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室内に入室したフォーテム王国国王レクス・フォーテムと王太子レジオン・フォーテム、教会最高司祭フィリウス、騎士団統括団長ミーレス・モエニアは異様な空気に気圧された。
「はてさて・・・困りましたぞ。困りましたぞ。こんなこと有史初だらけです。」
「アルブム殿、アルブム殿ー。大丈夫ですか?アルブム殿ーーー。」
ミーレスが代表してアルブムに声をかけるが、アルブムはブツブツと思考の海を航海中。
聖は美香の口を両手で封じ「女の子がそんなこと言っちゃだめ!」とかなんとか顔を真っ赤にしながら説教中。
聖とは別の意味で顔が真っ赤な美香は聖の腕を叩き「(ギブギブ!死ぬ!死ぬから!)」暴れている。
「いやいや、彼は聖女様です!治癒魔法をお使いできるのならば、聖女様!性別なんて関係ありません!・・・おや?」
ようやく航海を終えたらしいアルブムは、ようやく入室者に気づいた。
「これはこれは、陛下、殿下。お待ちしておりました。こちら、聖様と美香様です。」
ニコニコと2人を紹介し出すアルブムだが
「アルブム殿、そちらの女性が死にそうなんだが・・・」
王太子が恐る恐る美香を指差す。
「はて・・・?フォっ!聖様!聖様!おやめくだされ!!美香様が死んでしまいますぞ!聖様!」
アルブムは慌てて聖に縋り付く。
アルブムに縋られハッとした聖はパッと美香の口から手を離す。
「ブファっ!ゴホゴホっ、ゼーゼーゼー。」
「美香ちゃん!!ごめんね!死なないでー!!」
荒い呼吸を繰り返す美香の背中を撫でる聖。そんな聖を涙目で睨み
「しょーうーー!!危うく川に泊めてあった舟に乗りかけたわ!」
「ごめんね!だって、美香ちゃんがあんなこと言うから・・・」
謝りつつも最後はもじもじと顔をまた真っ赤にして愚痴をこぼす聖。
「あんなちっちゃい頃のことでそこまで赤くなるって、どんだけ純情なの!セクハラしてる気分だわ!」
「美香ちゃん!あれは間違いなくセクハラだから!僕じゃなければ訴えられちゃうよ!?」
「なんでよ!?聖が男だって証明しただけでしょ。セクハラじゃなくて証明よ。」
「ああ~。美香ちゃん女の子なんだから恥じらい持って!」
テンポのいい会話に入っていくことができないアルブムたちは、このままでは埒があかないと判断した。
「聖様、美香様。そろそろ、よろしいでしょうか。」
アルブムが聖と美香の袖をクイクイと引く。
ようやく2人はアルブムに目をやり、そして室内の人数が増えていることに気づいた。
「うわっ。すみません!気づきませんでした。」
「え?誰?この人たち?」
聖は礼儀正しく謝罪し、美香は不審そうに新たな人物をみやる。
「聖様、美香様。紹介させてください。手前から国王陛下、王太子殿下、教会再興司祭様、騎士団統括団長です。」
「異世界の勇者殿と聖女殿。この度h「「僕(聖)は男です!!」」・・・え?」
国王レクスは挨拶しようとして・・・遮られた。
「陛下。どうやら聖様は男性のようじゃ。」
レクスも他の3人もアルブム同様召喚の儀に参加していた。
そのため聖が治癒魔法を使えることを知っている。
なので聖が聖女と思っていたところに、まさかの本人たちからの全否定である。
目を白黒させ
「では、美香殿が聖女であるのか?」
恐る恐るアルブムに問いかける。
「いえ。聖様が聖女「「聖女じゃない!」」でお間違いありません。有史初でございます。そして、美香様が勇者でございます。女性の勇者、こちらも有史初です。ホホホ、今回は初めてだらけでございます。」
やけくそのようなアルブムの乾いた笑いが室内に落ちる。
アルブムの予想だにしない返答にレクスらは絶句した。
「はてさて・・・困りましたぞ。困りましたぞ。こんなこと有史初だらけです。」
「アルブム殿、アルブム殿ー。大丈夫ですか?アルブム殿ーーー。」
ミーレスが代表してアルブムに声をかけるが、アルブムはブツブツと思考の海を航海中。
聖は美香の口を両手で封じ「女の子がそんなこと言っちゃだめ!」とかなんとか顔を真っ赤にしながら説教中。
聖とは別の意味で顔が真っ赤な美香は聖の腕を叩き「(ギブギブ!死ぬ!死ぬから!)」暴れている。
「いやいや、彼は聖女様です!治癒魔法をお使いできるのならば、聖女様!性別なんて関係ありません!・・・おや?」
ようやく航海を終えたらしいアルブムは、ようやく入室者に気づいた。
「これはこれは、陛下、殿下。お待ちしておりました。こちら、聖様と美香様です。」
ニコニコと2人を紹介し出すアルブムだが
「アルブム殿、そちらの女性が死にそうなんだが・・・」
王太子が恐る恐る美香を指差す。
「はて・・・?フォっ!聖様!聖様!おやめくだされ!!美香様が死んでしまいますぞ!聖様!」
アルブムは慌てて聖に縋り付く。
アルブムに縋られハッとした聖はパッと美香の口から手を離す。
「ブファっ!ゴホゴホっ、ゼーゼーゼー。」
「美香ちゃん!!ごめんね!死なないでー!!」
荒い呼吸を繰り返す美香の背中を撫でる聖。そんな聖を涙目で睨み
「しょーうーー!!危うく川に泊めてあった舟に乗りかけたわ!」
「ごめんね!だって、美香ちゃんがあんなこと言うから・・・」
謝りつつも最後はもじもじと顔をまた真っ赤にして愚痴をこぼす聖。
「あんなちっちゃい頃のことでそこまで赤くなるって、どんだけ純情なの!セクハラしてる気分だわ!」
「美香ちゃん!あれは間違いなくセクハラだから!僕じゃなければ訴えられちゃうよ!?」
「なんでよ!?聖が男だって証明しただけでしょ。セクハラじゃなくて証明よ。」
「ああ~。美香ちゃん女の子なんだから恥じらい持って!」
テンポのいい会話に入っていくことができないアルブムたちは、このままでは埒があかないと判断した。
「聖様、美香様。そろそろ、よろしいでしょうか。」
アルブムが聖と美香の袖をクイクイと引く。
ようやく2人はアルブムに目をやり、そして室内の人数が増えていることに気づいた。
「うわっ。すみません!気づきませんでした。」
「え?誰?この人たち?」
聖は礼儀正しく謝罪し、美香は不審そうに新たな人物をみやる。
「聖様、美香様。紹介させてください。手前から国王陛下、王太子殿下、教会再興司祭様、騎士団統括団長です。」
「異世界の勇者殿と聖女殿。この度h「「僕(聖)は男です!!」」・・・え?」
国王レクスは挨拶しようとして・・・遮られた。
「陛下。どうやら聖様は男性のようじゃ。」
レクスも他の3人もアルブム同様召喚の儀に参加していた。
そのため聖が治癒魔法を使えることを知っている。
なので聖が聖女と思っていたところに、まさかの本人たちからの全否定である。
目を白黒させ
「では、美香殿が聖女であるのか?」
恐る恐るアルブムに問いかける。
「いえ。聖様が聖女「「聖女じゃない!」」でお間違いありません。有史初でございます。そして、美香様が勇者でございます。女性の勇者、こちらも有史初です。ホホホ、今回は初めてだらけでございます。」
やけくそのようなアルブムの乾いた笑いが室内に落ちる。
アルブムの予想だにしない返答にレクスらは絶句した。
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