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美しくも残酷な真実
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エリザベッタは、眉間に力を入れてその言葉の意味を理解しようとした。
「その人間に恋をしているのかって聞いているのよ!!」
ベニータの語気は明らかに強まっていた。
エリザベッタが、ベニータの怒号に圧倒されていると、リアンが前に出てきた。
「・・・聞きたいことがあるんだ」
ベニータと、セレンナに明らかに緊張が走った。
「オレの両親を殺したのは、誰なんだ」
そう言ったリアンに、2人の目は大きく見開かれる。
「そう・・・そう、そうなの。そうなのね、エリザベッタ!あなた、人間にそこまで話したのね!?」
ベニータは、エリザベッタに今まで向けたことのないようなおぞましい怒りの表情を向けた。長く美しい髪は、怒りによって髪がそり立っている。
「エリザベッタお姉さま・・・」
セレンナは、涙を流して呟いた。
「エリザベッタ、あなたは長い時間を共に過ごしてきた私より、その少しの時間を過ごしたそこの男の方がいいのね」
「ち、違うわ!そうじゃないわ」
エリザベッタは、必死に否定するが、その様子を見ていたリアンは、確信した。
「オレの両親を殺したのは、否定しないんだな」
リアンは、苦しそうに目を固く閉じた。
「どうして、オレの両親を殺したんだ。殺す必要があったんだ」
ベニータは、そこで覚悟を決めたような表情で言った。
「ええ、そうよ!!人間」
リアンは、ベニータの気迫にびくりと体を震わせた。
「私たちはお前たち人間を食べるヴァンピオーネ。ここまで知られてしまったら、お前を生かしておけない!」
「待って!お姉さま!」
エリザベッタは、優しいベニータなら事情を話せば理解してくれる、リアンを助けてくれると思っていたのでベニータに向かって走っていった。
当然、エリザベッタのその考えは甘かったのです。
そして、ベニータの腕に縋りつくように抱き着いて、
「ごめんなさい・・・わたくしはどんな罰だって受けるわ!でも、彼は逃がしてあげて殺さないで!」
そう泣き叫んだ。
「駄目よ、エリザベッタ」
ベニータは、厳しい口調でぴしゃりと言った。
「どうして・・・?」
「あなたが人間を、しかも男を好きになった可能性があるからよ」
「どういうこと?」
「ヴァンピオーネは――いいえ、あなたは」
ベニータが最後まで言い終わるまでに、セレンナが鋭い瞳でリアンを睨みつけた。
「私が殺してしまえばいいわ。その人間を。そしたらまた戻るわ、いつもの日常に」
セレンナは、いつもの無邪気な笑みからは想像出来ない程冷たい表情をしていた。光りを失った、氷のような表情だった。
「武器をとってきましょう。すぐ殺さないと、エリザベッタ姉さんが可哀想だわ」
セレンナは淡々としていた、冷静かつ、人を殺す本気の目で、くるりとエリザベッタたちに背を向けた。
「本当に……?信じられない。あんたたちが俺の父さんと……母さんを」
その瞳に、リアンは両手で口を押さえて恐怖に目を見開いた。私は小動物のうさぎのように怯えるリアンを見て、ぽたりと床に滴を垂らした。
「セレンナ、やめて……彼は見逃してほしいの!!私は彼を食べないわ、絶対に!」
私の顔からぼたぼたと滴が流れていく。止まらない、止まらない。私は泣く程に、彼を愛しているんだわ。
「無理よ、エリザベッタ姉さん。その様子じゃもう危ないわ。どうして私たちがエリザベッタ姉さんをこの屋敷から出さなかったと思っているの」
「セレンナ!!」
ベニータがセレンナを止めたけれど、もう遅かった。
「エリザベッタ姉さん”は”ヴァンピオーネなの。人間の血肉を喰らいたくて仕方なくなってしまうのよ。最近全く肉を食べていないじゃない、それに愛着のある人間なんて、食べたくなるに決まっているわ。恋なんてできないのよ」
「でも、ベニータ姉さんやセレンナはヴァンピオーネでも外に、人間のいる世界にいけたじゃない、どうして私だけ――」
エリザベッタは言いかけて止めた。その時の2人の表情が、2人がエリザベッタを見つめる表情が、言いたくても言えない出来事を隠しているかのような歯がゆさを秘めた表情だったからだ。
「なによ、いってよ。2人共、私に何か隠しているんでしょう!?」
エリザベッタは胸に手をあてて叫んだ。ベニータは諦めたように重い口をゆっくり開いた。
「ヴァンピオーネは、人の血肉を食べないと生きていけない。ヴァンパイアは人の血を少量飲めば生きていける、その代わり不死身ではない。ヴァンピオーネはヴァンパイアの希少種で、人間が珍しい血を持つように、突然生まれる不死身のヴァンパイア。その代わり、生まれつき病弱なの」
「な……なにを……いって……いるの?」
エリザベッタは何を言っているのかわからないというように顔を覆った。ヴァンピオーネ”は”?病弱?人を食べる?希少種?は?は?どういうことなの?どうして?なにをいっているの?何がオキテイル?病弱なのは私だけじゃない。エリザベッタは、今ベニータに言われたことをなんとか頭に落とし込もうと必死に頭をぐしゃぐしゃかきむしった。
「愚かなことをしたわね。エリザベッタ。出てはいけないとあれだけ言ったのに」
ベニータは、俯いたまま呟いた。
「エリザベッタ姉さん、あなたは恋なんてしてはいけないのよ、できないの」
エリザベッタは、全身の力が抜け、がくりと床に膝をついた。あぁ、そう、そうなのね。私は、だめなのね。ヴァンピオーネはだめなのね。ヴァンピオーネだからだめなのね。
「私だけ、化け物だったのね」
「そんなことはないわ、私たちだって人間を殺してあなたに運んでいたんだもの。愛するあなたを守るために」
「ヴァンピオーネのフリをしていたのね。ベニータお姉様、セレンナは」
2人は哀れみの目をエリザベッタに向けていた。可哀想にって。愚かなことをしたわねって。2人はずっとエリザベッタの為にエリザベッタに嘘をつき続けていたのである。だが、エリザベッタはそんな2人を見て目を血走らせた。
「ごめんなさい、ベニータお姉様、セレンナ」
「やっと分かってくれたのね、エリザベッタ。さあ、こっちに来なさい」
ベニータ姉さんが、安心した笑顔でエリザベッタに手を差し伸べた。エリザベッタは1,2歩下がって先ほど持ち上げていた花瓶を手にして窓にブンと投げた。エリザベッタがとった思いも寄らぬ行動に、ベニータもセレンナも固まっていた。、窓がバリンと割れ、真っ暗な暗闇と共に冷たい夜の空気が部屋に流れ込んでくる。エリザベッタはそれを――。
「リアン、大丈夫よ」
「ひ」
涼しいと思った。リアンの手を引いたエリザベッタは、そのままリアンを抱きしめ、自分を下敷きに3階の屋敷から飛び降りた。
「うあああああああああああああああああ!!」
リアンはエリザベッタの突然の行動に脳が追いついていない様子だったが、エリザベッタは清々しい表情をしていた。何かを吹っ切れたような、切り離したような表情だった。
ぐしゃりという音と共に人間の崩れる音がするはずだった。でも、エリザベッタは不死身だ。自分を下敷きにリアンの下に落ちる衝撃を和らげながら自分は痛覚がないことに感謝した。何度も死のうとしても死ねなかった。そんな自分が嫌いだった。でもエリザベッタはこの時ばかりは自分の呪われた身体に感謝した。
「……っ」
行きましょう、と口から言葉が出ず、エリザベッタはそのままリアンの手を引いてふらふらと立ち上がった。
「エリザべッタ!」
エリザベッタは頭上で叫ぶベニータを振り返った。
「ごめんなさい、オネエさま。やっぱり私、彼を殺すナンてデキないの」
私がいくらヴァンピオーネという化け物でも、私はやっぱり彼が好き。人間が牛や豚を好きになるのはおかしいだなんてセレンナはいうけれど、彼は牛や豚じゃないわ。私は彼を殺すことなんてできない。彼の家族も、彼のことも、愛しているんだもの。角笛を握った。それは少し濡れていて、生暖かかった。
「はれ?」
どうして私は泣いているのだろう。
あれ?いまわたしはなにをしている?ここは?さっきの部屋じゃない。私の部屋じゃない。どうして外にいないの?口の中に違和感。なにを食べている?ぐちゅぐちゅと、むしゃむしゃと、なにを咀嚼している?口いっぱいにほおばったリアンの味。とっても芳醇であたたかい、あの時出会ったときのように。彼の心はやっぱり綺麗な色をしていた。優しくてあたたかい赤い色。
花瓶でかち割った彼の頭は綺麗にぐちゃぐちゃになっていた。
「エリザベッタ姉さま、ああ、ああああああ!!だから、だから私がこいつを殺そうって、なのに……」
「えっ……おえっ……ぐすっ……だから、いったのよ」
血で汚れた私を2人は抱きしめてくれた。化け物の私を、姉妹の2人は優しく強く抱きしめてくれた。
私はこの時、初めて”人を食べた”感覚を味わった。デモ止まらない。私は夢中で食べた。愛した人の味というのはなんと甘美で、優しくて、温かいのかした。私は踊りだしたくなる程美味しい彼を無我夢中で食べ進めた。あぁ、おいしい。アア、美味しい。嗚呼、オイシイ、オイシイね。
「あはは」
たのしい、食事って。こんなに楽しいものだったのね。
私はこの日、本物の化け物になった。本物の、ヴァンピオーネに。
「その人間に恋をしているのかって聞いているのよ!!」
ベニータの語気は明らかに強まっていた。
エリザベッタが、ベニータの怒号に圧倒されていると、リアンが前に出てきた。
「・・・聞きたいことがあるんだ」
ベニータと、セレンナに明らかに緊張が走った。
「オレの両親を殺したのは、誰なんだ」
そう言ったリアンに、2人の目は大きく見開かれる。
「そう・・・そう、そうなの。そうなのね、エリザベッタ!あなた、人間にそこまで話したのね!?」
ベニータは、エリザベッタに今まで向けたことのないようなおぞましい怒りの表情を向けた。長く美しい髪は、怒りによって髪がそり立っている。
「エリザベッタお姉さま・・・」
セレンナは、涙を流して呟いた。
「エリザベッタ、あなたは長い時間を共に過ごしてきた私より、その少しの時間を過ごしたそこの男の方がいいのね」
「ち、違うわ!そうじゃないわ」
エリザベッタは、必死に否定するが、その様子を見ていたリアンは、確信した。
「オレの両親を殺したのは、否定しないんだな」
リアンは、苦しそうに目を固く閉じた。
「どうして、オレの両親を殺したんだ。殺す必要があったんだ」
ベニータは、そこで覚悟を決めたような表情で言った。
「ええ、そうよ!!人間」
リアンは、ベニータの気迫にびくりと体を震わせた。
「私たちはお前たち人間を食べるヴァンピオーネ。ここまで知られてしまったら、お前を生かしておけない!」
「待って!お姉さま!」
エリザベッタは、優しいベニータなら事情を話せば理解してくれる、リアンを助けてくれると思っていたのでベニータに向かって走っていった。
当然、エリザベッタのその考えは甘かったのです。
そして、ベニータの腕に縋りつくように抱き着いて、
「ごめんなさい・・・わたくしはどんな罰だって受けるわ!でも、彼は逃がしてあげて殺さないで!」
そう泣き叫んだ。
「駄目よ、エリザベッタ」
ベニータは、厳しい口調でぴしゃりと言った。
「どうして・・・?」
「あなたが人間を、しかも男を好きになった可能性があるからよ」
「どういうこと?」
「ヴァンピオーネは――いいえ、あなたは」
ベニータが最後まで言い終わるまでに、セレンナが鋭い瞳でリアンを睨みつけた。
「私が殺してしまえばいいわ。その人間を。そしたらまた戻るわ、いつもの日常に」
セレンナは、いつもの無邪気な笑みからは想像出来ない程冷たい表情をしていた。光りを失った、氷のような表情だった。
「武器をとってきましょう。すぐ殺さないと、エリザベッタ姉さんが可哀想だわ」
セレンナは淡々としていた、冷静かつ、人を殺す本気の目で、くるりとエリザベッタたちに背を向けた。
「本当に……?信じられない。あんたたちが俺の父さんと……母さんを」
その瞳に、リアンは両手で口を押さえて恐怖に目を見開いた。私は小動物のうさぎのように怯えるリアンを見て、ぽたりと床に滴を垂らした。
「セレンナ、やめて……彼は見逃してほしいの!!私は彼を食べないわ、絶対に!」
私の顔からぼたぼたと滴が流れていく。止まらない、止まらない。私は泣く程に、彼を愛しているんだわ。
「無理よ、エリザベッタ姉さん。その様子じゃもう危ないわ。どうして私たちがエリザベッタ姉さんをこの屋敷から出さなかったと思っているの」
「セレンナ!!」
ベニータがセレンナを止めたけれど、もう遅かった。
「エリザベッタ姉さん”は”ヴァンピオーネなの。人間の血肉を喰らいたくて仕方なくなってしまうのよ。最近全く肉を食べていないじゃない、それに愛着のある人間なんて、食べたくなるに決まっているわ。恋なんてできないのよ」
「でも、ベニータ姉さんやセレンナはヴァンピオーネでも外に、人間のいる世界にいけたじゃない、どうして私だけ――」
エリザベッタは言いかけて止めた。その時の2人の表情が、2人がエリザベッタを見つめる表情が、言いたくても言えない出来事を隠しているかのような歯がゆさを秘めた表情だったからだ。
「なによ、いってよ。2人共、私に何か隠しているんでしょう!?」
エリザベッタは胸に手をあてて叫んだ。ベニータは諦めたように重い口をゆっくり開いた。
「ヴァンピオーネは、人の血肉を食べないと生きていけない。ヴァンパイアは人の血を少量飲めば生きていける、その代わり不死身ではない。ヴァンピオーネはヴァンパイアの希少種で、人間が珍しい血を持つように、突然生まれる不死身のヴァンパイア。その代わり、生まれつき病弱なの」
「な……なにを……いって……いるの?」
エリザベッタは何を言っているのかわからないというように顔を覆った。ヴァンピオーネ”は”?病弱?人を食べる?希少種?は?は?どういうことなの?どうして?なにをいっているの?何がオキテイル?病弱なのは私だけじゃない。エリザベッタは、今ベニータに言われたことをなんとか頭に落とし込もうと必死に頭をぐしゃぐしゃかきむしった。
「愚かなことをしたわね。エリザベッタ。出てはいけないとあれだけ言ったのに」
ベニータは、俯いたまま呟いた。
「エリザベッタ姉さん、あなたは恋なんてしてはいけないのよ、できないの」
エリザベッタは、全身の力が抜け、がくりと床に膝をついた。あぁ、そう、そうなのね。私は、だめなのね。ヴァンピオーネはだめなのね。ヴァンピオーネだからだめなのね。
「私だけ、化け物だったのね」
「そんなことはないわ、私たちだって人間を殺してあなたに運んでいたんだもの。愛するあなたを守るために」
「ヴァンピオーネのフリをしていたのね。ベニータお姉様、セレンナは」
2人は哀れみの目をエリザベッタに向けていた。可哀想にって。愚かなことをしたわねって。2人はずっとエリザベッタの為にエリザベッタに嘘をつき続けていたのである。だが、エリザベッタはそんな2人を見て目を血走らせた。
「ごめんなさい、ベニータお姉様、セレンナ」
「やっと分かってくれたのね、エリザベッタ。さあ、こっちに来なさい」
ベニータ姉さんが、安心した笑顔でエリザベッタに手を差し伸べた。エリザベッタは1,2歩下がって先ほど持ち上げていた花瓶を手にして窓にブンと投げた。エリザベッタがとった思いも寄らぬ行動に、ベニータもセレンナも固まっていた。、窓がバリンと割れ、真っ暗な暗闇と共に冷たい夜の空気が部屋に流れ込んでくる。エリザベッタはそれを――。
「リアン、大丈夫よ」
「ひ」
涼しいと思った。リアンの手を引いたエリザベッタは、そのままリアンを抱きしめ、自分を下敷きに3階の屋敷から飛び降りた。
「うあああああああああああああああああ!!」
リアンはエリザベッタの突然の行動に脳が追いついていない様子だったが、エリザベッタは清々しい表情をしていた。何かを吹っ切れたような、切り離したような表情だった。
ぐしゃりという音と共に人間の崩れる音がするはずだった。でも、エリザベッタは不死身だ。自分を下敷きにリアンの下に落ちる衝撃を和らげながら自分は痛覚がないことに感謝した。何度も死のうとしても死ねなかった。そんな自分が嫌いだった。でもエリザベッタはこの時ばかりは自分の呪われた身体に感謝した。
「……っ」
行きましょう、と口から言葉が出ず、エリザベッタはそのままリアンの手を引いてふらふらと立ち上がった。
「エリザべッタ!」
エリザベッタは頭上で叫ぶベニータを振り返った。
「ごめんなさい、オネエさま。やっぱり私、彼を殺すナンてデキないの」
私がいくらヴァンピオーネという化け物でも、私はやっぱり彼が好き。人間が牛や豚を好きになるのはおかしいだなんてセレンナはいうけれど、彼は牛や豚じゃないわ。私は彼を殺すことなんてできない。彼の家族も、彼のことも、愛しているんだもの。角笛を握った。それは少し濡れていて、生暖かかった。
「はれ?」
どうして私は泣いているのだろう。
あれ?いまわたしはなにをしている?ここは?さっきの部屋じゃない。私の部屋じゃない。どうして外にいないの?口の中に違和感。なにを食べている?ぐちゅぐちゅと、むしゃむしゃと、なにを咀嚼している?口いっぱいにほおばったリアンの味。とっても芳醇であたたかい、あの時出会ったときのように。彼の心はやっぱり綺麗な色をしていた。優しくてあたたかい赤い色。
花瓶でかち割った彼の頭は綺麗にぐちゃぐちゃになっていた。
「エリザベッタ姉さま、ああ、ああああああ!!だから、だから私がこいつを殺そうって、なのに……」
「えっ……おえっ……ぐすっ……だから、いったのよ」
血で汚れた私を2人は抱きしめてくれた。化け物の私を、姉妹の2人は優しく強く抱きしめてくれた。
私はこの時、初めて”人を食べた”感覚を味わった。デモ止まらない。私は夢中で食べた。愛した人の味というのはなんと甘美で、優しくて、温かいのかした。私は踊りだしたくなる程美味しい彼を無我夢中で食べ進めた。あぁ、おいしい。アア、美味しい。嗚呼、オイシイ、オイシイね。
「あはは」
たのしい、食事って。こんなに楽しいものだったのね。
私はこの日、本物の化け物になった。本物の、ヴァンピオーネに。
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