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本編
13 因縁と後悔(ネイトside)
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「ネイトくん、疲れたでしょ? 今日はもうそれくらいにして、上がっていいわよ」
「はい。今やっている作業がきりの良いところまで終わったら、そうさせて貰いますね」
「あなたは本当によく働いてくれるから、助かるわ。でも、あまり無理しないようにね」
僕はくるりと背中を向けて店の奥に入っていくマスターに「はい」と返事をすると、再び作業に取り掛かった。
僕を拾ってくれたマスターはこの店の女主人だ。数年前に夫に先立たれて以来、まだ幼い二人の子供達を育てながらこの店を切り盛りしてきたらしい。
魔力保持者は傲慢で横暴な振る舞いをする者が多いけれど、幸い僕のマスターは人格者だ。
隔離施設に行けば、厳しい監視下の元での生活を余儀なくされると聞いている。それに比べたら、良いマスターに巡り会えた僕は幸せなほうだろう。
僕はこの店で住み込みで働いている。そのため、いつもは疲れていることもあってすぐに二階へ上がってしまうのだが……ふと窓の外に視線を移すと、見事な満月がぽっかりと空に浮かんでいることに気づいた。
それを見て、このまま部屋に戻ってしまうのは勿体無いし月を眺めながら少し外で考え事でもしようと思った。
僕は残っていた作業を手早く終わらせると、誰も居なくなった店内から外に出た。
千鶴──いや、ロゼッタも今頃はこの月を見上げているのだろうか。まさか、現世でまた彼女に会えるなんて思ってもみなかったな。
そう言えば、望のことは何も言っていなかったけれど……もしかして、彼もこの世界に転生していたりするんだろうか。
もし転生しているのなら、かなり厄介なことになるだろう。
というのも、僕は千鶴の双子の弟である望と険悪なムードのまま死に別れてしまったからだ。
かいつまんで言うと、僕と望は千鶴を巡って争っていた。だから、きっと彼は僕を恨みながら死んでいったと思う。
僕が前世のことを思い出したのはもう数年前になる。
前世の記憶の中でも色濃く残っていた思い出が、あの双子と過ごした日々だ。ある意味、あの二人が僕の運命を変えたと言っても過言ではない。
彼らに出会わなければ事故に遭って死ぬことも、こうして異世界に転生して二度目の人生を歩むこともなかったかも知れない。
◆
僕が彼らに出会ったのは、中学一年生の春のことだった。
当時、僕と千鶴はクラスメイトだったのだが、あまり話したことがなかった。
ただ、よく他のクラスの男子生徒がうちのクラスにやって来て彼女と仲睦まじく話していたから、印象には残っていた。
その男子生徒が彼女の弟だと知ったのはもう少し後のことだ。見た目はあまり似ていなかったから、最初は姉弟だとは思わなかった。
二人とも整った顔立ちで、傍から見れば美少年、美少女の部類だからそれなりに人目を引いていたと思う。
そんな彼らと仲良くなったのはある日、僕が千鶴の日直の仕事を手伝ってからのことだった。
その日、たまたま放課後まで残っていた僕は、担任の教師から頼まれ事をされて大変そうにしていた千鶴に「手伝おうか?」と声を掛けたのだ。
最初は「大丈夫だから」と遠慮していた彼女だったが、やがて申し訳なさそうに僕の申し出を受け入れた。
それから何かと千鶴と話す機会が増えていって、そのうち彼女の双子の弟である望とも友人になった。
当時の彼らは、本当にお互いしか見えていないという印象だった。「双子とはいえ、仲が良いにも程がある」と感じたのを覚えている。
でも、そうなった理由は彼らの生い立ちを聞いて納得した。
あれだけ悲惨な過去があれば、お互いに依存してしまっても仕方ないと思った。
特に望は異常な程の過保護で、普段は優等生で品行方正なのに千鶴のことになるとタガが外れる。
いつだったか、千鶴をやっかむ女子生徒がいて、彼女をいじめのターゲットにしたことがあった。
今思えば、その女子生徒は望に好意を抱いていたんだと思う。だから、彼に一番近い存在である千鶴に嫉妬したのだろう。
ある日、数人の女子生徒に取り囲まれている千鶴を目撃した僕は、慌てて助けに入った。
女子生徒達が逃げていった後、心配する僕に向かって彼女は「大丈夫、心配しないで」と返し、気丈に振る舞っていた。僕はすぐにいじめのことを望に伝えようとしたが、千鶴に「望には言わないで」と止められてしまった。きっと、余計な心配を掛けたくなかったのだろう。
でも、このまま黙っているわけにもいかない。一晩考えた末、僕はそれを望に伝えることにした。
ところが、翌日、望が鬼のような形相で登校してきた。そして、僕達の教室に入りつかつかといじめの主犯格である女子生徒のそばまで歩いていったと思ったら、いきなり彼女の胸倉を掴んだ。
相手に非があるとはいえ、仮にも女子だ。それなのに望は躊躇することなく、今にも殴りかかりそうな勢いで彼女を凝視していた。
教室で騒ぎを起こすのは流石にまずいと思った僕は仲裁に入った。すると、「邪魔をするな」と睨まれてしまい最早誰にも止められない状況になってしまった。
望は怯える女子生徒に向かって「殺されたくなかったら、もう二度と千鶴に手を出すな。わかったな」と言い放つと、興奮冷めやらぬ様子で教室から出ていった。
その時、僕は望に二面性を感じた。双子の片割れがいじめられていたら怒りたくなるのは当然だと思うが、あまりにも普段と様子が違ったので驚いてしまった。
千鶴は欠席していたのでその現場に居合わせていなかったが、心底居なくて良かったと思う。
あと、少し気になったのだが……僕も千鶴もいじめがあったことを彼に教えていない。
一体どこで知ったんだろう? と不思議に思ったが、何となく聞けずに時間が過ぎてしまった。
それから数年が経っても、望は相変わらず千鶴に対して過保護で過干渉な態度を続けていたが、千鶴には徐々に変化が出てきた。
望に頼りっぱなしでは駄目だと思い始めたのかも知れない。「このままだと彼らにとって良くないんだろうな」と常々感じていた僕は、千鶴の関心を自分に向けさせるようにした。僕自身、彼女に惹かれていたということもあるのだが、そうやって毎日を過ごしていくうちに僕と千鶴は恋人同士になった。
案の定、望は落ち込んでいるようで心苦しかったが……彼も他に大切な人が出来れば、いつか心境も変化していくだろうと思っていた。
けれども、望の千鶴に対する想いは明らかに姉弟愛を超えたものだった。僕が彼から千鶴を取り上げる形になったことで、それが顕著に現れ始めたのかも知れない。
表面上は良い友人関係を続けていたが、やはり彼と接する度に自分に向けられた『嫉妬』や『憎悪』を感じた。
いくらなんでも実の姉に恋慕するのはどうかと思い、当時は心を鬼にして千鶴への想いを断つように言ったのだが……それ以来、僕に向けられる憎しみは一層強くなっていった。
そんな矢先に、彼らは事故に遭って死んでしまった。恋人と親友を同時に失った僕は、失意の日々を送っていた。
望は最期まで僕のことを憎んでいたと思うが、僕にとってはそれでも大切な友人だ。
もし、望が同じ世界に転生しているのなら、あの時のことを謝りたい。倫理的にどうとか千鶴を傷つけることになるとか、改めてそんなことを言われなくても彼自身が一番痛感していたと思う。きっと、それでも消えないくらいに強い想いだったのだろう。
けれど、僕としても、やはり彼女を諦めるわけにはいかなかったんだ。
あの時、どうするのが正解だったのか……僕は今でもその答えがわからない。
現世で千鶴と再会したことで、つい嬉しくなって「また恋人としてやっていこう」と言ってしまったが、「本当にそれで良かったのだろうか?」という疑問さえ浮かんでくる。
……難しいな。でも、せっかく転生してこの世界に生を受けたんだ。これからのことはゆっくり考えていこう。
「はい。今やっている作業がきりの良いところまで終わったら、そうさせて貰いますね」
「あなたは本当によく働いてくれるから、助かるわ。でも、あまり無理しないようにね」
僕はくるりと背中を向けて店の奥に入っていくマスターに「はい」と返事をすると、再び作業に取り掛かった。
僕を拾ってくれたマスターはこの店の女主人だ。数年前に夫に先立たれて以来、まだ幼い二人の子供達を育てながらこの店を切り盛りしてきたらしい。
魔力保持者は傲慢で横暴な振る舞いをする者が多いけれど、幸い僕のマスターは人格者だ。
隔離施設に行けば、厳しい監視下の元での生活を余儀なくされると聞いている。それに比べたら、良いマスターに巡り会えた僕は幸せなほうだろう。
僕はこの店で住み込みで働いている。そのため、いつもは疲れていることもあってすぐに二階へ上がってしまうのだが……ふと窓の外に視線を移すと、見事な満月がぽっかりと空に浮かんでいることに気づいた。
それを見て、このまま部屋に戻ってしまうのは勿体無いし月を眺めながら少し外で考え事でもしようと思った。
僕は残っていた作業を手早く終わらせると、誰も居なくなった店内から外に出た。
千鶴──いや、ロゼッタも今頃はこの月を見上げているのだろうか。まさか、現世でまた彼女に会えるなんて思ってもみなかったな。
そう言えば、望のことは何も言っていなかったけれど……もしかして、彼もこの世界に転生していたりするんだろうか。
もし転生しているのなら、かなり厄介なことになるだろう。
というのも、僕は千鶴の双子の弟である望と険悪なムードのまま死に別れてしまったからだ。
かいつまんで言うと、僕と望は千鶴を巡って争っていた。だから、きっと彼は僕を恨みながら死んでいったと思う。
僕が前世のことを思い出したのはもう数年前になる。
前世の記憶の中でも色濃く残っていた思い出が、あの双子と過ごした日々だ。ある意味、あの二人が僕の運命を変えたと言っても過言ではない。
彼らに出会わなければ事故に遭って死ぬことも、こうして異世界に転生して二度目の人生を歩むこともなかったかも知れない。
◆
僕が彼らに出会ったのは、中学一年生の春のことだった。
当時、僕と千鶴はクラスメイトだったのだが、あまり話したことがなかった。
ただ、よく他のクラスの男子生徒がうちのクラスにやって来て彼女と仲睦まじく話していたから、印象には残っていた。
その男子生徒が彼女の弟だと知ったのはもう少し後のことだ。見た目はあまり似ていなかったから、最初は姉弟だとは思わなかった。
二人とも整った顔立ちで、傍から見れば美少年、美少女の部類だからそれなりに人目を引いていたと思う。
そんな彼らと仲良くなったのはある日、僕が千鶴の日直の仕事を手伝ってからのことだった。
その日、たまたま放課後まで残っていた僕は、担任の教師から頼まれ事をされて大変そうにしていた千鶴に「手伝おうか?」と声を掛けたのだ。
最初は「大丈夫だから」と遠慮していた彼女だったが、やがて申し訳なさそうに僕の申し出を受け入れた。
それから何かと千鶴と話す機会が増えていって、そのうち彼女の双子の弟である望とも友人になった。
当時の彼らは、本当にお互いしか見えていないという印象だった。「双子とはいえ、仲が良いにも程がある」と感じたのを覚えている。
でも、そうなった理由は彼らの生い立ちを聞いて納得した。
あれだけ悲惨な過去があれば、お互いに依存してしまっても仕方ないと思った。
特に望は異常な程の過保護で、普段は優等生で品行方正なのに千鶴のことになるとタガが外れる。
いつだったか、千鶴をやっかむ女子生徒がいて、彼女をいじめのターゲットにしたことがあった。
今思えば、その女子生徒は望に好意を抱いていたんだと思う。だから、彼に一番近い存在である千鶴に嫉妬したのだろう。
ある日、数人の女子生徒に取り囲まれている千鶴を目撃した僕は、慌てて助けに入った。
女子生徒達が逃げていった後、心配する僕に向かって彼女は「大丈夫、心配しないで」と返し、気丈に振る舞っていた。僕はすぐにいじめのことを望に伝えようとしたが、千鶴に「望には言わないで」と止められてしまった。きっと、余計な心配を掛けたくなかったのだろう。
でも、このまま黙っているわけにもいかない。一晩考えた末、僕はそれを望に伝えることにした。
ところが、翌日、望が鬼のような形相で登校してきた。そして、僕達の教室に入りつかつかといじめの主犯格である女子生徒のそばまで歩いていったと思ったら、いきなり彼女の胸倉を掴んだ。
相手に非があるとはいえ、仮にも女子だ。それなのに望は躊躇することなく、今にも殴りかかりそうな勢いで彼女を凝視していた。
教室で騒ぎを起こすのは流石にまずいと思った僕は仲裁に入った。すると、「邪魔をするな」と睨まれてしまい最早誰にも止められない状況になってしまった。
望は怯える女子生徒に向かって「殺されたくなかったら、もう二度と千鶴に手を出すな。わかったな」と言い放つと、興奮冷めやらぬ様子で教室から出ていった。
その時、僕は望に二面性を感じた。双子の片割れがいじめられていたら怒りたくなるのは当然だと思うが、あまりにも普段と様子が違ったので驚いてしまった。
千鶴は欠席していたのでその現場に居合わせていなかったが、心底居なくて良かったと思う。
あと、少し気になったのだが……僕も千鶴もいじめがあったことを彼に教えていない。
一体どこで知ったんだろう? と不思議に思ったが、何となく聞けずに時間が過ぎてしまった。
それから数年が経っても、望は相変わらず千鶴に対して過保護で過干渉な態度を続けていたが、千鶴には徐々に変化が出てきた。
望に頼りっぱなしでは駄目だと思い始めたのかも知れない。「このままだと彼らにとって良くないんだろうな」と常々感じていた僕は、千鶴の関心を自分に向けさせるようにした。僕自身、彼女に惹かれていたということもあるのだが、そうやって毎日を過ごしていくうちに僕と千鶴は恋人同士になった。
案の定、望は落ち込んでいるようで心苦しかったが……彼も他に大切な人が出来れば、いつか心境も変化していくだろうと思っていた。
けれども、望の千鶴に対する想いは明らかに姉弟愛を超えたものだった。僕が彼から千鶴を取り上げる形になったことで、それが顕著に現れ始めたのかも知れない。
表面上は良い友人関係を続けていたが、やはり彼と接する度に自分に向けられた『嫉妬』や『憎悪』を感じた。
いくらなんでも実の姉に恋慕するのはどうかと思い、当時は心を鬼にして千鶴への想いを断つように言ったのだが……それ以来、僕に向けられる憎しみは一層強くなっていった。
そんな矢先に、彼らは事故に遭って死んでしまった。恋人と親友を同時に失った僕は、失意の日々を送っていた。
望は最期まで僕のことを憎んでいたと思うが、僕にとってはそれでも大切な友人だ。
もし、望が同じ世界に転生しているのなら、あの時のことを謝りたい。倫理的にどうとか千鶴を傷つけることになるとか、改めてそんなことを言われなくても彼自身が一番痛感していたと思う。きっと、それでも消えないくらいに強い想いだったのだろう。
けれど、僕としても、やはり彼女を諦めるわけにはいかなかったんだ。
あの時、どうするのが正解だったのか……僕は今でもその答えがわからない。
現世で千鶴と再会したことで、つい嬉しくなって「また恋人としてやっていこう」と言ってしまったが、「本当にそれで良かったのだろうか?」という疑問さえ浮かんでくる。
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