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「落ち着かれましたか?」
「「・・・・・・ハイ。」」
あのあと、パニックを起こしその場をグルグル徘徊し出した2人を落ち着かせるべく、アルブムは2人を別室へと案内した。
落ち着いた色調の部屋で中央にソファとテーブルがあった。
程なくして飲み物が運ばれてきて、自己紹介などして現在に至る。
「では、最初は騙されていると思ったら、そうではなかったと解り混乱された_____と。」
「はい、スミマセンでした。てっきりコスプレおじさん集団だと・・・」
「美香ちゃん、ちょっとズレてるよ。コスプレじゃなくてドッキリだよ。」
「どっちでも同じよ!まさか本当に異世界に召喚だなんて・・・」
「美香ちゃん・・・」
突然項垂れた美香に、どうして慰めればいいかわからずオロオロする聖。
聖もこの現状に困惑しているが、自分以上に落ち込んでいる幼なじみが心配が先立ち冷静さを保てている。
そしてアルブムもそんな2人を急かすでもなく、落ち着くのを待つ。
しばらくし、ようやく美香が顔を上げる。
「ごめん聖。聖だって同じなのに、私一人で不幸背負ったみたいになって。」
「大丈夫だよ。美香ちゃんがそうして言いたいこと言ってくれるから、僕だけがショックだったわけじゃないって分かって落ち着いていられたんだ。」
「うん・・・でも聖が一緒でよかった。言い方悪いけどね。本当なら一緒じゃない方がいいに決まってるのに。」
「僕もだよ。1人で突然異世界に来ちゃったら、きっともっと怖かったし、辛かったと思う。」
孤独でないことのありがたさを実感した2人。
そして、2人が落ち着いたと判断したアルブムは
「お2人には本当に申し訳なく思っております。我らの世界の事情でお呼びだてし、魔王を斃せと申しているのです。恨まれても憎まれても仕方ないと思っております。しかし、この世界に魔王を斃すことのできる勇者と聖女はどうしても生まれないのです。どうか、どうか我らの願いを聞いていただけないでしょうか。」
再度こうして2人に召喚したことへの謝罪と本来の目的を話しだした。
魔王が世界を滅ぼさんとする時、勇者と聖女がこの地に降り立ち世界は救われる______________
これが古来より伝えられる勇者・聖女に関する神託の一説。
そして、魔王が出現する度に勇者と聖女が異世界より現れ魔王を斃し、世界は再び平和を取り戻す。
「そして今回選ばれたのが僕たちという事ですね。」
アルブムの話を聖がまとめた。
「はい。魔王の存在は本当に脅威なのです。魔王が誕生すると魔物が徐々に活性化するのです。魔王の手下となり、人々を襲います。魔物の群れに辺境の村が襲われるとどうすることもできません。町ですら危ういかもしれません。
我々魔術師や王国の騎士、兵士もおりますがそれだけでは到底国民を救うことはできないのです。元をどうにかせねば繰り返すだけで、国も人も疲弊してしまいます。」
淡々とアルブムは魔王の脅威、それによって起こる未来像を語った。
魔王も魔物も存在しない地球からやってきた2人はその淡々とした口調に恐怖を感じた。
「とは言っても・・・ねぇ。」
美香は困り聖に視線をやる。聖も
「うーん、助けてあげたいけど。僕たち普通の高校生・・・子どもですよ?武器なんてもったことないし。」
困り果てていた。
「ですが、先ほど治癒魔法をお使いになったのを皆が見ております。聖様が聖女様でお間違い無いかと。」
アルブムはそう言って聖を見つめた。
・・・・・・・・・・・・・・
「「・・・?え?聖女?」」
ハモった。
「はい。治癒魔法をお使いになられるのは聖女様でお間違いありません。そして美香様はおそらく勇者様で間違いございません。女性の勇者様は有史初のことなので驚きました。」
ニコニコと聖を見つめるアルブム。
しかし2人はそれどころではない。
聖はアルブムの何気ない一言から復活を遂げてられず、石化したまま。
「ちょちょちょ!!ちょっと待って!聖が聖女って?聖女って女性じゃ無いの!?」
慌てて美香がアルブムに確認する。
「はい。最初聖様が勇者様で美香様が聖女だと思ったのです。美香様は女性とすぐ分かったのですが、失礼ながら聖様は見た目が性別不詳で。女性にしては背が高く、しかし男性にしては身体が華奢でしたので。しかし、聖様が聖女様のみ扱える治癒魔法をお使いになられたため判明しました。」
お恥ずかしい、と恐縮するアルブムだが、待ってほしい。
そもそもなんかおかしい。
「アルブムさん!!間違ってる!間違ってるから!聖は男!お・と・こ・の・こです!!確かに見た目も口調も優しいし、女子より女子らしいとこあるけど。性別は男です。」
「・・・・・・。フォっ!な、なんと!!なんとなんと!」
目をまん丸く見開き聖を凝視するアルブム。
「・・・僕、性別不詳?女子っぽい?美香ちゃん、僕って女子っぽい?」
ショックで「性別不詳、女子っぽい」とブツブツ繰り返す聖に慌てる美香。
「聖ー!!戻ってきてー!大丈夫、聖は男の子よ!歴とした男だと私は知ってるから!幼稚園の頃、一緒にお風呂入っt・・・ムガっ。」
「わー!!!言わないで!言わなくていいから!」
しかし、ショックも束の間、美香のセクハラ発言によって意識を取り戻すのであった。
「「・・・・・・ハイ。」」
あのあと、パニックを起こしその場をグルグル徘徊し出した2人を落ち着かせるべく、アルブムは2人を別室へと案内した。
落ち着いた色調の部屋で中央にソファとテーブルがあった。
程なくして飲み物が運ばれてきて、自己紹介などして現在に至る。
「では、最初は騙されていると思ったら、そうではなかったと解り混乱された_____と。」
「はい、スミマセンでした。てっきりコスプレおじさん集団だと・・・」
「美香ちゃん、ちょっとズレてるよ。コスプレじゃなくてドッキリだよ。」
「どっちでも同じよ!まさか本当に異世界に召喚だなんて・・・」
「美香ちゃん・・・」
突然項垂れた美香に、どうして慰めればいいかわからずオロオロする聖。
聖もこの現状に困惑しているが、自分以上に落ち込んでいる幼なじみが心配が先立ち冷静さを保てている。
そしてアルブムもそんな2人を急かすでもなく、落ち着くのを待つ。
しばらくし、ようやく美香が顔を上げる。
「ごめん聖。聖だって同じなのに、私一人で不幸背負ったみたいになって。」
「大丈夫だよ。美香ちゃんがそうして言いたいこと言ってくれるから、僕だけがショックだったわけじゃないって分かって落ち着いていられたんだ。」
「うん・・・でも聖が一緒でよかった。言い方悪いけどね。本当なら一緒じゃない方がいいに決まってるのに。」
「僕もだよ。1人で突然異世界に来ちゃったら、きっともっと怖かったし、辛かったと思う。」
孤独でないことのありがたさを実感した2人。
そして、2人が落ち着いたと判断したアルブムは
「お2人には本当に申し訳なく思っております。我らの世界の事情でお呼びだてし、魔王を斃せと申しているのです。恨まれても憎まれても仕方ないと思っております。しかし、この世界に魔王を斃すことのできる勇者と聖女はどうしても生まれないのです。どうか、どうか我らの願いを聞いていただけないでしょうか。」
再度こうして2人に召喚したことへの謝罪と本来の目的を話しだした。
魔王が世界を滅ぼさんとする時、勇者と聖女がこの地に降り立ち世界は救われる______________
これが古来より伝えられる勇者・聖女に関する神託の一説。
そして、魔王が出現する度に勇者と聖女が異世界より現れ魔王を斃し、世界は再び平和を取り戻す。
「そして今回選ばれたのが僕たちという事ですね。」
アルブムの話を聖がまとめた。
「はい。魔王の存在は本当に脅威なのです。魔王が誕生すると魔物が徐々に活性化するのです。魔王の手下となり、人々を襲います。魔物の群れに辺境の村が襲われるとどうすることもできません。町ですら危ういかもしれません。
我々魔術師や王国の騎士、兵士もおりますがそれだけでは到底国民を救うことはできないのです。元をどうにかせねば繰り返すだけで、国も人も疲弊してしまいます。」
淡々とアルブムは魔王の脅威、それによって起こる未来像を語った。
魔王も魔物も存在しない地球からやってきた2人はその淡々とした口調に恐怖を感じた。
「とは言っても・・・ねぇ。」
美香は困り聖に視線をやる。聖も
「うーん、助けてあげたいけど。僕たち普通の高校生・・・子どもですよ?武器なんてもったことないし。」
困り果てていた。
「ですが、先ほど治癒魔法をお使いになったのを皆が見ております。聖様が聖女様でお間違い無いかと。」
アルブムはそう言って聖を見つめた。
・・・・・・・・・・・・・・
「「・・・?え?聖女?」」
ハモった。
「はい。治癒魔法をお使いになられるのは聖女様でお間違いありません。そして美香様はおそらく勇者様で間違いございません。女性の勇者様は有史初のことなので驚きました。」
ニコニコと聖を見つめるアルブム。
しかし2人はそれどころではない。
聖はアルブムの何気ない一言から復活を遂げてられず、石化したまま。
「ちょちょちょ!!ちょっと待って!聖が聖女って?聖女って女性じゃ無いの!?」
慌てて美香がアルブムに確認する。
「はい。最初聖様が勇者様で美香様が聖女だと思ったのです。美香様は女性とすぐ分かったのですが、失礼ながら聖様は見た目が性別不詳で。女性にしては背が高く、しかし男性にしては身体が華奢でしたので。しかし、聖様が聖女様のみ扱える治癒魔法をお使いになられたため判明しました。」
お恥ずかしい、と恐縮するアルブムだが、待ってほしい。
そもそもなんかおかしい。
「アルブムさん!!間違ってる!間違ってるから!聖は男!お・と・こ・の・こです!!確かに見た目も口調も優しいし、女子より女子らしいとこあるけど。性別は男です。」
「・・・・・・。フォっ!な、なんと!!なんとなんと!」
目をまん丸く見開き聖を凝視するアルブム。
「・・・僕、性別不詳?女子っぽい?美香ちゃん、僕って女子っぽい?」
ショックで「性別不詳、女子っぽい」とブツブツ繰り返す聖に慌てる美香。
「聖ー!!戻ってきてー!大丈夫、聖は男の子よ!歴とした男だと私は知ってるから!幼稚園の頃、一緒にお風呂入っt・・・ムガっ。」
「わー!!!言わないで!言わなくていいから!」
しかし、ショックも束の間、美香のセクハラ発言によって意識を取り戻すのであった。
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