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深夜のコンビニバイト八十九日目 雪女来店
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深夜のコンビニバイト八十九日目。
ピロリロピロリロ。
「いらっしゃいま」
「ハーッハッハ!久しぶりだなぁ!!平民!」
金髪オールバック、頭にはキラキラ輝く王冠。ドヤ顔しながら来店してきたのは、茶色いコートに身を包んだ過去に上半身裸、パンツ一枚でコンビニに来店してきた裸の王様だった。
今日は驚く事にちゃんとコートを着て何故か一人。
「はぁ、もう流石に冬ですもんね。流石にあのアホな格好はやめたんですね」
心底安心した。いや俺がバカだった。冬にまで裸の王様やってたらドン引きだよ。ただの命知らずだ。
「何を言っている?よくわからんが今日も俺は一張羅を着ているぞ」
コートのボタンをプチプチ外し勢いよく元気にご開帳というようにコートをはだけると何故か下は上半身裸にパンツだった。何故どうして冬なのに意味がわからない。我慢大会か罰ゲームか、まだ騙されているのかこの王様は。
「いやいやいや寒いでしょう冬ですよ今」
「チッチッチ、全然寒くないのだ。この見えない服はな。夏は涼しく冬は暖かい完全防御性なんだ。馬鹿には見えんかもしれんがなぁ!」
いや絶対おかしい。この寒さをコート一枚で乗り切れるわけがない。
「体の芯までポカポカあったかいぞ。このコートは俺の為に爺やがこしらえたコートでな!この馬鹿には見えない服とセットで着ると更におしゃれなのだ。これが王宮コーディネイト!」
「ちょっとそのコート見せてもらっても?」
「だめだ!他の人に触らせるなと爺やが言っていたからな!」
何か怪しいぞそのコート。何だ他の人にコートを触らせるなと言われている?
これは、上半身裸だと確実に王様は冬を乗り切れないから爺やがコートに何か仕掛けをしてこしらえたんだろうな。
コートにカイロでも縫い付けたりしたんだろうか。
「ところで爺やはどうしたんです?」
「爺やは、インフルエンザで休んでいる。爺は体が熱くて死にそうで、アイスが食べたいそうだ。いつも頑張ってくれている爺を労い、俺は今日ここ来た。ここなら食料が豊富にあるからアイスくらいあるだろうと思ってな」
王様は少し照れたように頰をかいた。
頭のおかしい人かと思ったら意外に従者に優しくてまともな人なんだな。
「というわけでアイスを寄越せ」
満遍の笑みで差し出された右手に俺は、
「魔王かお前は」
俺しか言えないツッコミを吐き捨てた。
「魔王ではないぞ。俺様は王様だ」
「爺を労ってアイスを食べさせてあげたい、まではわかる。だがそれを堂々とお金を払わずもらっていこうとしないでください」
「俺は王様で、爺はインフルエンザなんだぞ。お前は人の心がないのか!!非国民だぞ!」
「コンビニの店員に堂々とお金払わずに商品を寄越せっていう人の方が非国民だろ!」
俺の言葉に、理解ができないという顔をする王様。いつもお会計とか買い物とかは爺やがなんとかしてくれていたのだろう。買い物がそもそもよくわかっていないのだろうか。
「王様、正直自分のお金でアイスを買って、爺やに渡した方が絶対爺やは喜びますよ。買っていっても、このアイスのお金はどこで手に入れたのか?と爺やは不安になり、余計にインフルエンザが悪化しちゃいますよ」
「何だと!?それは困る。なら俺はどうすればいいんだ」
真剣に頭を抱える王様に、
「そうだな、じゃあ今回は俺が払いますから今度必ず何かしら自分で働いたりお手伝いしてアイス分のお金を稼いで俺の元に持ってきてください。そしたら王様のお金でアイス買ったことになりますし、今日は流石に爺やにアイス届けてあげてください」
「おぉ...おぉお!ありがとう!ありがとう!これで爺やも喜ぶ!」
さっきとは打って変わってニコニコの王様に、俺はため息をひとつついてなんだか仕方ないなぁという気持ちになってしまった。
「じゃあ、好きなアイス持ってきてください。一個だけですよ」
「わかった!」
ピロリロピロリロ。
「あ、いらっしゃいま...っくしょん!」
吹雪が、冷気がコンビニに流れ込んできた。
なんだ。コンビニは自動ドアでお客様が店内に入ってきたら自動的に扉が閉まる。元に閉まっている。
なのに、何故だ何故こんなに寒いんだ。
お客様は、店内で風が吹いてないはずなのに、黒髪のロングヘアーをなびかせ、コートではなく白い着物を着ていた。
真っ白の陶器のような肌がまるで作り物のようで、俺は思わず息を飲んだ。
「あったかい」
ポツリと雪が地面に落ちるように呟いて、辺りをぐるりと見回すと、レジ付近で何かを見つけたのかスススと俺のところに来ると、
「かまくらのようですね」
女性はじっと肉まんを覗き込んで微笑んだ。
雪の精のように綺麗な声だった。
不思議な気持ちに寒さを忘れかける。
「そ、そうですね」
肉まんをかまくらと表現するなんて俺には思いつかない。凄いな。
「なのに、温かそう不思議です」
「肉まん、買われますか?」
「いいえ、私は、見ているだけで」
寂しそうに女性は俯いた。
「おーい!おい!おい!平民!どうすればいい!アイスが水になっていくぞ!」
アイスのコーナーで王様が叫び始めた。
「今行きます!」
レジを抜けてアイスコーナーに行くと、王様は、溶け始めたミルクアイスを持ち呆然としていた。
「なんだか、おでこが異常に熱くてな。冷たかったからつい出来心でアイスをおでこに当てたら溶けてきてな、俺さっきまでポカポカあったかかったのに、アイスのコーナーにいたからか、どんどん寒くなってきてな」
舌足らずでよろよろしている。
「まさか王様...」
おでこを触るとじんわり熱かった。これ爺やのインフルエンザうつったとかない?上半身裸にコートで出歩いたからか?もしくはポカポカあったかいとかいってたからあったかい状態で突然アイスコーナーの寒いところ行ったからとか?思い当たる節が多すぎる。この人いつ熱が出てもおかしくない状態の真ん中にいすぎる!
「アイスが溶けてしまう。どうしたらいい元の場所に戻しても元に戻らないんだ。どうすればいい」
自分の事よりアイスの心配をしている王様。
「かしてみて」
いつのまにか俺の隣に来ていた先程の女性が王様の持っていたアイスを両手で包み込む。
女性が手をゆっくりアイスから離すと手品のようにアイスは元に戻っていた。
「凄いなどうやったんだ、助かったぞ礼を言う俺は王様アイスは元どおり助かったぞ礼を言う」
熱でおかしくなって壊れたロボットみたいになっているよ。王様は、立っていられないのかがくんと膝をついて、それを女性が支えた。
女性は、王様のおでこにそっと手を添えて、
「つめたくて、気持ちいい...ありがとう。今度褒美を...」
王様はうわごとのように呟き、安心した赤ちゃんのように目を閉じた。
「あたたかくて、やさしい」
女性は、赤ちゃんを寝かしつけた母親のように微笑んだ。
「私は雪女。私には温もりがありません。雪女は基本的に熱を嫌い雪山に篭りっぱなしですが、私は温もりに憧れてこうして山を降りてきます。冷気を引き連れ、歩けば吹雪が舞うような私にも、できることはあったようですね」
雪女さんは、王様のおでこに自分のおでこを当ててそっと目を閉じた。
「...何をしてるんですか?」
少しして、雪女さんは王様から顔を離すと、
「熱を吸い取りました。きっともう大丈夫。雪女は人の熱を奪う事もできるのですよ」
雪女さんは、フッと怪しく微笑むと安らかに寝ている王様を俺に預けた。
「すごい、熱が引いてる。どうして見ず知らずの王様を助けてくれたんですか?」
雪女さんは、ぬらりとコンビニの出口まで歩き、首だけで俺を振り返り目を大きく見開いた。
「雪女は悪い印象があるようですが、私のような人を救う者もいるという事を伝えていって下さいな。そしたら私達も人間の熱を奪って殺す雪女...なんて先代からの悪名を吹雪のように消し去ることが、できないかしら、なんて」
俺は、王様を寝かせて立ち上がった。
「雪山から降りたくなったらいつでもこのコンビニに来てください。雪女さんならいつでも歓迎しますから。うちのコンビニに来る人変な人ばっかりなんであれですけど」
雪女さんは、雪の結晶のような儚い微笑みを残し、雪の降る闇夜に消えていった。
ピロリロピロリロ。
「いらっしゃいま」
「ハーッハッハ!久しぶりだなぁ!!平民!」
金髪オールバック、頭にはキラキラ輝く王冠。ドヤ顔しながら来店してきたのは、茶色いコートに身を包んだ過去に上半身裸、パンツ一枚でコンビニに来店してきた裸の王様だった。
今日は驚く事にちゃんとコートを着て何故か一人。
「はぁ、もう流石に冬ですもんね。流石にあのアホな格好はやめたんですね」
心底安心した。いや俺がバカだった。冬にまで裸の王様やってたらドン引きだよ。ただの命知らずだ。
「何を言っている?よくわからんが今日も俺は一張羅を着ているぞ」
コートのボタンをプチプチ外し勢いよく元気にご開帳というようにコートをはだけると何故か下は上半身裸にパンツだった。何故どうして冬なのに意味がわからない。我慢大会か罰ゲームか、まだ騙されているのかこの王様は。
「いやいやいや寒いでしょう冬ですよ今」
「チッチッチ、全然寒くないのだ。この見えない服はな。夏は涼しく冬は暖かい完全防御性なんだ。馬鹿には見えんかもしれんがなぁ!」
いや絶対おかしい。この寒さをコート一枚で乗り切れるわけがない。
「体の芯までポカポカあったかいぞ。このコートは俺の為に爺やがこしらえたコートでな!この馬鹿には見えない服とセットで着ると更におしゃれなのだ。これが王宮コーディネイト!」
「ちょっとそのコート見せてもらっても?」
「だめだ!他の人に触らせるなと爺やが言っていたからな!」
何か怪しいぞそのコート。何だ他の人にコートを触らせるなと言われている?
これは、上半身裸だと確実に王様は冬を乗り切れないから爺やがコートに何か仕掛けをしてこしらえたんだろうな。
コートにカイロでも縫い付けたりしたんだろうか。
「ところで爺やはどうしたんです?」
「爺やは、インフルエンザで休んでいる。爺は体が熱くて死にそうで、アイスが食べたいそうだ。いつも頑張ってくれている爺を労い、俺は今日ここ来た。ここなら食料が豊富にあるからアイスくらいあるだろうと思ってな」
王様は少し照れたように頰をかいた。
頭のおかしい人かと思ったら意外に従者に優しくてまともな人なんだな。
「というわけでアイスを寄越せ」
満遍の笑みで差し出された右手に俺は、
「魔王かお前は」
俺しか言えないツッコミを吐き捨てた。
「魔王ではないぞ。俺様は王様だ」
「爺を労ってアイスを食べさせてあげたい、まではわかる。だがそれを堂々とお金を払わずもらっていこうとしないでください」
「俺は王様で、爺はインフルエンザなんだぞ。お前は人の心がないのか!!非国民だぞ!」
「コンビニの店員に堂々とお金払わずに商品を寄越せっていう人の方が非国民だろ!」
俺の言葉に、理解ができないという顔をする王様。いつもお会計とか買い物とかは爺やがなんとかしてくれていたのだろう。買い物がそもそもよくわかっていないのだろうか。
「王様、正直自分のお金でアイスを買って、爺やに渡した方が絶対爺やは喜びますよ。買っていっても、このアイスのお金はどこで手に入れたのか?と爺やは不安になり、余計にインフルエンザが悪化しちゃいますよ」
「何だと!?それは困る。なら俺はどうすればいいんだ」
真剣に頭を抱える王様に、
「そうだな、じゃあ今回は俺が払いますから今度必ず何かしら自分で働いたりお手伝いしてアイス分のお金を稼いで俺の元に持ってきてください。そしたら王様のお金でアイス買ったことになりますし、今日は流石に爺やにアイス届けてあげてください」
「おぉ...おぉお!ありがとう!ありがとう!これで爺やも喜ぶ!」
さっきとは打って変わってニコニコの王様に、俺はため息をひとつついてなんだか仕方ないなぁという気持ちになってしまった。
「じゃあ、好きなアイス持ってきてください。一個だけですよ」
「わかった!」
ピロリロピロリロ。
「あ、いらっしゃいま...っくしょん!」
吹雪が、冷気がコンビニに流れ込んできた。
なんだ。コンビニは自動ドアでお客様が店内に入ってきたら自動的に扉が閉まる。元に閉まっている。
なのに、何故だ何故こんなに寒いんだ。
お客様は、店内で風が吹いてないはずなのに、黒髪のロングヘアーをなびかせ、コートではなく白い着物を着ていた。
真っ白の陶器のような肌がまるで作り物のようで、俺は思わず息を飲んだ。
「あったかい」
ポツリと雪が地面に落ちるように呟いて、辺りをぐるりと見回すと、レジ付近で何かを見つけたのかスススと俺のところに来ると、
「かまくらのようですね」
女性はじっと肉まんを覗き込んで微笑んだ。
雪の精のように綺麗な声だった。
不思議な気持ちに寒さを忘れかける。
「そ、そうですね」
肉まんをかまくらと表現するなんて俺には思いつかない。凄いな。
「なのに、温かそう不思議です」
「肉まん、買われますか?」
「いいえ、私は、見ているだけで」
寂しそうに女性は俯いた。
「おーい!おい!おい!平民!どうすればいい!アイスが水になっていくぞ!」
アイスのコーナーで王様が叫び始めた。
「今行きます!」
レジを抜けてアイスコーナーに行くと、王様は、溶け始めたミルクアイスを持ち呆然としていた。
「なんだか、おでこが異常に熱くてな。冷たかったからつい出来心でアイスをおでこに当てたら溶けてきてな、俺さっきまでポカポカあったかかったのに、アイスのコーナーにいたからか、どんどん寒くなってきてな」
舌足らずでよろよろしている。
「まさか王様...」
おでこを触るとじんわり熱かった。これ爺やのインフルエンザうつったとかない?上半身裸にコートで出歩いたからか?もしくはポカポカあったかいとかいってたからあったかい状態で突然アイスコーナーの寒いところ行ったからとか?思い当たる節が多すぎる。この人いつ熱が出てもおかしくない状態の真ん中にいすぎる!
「アイスが溶けてしまう。どうしたらいい元の場所に戻しても元に戻らないんだ。どうすればいい」
自分の事よりアイスの心配をしている王様。
「かしてみて」
いつのまにか俺の隣に来ていた先程の女性が王様の持っていたアイスを両手で包み込む。
女性が手をゆっくりアイスから離すと手品のようにアイスは元に戻っていた。
「凄いなどうやったんだ、助かったぞ礼を言う俺は王様アイスは元どおり助かったぞ礼を言う」
熱でおかしくなって壊れたロボットみたいになっているよ。王様は、立っていられないのかがくんと膝をついて、それを女性が支えた。
女性は、王様のおでこにそっと手を添えて、
「つめたくて、気持ちいい...ありがとう。今度褒美を...」
王様はうわごとのように呟き、安心した赤ちゃんのように目を閉じた。
「あたたかくて、やさしい」
女性は、赤ちゃんを寝かしつけた母親のように微笑んだ。
「私は雪女。私には温もりがありません。雪女は基本的に熱を嫌い雪山に篭りっぱなしですが、私は温もりに憧れてこうして山を降りてきます。冷気を引き連れ、歩けば吹雪が舞うような私にも、できることはあったようですね」
雪女さんは、王様のおでこに自分のおでこを当ててそっと目を閉じた。
「...何をしてるんですか?」
少しして、雪女さんは王様から顔を離すと、
「熱を吸い取りました。きっともう大丈夫。雪女は人の熱を奪う事もできるのですよ」
雪女さんは、フッと怪しく微笑むと安らかに寝ている王様を俺に預けた。
「すごい、熱が引いてる。どうして見ず知らずの王様を助けてくれたんですか?」
雪女さんは、ぬらりとコンビニの出口まで歩き、首だけで俺を振り返り目を大きく見開いた。
「雪女は悪い印象があるようですが、私のような人を救う者もいるという事を伝えていって下さいな。そしたら私達も人間の熱を奪って殺す雪女...なんて先代からの悪名を吹雪のように消し去ることが、できないかしら、なんて」
俺は、王様を寝かせて立ち上がった。
「雪山から降りたくなったらいつでもこのコンビニに来てください。雪女さんならいつでも歓迎しますから。うちのコンビニに来る人変な人ばっかりなんであれですけど」
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