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深夜のコンビニバイト七十一日目 白雪姫来店
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ピロリロピロリロ。
「いらっし...」
黒服に黒いハット、サングラスを着た小さいギャング七名に守るように囲まれながら、を着たふわりとしたショートヘアーの女性が来店してきた。
透き通るような白い肌のお客様は、サングラスを格好良くとる。
驚く程の美女だった。
「小麦粉、バター、ある?」
深夜のコンビニバイト七十二日目。
「ありますよ」
予想外だった。マフィアのボスみたいな女性が買うものが意外と普通のものでよかった。ドキドキした。
「ありがと。アップルパイが食べたいと思ってたから助かったわ」
小麦粉と、バターをレジ台に置いて美女なのに、淡々と表情が変わらないお客様に、
「あぁ、アップルパイならスイーツコーナーに売ってますよ」
俺のその何気ない一言が、地雷だったのだ。
マフィア達が統率のとれた動きでレジを取り囲む。
「え!?え!?何ですか!?突然」
「お店で売っているアップルパイなんて
食べられるわけないでしょう?」
「えっ、な、なんでですか」
サクサクりんごアップルパイは、最近入った人気商品らしい。
そんな風に悪く言われるような商品ではないはずなのだが。
「毒が入ってるかもしれないじゃない」
「え?」
サクサクりんごアップルパイは、袋で包装されている。売り物だし、勿論毒が入っているわけがない。
「どうしてそんな事言うんですか」
「ここにある加工品全部、私は信用していない。作る過程で毒が入っているかもしれないし、毒が入っていないにしても腐っているかも、何か悪いものが入っているかもしれない。だから私は野菜もフルーツも料理もデザートも自分で作ったものしか食べない」
何というこだわりと被害妄想。
毒が入っているかもしれないから買わないと言われればコンビニはたまったもんじゃない。
「白雪姫様は、野菜やフルーツも無農薬にこだわり、最近は品種改良にも成功し、最高な品質の作物を栽培できるようにまでなったのだ」
「農業の天才と言える」
うんうんと頷く小人マフィア達。
え?白雪姫?え!?この人が白雪姫!?
昨日魔女さんがいっていた白雪姫!?
確かに雪みたいに肌が白いし綺麗だ。
でもこんなに淡々と、抑揚なく感情が欠落しているみたいに話す人なんだ。
「それだって私はなりたくてなったわけじゃないわ。私は、毎日殺される恐怖から逃れる為に対策を練っただけ。その対策がたまたま野菜作りフルーツ作りだっただけなの」
当たり前よというような白雪姫さん。
「そ、そうなんですか」
レジ台の小麦粉のレジを打とうと俺はバーコードリーダーを手に、しようとした。
バーコードリーダーに触れようと手を動かした瞬間、目にも止まらぬ速さで動いた彼女は、バーコードリーダーに触れようとした俺の手に、銀色にぎらりと光るものを差し向けた。
「ヒッ!?」
咄嗟に俺が手を引っ込めると、レジ台には、銀色に光るナイフが突き刺さっていた。
「え!?え!?」
「ごめんなさい。つい」
「つい!?」
「えぇ、あなたが急に手を動かすから私を殺そうとしているんじゃないかって」
「いやいやいやいや!?」
こりゃ相当だな。
「白雪姫さん、あなたはもっと鈍感になった方がいいと思います」
俺は、真っ直ぐ白雪姫さんを見つめて言った。
「ど....んか....ん?」
先程までの無表情から、ぽかんと目と口を開ける白雪姫さん。
「そうです。鈍感です。今は何が起きるに関しても殺されるかもしれないと敏感になっているじゃないですかそれを」
「無理ね。私が今までどんな風に生活してきたと思っているの?毎日毎日毎日毎日あの人に殺されるかもしれない恐怖と戦って生きてきたのよ。今更気を抜いて生きていけたら苦労しないわ」
気を抜いて生きていけたら、白雪姫さんは毎日魔女さんに殺される恐怖と戦っていたんだ。
俺だったらどうだろう。毎日誰かに殺されるかもしれないという恐怖を抱きながらの生活なんて、耐えられるだろうか。
「私は、これからも小人達と自分だけ信じて生きていくわ。貴方には関係ない話よ」
小麦粉とバターをレジに通すと、無言でそれを受け取り白雪姫さんは、
「行くわよ皆」
切なそうな、張りつめた顔で俺に背を向けた。
「待っ」
ピロリロピロリロ。
バタバタと走りながら来店してきたのは、いつぞやのデュラハンさんだった。
またまた首を無くしたのかスケッチブック両手に、慌てた様子。
「きゃっ」
目の前の白雪姫さんにぶつかり、お互い尻餅をついた。
「ちょっと、気をつけなさ...ひっ!?何この人!首...!!首!!ないじゃない!?」
白雪姫さんは、動揺してデュラハンさんを指差しながらあわあわと震えている。
小人達も怖いのか、白雪姫さんの後ろにそっと隠れる。
「大丈夫ですか?」
スケッチブックにサラサラと書くと、デュラハンさんは白雪姫さんの目の前に差し出した。
「だ、大丈夫ってあなたが大丈夫なの!?」
いや至極もっともすぎる。
首がない人からスケッチブックで話しかけられたら誰でもそう思う。
「大丈夫です。よくあることなので」
「よくある!?」
「デュラハンさん、また首なくしたんですか?」
えへへと照れたようにクネクネするデュラハンさん。褒めてない褒めてない。
「またなんで無くしたんですか?」
「わらび餅が美味しくてあまり覚えてないです。気がついたらなくなってました!」
ドヤ顔が見えるようだった。
ドンとレジ台にスケッチブックを出すな。
「白雪姫さん、デュラハンさん首がなくてもこんな感じだしむしろ食事を楽しみたいから首を探したいとかもうそんな感じですから、白雪姫さんもデュラハンさんを見習...ったらおしまいだとは思いますが、もうちょっと楽や考え方をして生きていける方法もありますよ」
「.......」
白雪姫さんは、なんて答えるか探しているようだった。そんな白雪姫さんに、デュラハンさんは、好奇心旺盛な犬みたいに近づいて行く。
「な、なんですか」
じりじり後ずさりする白雪姫さん。
「なんかいい匂いがしそうな人ですね。貴方」
スケッチブックにガリガリ書かれた文字を見て、
「いや匂いって、貴方鼻ないじゃない」
「またどうせどっかに落ちてますよ...」
もうデュラハンさん首落とすのに慣れてきてるな。
「どっかに落ちてる!?貴方、気が抜けすぎなんじゃないの?自分の首を落とした事にも気がつかないなんて。常に気を張って生きていけばすぐ気がつくはずだわ」
「いつも前ばかり見てるので、後ろや下は向かないので気がつかないんですよ」
「ま、前ばかり見ていたら、不注意に気がつかないわ」
「美味しいものを探してキョロキョロする事はあります。それを見つけたら周りが見えなくなってしまうだけなんですよ。その素敵な事を見失ったら、私はきっと後悔すると思うから。その見つけたものに飛びついて食べ終わったら自分の事を見ればいい」
「自分の事より、美味しいものの方に夢中になるというの...」
「死ぬ前に美味しいものを食べれたら本望です。一度きりの人生、それを食べれず死ぬ方が後悔しますから」
信じられないと思うが、デュラハンさんはそういう人だった。
「自分の人生...一度きりの人生か。じゃあ、じゃあ私にとって殺される恐怖の日々に怯えない普通の日常があなたにとっての美味しいものだとして、それを邪魔する人が現れたらあなたはどうする?」
悲しそうに俯いた白雪姫さんに、ガリガリと書いたスケッチブックを差し出した。
「本能に正直になればいいんです。美味しいものを食べることを邪魔するものがいるなら私は全力で叩き潰しますし、何か不安なことがあるならその元を潰して人生を楽しめばいいんです」
白雪姫さんの本当に求めていたのは、普通の人生。
デュラハンさんにとって美味しいもの。
そう白雪姫さんは解釈したのだろうか。
「成る程ね、貴方のおかげではっきりしたわ。ありがとう。行くわよ皆」
白雪姫さんは、今度は口元に笑顔を浮かべてコンビニの入り口に向かった。
「不安の権化を消せばいいのよ。簡単な事だったわ私はもっと気楽に過ごせるし何でも自由に食べれるわ」
「いらっし...」
黒服に黒いハット、サングラスを着た小さいギャング七名に守るように囲まれながら、を着たふわりとしたショートヘアーの女性が来店してきた。
透き通るような白い肌のお客様は、サングラスを格好良くとる。
驚く程の美女だった。
「小麦粉、バター、ある?」
深夜のコンビニバイト七十二日目。
「ありますよ」
予想外だった。マフィアのボスみたいな女性が買うものが意外と普通のものでよかった。ドキドキした。
「ありがと。アップルパイが食べたいと思ってたから助かったわ」
小麦粉と、バターをレジ台に置いて美女なのに、淡々と表情が変わらないお客様に、
「あぁ、アップルパイならスイーツコーナーに売ってますよ」
俺のその何気ない一言が、地雷だったのだ。
マフィア達が統率のとれた動きでレジを取り囲む。
「え!?え!?何ですか!?突然」
「お店で売っているアップルパイなんて
食べられるわけないでしょう?」
「えっ、な、なんでですか」
サクサクりんごアップルパイは、最近入った人気商品らしい。
そんな風に悪く言われるような商品ではないはずなのだが。
「毒が入ってるかもしれないじゃない」
「え?」
サクサクりんごアップルパイは、袋で包装されている。売り物だし、勿論毒が入っているわけがない。
「どうしてそんな事言うんですか」
「ここにある加工品全部、私は信用していない。作る過程で毒が入っているかもしれないし、毒が入っていないにしても腐っているかも、何か悪いものが入っているかもしれない。だから私は野菜もフルーツも料理もデザートも自分で作ったものしか食べない」
何というこだわりと被害妄想。
毒が入っているかもしれないから買わないと言われればコンビニはたまったもんじゃない。
「白雪姫様は、野菜やフルーツも無農薬にこだわり、最近は品種改良にも成功し、最高な品質の作物を栽培できるようにまでなったのだ」
「農業の天才と言える」
うんうんと頷く小人マフィア達。
え?白雪姫?え!?この人が白雪姫!?
昨日魔女さんがいっていた白雪姫!?
確かに雪みたいに肌が白いし綺麗だ。
でもこんなに淡々と、抑揚なく感情が欠落しているみたいに話す人なんだ。
「それだって私はなりたくてなったわけじゃないわ。私は、毎日殺される恐怖から逃れる為に対策を練っただけ。その対策がたまたま野菜作りフルーツ作りだっただけなの」
当たり前よというような白雪姫さん。
「そ、そうなんですか」
レジ台の小麦粉のレジを打とうと俺はバーコードリーダーを手に、しようとした。
バーコードリーダーに触れようと手を動かした瞬間、目にも止まらぬ速さで動いた彼女は、バーコードリーダーに触れようとした俺の手に、銀色にぎらりと光るものを差し向けた。
「ヒッ!?」
咄嗟に俺が手を引っ込めると、レジ台には、銀色に光るナイフが突き刺さっていた。
「え!?え!?」
「ごめんなさい。つい」
「つい!?」
「えぇ、あなたが急に手を動かすから私を殺そうとしているんじゃないかって」
「いやいやいやいや!?」
こりゃ相当だな。
「白雪姫さん、あなたはもっと鈍感になった方がいいと思います」
俺は、真っ直ぐ白雪姫さんを見つめて言った。
「ど....んか....ん?」
先程までの無表情から、ぽかんと目と口を開ける白雪姫さん。
「そうです。鈍感です。今は何が起きるに関しても殺されるかもしれないと敏感になっているじゃないですかそれを」
「無理ね。私が今までどんな風に生活してきたと思っているの?毎日毎日毎日毎日あの人に殺されるかもしれない恐怖と戦って生きてきたのよ。今更気を抜いて生きていけたら苦労しないわ」
気を抜いて生きていけたら、白雪姫さんは毎日魔女さんに殺される恐怖と戦っていたんだ。
俺だったらどうだろう。毎日誰かに殺されるかもしれないという恐怖を抱きながらの生活なんて、耐えられるだろうか。
「私は、これからも小人達と自分だけ信じて生きていくわ。貴方には関係ない話よ」
小麦粉とバターをレジに通すと、無言でそれを受け取り白雪姫さんは、
「行くわよ皆」
切なそうな、張りつめた顔で俺に背を向けた。
「待っ」
ピロリロピロリロ。
バタバタと走りながら来店してきたのは、いつぞやのデュラハンさんだった。
またまた首を無くしたのかスケッチブック両手に、慌てた様子。
「きゃっ」
目の前の白雪姫さんにぶつかり、お互い尻餅をついた。
「ちょっと、気をつけなさ...ひっ!?何この人!首...!!首!!ないじゃない!?」
白雪姫さんは、動揺してデュラハンさんを指差しながらあわあわと震えている。
小人達も怖いのか、白雪姫さんの後ろにそっと隠れる。
「大丈夫ですか?」
スケッチブックにサラサラと書くと、デュラハンさんは白雪姫さんの目の前に差し出した。
「だ、大丈夫ってあなたが大丈夫なの!?」
いや至極もっともすぎる。
首がない人からスケッチブックで話しかけられたら誰でもそう思う。
「大丈夫です。よくあることなので」
「よくある!?」
「デュラハンさん、また首なくしたんですか?」
えへへと照れたようにクネクネするデュラハンさん。褒めてない褒めてない。
「またなんで無くしたんですか?」
「わらび餅が美味しくてあまり覚えてないです。気がついたらなくなってました!」
ドヤ顔が見えるようだった。
ドンとレジ台にスケッチブックを出すな。
「白雪姫さん、デュラハンさん首がなくてもこんな感じだしむしろ食事を楽しみたいから首を探したいとかもうそんな感じですから、白雪姫さんもデュラハンさんを見習...ったらおしまいだとは思いますが、もうちょっと楽や考え方をして生きていける方法もありますよ」
「.......」
白雪姫さんは、なんて答えるか探しているようだった。そんな白雪姫さんに、デュラハンさんは、好奇心旺盛な犬みたいに近づいて行く。
「な、なんですか」
じりじり後ずさりする白雪姫さん。
「なんかいい匂いがしそうな人ですね。貴方」
スケッチブックにガリガリ書かれた文字を見て、
「いや匂いって、貴方鼻ないじゃない」
「またどうせどっかに落ちてますよ...」
もうデュラハンさん首落とすのに慣れてきてるな。
「どっかに落ちてる!?貴方、気が抜けすぎなんじゃないの?自分の首を落とした事にも気がつかないなんて。常に気を張って生きていけばすぐ気がつくはずだわ」
「いつも前ばかり見てるので、後ろや下は向かないので気がつかないんですよ」
「ま、前ばかり見ていたら、不注意に気がつかないわ」
「美味しいものを探してキョロキョロする事はあります。それを見つけたら周りが見えなくなってしまうだけなんですよ。その素敵な事を見失ったら、私はきっと後悔すると思うから。その見つけたものに飛びついて食べ終わったら自分の事を見ればいい」
「自分の事より、美味しいものの方に夢中になるというの...」
「死ぬ前に美味しいものを食べれたら本望です。一度きりの人生、それを食べれず死ぬ方が後悔しますから」
信じられないと思うが、デュラハンさんはそういう人だった。
「自分の人生...一度きりの人生か。じゃあ、じゃあ私にとって殺される恐怖の日々に怯えない普通の日常があなたにとっての美味しいものだとして、それを邪魔する人が現れたらあなたはどうする?」
悲しそうに俯いた白雪姫さんに、ガリガリと書いたスケッチブックを差し出した。
「本能に正直になればいいんです。美味しいものを食べることを邪魔するものがいるなら私は全力で叩き潰しますし、何か不安なことがあるならその元を潰して人生を楽しめばいいんです」
白雪姫さんの本当に求めていたのは、普通の人生。
デュラハンさんにとって美味しいもの。
そう白雪姫さんは解釈したのだろうか。
「成る程ね、貴方のおかげではっきりしたわ。ありがとう。行くわよ皆」
白雪姫さんは、今度は口元に笑顔を浮かべてコンビニの入り口に向かった。
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