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深夜のコンビニバイト番外編 前半俺がコンビニの副店長になるまで
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お昼のコンビニバイト四十五日目。
「おはよう、張山(はりやま)君」
「あぁ、おはよう」
いつものように出勤するコンビニ。
深夜のコンビニバイトの村松君が上がる為、俺がシフトに入る。
今日は店長と俺ともう少し後に来る安藤さんで昼は回して行く。
俺の名前は張山圭吾(はりやまけいご)。
顔良し、性格良し、金持ちの完璧イケメンのコンビニ副店長をしている。
顔は29歳にして全く三十路前には見えないレベルに若々しくたまに渋谷に出かけると高校生に逆ナンされたり、俳優にスカウトされたりするレベルだし、バイト先の女の子達に人気で慕われているし、家は大きなホテル会社の御曹司。
何故ここまで完璧なこの俺が副店長、二番でしかも会社を継がずにコンビニの副店長なんてやっているのか。
「今日もよろしくね、張山君」
にっこり笑う店長。
こいつのせいだ。
俺は、訳あって名前ではなく副店長を始めてからプライベートでも店長と呼んでいる。
俺と店長は幼馴染で、家も近い。
店長は、小さい頃父親を亡くし女手一つで育てられたが、店長のお母様は物凄くやり手でいつも仕事ばかりで店長に構ってあげることはなかったようだ。
店長は人との付き合い方もよくわかってなく、おもちゃだけ与えられ、好きなものはすぐに与えられてずっと家に放置されていた。
家が近かった俺がたまに遊びに行くと小学生の男の子のくせに虫の図鑑を読んでいたり、地球儀を回して遊んでいたり、本当に奇妙な奴だった。
「サッカーで遊ぼうぜ」
店長はふるふると首を振る。
「ぼ、ぼく...コンパスで丸を描いて遊ぶ方が好きだから」
何を言っているのか俺は正直理解ができなかったが、店長は俺達とサッカーするよりコンパスで丸を描いて遊ぶ方が好きな奴だった。
陰気な奴は、他の奴らと明らかに浮いていていじめられたりもしていた。
「なんでいっつも外で遊ばずに本ばっかり読んでるんだよお前」
「えっ...外で遊ぶより本を読んでる方が楽しいから」
「遊ぼうぜってこっちが誘ってやってんじゃん!いつも一人でナメクジみたいにジメジメしやがって」
体育館裏でボールをぶつけられていたのを見たことがある。
「おい!やめろよ!」
全力で止めに入ろうと走って駆け寄ったら、ぶつけられそうなボールを上手く避け、本を読みながらその場を立ち去っていった。
「俺ナメクジ好きだからそれでもいいよ。ナメクジがいる野菜は無農薬で美味しいって本に書いてあったんだ」
にっこり微笑んで店長は去っていった。
「か、かっけぇ...」
「なんだよあいつ...」
それから店長をいじめる奴はいなくなった。でもクラスの皆は店長と遊びたくて仕方ないのだ。
先日のボールぶつけナメクジ事件だって、店長と皆が遊びたくて起きた事だった。
店長は、自分で人から離れているのに、人気者だった。クラスで人とよく関わる中心人物だった俺よりもだったかも。
中学に上がっても店長は変わらなかった。
いつものようにクラスの隅で本を読んでいるような奴だった。
店長の机の前を通る時ちらりと何を読んでいるのか見ると、なんと奴は花言葉図鑑なんてものを優しい顔で読んでいた。
本気で心配になった。男子中学生が読む書物じゃねえよ。
店長も俺も顔が良かったので、小学校の時のような感じになった。
クラスでの人気者は俺、裏でミステリアスで格好いいと言われるのは店長。
「なぁ、部活は何に入るんだよ。良かったら俺とサッカー部に」
「あぁ、俺もう決まってるよ。料理部」
「....え?料理?お前料理とかしてたの」
「してるよ。お母さんがいない時にお手伝いさんを手伝ったりしてて。お手伝いさんの負担を減らしたいから俺も料理を覚えようと思って」
「そ、そうか」
女子だらけだぞ料理部。
大丈夫なのかよお前。
しばらくしてサッカー部の練習後にこっそり料理部の調理室をのぞきにいった事がある。
「きゃー!はりやん!どうしたの!部活は!?」
「わっ!!あぁ、いや今日部活早く終わったからさ、料理部ってどんな活動してんのかなって」
後ろから部員の女の子に声をかけられて焦り、我ながらめちゃくちゃな事を言った気がする。
「いいよ、入りなよ。はりやんなら大歓迎だしー♡神シェフ兼パティシエの料理食べてってよ」
ガラリと扉を開けると、そこには奇妙な光景が広がっていた。
フリルエプロンの店長が、物凄い速さでメレンゲを泡だて、材料をボールに入れ、その間にフルーツを切って、切った後はそれをミキサーにかけて、えっ...えぇえええええ...!?
店長の動きが速すぎて10人くらいの店長が動く幻覚まで見えてくる始末。
驚愕したのはそれだけじゃない。
部員の女の子達は、ナプキンを首にかけ、アンティークの食器を前に皆で話しながら椅子に座って色とりどりの花が飾り付けられている白いレースのテーブルマットのかけられたテーブルを囲んで談笑しているのだ。
「いや何してんのぉおおお!!」
「何ってシェフの料理を待っているのよ」
「ちょっとちょっとここ料理部じゃなかった!?料理してるのあいつだけじゃん!?」
「ここは料理部じゃないわよ。もう変わったの」
さっきの女の子は、にっこり笑って黒板を指差した。
黒板には、「シェフの料理を楽しむ会」と書いてあった。
何やらされてんだよあいつ...。
「彼が入ってからこの部活のメンバーが軽く200人くらい増えたのよ」
「嘘だろ!?なんだよそれ」
「先生もたまに来るからね、校長先生も食べに来るのよ」
何してんだよ先生...こんな部活認めていいのかよ...。
「そして見てあれを」
家庭科室に不釣り合いなガラスのショーケースに金色に光る大きなトロフィーがずらりと並んでいた。
「えっとあれは...」
「彼が料理コンテストで優勝したトロフィーよ」
「いやあいつお手伝いさんを手伝うために料理始めただけだって言ってたよな!?どこまでいくんだよ...」
頭を抱えた。
店長のファンは高校三年間増え続け寡黙でイケメンで料理が上手くて格好いいと話題になりサッカー部のエースだった俺と同じくらい下駄箱にラブレターが入っている事もあった。
ファンクラブ名は「私達の寡黙な旦那さん」正直引いた。
俺のファンクラブ名が「王子様を眺める会」だったのに対し旦那さんって飛びすぎだろ。なんか中学でも負けた気分だ。
店長は基本的に人との関わりを多く持たないということは変わらず女子とも全く関わる事も遊んだりする事もなかった。
高校に入り、店長は変わらず教室の隅で本を読んでいるような生活を続けていた。
「高校では何の部活に入るんだよ」
「ガーデニング部」
「即答かよもうちょっといち男子高校生として考えろよ」
「料理部がなかったし、俺花が好きだからさ。ガーデニングがずっとしたかったんだ」
また女が絶対多いだろうけど大丈夫なんだろうか。
だが、高校の時に起きた最悪な事件で、俺はこいつの闇を見ることになる。
「おはよう、張山(はりやま)君」
「あぁ、おはよう」
いつものように出勤するコンビニ。
深夜のコンビニバイトの村松君が上がる為、俺がシフトに入る。
今日は店長と俺ともう少し後に来る安藤さんで昼は回して行く。
俺の名前は張山圭吾(はりやまけいご)。
顔良し、性格良し、金持ちの完璧イケメンのコンビニ副店長をしている。
顔は29歳にして全く三十路前には見えないレベルに若々しくたまに渋谷に出かけると高校生に逆ナンされたり、俳優にスカウトされたりするレベルだし、バイト先の女の子達に人気で慕われているし、家は大きなホテル会社の御曹司。
何故ここまで完璧なこの俺が副店長、二番でしかも会社を継がずにコンビニの副店長なんてやっているのか。
「今日もよろしくね、張山君」
にっこり笑う店長。
こいつのせいだ。
俺は、訳あって名前ではなく副店長を始めてからプライベートでも店長と呼んでいる。
俺と店長は幼馴染で、家も近い。
店長は、小さい頃父親を亡くし女手一つで育てられたが、店長のお母様は物凄くやり手でいつも仕事ばかりで店長に構ってあげることはなかったようだ。
店長は人との付き合い方もよくわかってなく、おもちゃだけ与えられ、好きなものはすぐに与えられてずっと家に放置されていた。
家が近かった俺がたまに遊びに行くと小学生の男の子のくせに虫の図鑑を読んでいたり、地球儀を回して遊んでいたり、本当に奇妙な奴だった。
「サッカーで遊ぼうぜ」
店長はふるふると首を振る。
「ぼ、ぼく...コンパスで丸を描いて遊ぶ方が好きだから」
何を言っているのか俺は正直理解ができなかったが、店長は俺達とサッカーするよりコンパスで丸を描いて遊ぶ方が好きな奴だった。
陰気な奴は、他の奴らと明らかに浮いていていじめられたりもしていた。
「なんでいっつも外で遊ばずに本ばっかり読んでるんだよお前」
「えっ...外で遊ぶより本を読んでる方が楽しいから」
「遊ぼうぜってこっちが誘ってやってんじゃん!いつも一人でナメクジみたいにジメジメしやがって」
体育館裏でボールをぶつけられていたのを見たことがある。
「おい!やめろよ!」
全力で止めに入ろうと走って駆け寄ったら、ぶつけられそうなボールを上手く避け、本を読みながらその場を立ち去っていった。
「俺ナメクジ好きだからそれでもいいよ。ナメクジがいる野菜は無農薬で美味しいって本に書いてあったんだ」
にっこり微笑んで店長は去っていった。
「か、かっけぇ...」
「なんだよあいつ...」
それから店長をいじめる奴はいなくなった。でもクラスの皆は店長と遊びたくて仕方ないのだ。
先日のボールぶつけナメクジ事件だって、店長と皆が遊びたくて起きた事だった。
店長は、自分で人から離れているのに、人気者だった。クラスで人とよく関わる中心人物だった俺よりもだったかも。
中学に上がっても店長は変わらなかった。
いつものようにクラスの隅で本を読んでいるような奴だった。
店長の机の前を通る時ちらりと何を読んでいるのか見ると、なんと奴は花言葉図鑑なんてものを優しい顔で読んでいた。
本気で心配になった。男子中学生が読む書物じゃねえよ。
店長も俺も顔が良かったので、小学校の時のような感じになった。
クラスでの人気者は俺、裏でミステリアスで格好いいと言われるのは店長。
「なぁ、部活は何に入るんだよ。良かったら俺とサッカー部に」
「あぁ、俺もう決まってるよ。料理部」
「....え?料理?お前料理とかしてたの」
「してるよ。お母さんがいない時にお手伝いさんを手伝ったりしてて。お手伝いさんの負担を減らしたいから俺も料理を覚えようと思って」
「そ、そうか」
女子だらけだぞ料理部。
大丈夫なのかよお前。
しばらくしてサッカー部の練習後にこっそり料理部の調理室をのぞきにいった事がある。
「きゃー!はりやん!どうしたの!部活は!?」
「わっ!!あぁ、いや今日部活早く終わったからさ、料理部ってどんな活動してんのかなって」
後ろから部員の女の子に声をかけられて焦り、我ながらめちゃくちゃな事を言った気がする。
「いいよ、入りなよ。はりやんなら大歓迎だしー♡神シェフ兼パティシエの料理食べてってよ」
ガラリと扉を開けると、そこには奇妙な光景が広がっていた。
フリルエプロンの店長が、物凄い速さでメレンゲを泡だて、材料をボールに入れ、その間にフルーツを切って、切った後はそれをミキサーにかけて、えっ...えぇえええええ...!?
店長の動きが速すぎて10人くらいの店長が動く幻覚まで見えてくる始末。
驚愕したのはそれだけじゃない。
部員の女の子達は、ナプキンを首にかけ、アンティークの食器を前に皆で話しながら椅子に座って色とりどりの花が飾り付けられている白いレースのテーブルマットのかけられたテーブルを囲んで談笑しているのだ。
「いや何してんのぉおおお!!」
「何ってシェフの料理を待っているのよ」
「ちょっとちょっとここ料理部じゃなかった!?料理してるのあいつだけじゃん!?」
「ここは料理部じゃないわよ。もう変わったの」
さっきの女の子は、にっこり笑って黒板を指差した。
黒板には、「シェフの料理を楽しむ会」と書いてあった。
何やらされてんだよあいつ...。
「彼が入ってからこの部活のメンバーが軽く200人くらい増えたのよ」
「嘘だろ!?なんだよそれ」
「先生もたまに来るからね、校長先生も食べに来るのよ」
何してんだよ先生...こんな部活認めていいのかよ...。
「そして見てあれを」
家庭科室に不釣り合いなガラスのショーケースに金色に光る大きなトロフィーがずらりと並んでいた。
「えっとあれは...」
「彼が料理コンテストで優勝したトロフィーよ」
「いやあいつお手伝いさんを手伝うために料理始めただけだって言ってたよな!?どこまでいくんだよ...」
頭を抱えた。
店長のファンは高校三年間増え続け寡黙でイケメンで料理が上手くて格好いいと話題になりサッカー部のエースだった俺と同じくらい下駄箱にラブレターが入っている事もあった。
ファンクラブ名は「私達の寡黙な旦那さん」正直引いた。
俺のファンクラブ名が「王子様を眺める会」だったのに対し旦那さんって飛びすぎだろ。なんか中学でも負けた気分だ。
店長は基本的に人との関わりを多く持たないということは変わらず女子とも全く関わる事も遊んだりする事もなかった。
高校に入り、店長は変わらず教室の隅で本を読んでいるような生活を続けていた。
「高校では何の部活に入るんだよ」
「ガーデニング部」
「即答かよもうちょっといち男子高校生として考えろよ」
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