仮面 ただ、それだけのため

SaisenTobutaira

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第35話 久々の

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頭痛で目が覚めた。布団は僕の汗を吸い込みバケツの水をこぼしたかのように濡れていた。時刻は深夜3時、僕は水を飲もうとリビングに向かった。そのついでに体温計を古いケースから取り出し脇に挟んだ。

ほんまにしんどいなあ

古い水銀の体温計で熱を計っている3分間、僕は目を瞑り頭痛と闘っていた。3分経ち眠気としんどさからか霞む目を懸命に凝らし、水銀のメモリを見てみた。

38.5度。

久々の高熱に僕は驚いた。すぐにベッドに戻り眠ろうとしたが、ずきんずきんする頭が僕の眠りを妨げる。なんとか眠りにつけたかと思えば、うるさいバイクのエンジン音に起こされた。マフラーを改造して大音量で珍走する暴走族だろう。
バイク好きの僕ですら彼らの考え方を理解できない。

なぜ、うるさくするのか?

なぜ、暴走するのか?

なぜ、バイクのイメージを悪くするのか?

なぜ、なぜ、なぜ、クソが……

イライラとずきんずきんが頭で共鳴し、頭の中の神経は活性化していた。このまま眠れない気がしたので、とりあえずまなみにメールを送った。

「ごめん。今日高熱出たから会われへんわ……」

当然深夜なのですぐに返信が来ることはなく、スマホを枕元に置き仰向けになり目を瞑った。

なんとか眠ることができたが頭痛に度々起こされ、浅い眠りだった。昼前に家の近所にある病院へ向かった。その病院は土曜日も診察しており、昔からお世話になっている病院だ。

ふくよかな医院長に診てもらい薬をもらった。どうやら単なる風邪のようだ。僕はスーパーでスポーツドリンクを買ってから家に帰った。

昨日ほどの頭痛はもうなく、外に出るのはしんどいが、家の中でベッドに横たわりスマホを触るくらいならできる。スマホでニュース記事やブログを見たりしていると、まなみからメールが来た。

「えー大丈夫~?お大事だね」

僕は文字だけ読み返信はしなかった。そのままスマホとともに時間を潰していた。

「まなみ浮気してるで?」

友達から突然メールが来た。

そんなん知ってるわ

「また金髪男?」

僕は友達にそう返信した。しかし、帰ってきたメールは意外なものだった。

「違うで、長身の坊主頭」

金髪男は長身でもなければ坊主頭でもない……誰や?

「どこで見たん?」

「高級住宅街の近くで手繋いでた」

まなみの家やん

「連絡ありがとな」

「いえいえ。すまんな嫌な事伝えて……」

友達も言いづらかったのだろう、メールの文面からは何も悪くないのに申し訳なさそうな友達の顔が浮かぶ。

いったい何人と浮気してるんやろ?

僕はただ、知りたくなった。しかし、本人に聞いても何人と素直に答えるはずがない。何か良い方法はないか?僕はスマホで調べた。

『浮気 見つけ方』

検索すると記事が山ほどあった。色々な記事に目を通したところ、まなみのスマホを見るのが1番良さそうだった。しかし、バレずに見るタイミングを作るのは難しい。

何分か考えているとふと、良いタイミングが頭に浮かんだ。それはというと、まなみは僕が1回果てる度に必ずトイレに行く。以前聞いたところ『それ』をすると尿意を催すらしい。

これだ!

僕はベッドで1人ニヤついた。次まなみと『それ』をした時に決行しよう。僕は最短で行えかつ、多くの情報量を得ることができる方法を何度も頭でシュミレーションした。

そして、決行日を楽しみにしていた。










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