベッカが来ることはわかっていたから。

「あのおっさんの紹介かよ!!誰の紹介で入ったのか不思議だっけど、おっさんの紹介だったとはな…」

ヴェルトは驚きつつも納得というような反応を見せた。クレアとクルトは嬉しそうに2人で顔を見合っている。そして2人同時にレベッカの方を見ると、目をキラキラさせていた。

「で!パパはどうだった?!」
「で!父さんはどうだった?!」

2人とも同じタイミングでレベッカに質問をする。相当父親のことを尊敬しているようで、興味津々といった感じだ。

「うーん、どうだったと聞かれると難しいわね…。私が会った時は汚いおじさんってイメージだったのよ」

レベッカは言いづらそうだったが、オブラートに包んでも事細かく聞かれそうなので正直に答えることにした。

「き、汚い!!まぁ、そうね。否定はできないわ」

クレアは衝撃を受けたような顔をした後、すぐに納得した顔に変わった。実の子供からも汚いおじさんというイメージを持たれているバリスネには同情する。
レベッカはクレアの反応を見て苦笑いすると出会った頃の話を始めた。
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