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勇者?聖女?
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頭痛を起こしてるところに、激マブ攻撃を受けた美香は強烈な頭痛に耐えかねその場に蹲った。
突然の発光と美香がしゃがみ込んだことに慌てた聖は美香を守るべく美香に覆いかぶさった。
2人を包んでいた光が消えた途端
ザワザワッ
オオォーーーーーー!!
成功だ!成功したぞ!
大きな歓声が2人の鼓膜を揺すった。
聖はハッと顔を上げる。
2人の周囲をぐるりと大勢の大人が取り囲んでいた。
ローブ姿、キラキラした結婚式の衣装みたいな姿、中世ヨーロッパの騎士みたいな姿・・・
なんでコスプレ集団に囲まれてるの?と聖は首を傾げる。
ちなみに、美香は頭痛に猛攻を受けており顔を上げることすらできない。
「あ、頭に響く。」
大音響が美香の頭痛をますます悪化させる。
しかし大人達のはしゃいだ声は収まる気配がない。
「ああ、大変失礼いたしました。1度に勇者様と聖女様をお呼びすることが叶うと思わず、年甲斐もなく興奮してしまいました。」
ローブ姿のサンタみたいな白髭のおじいちゃんがようやく2人に語りかけてきた。
「ようこそいらっしゃいました、勇者様、聖女様。どうぞこの世界をお救いくださいませ。」
深々ーと2人に頭を下げた。それに倣ったように周囲の大人も頭を下げる。
聖は呆気にとられ、声も出ない。何がどうなっているのだろう?疑問ばかりが浮かんでは消える。
そんな聖を正気に戻したのは美香だった。
「くぅ!イッタタタ!」
ゴロゴロのたうち回りたい程の痛みが美香を襲ったのだ。
「美香ちゃん!!大丈夫!?しっかりして。」
聖は慌てて美香の頭に優しく触れる。
もちろん、触れたところで頭痛が治るとは思っていない。
しかし幼なじみのこんな姿を初めて目にし聖は何とかしてあげたいと思った。
ポワ________
「えっ!?」
美香の頭に触れた聖の手から光が溢れた。
突然のことで聖はパッと美香の頭から手を離した。
すると、手から光はパッと消えてしまった。
なんだったんだろう?
不思議そうに自分の手を見つめる聖だったが、
「あれ?痛くない・・・」
美香がそう呟いたことで、美香に意識を戻した。
「美香ちゃん!!大丈夫?すごく痛そうだったよ?本当にもうなんともないの?」
「聖・・・うん。いきなり頭痛がなくなったの。頭痛ってそんなもんなの?私、初めてだからよくわかんないけど。」
不思議そうに美香は聖を見上げる。
そして、ふと周囲に目をやって、愕然とした。
なんなんだ?オヤジのみのコスプレ集団?
何?オヤジのコスプレ会場にでも気づかないうちに入っちゃったわけ?
斬新な企画だな。いや、人の趣味をとやかくいうつもりはないが、むさ苦しい。
しかし、衣装、めっちゃ凝ってるな。
まぁ男の方が凝り性っていうもんね。
美香はそう結論づけ、迷い込んでしまったものはしょうがないと、立ち上がり聖に声をかけた。
「聖、ごめんね。私がフラフラしてたらコスプレ会場に来ちゃったんだね。早く帰らないと。」
早くこの異様な空間から脱出すべく聖を促す。
「えっと・・・美香ちゃん、あのね。その人たち、僕たちに用が・・・」
聖は先ほど目の前のおじいさんが言ったことを美香に伝えようとするも
「あー、どうもお邪魔しました。頭痛で周りが見えてなくてコスプレ会場にお邪魔しちゃったみたいで。すぐ出て行きますから、どうぞ続きを。ほら、聖行こう?」
美香は周りを囲んだオヤジどもにそう挨拶し、聖を引っ張って行こうとする。
「お待ちくだされ!!」
聖が手から光を出した時から、なぜか硬直していたコスプレオヤジ集団が美香の「すぐ出ていく」発言を受け始動した。
先ほど(美香は聞いていなかったが)2人に声をかけたサンタみたいな白髭おじいちゃんが、2人の前に立ちはだかった。
突然の発光と美香がしゃがみ込んだことに慌てた聖は美香を守るべく美香に覆いかぶさった。
2人を包んでいた光が消えた途端
ザワザワッ
オオォーーーーーー!!
成功だ!成功したぞ!
大きな歓声が2人の鼓膜を揺すった。
聖はハッと顔を上げる。
2人の周囲をぐるりと大勢の大人が取り囲んでいた。
ローブ姿、キラキラした結婚式の衣装みたいな姿、中世ヨーロッパの騎士みたいな姿・・・
なんでコスプレ集団に囲まれてるの?と聖は首を傾げる。
ちなみに、美香は頭痛に猛攻を受けており顔を上げることすらできない。
「あ、頭に響く。」
大音響が美香の頭痛をますます悪化させる。
しかし大人達のはしゃいだ声は収まる気配がない。
「ああ、大変失礼いたしました。1度に勇者様と聖女様をお呼びすることが叶うと思わず、年甲斐もなく興奮してしまいました。」
ローブ姿のサンタみたいな白髭のおじいちゃんがようやく2人に語りかけてきた。
「ようこそいらっしゃいました、勇者様、聖女様。どうぞこの世界をお救いくださいませ。」
深々ーと2人に頭を下げた。それに倣ったように周囲の大人も頭を下げる。
聖は呆気にとられ、声も出ない。何がどうなっているのだろう?疑問ばかりが浮かんでは消える。
そんな聖を正気に戻したのは美香だった。
「くぅ!イッタタタ!」
ゴロゴロのたうち回りたい程の痛みが美香を襲ったのだ。
「美香ちゃん!!大丈夫!?しっかりして。」
聖は慌てて美香の頭に優しく触れる。
もちろん、触れたところで頭痛が治るとは思っていない。
しかし幼なじみのこんな姿を初めて目にし聖は何とかしてあげたいと思った。
ポワ________
「えっ!?」
美香の頭に触れた聖の手から光が溢れた。
突然のことで聖はパッと美香の頭から手を離した。
すると、手から光はパッと消えてしまった。
なんだったんだろう?
不思議そうに自分の手を見つめる聖だったが、
「あれ?痛くない・・・」
美香がそう呟いたことで、美香に意識を戻した。
「美香ちゃん!!大丈夫?すごく痛そうだったよ?本当にもうなんともないの?」
「聖・・・うん。いきなり頭痛がなくなったの。頭痛ってそんなもんなの?私、初めてだからよくわかんないけど。」
不思議そうに美香は聖を見上げる。
そして、ふと周囲に目をやって、愕然とした。
なんなんだ?オヤジのみのコスプレ集団?
何?オヤジのコスプレ会場にでも気づかないうちに入っちゃったわけ?
斬新な企画だな。いや、人の趣味をとやかくいうつもりはないが、むさ苦しい。
しかし、衣装、めっちゃ凝ってるな。
まぁ男の方が凝り性っていうもんね。
美香はそう結論づけ、迷い込んでしまったものはしょうがないと、立ち上がり聖に声をかけた。
「聖、ごめんね。私がフラフラしてたらコスプレ会場に来ちゃったんだね。早く帰らないと。」
早くこの異様な空間から脱出すべく聖を促す。
「えっと・・・美香ちゃん、あのね。その人たち、僕たちに用が・・・」
聖は先ほど目の前のおじいさんが言ったことを美香に伝えようとするも
「あー、どうもお邪魔しました。頭痛で周りが見えてなくてコスプレ会場にお邪魔しちゃったみたいで。すぐ出て行きますから、どうぞ続きを。ほら、聖行こう?」
美香は周りを囲んだオヤジどもにそう挨拶し、聖を引っ張って行こうとする。
「お待ちくだされ!!」
聖が手から光を出した時から、なぜか硬直していたコスプレオヤジ集団が美香の「すぐ出ていく」発言を受け始動した。
先ほど(美香は聞いていなかったが)2人に声をかけたサンタみたいな白髭おじいちゃんが、2人の前に立ちはだかった。
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