85 / 96
深夜のコンビニバイト八十五日目 鶴再来店
しおりを挟む
深夜のコンビニバイト八十五日目。
「本日はよろしくお願いします」
相変わらず、ブロンドを後ろでキュッと縛ってキリッと制服を着たシンデレラさんは、端正な顔立ちのイケメンだ。
「シンデレラさん、女性なのに、何でそ」
「シン....」
ぼそりとシンデレラさんは呟いた。
何と言ったか小さくて聞こえなかったので近くに寄って聞き返す。
「え?よく聞こえなかったんですが...」
「シ...シン...って呼んでくれる。ママさんが、私につけてくれた名前」
恥ずかしそうに、照れたように言うシンデレラさんに、俺は本当にこの人は変わったなと微笑ましくなった。
「はい、シン...さん」
「よろし...」
「ヒィ!!」
ゴロゴロと地響きのような突然の夕立。
怯えたようなシンさんは、ゆっくりとコンビニの外をみる。俺もつられてそちらをみた。ざあっと雨が降り出して、ピカッと雷が光る。ゴロゴロと不安を誘うような音が動悸を早める。俺もちょっとびっくりした。
最近雨が酷い日が多い気がするな。
「あ...あぁあ」
耳を塞いでうずくまったシンさん。なんだ、シンさん雷怖いんだ。案外女の子らしくて可愛いところがあるんだな。
「大丈夫ですよ、シンさん。雷なんてすぐ止みますから」
つとめて優しく、子供に声をかけるが如くあやすようにいうと、シンさんは、うわごとのようにコンビニの外を指差しながら、
「....外......外」
「え?外って、土砂降りで」
俺は、微笑んだままコンビニの外を見て、後悔した。
物凄く後悔した。後悔しすぎて正直漏らしそうになった。
「ふふふ、ふふふ...ふふふふ」
ピカッと光ったコンビニの外に、ポツリと人影が見えた。
「ふふ....ふふふ、ふふ」
雷で光った一瞬、その姿が見えた。
戦慄した。白い肌に、長い黒髪は顔を隠す程に乱れ、白いワンピースを着た──。
「ゆっ.....」
その先を飲み込んで、俺もシンさんと一緒にレジにしゃがみ込んだ。いや怖い怖い怖いやばい無理なんでどうして何あれ。俺はシンさんと同じようにコンビニの外を指差して、
「外....外」
を繰り返す事しか出来そうにない。
「こんにちはぁ...ふふ...ふふ」
透き通るような美しい女性の声。
俺達が隠れているレジ台の向こう側で踊るように軽やかに楽しそうに微笑む声がする。とって食われる!!!
「あ、い、いらっしゃいませ」
すくっと立ち上がったシンさんが、幽霊(?)に対してちゃんと接客としての挨拶を!?いやいや、何で普通に接客できるんだよシンさんおかしくなっちゃったのか!?
「こんばんは...店長さんはどちらに...?」
え?店長?
俺は、そうっとレジ台から顔を上げた。
「あ」
びしょ濡れでレジ前に立っていたのは、いつぞやの店長に店前で助けられた鶴さんだった。黒い髪に白いワンピースで、不気味に笑いながら来店してきたらそりゃ誰でもこの世のものじゃないと思うよ!
「鶴さん!?どうしたんですかあの、色々」
「お知り合いですか」
シンさんが、首をかしげるので鶴さんの事を説明すると、
「.....えっと、魔法か何かで鶴から人間に?かぼちゃが馬車になるとかそういう──?」
怪訝な顔をするシンさんに、
「いや、魔法なしで鶴さんは鶴から人間になれるんです」
鶴さんは、シュルルルルと鶴の姿に変え、シュルルルルと人間の姿に戻った。
「嘘.....魔法って本当にあるんだ」
まぁ、それをシンデレラさんが言うのはどうかと思うけどこの人はシンデレラであってシンデレラでないからまぁそうか。
「私の事を助けてくださった店長さんに、恩返しがしたくて、私花を持ってきたんです」
外は豪雨。だが、鶴さんの顔は晴れやかだった。なんだか、妙に嫌な予感がした。
ずっと後ろに回していた手を、鶴さんは前に持ってきた。
「はい!どうですか?この花!」
シンさんは、鶴さんの持ってきた花を上から横から斜めから眺めて、目をそらした。そして、静かに──。
「花って?」
俺は、目を見開いてじっとその何も握られていない両手を見ていた。鶴さんは、こんなに晴れやかに、明るく何を言っているんだ?
「まぁ、無理もないですね。見えない人には見えない花なんです。店長さんみたいに心の綺麗で広いお方にしか見えないようなお花なんです」
「あの、貴方には、見えるの」
シンさんは、鶴さんを気遣うように何も握られていない両手と鶴さんを交互に見た。
「見えないです。当たり前じゃないですか。私は心が汚く狭い醜い鶴ですから。助けていただいた人に恩返しする事だけが、私の生きる意味なんです。この花は、見える人には七色に輝く世界に一つだけの素晴らしい花なんですよ」
何を言っているんだ彼女は...。
「最初は次の日に花を買ってと思ったんですが、花屋に行く途中に、道中のおばあさんに、このお花をお勧めされましてね。次の日に花を買うより、この店長さんにぴったりのお花を、バイトして貯めたお金で買おうと思って!やっと最近手に入ったんです」
変な汗が出て、俺は思わず聞いてしまった。
「それ、いくらしたんですか」
「...え?10本で8万円です」
「はっ.....」
絶句した。
顔面蒼白だろう、俺をよそに鶴さんは笑顔だった。
「店長さんに、恩返しを!この花を見てもらおうと思って私頑張ったんです!店長さんはどちらですか?」
こんな土砂降りの中、ありもしない花を持って喜んで、思わず笑みをこぼしながらここに来た彼女に、俺はなんて言えばいいのだろうか。
パァン。
風を切って、それはそんな嬉しそうな彼女の表情を叩き返すように響いた。
「え」
鶴さんは、叩かれた頰を抑えて呆然とシンさんを見つめた。
シンさんは、自分の息子が犯罪を犯した時のような、そんな悔しい、悲しい、何より怒りの表情を浮かべて、
「目を覚まして!!そこに花なんてない!魔法もない!見えない花なんてあるわけない!」
大きな声で、鶴さんを叱咤した。
「何を...言ってるんですか」
「ないって言ってるのよそんな花。貴方は騙されたの。必死に稼いだお金を騙されてとられたの!!そこに花なんてないんだから!」
「あ...ありますよ、ほら。みてくださいこれは、だって、心が綺麗で」
「そんな魔法みたいな事があるわけないじゃない。貴方が鶴から人間になるのはどういう仕組みか知らないけど、この世には、自分に都合のいい魔法なんてこれっぽっちもないの。そんなのがあったら私だって今頃舞踏会で王子様とガラスの靴で結婚して幸せに暮らしてるわよ!」
「...恩返しを...私は、店長さんに...花...あるんですよ。ありますよ、ほら、見えないだけで、私は...店長さんに、助けていただいた恩返しが、できないのでしょうか?そんな、嘘...嘘」
鶴さんはだらんと手を放り出して、うわごとのように呟いた。
鶴さんは、騙された事にショックを受けているのではなく、店長に恩返しができない事に、この上なくショックを受けているんだろう。
「できる!!!!!!」
シンさんは、ぽふんと上から鶴さんの肩を叩いた。
「お金かけない方法でも、恩返しが出来る。ママさんが言ってた。私も最初は、ママさんに何かしなきゃ何かしなきゃって思ってたけど、ママさんが「生きていてくれる事」が一番の恩返しって言ってくれた。もう二度と死ぬなんて言わず、生きていてくれればいいって言ってた。お金かけて返すだけじゃない。恩返しの方法は」
「でも...私なんかが生きていても」
「ここ、人手がまだ足りないって言ってた。私が抜けるから働くのお手伝いしたらいいと思う...私は、ママさんのお店手伝うから穴ができる。きっと貴方が必要になる」
「そう...かな。そんな事...ありますか。私なんかが、体もお金も使わず、お役に立てるのでしょうか」
「立てる、立てます。だから──」
「そう...ですか。よかった...私、恩返しがまだできるんですね。助けていただいた恩返しが、ありがとうございます。貴方...お名前は?」
鶴さんは、本当に嬉しそうにシンさんの手を取った。
シンさんも微笑んで、
「私はシンよ。貴方は?」
鶴さんは、にっこりと微笑んで返した。だがその笑顔には、前に見た闇が差していた。
「そうですか...シンさん。シンさん。ありがとうございます。私、このご恩は一生忘れません。貴方に必ず、必ず恩返し致します...だから、待っていてください」
ふふ、ふふふと虚ろに笑う鶴さんを見て、俺はまた心配になるのだった。
「本日はよろしくお願いします」
相変わらず、ブロンドを後ろでキュッと縛ってキリッと制服を着たシンデレラさんは、端正な顔立ちのイケメンだ。
「シンデレラさん、女性なのに、何でそ」
「シン....」
ぼそりとシンデレラさんは呟いた。
何と言ったか小さくて聞こえなかったので近くに寄って聞き返す。
「え?よく聞こえなかったんですが...」
「シ...シン...って呼んでくれる。ママさんが、私につけてくれた名前」
恥ずかしそうに、照れたように言うシンデレラさんに、俺は本当にこの人は変わったなと微笑ましくなった。
「はい、シン...さん」
「よろし...」
「ヒィ!!」
ゴロゴロと地響きのような突然の夕立。
怯えたようなシンさんは、ゆっくりとコンビニの外をみる。俺もつられてそちらをみた。ざあっと雨が降り出して、ピカッと雷が光る。ゴロゴロと不安を誘うような音が動悸を早める。俺もちょっとびっくりした。
最近雨が酷い日が多い気がするな。
「あ...あぁあ」
耳を塞いでうずくまったシンさん。なんだ、シンさん雷怖いんだ。案外女の子らしくて可愛いところがあるんだな。
「大丈夫ですよ、シンさん。雷なんてすぐ止みますから」
つとめて優しく、子供に声をかけるが如くあやすようにいうと、シンさんは、うわごとのようにコンビニの外を指差しながら、
「....外......外」
「え?外って、土砂降りで」
俺は、微笑んだままコンビニの外を見て、後悔した。
物凄く後悔した。後悔しすぎて正直漏らしそうになった。
「ふふふ、ふふふ...ふふふふ」
ピカッと光ったコンビニの外に、ポツリと人影が見えた。
「ふふ....ふふふ、ふふ」
雷で光った一瞬、その姿が見えた。
戦慄した。白い肌に、長い黒髪は顔を隠す程に乱れ、白いワンピースを着た──。
「ゆっ.....」
その先を飲み込んで、俺もシンさんと一緒にレジにしゃがみ込んだ。いや怖い怖い怖いやばい無理なんでどうして何あれ。俺はシンさんと同じようにコンビニの外を指差して、
「外....外」
を繰り返す事しか出来そうにない。
「こんにちはぁ...ふふ...ふふ」
透き通るような美しい女性の声。
俺達が隠れているレジ台の向こう側で踊るように軽やかに楽しそうに微笑む声がする。とって食われる!!!
「あ、い、いらっしゃいませ」
すくっと立ち上がったシンさんが、幽霊(?)に対してちゃんと接客としての挨拶を!?いやいや、何で普通に接客できるんだよシンさんおかしくなっちゃったのか!?
「こんばんは...店長さんはどちらに...?」
え?店長?
俺は、そうっとレジ台から顔を上げた。
「あ」
びしょ濡れでレジ前に立っていたのは、いつぞやの店長に店前で助けられた鶴さんだった。黒い髪に白いワンピースで、不気味に笑いながら来店してきたらそりゃ誰でもこの世のものじゃないと思うよ!
「鶴さん!?どうしたんですかあの、色々」
「お知り合いですか」
シンさんが、首をかしげるので鶴さんの事を説明すると、
「.....えっと、魔法か何かで鶴から人間に?かぼちゃが馬車になるとかそういう──?」
怪訝な顔をするシンさんに、
「いや、魔法なしで鶴さんは鶴から人間になれるんです」
鶴さんは、シュルルルルと鶴の姿に変え、シュルルルルと人間の姿に戻った。
「嘘.....魔法って本当にあるんだ」
まぁ、それをシンデレラさんが言うのはどうかと思うけどこの人はシンデレラであってシンデレラでないからまぁそうか。
「私の事を助けてくださった店長さんに、恩返しがしたくて、私花を持ってきたんです」
外は豪雨。だが、鶴さんの顔は晴れやかだった。なんだか、妙に嫌な予感がした。
ずっと後ろに回していた手を、鶴さんは前に持ってきた。
「はい!どうですか?この花!」
シンさんは、鶴さんの持ってきた花を上から横から斜めから眺めて、目をそらした。そして、静かに──。
「花って?」
俺は、目を見開いてじっとその何も握られていない両手を見ていた。鶴さんは、こんなに晴れやかに、明るく何を言っているんだ?
「まぁ、無理もないですね。見えない人には見えない花なんです。店長さんみたいに心の綺麗で広いお方にしか見えないようなお花なんです」
「あの、貴方には、見えるの」
シンさんは、鶴さんを気遣うように何も握られていない両手と鶴さんを交互に見た。
「見えないです。当たり前じゃないですか。私は心が汚く狭い醜い鶴ですから。助けていただいた人に恩返しする事だけが、私の生きる意味なんです。この花は、見える人には七色に輝く世界に一つだけの素晴らしい花なんですよ」
何を言っているんだ彼女は...。
「最初は次の日に花を買ってと思ったんですが、花屋に行く途中に、道中のおばあさんに、このお花をお勧めされましてね。次の日に花を買うより、この店長さんにぴったりのお花を、バイトして貯めたお金で買おうと思って!やっと最近手に入ったんです」
変な汗が出て、俺は思わず聞いてしまった。
「それ、いくらしたんですか」
「...え?10本で8万円です」
「はっ.....」
絶句した。
顔面蒼白だろう、俺をよそに鶴さんは笑顔だった。
「店長さんに、恩返しを!この花を見てもらおうと思って私頑張ったんです!店長さんはどちらですか?」
こんな土砂降りの中、ありもしない花を持って喜んで、思わず笑みをこぼしながらここに来た彼女に、俺はなんて言えばいいのだろうか。
パァン。
風を切って、それはそんな嬉しそうな彼女の表情を叩き返すように響いた。
「え」
鶴さんは、叩かれた頰を抑えて呆然とシンさんを見つめた。
シンさんは、自分の息子が犯罪を犯した時のような、そんな悔しい、悲しい、何より怒りの表情を浮かべて、
「目を覚まして!!そこに花なんてない!魔法もない!見えない花なんてあるわけない!」
大きな声で、鶴さんを叱咤した。
「何を...言ってるんですか」
「ないって言ってるのよそんな花。貴方は騙されたの。必死に稼いだお金を騙されてとられたの!!そこに花なんてないんだから!」
「あ...ありますよ、ほら。みてくださいこれは、だって、心が綺麗で」
「そんな魔法みたいな事があるわけないじゃない。貴方が鶴から人間になるのはどういう仕組みか知らないけど、この世には、自分に都合のいい魔法なんてこれっぽっちもないの。そんなのがあったら私だって今頃舞踏会で王子様とガラスの靴で結婚して幸せに暮らしてるわよ!」
「...恩返しを...私は、店長さんに...花...あるんですよ。ありますよ、ほら、見えないだけで、私は...店長さんに、助けていただいた恩返しが、できないのでしょうか?そんな、嘘...嘘」
鶴さんはだらんと手を放り出して、うわごとのように呟いた。
鶴さんは、騙された事にショックを受けているのではなく、店長に恩返しができない事に、この上なくショックを受けているんだろう。
「できる!!!!!!」
シンさんは、ぽふんと上から鶴さんの肩を叩いた。
「お金かけない方法でも、恩返しが出来る。ママさんが言ってた。私も最初は、ママさんに何かしなきゃ何かしなきゃって思ってたけど、ママさんが「生きていてくれる事」が一番の恩返しって言ってくれた。もう二度と死ぬなんて言わず、生きていてくれればいいって言ってた。お金かけて返すだけじゃない。恩返しの方法は」
「でも...私なんかが生きていても」
「ここ、人手がまだ足りないって言ってた。私が抜けるから働くのお手伝いしたらいいと思う...私は、ママさんのお店手伝うから穴ができる。きっと貴方が必要になる」
「そう...かな。そんな事...ありますか。私なんかが、体もお金も使わず、お役に立てるのでしょうか」
「立てる、立てます。だから──」
「そう...ですか。よかった...私、恩返しがまだできるんですね。助けていただいた恩返しが、ありがとうございます。貴方...お名前は?」
鶴さんは、本当に嬉しそうにシンさんの手を取った。
シンさんも微笑んで、
「私はシンよ。貴方は?」
鶴さんは、にっこりと微笑んで返した。だがその笑顔には、前に見た闇が差していた。
「そうですか...シンさん。シンさん。ありがとうございます。私、このご恩は一生忘れません。貴方に必ず、必ず恩返し致します...だから、待っていてください」
ふふ、ふふふと虚ろに笑う鶴さんを見て、俺はまた心配になるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる