108 / 223
三章 再開の灯火
百七話 子供だましの力
しおりを挟む「さて、これで貴方の切り札?も対処しました。これでわかったでしょう?本気を出した私には彼を含め勝つことは出来ない。それでもまだやりますか?」
「……」
「シエさん……」
この場合、諦めるという選択は『死』です。私は誘拐されるだけかもしれませんが、死ぬよりも辛い目に会うかもしれません。
けど、それを認めたくなるほどにリュオデスは強いです。それに、私は結局なんの力にもなれませんでした。
きっとシエさんも万策が尽きた筈で……。
「アハッ♪アハハハハ♪」
「……?」
「し、シエさん?」
突然のシエさんは気がおかしくなったかのように笑います。しかし、私が見上げて見た表情には絶望や焦燥と言ったものはなく、まるで勝ちを確信した希望に満ち溢れた満面の笑みでした。
「んふふ~♪なんかカッコつけちゃってるけど、その魔術、何時までもそんな近くに持ってていいのかな?」
「何がですか?……まさか時限式!?」
「3♪2♪1♪」
「チッ!」
「0♪」
リュオデスはシエさんの言葉に焦り、私達に向けてその魔力の球を投げつけてきます。しかし、それは私達に届く前に発動しました。
爆風が来ます!そう思った私は身を縮めますが、更に予想外のことが起きます。
ぽふん!
「……は?」
「アハハ~♪どう?びっくりした?」
「……っ!?貴様!」
爆発すると思ったその魔力の珠は私達の予想を裏切り、気の抜けた音を立ててカラフルな花のようなものを撒き散らしました。
そして、それは最初からシエにからかわれていたのだと気づいたリュオデスは、青筋を立てて今までにない言い方でそう叫びました。
「あれれ~?口調が変わってるよ?勝ち目が無いのは私達の筈なのに、なんでそんなに余裕が無いのかな~?」
「ぐっ……この……!……ふぅ、私とした事が取り乱してしまいました。ですが、こんな子供だましでは私は倒せません。降参するつもりも無いようですので、その命を絶つことで理解させてあげましょう!」
「子供だましね~。……『風壁』!」
シエさんが作り出した風の壁によってリュオデスの攻撃が防がれました。どことなく、シエさんの雰囲気が鋭くなっているのを感じました。
「君の能力というかその弱点、わかっちゃった~♪」
「ほう?だからなんだと言うのですか!」
「まぁまぁ聴きなよ♪君の能力は相手の魔術を奪うことで間違いないけど、その弱点がわかんなかったんだ~」
私は少し前に聞いたことがある情報を思い出しました。
能力には、例えば回数制限や時間制限等の弱点が必ず存在すると。シエさんは今までの戦いでそれを探っていたのだと私は理解しました。
「で、発見した弱点の一つは消費魔力!相手の魔術を奪うには奪う魔術と同じ魔力を使わなければならい。あってる?」
「さぁ?どうでしょうか」
「まぁ、答えてくれるわけないよね~。で、二つ目。魔術を奪う時間はその魔術の使用難易度によって変わるってこと!」
その瞬間、シエさんから今まで以上の魔力の奔流を感じると同時に、かなりの量の魔力を奪われる感覚を覚えました。
「つまり、君が奪えない量の魔力を使った魔術と、間に合わないレベルの難易度の魔術を使えば良い!」
「っ!?こ、これが貴方の本気という訳ですか!」
正真正銘のシエさんの本気。大男の時に見せたあとの時の魔術は魔力を圧縮した為にあまり感じとれませんでしたが、明らかな魔術構築により感じ取れる莫大な魔力。
しかし、そんなシエさんをただ見ているだけな筈がない……と思いましたが、これまた予想外な事にリュオデスはその場から一切動きませんでした。
「いいでしょう!その挑戦、受けて立ちます!貴方が本気で生み出した魔術、またしが奪い取ってあげましょう!」
「アハハっ、そう言うと思ったよ~♪……現世に蔓延る深淵よ、この地に降臨し、万物の真を欺き、あるべき世に戻したまえ……」
「さぁ、見せてみなさい!」
シエさんが祈るように構えていたスティックを頭上に振り上げる。そして、その馬鹿げた魔力量を誇る大魔術を構成する魔法陣を生み出し、そこから見た事もない真っ黒な球体を生み出した。
「『遊形黒色華郷《ダークネス・バースプレイス》』!!」
「素晴らしい……!これが私のものになる!」
シエさんが詠唱を言い切ると、その見るだけで恐怖してしまいそうな程の莫大な魔力とおぞましい気配を持ったそれはリュオデスに向かって放たれる。
「『魔徒の特権』!!」
「奪わせるかぁぁ!!」
「私の物だぁぁ!!」
「うっ!?ぐぐぐぐ!!」
「し、シエさん!頑張って!」
シエさんはまた頭が痛そうに頭を抱える。私にはシエさんを応援することしか出来なかった。
でも、シエさんの言うことが正しいなら、これほどの魔力を持つ魔術を奪えるほど彼に魔力が残ってるとは思えません。
これなら……!
「魔力が足りなくなる事など、対策しているに決まっているでしょう!!」
「あ、あれは魔力の入った魔石ですか!?」
魔術師が魔力の枯渇に困った時に、手を出すのが魔力を回復させるポーションか自分の魔力を保存しておける魔石のどちらかです。
ポーションは使用者の魔力の総量に比例した量を持続的に回復できるのに対し、魔石は魔石に入れられた魔力量だけを得ることができる物です。
魔力が多い人にはポーションの方がいいですが、一瞬で回復できるのは魔石。今すぐ魔力が欲しい彼にはもってこいの物でした。
「そしてもう一つだけ教えてあげましょう!この能力は、魔力をさらに余分に使えば早く奪うことが出来るのですよ!全ての魔力を使って、確実に奪ってあげますよ!!」
「そ、そんな!シエさん!頑張ってください!!」
「むぐぐぐ……!」
これほどの魔術が奪われてしまったら、もう私達はどうすることもできません。
シエさん!頑張って!頑張ってくださいい!!
「私の勝ちですね」
「……あっ」
もう少し、もう少しでリュオデスにその球体がぶつかる!と言う所で、シエさんは魔術を奪われてしまう。
ああ、もうダメだ。私の頭に絶望が広がります。シエさんの最大魔術が奪われた以上、もうどうすることも出来ません。
何よりも悔しいのが、私はこの戦いに何の役にも立てなかったことでした。
「はぁ、はぁ。何と素晴らしい魔術。使ってしまうのは惜しいくらいです。ですが、せっかく奪ったのですから、この魔術で貴方達を塵も残さず滅ぼしてあげましょう!喰らいなさい!」
「う、うわぁぁ!!」
「……」
まさに深淵のようなもの真っ黒で膨大な魔力を放つ球体が私達に迫ります。
先程のシエさんの大魔術によって魔力を吸われたレインちゃんはすぐには能力を使えないようで、回避もできません。
私は縋るように何も言わないシエさんに抱きつき、それから目を逸らして叫ぶことしか出来ませんでした。
ですが、そんな私を慰めるように優しい手つきでシエさんは私の背中を撫でました。その手つきを感じ、ふと私はそのシエさんの表情を見ます。そして、私はその表情に驚愕しました。
その表情は恐怖でも絶望でもなく……まるで全ての計画が上手くいったかのような、狡猾な、楽しそうな笑みでした。
「死ねぇぇぇ!!」
「……三つ目の弱点」
「シエさん……?」
「それは……」
迫り来る黒い球体。もう終わりだと思ったその瞬間。なんとその球体にヒビが入るように白い光を放ち始めました。
な、何が起こってるんですか!?
「その魔術を解析するのには、魔力の消費量関わらず時間がかかること」
「なっ、何が!?」
その瞬間に、先程の光り輝く魔術のようにカラフルな花やその花びら、お人形さんに何かキラキラした物が爆発したかのように溢れ出ました。
そしてそれだけでなく、私の体が何か暖かいものに包まれ、体の奥底から力が湧いてきます。
「こ、これは魔力?」
「ブルルン?」
「そゆこと~♪」
「な、何がどうなっているんだ……」
確実に勝ったと思って勝ち誇った笑みを浮かべていたリュオデスは、意味がわからないとばかりに呆然とした表情で硬直していました。
その気持ちは分かります。だって、私も全く理解できてませんですから。
「フフン♪じゃあ教えてあげるね~♪さっきの魔術は殺傷能力なんて一切ない魔術なんだよね~♪つまり、見た目脅しってこと~♪」
「な、なんだと!?では、さっきの異様なほどの魔力は……!?」
「それは、この魔術が当たった者に与えるために無駄なほど私がつぎ込んだ魔力だよ~♪ついでに言えば、その仕組みを理解されないようにこのお花さん達を生み出す術式を組み込んで、分かりずらくしたってわーけ♪」
「そ、それってかなり博打じゃないですか?」
「うん、そうだね~♪もしかしたら魔力付与の効果がバレてたかもしれないけど、結果オーライ♪」
そ、そうかもしれませんけど……。もしもそのまま奪われなかった場合のことも考えると……。まぁ、シエさんの企みが成功したのでこれ以上考えないようにします。
「ふ、ふざけるな!そんなことがあってたまりますか!」
「それが起きてるからこうやって逆転してるんだよね~♪」
「ぐっ……クソが!貴様ら下等生物に神に選ばれた私が負けるはずが無いだろうがァァ!!」
「それが本性か~。興醒めだね♪レインちゃん!」
「ブルルン!」
「ゴホォ!?」
魔力が完全にすっからかんで身体強化の無いリュオデスがレインちゃんの攻撃を避けられるはずもなく、軽々と空中に蹴りあげられる。
それを見計らったようにシエさんはレインちゃんから飛び降り、魔力をスティックに詰め込む。
「ついでに喰らえ~!『三属性衝撃波《下等生物はお前だ》』!」
「ぐぼほぉぉ!?!?」
シエさんのスティックは丁度よくリュオデスの腹に直撃し、そのまま壁にとてつもない勢いで衝突。そのまま壁を吹き飛ばし、向こう側の壁にぶつかりそのまま完全に気絶しました。
数秒経ちますか、リュオデスから回復魔術が使われる気配は全くしません。
つまり、この戦いは私達の完全勝利で終わったのでした。
「ふ~、スッキリした~!さて、さっさとあいつを拘束してテル君の所に行こっか~♪ちょうど、穴が空いた方に直進した先に居るっぽいよ~♪」
「そ、そうですね!行きましょう!」
「ブルルン!」
……シエさんは本気で怒らせないようにしよう。
そう思った私は、特に何も言わずにシエさんの指示に従うのであった。
♦♦♦♦♦
次からはテルに視点が戻ります!
面白い!続きが読みたい!と思ったら是非お気に入り登録等をよろしくお願いします!
『女神様からもらったスキルは魔力を操る最強スキル!?異種族美少女と一緒に魔王討伐目指して異世界自由旅!』という作品も連載してます!ぜひ読んでみてください!
0
あなたにおすすめの小説
【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?
嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】
ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。
見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。
大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!
神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。
「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
勇者召喚の余り物ですが、メイド型アンドロイド軍団で冒険者始めます
水江タカシ
ファンタジー
28歳独身、一般事務の会社員である俺は、勇者召喚に巻き込まれて異世界へと転移した。
勇者、聖女、剣聖――
華やかな肩書きを持つ者たちがもてはやされる中、俺に与えられたのは聞いたこともないスキルだった。
【戦術構築サポートAI】
【アンドロイド工廠】
【兵器保管庫】
【兵站生成モジュール】
【拠点構築システム】
【個体強化カスタマイズ】
王は落胆し、貴族は嘲笑い、俺は“役立たず”として王都から追放される。
だが――
この世界には存在しないはずの“機械兵器”を、俺は召喚できた。
最初に召喚したのは、クールな軍人タイプのメイド型戦闘アンドロイド。
識別番号で呼ばれる彼女に、俺は名前を与えた。
「今日からお前はレイナだ」
これは、勇者ではない男が、
メイド型アンドロイド軍団と共に冒険者として成り上がっていく物語。
屋敷を手に入れ、土地を拠点化し、戦力を増強しながら、
趣味全開で異世界を生きていく。
魔王とはいずれ戦うことになるだろう。
だが今は――
まずは冒険者登録からだ。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
Sランクパーティを追放されたヒーラーの俺、禁忌スキル【完全蘇生】に覚醒する。俺を捨てたパーティがボスに全滅させられ泣きついてきたが、もう遅い
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティ【熾天の剣】で《ヒール》しか使えないアレンは、「無能」と蔑まれ追放された。絶望の淵で彼が覚醒したのは、死者さえ完全に蘇らせる禁忌のユニークスキル【完全蘇生】だった。
故郷の辺境で、心に傷を負ったエルフの少女や元女騎士といった“真の仲間”と出会ったアレンは、新パーティ【黎明の翼】を結成。回復魔法の常識を覆す戦術で「死なないパーティ」として名を馳せていく。
一方、アレンを失った元パーティは急速に凋落し、高難易度ダンジョンで全滅。泣きながら戻ってきてくれと懇願する彼らに、アレンは冷たく言い放つ。
「もう遅い」と。
これは、無能と蔑まれたヒーラーが最強の英雄となる、痛快な逆転ファンタジー!
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる