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本編
11 裏切りと禁断の果実
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急いで屋敷に戻った私は階段を駆け上がると、自室へ向かいベッドに倒れ込んだ。
要との再会は嬉しかったが、困ったことになってしまった。
ネイトは「現世でまた君と恋人としてやっていきたい」と言ってくれた。けれども……いくら前世から知っている仲とはいえ、これ以上彼に会うわけにはいかないだろう。
リヒトに正直に話す……? いや、きっと、「それはそれ、これはこれ」と返されるに違いない。
父と母もそうだが、特に叔父はそんなこと絶対に信じるはずがないし、一族の恥晒しである私が「結婚したい人いる」なんて言い出そうものなら、それこそ大問題だ。
ああ……唯でさえ、リヒトのことで頭が一杯なのに。どうしてこうも、次から次へと問題が押し寄せて来るのだろうか。
ベッドに仰向けになりながら頭を抱えていると、不意にドアをノックする音が聞こえた。
あれ……? リヒトが帰ってきたのかな? 廊下を歩く音すら聞こえなかったから、驚いてしまった。
「リヒト……? いつの間に帰ってきたの?」
私がドアを開けると、あの日のように無表情で虚ろな目をしたリヒトが立っていた。そのアクアマリン色の瞳には、心なしか光が灯っていない気がする。
私はなぜか嫌な予感がして、思わず後退ってしまう。ドアを開けなければ良かったかもしれない。そんな気さえした。後退る私に、リヒトは無言で歩み寄る。
「リヒト……?」
名前を呼んでみるが、返答はない。リヒトは私の顔をじっと見つめたまま、ゆっくりと近づいてくる。
上手く表現することはできないが、今の彼は悲しみと怒りと憎しみがひしめき合っているような──そんな奈落の底のような目をしている。至って無表情なのに、虚ろなその目からは様々な感情が伝わってきた。
言い知れぬ恐怖を感じ、私はそのままさらに後退る。じりじりと距離を詰められ、ついに部屋の奥まで追い詰められてしまった。すぐ後ろにはベッドがある。これ以上、後ろに下がることはできない。
どうしようかと狼狽えていると、リヒトは突然、手首を乱暴に掴んできた。そして、私を強引に押し倒し、柔らかいベッドに組み敷いた。
「……!?」
驚きのあまり声も出ない私に、リヒトはゆっくりと顔を寄せ口を開いた。
「なぜ、約束を破った……? なぜ、俺を裏切った……?」
「裏切ったって……どういうこと……?」
私は彼が言っていることの意味がわからなかった。
「どうして、ネイトに会ったんだ……? もう二度と会わないって約束しただろう……?」
「ま、待って! 私、裏切ってなんかいないよ! 本当に、偶然会っただけで……。でも、なんで彼と一緒に居たことを知っているの!?」
「教えてやろうか? その契約の指輪だ」
「指輪……?」
私は、拘束された自分の右手に視線を移した。
この金色の指輪と、リヒトが今日の出来事を知っていることに関連性があるとは思えない。一体なぜ……?
「契約の指輪には、隷属者を監視する目的で盗聴機能を付けることができるんだ。勿論、契約前に俺が頼んで付けて貰った。……いつでもお前のことがわかるようにな」
「!?」
あまりの衝撃に言葉を失った。
どうして……? どうしてそんな機能を付けたの……? そう聞きたかったけれど、聞く余裕なんてない。行動を見張られていたこともショックだったけれど、私を信用してくれていなかったことが何よりも悲しくて、それどころではなかった。
「『ああ……これでお前のことが何でもわかる。誰かに奪われそうになったら、今度こそ阻止することができる……』そう思ったら、心が安らかになった」
リヒトはそう言いながら、口の端を吊り上げて笑った。彼は今、笑っている。嬉しそうに笑っているのに、その表情は怒っている時よりも遥かに怖かった。
「そうか……あいつは、要は、現世でも俺からお前を奪うつもりなのか……だが、そんなことは絶対にさせない」
「さっきから、『奪う』とか『奪われる』とか言っているけど……一体どういうこと……?」
「まだ思い出せないのか……。あの日、お前は俺を拒絶した。全ての記憶が甦ったら、また拒絶されるかもしれない──そう思った俺は、お前があの日のことを思い出す前に何とか振り向いて貰おうと思ったんだ。前世からずっと、お前が好きで好きで仕方なくて……恋愛対象として見て貰おうと必死だった」
「あの日……? 恋愛対象……? 私達は前世でも現世でも双子なのに、何を言って──」
「ああ。確かに俺は現世でもお前の弟だ。転生してもそれは変わらなかった。あんなに『生まれ変わったら血の繋がらない他人として巡り会いたい。そして、今度こそ結ばれたい』と願ったのにな。神はその願いを聞き届けてくれなかった。……結ばれないどころか、再び双子として転生させる始末だっ!」
リヒトは声高にそう言った後、私の手首を掴む力をさらに強めた。跡が残りそうな程の力を込められ、痛みに思わず顔が歪む。
「俺は神に見捨てられたんだ。もう何も信じられない。救いなんて求めない。だから──俺は俺のやり方でお前を手に入れる」
リヒトは呟くようにそう言うと、さらにその美貌を近づけてきた。透き通るような白金色の髪が、さらりと私の頬にかかる。そして、彼は先程よりももっと口の端を吊り上げると、ニタッと笑った。
「ひっ……」
その表情の恐ろしさに、私は思わず小さな悲鳴を上げる。
「だって……こんなに頑張ってきた俺が報われないなんて、おかしいだろう? そう思わないか? どうして、俺だけがこんな目に遭わないといけないんだ……?」
リヒトは囁くようにそう言うと、私の頬を優しく撫でた。一瞬片手が自由になったが、体重をかけて組み敷かれている状態では抜け出すことなんて不可能だ。
「お前は、よく俺のことを天才だと言っていたな。『何でもできて羨ましい』と。……俺は天才なんかじゃない。お前に認めて貰いたくて、努力してきたんだ。前世でも現世でも、お前に愛されたい一心で生きてきた。それなのに──」
「リ、リヒ……ト……手が……痛い……」
ますます強くなっていく手首の拘束に堪え兼ねた私は、そう懇願した。けれども、彼はそれを無視して話を続ける。
「お前は、またあいつを選ぶのか?」
そう問いかけるリヒトは、愛憎の念を剥き出しにしていた。今、目の前にいるのは弟の皮を被った別人だ。そうとしか思えない。
私の知っている弟は一体何処へ行ってしまったんだろう……?
「リヒ……ト……望……お願い……」
私は涙目になり、再度懇願した。そして、気づけば前世の彼の名を口にしていた。昔のように、過保護だけれど優しい彼に戻ってほしかったのかもしれない。
質問に答えない私に苛立ったのか、リヒトは一瞬眉を吊り上げた。
「俺は、いつだってお前を守ってきた。お前を守れるのは俺だけだ。それは、今も昔も変わらない。だから、お前のそばに居ていいのは俺だけなんだ。……そうだろう?」
リヒトは私に頷くよう求めた。だが、苦痛と恐怖で体が固まってしまった私は頷くことも、首を横に振ることもできない。
「……まあ、いい。いずれにせよ、俺はもう二度とお前を手放すつもりはない」
リヒトはそう言い終えると、私の耳元に唇を寄せ、何度も「愛してる」と囁いた。一頻りその言葉を繰り返すと、次は私の唇を愛おしそうに指でなぞり、自分の唇を重ねてきた。
息が止まる程の長い口付けが落とされた後、リヒトは漸く私から離れた。けれど、ほっとしたのも束の間。彼は少し間を置くと、再び唇を塞いできた。そして、抵抗する私の唇を強引に割り、今度は舌を侵入させる。
リヒトは私の口腔を味わうように、熱く濡れた舌をゆっくりと這わせた。拘束された手はいつの間にか解放され、リヒトの細く長い指が絡められている。
リヒトが私から離れた瞬間、互いの唇を繋ぐ銀色の糸が見えた。それが血の繋がった弟と交わした深い口付けの事実を物語っているようで、私は思わず目を背ける。
前世も現世も私達は双子の姉弟──そう思った途端、二重の背徳感に襲われた。
「ずっと……こうしたかった……」
背徳感を抱く私と相反するように、リヒトはうっとりと目を細めながらそう言い、私の髪を撫でた。
ああ……そうか。リヒトが私に求めていたのは、愛欲だったのか。家族としての愛を注いだところで、リヒトの心が満たされるはずがなかったんだ。
それに気付いた途端、禁断の果実の味を知った彼を止める術はもうないのだと思わされた。
「要には──いや、ネイトには、今度こそ絶対に渡さない。だから、お前が俺だけを愛するようになるまで、この部屋に……」
「……!」
リヒトがやろうとしていることを察した私は、「ここから逃げたい」という感情で頭が一杯になった。
その途端、右手にはめている契約の指輪が眩い光を放つ。すると、発光する鎖のようなものが現れ私の体を縛った。四肢の自由を奪われ、私はいよいよ身動きすら取れない状態になってしまう。
「それが発動したということは……俺から『逃げたい』と思ったんだな?」
私は何も言えず、リヒトから視線を逸らす。
「マスターに逆らう悪い隷属者には、お仕置きが必要なようだ」
リヒトは薄っすらと不気味な笑みを浮かべると、冷淡な口調でそう言い放った。
要との再会は嬉しかったが、困ったことになってしまった。
ネイトは「現世でまた君と恋人としてやっていきたい」と言ってくれた。けれども……いくら前世から知っている仲とはいえ、これ以上彼に会うわけにはいかないだろう。
リヒトに正直に話す……? いや、きっと、「それはそれ、これはこれ」と返されるに違いない。
父と母もそうだが、特に叔父はそんなこと絶対に信じるはずがないし、一族の恥晒しである私が「結婚したい人いる」なんて言い出そうものなら、それこそ大問題だ。
ああ……唯でさえ、リヒトのことで頭が一杯なのに。どうしてこうも、次から次へと問題が押し寄せて来るのだろうか。
ベッドに仰向けになりながら頭を抱えていると、不意にドアをノックする音が聞こえた。
あれ……? リヒトが帰ってきたのかな? 廊下を歩く音すら聞こえなかったから、驚いてしまった。
「リヒト……? いつの間に帰ってきたの?」
私がドアを開けると、あの日のように無表情で虚ろな目をしたリヒトが立っていた。そのアクアマリン色の瞳には、心なしか光が灯っていない気がする。
私はなぜか嫌な予感がして、思わず後退ってしまう。ドアを開けなければ良かったかもしれない。そんな気さえした。後退る私に、リヒトは無言で歩み寄る。
「リヒト……?」
名前を呼んでみるが、返答はない。リヒトは私の顔をじっと見つめたまま、ゆっくりと近づいてくる。
上手く表現することはできないが、今の彼は悲しみと怒りと憎しみがひしめき合っているような──そんな奈落の底のような目をしている。至って無表情なのに、虚ろなその目からは様々な感情が伝わってきた。
言い知れぬ恐怖を感じ、私はそのままさらに後退る。じりじりと距離を詰められ、ついに部屋の奥まで追い詰められてしまった。すぐ後ろにはベッドがある。これ以上、後ろに下がることはできない。
どうしようかと狼狽えていると、リヒトは突然、手首を乱暴に掴んできた。そして、私を強引に押し倒し、柔らかいベッドに組み敷いた。
「……!?」
驚きのあまり声も出ない私に、リヒトはゆっくりと顔を寄せ口を開いた。
「なぜ、約束を破った……? なぜ、俺を裏切った……?」
「裏切ったって……どういうこと……?」
私は彼が言っていることの意味がわからなかった。
「どうして、ネイトに会ったんだ……? もう二度と会わないって約束しただろう……?」
「ま、待って! 私、裏切ってなんかいないよ! 本当に、偶然会っただけで……。でも、なんで彼と一緒に居たことを知っているの!?」
「教えてやろうか? その契約の指輪だ」
「指輪……?」
私は、拘束された自分の右手に視線を移した。
この金色の指輪と、リヒトが今日の出来事を知っていることに関連性があるとは思えない。一体なぜ……?
「契約の指輪には、隷属者を監視する目的で盗聴機能を付けることができるんだ。勿論、契約前に俺が頼んで付けて貰った。……いつでもお前のことがわかるようにな」
「!?」
あまりの衝撃に言葉を失った。
どうして……? どうしてそんな機能を付けたの……? そう聞きたかったけれど、聞く余裕なんてない。行動を見張られていたこともショックだったけれど、私を信用してくれていなかったことが何よりも悲しくて、それどころではなかった。
「『ああ……これでお前のことが何でもわかる。誰かに奪われそうになったら、今度こそ阻止することができる……』そう思ったら、心が安らかになった」
リヒトはそう言いながら、口の端を吊り上げて笑った。彼は今、笑っている。嬉しそうに笑っているのに、その表情は怒っている時よりも遥かに怖かった。
「そうか……あいつは、要は、現世でも俺からお前を奪うつもりなのか……だが、そんなことは絶対にさせない」
「さっきから、『奪う』とか『奪われる』とか言っているけど……一体どういうこと……?」
「まだ思い出せないのか……。あの日、お前は俺を拒絶した。全ての記憶が甦ったら、また拒絶されるかもしれない──そう思った俺は、お前があの日のことを思い出す前に何とか振り向いて貰おうと思ったんだ。前世からずっと、お前が好きで好きで仕方なくて……恋愛対象として見て貰おうと必死だった」
「あの日……? 恋愛対象……? 私達は前世でも現世でも双子なのに、何を言って──」
「ああ。確かに俺は現世でもお前の弟だ。転生してもそれは変わらなかった。あんなに『生まれ変わったら血の繋がらない他人として巡り会いたい。そして、今度こそ結ばれたい』と願ったのにな。神はその願いを聞き届けてくれなかった。……結ばれないどころか、再び双子として転生させる始末だっ!」
リヒトは声高にそう言った後、私の手首を掴む力をさらに強めた。跡が残りそうな程の力を込められ、痛みに思わず顔が歪む。
「俺は神に見捨てられたんだ。もう何も信じられない。救いなんて求めない。だから──俺は俺のやり方でお前を手に入れる」
リヒトは呟くようにそう言うと、さらにその美貌を近づけてきた。透き通るような白金色の髪が、さらりと私の頬にかかる。そして、彼は先程よりももっと口の端を吊り上げると、ニタッと笑った。
「ひっ……」
その表情の恐ろしさに、私は思わず小さな悲鳴を上げる。
「だって……こんなに頑張ってきた俺が報われないなんて、おかしいだろう? そう思わないか? どうして、俺だけがこんな目に遭わないといけないんだ……?」
リヒトは囁くようにそう言うと、私の頬を優しく撫でた。一瞬片手が自由になったが、体重をかけて組み敷かれている状態では抜け出すことなんて不可能だ。
「お前は、よく俺のことを天才だと言っていたな。『何でもできて羨ましい』と。……俺は天才なんかじゃない。お前に認めて貰いたくて、努力してきたんだ。前世でも現世でも、お前に愛されたい一心で生きてきた。それなのに──」
「リ、リヒ……ト……手が……痛い……」
ますます強くなっていく手首の拘束に堪え兼ねた私は、そう懇願した。けれども、彼はそれを無視して話を続ける。
「お前は、またあいつを選ぶのか?」
そう問いかけるリヒトは、愛憎の念を剥き出しにしていた。今、目の前にいるのは弟の皮を被った別人だ。そうとしか思えない。
私の知っている弟は一体何処へ行ってしまったんだろう……?
「リヒ……ト……望……お願い……」
私は涙目になり、再度懇願した。そして、気づけば前世の彼の名を口にしていた。昔のように、過保護だけれど優しい彼に戻ってほしかったのかもしれない。
質問に答えない私に苛立ったのか、リヒトは一瞬眉を吊り上げた。
「俺は、いつだってお前を守ってきた。お前を守れるのは俺だけだ。それは、今も昔も変わらない。だから、お前のそばに居ていいのは俺だけなんだ。……そうだろう?」
リヒトは私に頷くよう求めた。だが、苦痛と恐怖で体が固まってしまった私は頷くことも、首を横に振ることもできない。
「……まあ、いい。いずれにせよ、俺はもう二度とお前を手放すつもりはない」
リヒトはそう言い終えると、私の耳元に唇を寄せ、何度も「愛してる」と囁いた。一頻りその言葉を繰り返すと、次は私の唇を愛おしそうに指でなぞり、自分の唇を重ねてきた。
息が止まる程の長い口付けが落とされた後、リヒトは漸く私から離れた。けれど、ほっとしたのも束の間。彼は少し間を置くと、再び唇を塞いできた。そして、抵抗する私の唇を強引に割り、今度は舌を侵入させる。
リヒトは私の口腔を味わうように、熱く濡れた舌をゆっくりと這わせた。拘束された手はいつの間にか解放され、リヒトの細く長い指が絡められている。
リヒトが私から離れた瞬間、互いの唇を繋ぐ銀色の糸が見えた。それが血の繋がった弟と交わした深い口付けの事実を物語っているようで、私は思わず目を背ける。
前世も現世も私達は双子の姉弟──そう思った途端、二重の背徳感に襲われた。
「ずっと……こうしたかった……」
背徳感を抱く私と相反するように、リヒトはうっとりと目を細めながらそう言い、私の髪を撫でた。
ああ……そうか。リヒトが私に求めていたのは、愛欲だったのか。家族としての愛を注いだところで、リヒトの心が満たされるはずがなかったんだ。
それに気付いた途端、禁断の果実の味を知った彼を止める術はもうないのだと思わされた。
「要には──いや、ネイトには、今度こそ絶対に渡さない。だから、お前が俺だけを愛するようになるまで、この部屋に……」
「……!」
リヒトがやろうとしていることを察した私は、「ここから逃げたい」という感情で頭が一杯になった。
その途端、右手にはめている契約の指輪が眩い光を放つ。すると、発光する鎖のようなものが現れ私の体を縛った。四肢の自由を奪われ、私はいよいよ身動きすら取れない状態になってしまう。
「それが発動したということは……俺から『逃げたい』と思ったんだな?」
私は何も言えず、リヒトから視線を逸らす。
「マスターに逆らう悪い隷属者には、お仕置きが必要なようだ」
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