悪役白豚令嬢ですが痩せたらスパダリ(♀)だったので、スパダリ洗脳(りょく)でみんなをメロメロにして幸せになります!

幾霜六月母

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学園アイドル生活

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シャルロッテは、今や騎士達だけではなく、貴族達の間でも話題の人物となっていた。

リューズ王子との決別は、むしろシャルロッテの魅力をさらに引き立てる結果となり、多くの貴族の子息と令嬢達が彼女に熱い視線を送っていた。


そんなシャルロッテに、王立学園への入学が許可された。
王立学園は、王侯貴族の子弟が通う名門校であり、入学は非常に狭き門だった。

シャルロッテは、秘術によって得た魔力と強靭な肉体、そして今までの努力で得た知性で見事入学試験を突破したのだ。


学園に入学したシャルロッテは、その美貌とカリスマ性で、たちまち学園のアイドルとなった。
男子生徒達は美しいシャルロッテに夢中になり、女子生徒達はシャルロッテを憧れの眼差しで見つめていた。


シャルロッテは、学園で生まれて初めて多くの友人を作った。
中でも、侯爵令嬢のソフィアとは特に親しくなり、二人はいつも一緒に過ごしていた。

「シャルロッテ、今日の魔法の授業、本当に面白かったわね!」

ソフィアは、シャルロッテに笑顔で話しかけた。シャルロッテの金の髪に対比するような白銀のウェーブヘアーが揺れる。
シャルロッテは、「ああ。もっと魔法を使いこなせるようになって、人々の役に立ちたいものだ」と答えた。
二人は、学園のカフェテリアでランチをしながら、今日の授業について語り合っていた。
まわりにはたくさんの令嬢達がいて、シャルロッテの一挙一動に黄色い声を上げている。

「シャルロッテ、放課後になったら一緒にショッピングに行かない?」

ソフィアがシャルロッテを誘った。
シャルロッテは、「もちろん。ソフィアとの初めてのデートだな」と冗談めかして答えた。

「もう!シャルロッテったら……冗談になってないわよ!」

ソフィアは顔を真っ赤にして頬を膨らませた。


二人は、放課後、学園近くの街にショッピングに出かけた。
親友とのショッピングなどという楽しい経験はシャルロッテにとって初めてのものだった。

「この髪飾り……ソフィアの桜色の瞳と同じだな。可憐な君にプレゼントするよ」

「じゃあ、私はあなたの髪と同じこの蜂蜜色のをプレゼントするわ!お揃いね!」

珍しいお菓子や可愛らしいアクセサリーを買い込み、二人は大満足だった。



シャルロッテは、学園生活を満喫していた。
しかし、シャルロッテの心の中には、ーー最近、ある不安が渦巻いていた。
それは、秘術によって得た魔力のことだった。

シャルロッテは、この魔力がいつか暴走してしまうのではないかと、不安に思っていたのだ。
また、白豚令嬢に戻ってしまったら……今の幸せは夢から覚めるように消えてしまうのだろうか?


そんなある日、悩めるシャルロッテは勉強をしに訪れた学園の図書館の奥で、一冊の古びた書物を見つけた。

「……これは……!?」

輝く表紙のその書物には、シャルロッテの家系に伝わる秘術について、以前見つけたものよりももっと詳しく書かれていた。
シャルロッテは、その書物を読み進めていくうちに、自分の魔力の制御方法をさらに深く理解することができた。

ーー強い自我を持ち、人々へ慈愛の心を持つこと。
つまりは自分らしさを強く持ち、この膨大な魔力を使って人々を助けるように、ということだろう。

シャルロッテは、魔力の制御方法をマスターすることで、自分の不安を克服することができた。
そして、シャルロッテは、この力で国中の人々の助けになりたいと思うようになった。


シャルロッテは、学園のアイドルとしてだけでなく、人々を守る守護者としての役割も担う決意を固めたのだった。
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