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四章 罪の元凶
百六十話 煙草の煙
しおりを挟む次の日、俺達は最後の護衛の仕事と同時にお見送りの為に馬車置き場に来ていた。
一週間もこの街に滞在しているのに、実際の儀式は一時間程度で何事もなく終わる。ついでに言えば何かを貰えるという訳でもない。
その事にシエとウェル、そしてエメルドもなんとなく微妙な顔をしていたが、俺と執事は最初から知っていたので特になにか感じることも無く終わった。
「一番の目的だったはずの儀式が一番あっさり終わりましたね……。なんだか拍子抜けでした」
「まぁ、儀式なんてそんなものだ。昔と違い所詮形だけの物だしな」
「否定はできませんな。実際、費用も時間もかかるので廃止しろという声があるくらいです」
どういう訳かその声が受理されることはない。まぁ、この街からしても金持ち貴族からお金を落としてもらいたいのだろうしな。
俺はふとエメルドがこの街に護衛無しで来た理由を思い出す。エメルドはこの場所で何かを探しに来たのだ。
「エメルド、お前はこの街で見つけたかった何かを見つけたか?」
「あっ……はい!見つけました!テルさんのお陰です!」
「そうか、なら良かった。で、どうやって不名誉を挽回するんだ?」
「うっ、それは……」
俺の質問に元気よく返事をしたかと思うと、すぐに言葉を詰まらせる。まぁ、仕方ないか。
領地の民が囁く噂を消すことは中々に骨が折れるだろう。それに、それよりも先に自分の成長を家族に示さなければならないのだ。
「ぼ、僕……姉と試合をして勝ちます!それしかありません!」
「お~、ってことはダイアって人と~?」
「はい!その通りです!」
「ほう?これは大きく出たな。確かに学力や政略は今更足掻いても勝てないだろうからそれしかないが……それがどれだけ難しいかエメルドが一番知っているんじゃないのか?」
別に俺もエメルドの姉であるダイア・ムイシスの強さを知っている訳では無い。
だがもしその強さがサンガシ家の長男と同じなら、絶対に不可能だろう。俺だって勝てない。
俺は執事の方をチラッと見てみる。すると俺の視線に気がついた執事は色々と察したように軽く首を振る。……やっぱりな。
だが、エメルドの言う通りそれしか認めてもらう方法は無いだろう。
例え手加減してもらったとして、手加減をしてもらえるだけの価値を示さなければならない。
「ん~、あっそうだ!いい作戦思いついた~♪」
「ほ、本当ですが!?ぜひ教えてください!」
「勿論良いよ~♪」
「……適当な事は言うなよ?」
「大丈夫大丈夫~♪でもその代わり、これを実行するにはかなりプライドを捨ててもらうよ~?それでも大丈夫?」
「は、はい!僕はプライドよりも大切な物を見つけましたから!」
「いい返事だね~!じゃあちょっと耳貸してね♪」
シエはエメルドの横に立ち、耳元で小声でエメルドにいい作戦とやらを伝える。
途中で「ひゃッ!?」とか「えぇ!?」とか「そ、そんな事まで……?」とかエメルドは呟く。
……その反応に少し不安になってくるが、シエ的にもちゃんと何かしら勝算はある作戦なのだろう。
「ふふん♪もう一度言うけど、これは一度限りで君のお姉ちゃんだからこそ使える技だからね~?」
「それはわかりましたが……本当に意味あるんですかね?僕が恥をかくだけじゃ?」
「大丈夫大丈夫。も~、テル君の頭が硬い所まで真似しちゃダメだよ~?」
何故か突然飛び火したが、気にするだけ無駄なので突っ込むことは辞めておく。どうせ、てへっ♪で誤魔化されて終わるからな。
俺はシエにどんな作戦を考えたのか質問しようとしたのと同時に、ウェルが馬車の運転手と一緒に門の方から歩いてくる。
二人は事前に街から出る手続きをしてくれていたらしい。
「御二方、そろそろ時間でさぁ。馬車にお乗り下さい」
「もうお別れですか……。テルさんシエさん。長いようで短い間、どうもありがとうございました。勿論ウェルさんも」
「私からもありがとうございます。ちゃんと報酬も払っていますので、後で受け取ってください」
「ああ、ありがとうな。また何処かで」
「またね~♪」
「ありがとうございやした」
俺達は最後のお別れの挨拶を済ませ、二人が馬車に乗り込む様子を見守る。
名残惜しそうに最後までこちらを見ていたエメルドも馬車に入り、扉が閉まろうとしたその瞬間。突然入ったばかりなのに体を乗り出すようにエメルドが扉を開ける。
そして不敵な笑みを浮かべて大声で言い放った。
「次は絶対に僕が勝ちますからね!」
「……ははっ、そう簡単には負けられないな」
それだけを言い残して、今度こそ馬車の扉は閉じる。すると馬車は動き出し、そのまま止まる事無く門を通り過ぎて行った。
頑張れよエメルド。また何時かお互い強くなって会えることを願って。
「……それで、エメルドに一体どんな作戦を教えたんだ?」
「ん~、それはね~……」
馬車が完全に見えなくなり、別れの余韻に浸かりながら俺はシエに作戦について問う。
シエは俺の質問に軽く悩んだ後、いたずらっ子のような笑みを浮かべてこう言うのだった。
「女の子の落とし方、かな~♪」
それから三日後、俺達も街を出る為の準備を終えて門の前まで来ていた。
今回は依頼で馬車に乗っての移動なので、同じ場所に見知らぬ冒険者も集まっているのが見える。
流石にこれ以上冒険者の仕事を放置すると冒険者ランクが下がってしまうと言われたのがこの依頼を受けた理由だ。
因みになんであれから三日後という長くも短くもない期間なのかと言うと、単純にここまで長居する気は無かった事。
そして、冒険者としての準備は意外と直ぐに終わった事が主な理由だ。
「オレッチ達もお別れでやすね。今後とも元気に過ごしてくだせぇ」
「ああ、ウェルもな。じゃあそろそろ俺達も行くか」
「またね~♪」
「おいおい、俺の事は無視か?」
「グラン!来てたのか!」
俺達がウェルと別れて馬車の方に向かおうとした直後、ウェルの隣にグランが現れる。
最近見かけてなかったので、てっきりもうこの街に居ないのかと思っていた。
とはいえ、せっかく見送りに来てくれたのでちゃんと挨拶をしておくべきだろう。グランのおかげであの空間にも入れたわけだし。
「グランのおじさんもまたね~♪」
「色々とこの街でも世話になったな。グランも元気でな」
「ああ、達者でな二人共。俺は諸事情があって『帝国』には行けねぇ。だが、もうお前達に手助けは要らねぇだろう。努力を怠るんじゃねぇぞ!」
「ああ、勿論だ!」
「次会うときはおじさんよりも強くなってるかもね~♪」
「ククッ、楽しみだな」
俺達はこの街を名残惜しく感じながらも最後の挨拶を交し、護衛依頼の依頼主と話して馬車に乗り込む。
そして少し待っていれば動き出す馬車。気がつけば馬車は門から出ており、俺達はルバルイト聖教街を跡にしていた。
段々と国境に近づいていく馬車の揺れを感じながら、目的地である『帝国』へと意識を切り替える。
外国という食べ物も考え方も文化も違う国に対する少しの不安と大きな期待を胸にして、俺達の旅は再開したのであった。
♦♦♦♦♦
「……それで、見逃してよかったのか?」
「ん?なんのことでさぁ?」
「おいおい、ここまで来て知らないフリか?俺はもう全部自分知ってるぜ?」
テルとシエの乗った馬車が街を出で見えなくなった後、最後までそれを見ていたグランが隣の男、ウェルに話しかける。
グランの質問にウェルはいつも通り胡散臭い笑みを浮かべ、自分の内心を悟らせないように下手に出た喋り方でグランの言葉に理解出来ないと続ける。
「……なんのことかさっぱりでさぁ」
「俺とお前の仲じゃねぇか。砕けて喋っても良いんだぜ?それに、お前が牢屋にぶち込んだ奴らの経歴も全部調べてきた」
グランは近くのベンチにドカッと勢いよく座る。
なんとなく人が近寄らなくなったのは、グランのなす気配の技術なのか、それとも魔道具なのか魔術なのか。
ウェルには全く分からなかったが、一瞬の逡巡の後にゆっくりとベンチの空いた箇所に座った。
「お前が牢屋にぶち込んた奴は全員犯罪者、もしくは元犯罪者だった。そして後押しのように『お前の能力』」
「……」
「考えるに、単純な犯罪者の確保と反省のしていない元犯罪者の再度逮捕。ついでに依頼の為にこき使えるという利益、ってとこか?」
「……流石でさぁ。やはり旦那の情報収集能力には適わないですぜ」
「やっぱりな。だからテルに……いや、『シエ』に近づいたのか」
グランの推理にウェルは降参したように両手を上げ、その手を下げると同時に胡散臭い微笑みという仮面を脱ぎ捨てる。
その顔は無表情というより、色々と悟り切ったような真顔であった。
ウェルはグランと同じように体の力を抜いたようにベンチにもたれ掛かり、そして紋章の収納から『煙草』を取り出す。
「ふぅ……。ま、旦那が関わってる時点で半分そのつもりは無かったんでやすがね」
「ってことは、半分は捕まえる気だったんだろ?」
「ええ。たが、ありゃ豚小屋にぶち込むだけじゃなんの意味のない。それはそれは深い業を背負ってるタイプでさぁ」
「ほう?」
ウェルは定期的に煙草を吸いつつ、まるで恐ろしい物でも見たかのように顔顰めながら語る。
そんなウェルの様子と話の内容を面白そうに聞くグランはシエの事を思い出す。
確かにあの二人はお似合いの狂人コンビだと笑いそうになるのを我慢しているグランを横目に、ウェルは話を続けた。
「旦那含め、高ランク冒険者と同じでさぁ。一歩間違えれば大虐殺犯になりえる危険性を秘めた存在。さらにタチの悪いことに、自分自身に価値を感じてない様でやした」
「そうなのか?あまりそういった様子は見れねぇがな」
「ええ、オレッチも最初はただのお気楽少女だと思ってやしたが……。『彼』の為に『彼』が関わらない所で見せた彼女の本質は、『彼以外への虚無』と表すべき物でやした」
「なるほど、な」
彼……テルという人物以外への虚無。
それは究極的な依存であり、シエの心がいつ壊れてもおかしくないようなギリギリを保っているという事を明確に表していた。
グランはウェルの言葉に納得する。シエのその狂気的な精神の変化は、あの精神世界を生きて帰ってきたならあってもおかしくない変化だったからだ。
半分は自分が関わったが故に起きたこの現状。グランにはそれがきっと最良の判断だと信じるしかない。
いや、むしろこれが最良だったのだと逆に確信していた。
「……ククッ、お前はどういう道を選ぶんだ?」
「……」
その問いかけが自分へでは無いと察したウェルは黙って煙草をふかし続ける。
ここにはもう居ない者への問いかけが届くはずも無く、そのまま空虚な空に消えていく。
会話はそこで途切れ、自然なタイミングで解散していく。二人がその場を離れてもなお、宙に揺らめく煙草の煙が消えることは無かった。
♦♦♦♦♦
これにて、第四章本編の終わりになります。ありがとうございました。あと一話だけ閑話があった後、次の章が始まります。
次の章から帝国でのお話。一体どんな出会いとお話があるのか、乞うご期待です。
面白い!続きが読みたい!と思ったら是非ハートと星とフォローをよろしくお願いします!
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