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番外編
すれ違う想い
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高校一年生の冬。冬休みまであと一週間程度。
年末には、クリスマスや大晦日といった年中行事が控えていた。
その日、部活を終えて遅く帰宅した私は、居間のソファに座って本を読んでいる望を脅かすために彼の背後から忍び寄った。
望は相変わらず何だか難しそうな本を読んでいる。勉強熱心なのは良いことだけれど、たまには羽目をはずせばいいのに。
彼は優等生だ。いつも学年トップを維持しているくらいだから、勉強が趣味みたいなものなのかも知れない。
「のーぞーむっ!」
私はソファの後ろからそっと望の首に手を回し、そのままがばっと抱きついた。
すると、彼は焦った様子で振り返り、私の顔を見るなり頬を赤く染めた。
「ち、千鶴……?」
「驚いた? って……なんでそんなに顔が赤いの?」
「それは、その……いきなり抱きつかれると驚くというか……」
「双子の姉相手にそんなに照れなくてもいいのに」
「姉とはいえ、一応女だからな……。あとは、その……最近、全然くっついてくれなかったから嬉しくて……」
「あ、そういう照れなのね。まったくもう、本当にシスコンなんだから……」
私が呆れ気味にそう言うと、望は「仕方ないだろ」と言って外方を向いた。
彼はほぼ毎週誰かから告白されている。それくらいモテる。それなのに、なぜか誰とも付き合おうとしない。
そんな調子だから、いつまで経っても異性に免疫がつかないんだろうな。
「モテる癖に、なんで未だに彼女の一人も作らないんだろ。だから、免疫がつかないんだよ」
「……悪かったな。そんなの、俺の勝手だろ?」
心の中で思ったつもりが、口に出ていたらしい。
望は私の呟きに反応すると、不機嫌そうに眉をひそめた。
「あ、わかった! 片思いしている人がいるんでしょう?」
「……!」
そう尋ねると、望は焦ったように視線を逸らした。どうやら、図星らしい。
「ねえねえ、誰? 私が知っている人?」
「……絶対、教えない」
「えー! 意地悪! 教えてくれたっていいのに……」
私がそう言いながら詰め寄ると、望は少し切なげにため息を漏らした。
「でも、望と付き合う人のことは私も知っておいたほうがいいでしょう? 将来、私の義妹になるかも知れない人なんだよ?」
「……」
「望……?」
「俺は誰とも結婚しない。一生、一人でいる」
「えっ……? どうして?」
「……俺の好きな人は、結婚したくてもできない相手だからだ」
「え?」
「あ……」
「それって──」
私が望の顔を覗き込むと、彼は慌てて口を噤んだ。けれど、やがて観念したのか私の目を真っ直ぐと見据えた。
「ごめん。私、全然気付かなかった……」
「……」
「望が男の人しか愛せないなんて、知らなかったよ。そりゃ、辛いよね……。でも、安心して。私はそういうことに偏見を持ったりしないから。──それで、片思いしてる人って同じ学校の男子?」
「!?」
「私も協力するから! ね?」
「……あー、もういい。一応違うと否定しておくが、そう思いたければ勝手にそう思え」
望は先程よりもさらに不機嫌なると、再び手に持っている本に視線を落とした。
……あれ? 違ったのかな。ま、まさか……相手は人妻とか? 他に考えられる可能性と言えばそれくらいだ。
もしそうなら、あまり詮索されたくないだろうし、これ以上しつこく聞かないほうが良さそうだ。そう思って、私は本題に入ることにした。
「ねえ、望。クリスマスイブ、空いてる?」
「……? 特に予定はないが……」
「じゃあ、デートしよ?」
「……は!?」
そう提案すると、望は驚いた様子で瞬きを数回繰り返した。
「いや、でも……要と一緒に出掛けるんじゃないのか……?」
望は付き合い始めたばかりの私たちに気を遣っているのか、遠慮がちにそう尋ねてきた。
「その日はバイトなんだって。『人手が足りないから入ってくれ』って言われて、断り切れなかったみたいで……」
「何だか、あいつの代わりみたいで嫌なんだが……」
「ご、ごめん! そんなつもりじゃなかったんだ! ……元々、近いうちに望を誘おうと思っていたし」
「……俺を?」
「うん。最近、あまり一緒に遊んでいなかったでしょう? だから、たまには二人だけでどこかに出掛けたいなって思って」
「そうだったのか……」
「嫌かな……?」
「嫌なわけないだろ。……嬉しいに決まってる」
そう返した望は僅かに涙ぐんでいた。
「って……泣いてる!?」
「最近、構ってくれなかったからな。嬉しかったんだ……」
「ちょ、ちょっと……そんなことで泣かないでよ! 大げさだなぁ、もう……」
私は、突然泣き出した望を落ち着かせた。近頃は要と一緒に出掛けてばかりだったし、きっと寂しかったんだろうな。
「とりあえず、決まりね! 行き先は、遊園地なんてどう? 高校生になってから、行ってなかったし……」
「ああ、そうしよう。お前と一緒なら、俺はどこでも構わない」
◆
そして、クリスマスイブ当日。
私と望は予定通り、遊園地へやって来た。ここに来るのは中学生以来だ。
「最後にここに来たのは、中一の時だったよね」
「ああ、何だか懐かしいな」
「そうだね。それじゃあ、行こうか」
私が先頭を切って歩き出すと、望はなぜかその場に立ち止まっていた。
「どうしたの……?」
「その……久々に、手を繋いだら駄目か?」
「え?」
「最近、手を繋ぐのを嫌がってただろ? ……あれは、周りの目を気にしていたからだよな?」
「ああ、ええと……うん」
「ここなら、俺たちが姉弟だと知る人はいない。手を繋いでいても、傍から見たらただのカップルだと思われるだろうし……」
「う、うん……。でも……」
「駄目か……?」
望はそう言うと、懇願するように詰め寄ってきた。
周りの目も気になるけれど、「この歳で姉弟仲良く手を繋ぐのってどうなの?」と思い始めたのがきっかけなんだけどな……。
でも、こんな風にお願いされたら断りづらい。
「わかった……いいよ」
「ありがとう、千鶴!」
望は弾んだ声でそう言うと、嬉しそうに手を繋いできた。
余程嬉しかったのか、彼はその後もずっと機嫌が良さそうだった。やっぱり、寂しかったのかな。
寂しい思いをさせてごめんね。
私も、本当はもっと望と一緒に居たい。でも……いつまでもあなたに甘えているわけにはいかないと思ったんだ。
私たちは今まで何をするにも一緒だった。あなたさえ居ればそれでいいと思っていた。
けれども……大人になればなる程、「このままでは駄目なんだ」と思い知らされた。
恋人が出来たことは弟離れをするいいきっかけになったし、きっとこれからは程よい距離感の姉弟関係を築いていけるはず。
……だから、これでいいんだ。
◆
気付けば、辺りはすっかり暗くなっていた。
一通り遊園地のアトラクションに乗って満足した私たちは、最後に観覧車に乗ることにした。
ゴンドラの中に入った私たちは向かい合って座った。私が下界の夜景に見入っていると、不意に視線を感じた。
横目でちらりと望の方を見てみると、彼は夜景なんかそっちのけで幸せそうに私の顔を眺めていた。……まったく。彼のシスコンぶりには、ほとほと呆れてしまう。
──あ、そうだ。今日は望に渡すものがあるんだった。
「あのね、望。実は渡したいものがあって……」
「渡したいもの……?」
「うん」
私はそう返事をすると、鞄からラッピングされたプレゼントを取り出した。
「それは……?」
「はい、クリスマスプレゼントだよ! メリークリスマス! 望!」
「……! ありがとう……開けてみてもいいか?」
「勿論だよ」
私がそう言うと、望は丁寧に包装紙を開けた。中身は私がこの日のために買ったマフラーだ。
本当は手作りのほうが喜ばれるのかもしれないけれど、不器用な私にはこれが精一杯だ。
「手編みじゃなくてごめんね。私、不器用だから……」
「いや、いいんだ。十分嬉しい。一生大事にする」
「だから、大げさだってば……」
ため息をつく私をよそに、望はマフラーを首に巻いて嬉しそうにはしゃいでいる。
そんな弟の笑顔を見て嬉しくなった私は、ほんわかと幸せな気分に浸っていた。「一生大事にする」なんて本当に大げさだなと思うけれど、こんなに喜んでくれているんだし……まあいいか。
◆
──ああ、そう言えば、こんなこともあったな……。最近は前世の出来事を思い出すことが一層増えた気がする。
ねえ、リヒト。あなたは「あの時のお前は、俺のことなんか見てくれなかった」と言って怒っていたけれど……私だって、あなたが寂しい思いをしていたことくらい気付いていたよ。そのことで、ずっと心を痛めていたよ。
でも、どうしてかな。自分に向けられた『好意』には、なぜか気付くことができなかったんだ。
年末には、クリスマスや大晦日といった年中行事が控えていた。
その日、部活を終えて遅く帰宅した私は、居間のソファに座って本を読んでいる望を脅かすために彼の背後から忍び寄った。
望は相変わらず何だか難しそうな本を読んでいる。勉強熱心なのは良いことだけれど、たまには羽目をはずせばいいのに。
彼は優等生だ。いつも学年トップを維持しているくらいだから、勉強が趣味みたいなものなのかも知れない。
「のーぞーむっ!」
私はソファの後ろからそっと望の首に手を回し、そのままがばっと抱きついた。
すると、彼は焦った様子で振り返り、私の顔を見るなり頬を赤く染めた。
「ち、千鶴……?」
「驚いた? って……なんでそんなに顔が赤いの?」
「それは、その……いきなり抱きつかれると驚くというか……」
「双子の姉相手にそんなに照れなくてもいいのに」
「姉とはいえ、一応女だからな……。あとは、その……最近、全然くっついてくれなかったから嬉しくて……」
「あ、そういう照れなのね。まったくもう、本当にシスコンなんだから……」
私が呆れ気味にそう言うと、望は「仕方ないだろ」と言って外方を向いた。
彼はほぼ毎週誰かから告白されている。それくらいモテる。それなのに、なぜか誰とも付き合おうとしない。
そんな調子だから、いつまで経っても異性に免疫がつかないんだろうな。
「モテる癖に、なんで未だに彼女の一人も作らないんだろ。だから、免疫がつかないんだよ」
「……悪かったな。そんなの、俺の勝手だろ?」
心の中で思ったつもりが、口に出ていたらしい。
望は私の呟きに反応すると、不機嫌そうに眉をひそめた。
「あ、わかった! 片思いしている人がいるんでしょう?」
「……!」
そう尋ねると、望は焦ったように視線を逸らした。どうやら、図星らしい。
「ねえねえ、誰? 私が知っている人?」
「……絶対、教えない」
「えー! 意地悪! 教えてくれたっていいのに……」
私がそう言いながら詰め寄ると、望は少し切なげにため息を漏らした。
「でも、望と付き合う人のことは私も知っておいたほうがいいでしょう? 将来、私の義妹になるかも知れない人なんだよ?」
「……」
「望……?」
「俺は誰とも結婚しない。一生、一人でいる」
「えっ……? どうして?」
「……俺の好きな人は、結婚したくてもできない相手だからだ」
「え?」
「あ……」
「それって──」
私が望の顔を覗き込むと、彼は慌てて口を噤んだ。けれど、やがて観念したのか私の目を真っ直ぐと見据えた。
「ごめん。私、全然気付かなかった……」
「……」
「望が男の人しか愛せないなんて、知らなかったよ。そりゃ、辛いよね……。でも、安心して。私はそういうことに偏見を持ったりしないから。──それで、片思いしてる人って同じ学校の男子?」
「!?」
「私も協力するから! ね?」
「……あー、もういい。一応違うと否定しておくが、そう思いたければ勝手にそう思え」
望は先程よりもさらに不機嫌なると、再び手に持っている本に視線を落とした。
……あれ? 違ったのかな。ま、まさか……相手は人妻とか? 他に考えられる可能性と言えばそれくらいだ。
もしそうなら、あまり詮索されたくないだろうし、これ以上しつこく聞かないほうが良さそうだ。そう思って、私は本題に入ることにした。
「ねえ、望。クリスマスイブ、空いてる?」
「……? 特に予定はないが……」
「じゃあ、デートしよ?」
「……は!?」
そう提案すると、望は驚いた様子で瞬きを数回繰り返した。
「いや、でも……要と一緒に出掛けるんじゃないのか……?」
望は付き合い始めたばかりの私たちに気を遣っているのか、遠慮がちにそう尋ねてきた。
「その日はバイトなんだって。『人手が足りないから入ってくれ』って言われて、断り切れなかったみたいで……」
「何だか、あいつの代わりみたいで嫌なんだが……」
「ご、ごめん! そんなつもりじゃなかったんだ! ……元々、近いうちに望を誘おうと思っていたし」
「……俺を?」
「うん。最近、あまり一緒に遊んでいなかったでしょう? だから、たまには二人だけでどこかに出掛けたいなって思って」
「そうだったのか……」
「嫌かな……?」
「嫌なわけないだろ。……嬉しいに決まってる」
そう返した望は僅かに涙ぐんでいた。
「って……泣いてる!?」
「最近、構ってくれなかったからな。嬉しかったんだ……」
「ちょ、ちょっと……そんなことで泣かないでよ! 大げさだなぁ、もう……」
私は、突然泣き出した望を落ち着かせた。近頃は要と一緒に出掛けてばかりだったし、きっと寂しかったんだろうな。
「とりあえず、決まりね! 行き先は、遊園地なんてどう? 高校生になってから、行ってなかったし……」
「ああ、そうしよう。お前と一緒なら、俺はどこでも構わない」
◆
そして、クリスマスイブ当日。
私と望は予定通り、遊園地へやって来た。ここに来るのは中学生以来だ。
「最後にここに来たのは、中一の時だったよね」
「ああ、何だか懐かしいな」
「そうだね。それじゃあ、行こうか」
私が先頭を切って歩き出すと、望はなぜかその場に立ち止まっていた。
「どうしたの……?」
「その……久々に、手を繋いだら駄目か?」
「え?」
「最近、手を繋ぐのを嫌がってただろ? ……あれは、周りの目を気にしていたからだよな?」
「ああ、ええと……うん」
「ここなら、俺たちが姉弟だと知る人はいない。手を繋いでいても、傍から見たらただのカップルだと思われるだろうし……」
「う、うん……。でも……」
「駄目か……?」
望はそう言うと、懇願するように詰め寄ってきた。
周りの目も気になるけれど、「この歳で姉弟仲良く手を繋ぐのってどうなの?」と思い始めたのがきっかけなんだけどな……。
でも、こんな風にお願いされたら断りづらい。
「わかった……いいよ」
「ありがとう、千鶴!」
望は弾んだ声でそう言うと、嬉しそうに手を繋いできた。
余程嬉しかったのか、彼はその後もずっと機嫌が良さそうだった。やっぱり、寂しかったのかな。
寂しい思いをさせてごめんね。
私も、本当はもっと望と一緒に居たい。でも……いつまでもあなたに甘えているわけにはいかないと思ったんだ。
私たちは今まで何をするにも一緒だった。あなたさえ居ればそれでいいと思っていた。
けれども……大人になればなる程、「このままでは駄目なんだ」と思い知らされた。
恋人が出来たことは弟離れをするいいきっかけになったし、きっとこれからは程よい距離感の姉弟関係を築いていけるはず。
……だから、これでいいんだ。
◆
気付けば、辺りはすっかり暗くなっていた。
一通り遊園地のアトラクションに乗って満足した私たちは、最後に観覧車に乗ることにした。
ゴンドラの中に入った私たちは向かい合って座った。私が下界の夜景に見入っていると、不意に視線を感じた。
横目でちらりと望の方を見てみると、彼は夜景なんかそっちのけで幸せそうに私の顔を眺めていた。……まったく。彼のシスコンぶりには、ほとほと呆れてしまう。
──あ、そうだ。今日は望に渡すものがあるんだった。
「あのね、望。実は渡したいものがあって……」
「渡したいもの……?」
「うん」
私はそう返事をすると、鞄からラッピングされたプレゼントを取り出した。
「それは……?」
「はい、クリスマスプレゼントだよ! メリークリスマス! 望!」
「……! ありがとう……開けてみてもいいか?」
「勿論だよ」
私がそう言うと、望は丁寧に包装紙を開けた。中身は私がこの日のために買ったマフラーだ。
本当は手作りのほうが喜ばれるのかもしれないけれど、不器用な私にはこれが精一杯だ。
「手編みじゃなくてごめんね。私、不器用だから……」
「いや、いいんだ。十分嬉しい。一生大事にする」
「だから、大げさだってば……」
ため息をつく私をよそに、望はマフラーを首に巻いて嬉しそうにはしゃいでいる。
そんな弟の笑顔を見て嬉しくなった私は、ほんわかと幸せな気分に浸っていた。「一生大事にする」なんて本当に大げさだなと思うけれど、こんなに喜んでくれているんだし……まあいいか。
◆
──ああ、そう言えば、こんなこともあったな……。最近は前世の出来事を思い出すことが一層増えた気がする。
ねえ、リヒト。あなたは「あの時のお前は、俺のことなんか見てくれなかった」と言って怒っていたけれど……私だって、あなたが寂しい思いをしていたことくらい気付いていたよ。そのことで、ずっと心を痛めていたよ。
でも、どうしてかな。自分に向けられた『好意』には、なぜか気付くことができなかったんだ。
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