仮面 ただ、それだけのため

SaisenTobutaira

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第40話 他に求めて

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家に着き風呂に入った。今頃まなみは快楽の中だろう。僕は湯船に浸かりながら、あれやこれやと考えていた。

結局どうするのが最善なのだろうか?

僕の本音はこうだ。とりあえず身体の関係は継続したい。しかし、まなみとカップルである必要はない。僕も他の女と『それ』をしたい。つまり他の男と同じよう、セ○レ状態に持っていくのがベストだ。できれば筆頭セ○レで……

まなみには内緒にしていたが、テニス部の先輩やテニススクールの友達、中学校の友達などからデートの誘いはよくある。彼女達には僕に彼女がいることを話していない。一応内緒にしていたのだ。

僕はテニス部の先輩で顔は少しきつめだが、ふくよかな胸をお持ちの美保さんが気になっていた。ランニング中にその胸は上下に揺れ、汗を掻くとスポーツウェアから透ける下着は何人の部員が見ただろうか。そして何人の男がおかずにしたのだろうか。

僕は美保さんにメールした。

「こんばんは。来週土日のどっちか映画行きましょう!」

「えっ、いいの?この前誘ったのに断られたからないんだと思ってた」

「たまたま予定入ってたんです」

「なるほどね。じゃあ土曜日にしよう」

「わかりました。楽しみにしてます」

土曜日、美保さんと映画を観に行くことが決まった。当日は映画を観てからご飯を食べて帰ろう。僕はそのようなプランを立てた。

土曜日までの部活中、美保さんとよく目があった。美保さんは以前よりも明らかに僕を意識していただろう。相変わらず僕は、美保さんの胸ばかり追いかけていたが。

触りたいなあ……

僕は練習中であるにもかかわらず、美保さんの胸、ひいては裸まで想像していた。そして、いつしか『それ』をしているシチュエーションを想像し、胸が高ぶっていた。

決行日以降もまなみとは一緒に通学していたが、お互い少し気まずかった。それもそうだろう、多数の男との浮気がバレたのだから。そもそも一緒に通学している方が異常だ。普通なら顔も合わせない、話もしない、別れるという間柄になるだろう。

通学時に僕がこう切り出した。

「まなみのこと好きやけど別れよう?」

「嫌だよ」

「とりあえずは別れよう。でも、身体の関係はそのままでいいよ」

「浮気女だもんね……本当にそのままでいてくれるの?」

「そりゃ未練あるからなあ」

「わかった」

作戦成功。これで別れてからも、セ○レ状態を続けられる

僕はフリーになり、心は美保さんに向けられた。いや、美保さんの胸、身体、『それ』に向けられたのだ。

今週は1週間が長く感じた。土曜日にいきなり『それ』ができるはずもないが、少し期待している自分もいた。

僕は身支度を済ませて、待ち合わせ場所の天王寺駅へ向かった。

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」

あの日のことは家族に伝えておらず、きっとまなみの所へ向かったと思っているだろう。しかし、行く先はまなみではない。

美保さんだ……






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