5 / 5
4
しおりを挟む
室内に入室したフォーテム王国国王レクス・フォーテムと王太子レジオン・フォーテム、教会最高司祭フィリウス、騎士団統括団長ミーレス・モエニアは異様な空気に気圧された。
「はてさて・・・困りましたぞ。困りましたぞ。こんなこと有史初だらけです。」
「アルブム殿、アルブム殿ー。大丈夫ですか?アルブム殿ーーー。」
ミーレスが代表してアルブムに声をかけるが、アルブムはブツブツと思考の海を航海中。
聖は美香の口を両手で封じ「女の子がそんなこと言っちゃだめ!」とかなんとか顔を真っ赤にしながら説教中。
聖とは別の意味で顔が真っ赤な美香は聖の腕を叩き「(ギブギブ!死ぬ!死ぬから!)」暴れている。
「いやいや、彼は聖女様です!治癒魔法をお使いできるのならば、聖女様!性別なんて関係ありません!・・・おや?」
ようやく航海を終えたらしいアルブムは、ようやく入室者に気づいた。
「これはこれは、陛下、殿下。お待ちしておりました。こちら、聖様と美香様です。」
ニコニコと2人を紹介し出すアルブムだが
「アルブム殿、そちらの女性が死にそうなんだが・・・」
王太子が恐る恐る美香を指差す。
「はて・・・?フォっ!聖様!聖様!おやめくだされ!!美香様が死んでしまいますぞ!聖様!」
アルブムは慌てて聖に縋り付く。
アルブムに縋られハッとした聖はパッと美香の口から手を離す。
「ブファっ!ゴホゴホっ、ゼーゼーゼー。」
「美香ちゃん!!ごめんね!死なないでー!!」
荒い呼吸を繰り返す美香の背中を撫でる聖。そんな聖を涙目で睨み
「しょーうーー!!危うく川に泊めてあった舟に乗りかけたわ!」
「ごめんね!だって、美香ちゃんがあんなこと言うから・・・」
謝りつつも最後はもじもじと顔をまた真っ赤にして愚痴をこぼす聖。
「あんなちっちゃい頃のことでそこまで赤くなるって、どんだけ純情なの!セクハラしてる気分だわ!」
「美香ちゃん!あれは間違いなくセクハラだから!僕じゃなければ訴えられちゃうよ!?」
「なんでよ!?聖が男だって証明しただけでしょ。セクハラじゃなくて証明よ。」
「ああ~。美香ちゃん女の子なんだから恥じらい持って!」
テンポのいい会話に入っていくことができないアルブムたちは、このままでは埒があかないと判断した。
「聖様、美香様。そろそろ、よろしいでしょうか。」
アルブムが聖と美香の袖をクイクイと引く。
ようやく2人はアルブムに目をやり、そして室内の人数が増えていることに気づいた。
「うわっ。すみません!気づきませんでした。」
「え?誰?この人たち?」
聖は礼儀正しく謝罪し、美香は不審そうに新たな人物をみやる。
「聖様、美香様。紹介させてください。手前から国王陛下、王太子殿下、教会再興司祭様、騎士団統括団長です。」
「異世界の勇者殿と聖女殿。この度h「「僕(聖)は男です!!」」・・・え?」
国王レクスは挨拶しようとして・・・遮られた。
「陛下。どうやら聖様は男性のようじゃ。」
レクスも他の3人もアルブム同様召喚の儀に参加していた。
そのため聖が治癒魔法を使えることを知っている。
なので聖が聖女と思っていたところに、まさかの本人たちからの全否定である。
目を白黒させ
「では、美香殿が聖女であるのか?」
恐る恐るアルブムに問いかける。
「いえ。聖様が聖女「「聖女じゃない!」」でお間違いありません。有史初でございます。そして、美香様が勇者でございます。女性の勇者、こちらも有史初です。ホホホ、今回は初めてだらけでございます。」
やけくそのようなアルブムの乾いた笑いが室内に落ちる。
アルブムの予想だにしない返答にレクスらは絶句した。
「はてさて・・・困りましたぞ。困りましたぞ。こんなこと有史初だらけです。」
「アルブム殿、アルブム殿ー。大丈夫ですか?アルブム殿ーーー。」
ミーレスが代表してアルブムに声をかけるが、アルブムはブツブツと思考の海を航海中。
聖は美香の口を両手で封じ「女の子がそんなこと言っちゃだめ!」とかなんとか顔を真っ赤にしながら説教中。
聖とは別の意味で顔が真っ赤な美香は聖の腕を叩き「(ギブギブ!死ぬ!死ぬから!)」暴れている。
「いやいや、彼は聖女様です!治癒魔法をお使いできるのならば、聖女様!性別なんて関係ありません!・・・おや?」
ようやく航海を終えたらしいアルブムは、ようやく入室者に気づいた。
「これはこれは、陛下、殿下。お待ちしておりました。こちら、聖様と美香様です。」
ニコニコと2人を紹介し出すアルブムだが
「アルブム殿、そちらの女性が死にそうなんだが・・・」
王太子が恐る恐る美香を指差す。
「はて・・・?フォっ!聖様!聖様!おやめくだされ!!美香様が死んでしまいますぞ!聖様!」
アルブムは慌てて聖に縋り付く。
アルブムに縋られハッとした聖はパッと美香の口から手を離す。
「ブファっ!ゴホゴホっ、ゼーゼーゼー。」
「美香ちゃん!!ごめんね!死なないでー!!」
荒い呼吸を繰り返す美香の背中を撫でる聖。そんな聖を涙目で睨み
「しょーうーー!!危うく川に泊めてあった舟に乗りかけたわ!」
「ごめんね!だって、美香ちゃんがあんなこと言うから・・・」
謝りつつも最後はもじもじと顔をまた真っ赤にして愚痴をこぼす聖。
「あんなちっちゃい頃のことでそこまで赤くなるって、どんだけ純情なの!セクハラしてる気分だわ!」
「美香ちゃん!あれは間違いなくセクハラだから!僕じゃなければ訴えられちゃうよ!?」
「なんでよ!?聖が男だって証明しただけでしょ。セクハラじゃなくて証明よ。」
「ああ~。美香ちゃん女の子なんだから恥じらい持って!」
テンポのいい会話に入っていくことができないアルブムたちは、このままでは埒があかないと判断した。
「聖様、美香様。そろそろ、よろしいでしょうか。」
アルブムが聖と美香の袖をクイクイと引く。
ようやく2人はアルブムに目をやり、そして室内の人数が増えていることに気づいた。
「うわっ。すみません!気づきませんでした。」
「え?誰?この人たち?」
聖は礼儀正しく謝罪し、美香は不審そうに新たな人物をみやる。
「聖様、美香様。紹介させてください。手前から国王陛下、王太子殿下、教会再興司祭様、騎士団統括団長です。」
「異世界の勇者殿と聖女殿。この度h「「僕(聖)は男です!!」」・・・え?」
国王レクスは挨拶しようとして・・・遮られた。
「陛下。どうやら聖様は男性のようじゃ。」
レクスも他の3人もアルブム同様召喚の儀に参加していた。
そのため聖が治癒魔法を使えることを知っている。
なので聖が聖女と思っていたところに、まさかの本人たちからの全否定である。
目を白黒させ
「では、美香殿が聖女であるのか?」
恐る恐るアルブムに問いかける。
「いえ。聖様が聖女「「聖女じゃない!」」でお間違いありません。有史初でございます。そして、美香様が勇者でございます。女性の勇者、こちらも有史初です。ホホホ、今回は初めてだらけでございます。」
やけくそのようなアルブムの乾いた笑いが室内に落ちる。
アルブムの予想だにしない返答にレクスらは絶句した。
0
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
追放先で気づいた。この世界の精霊使いは全員、聞き方を間違えている~最安もふもふ白狐と始めた、問いかけの冒険~
Lihito
ファンタジー
精霊と暮らす世界で、ノエルはギルドを追い出された。処理ミスは誰より少ない。でも「やりづらい」の一言で、理由には足りた。
手元に残ったのは、最安で契約した手のひらサイズの白い子狐だけ。言葉はたどたどしいし、力もない。誰が見ても「使えない」と笑う精霊だ。
たどり着いた町では疫病が広がっていた。高額な精霊が三度探して見つからない薬草。ノエルは最弱の白狐と半日で見つけ出す。
力で勝ったんじゃない。聞く範囲を絞り、段階を分け、小さな鼻に合った問いを重ねただけ。
——なぜこの世界では、誰も精霊への「聞き方」を知らないのか。
その違和感が、ノエルの旅を動かしていく。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ
さら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。
絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。
荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。
優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。
華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる