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本編
55 あなたのために
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──早く、伝えたい。嘘偽りのない本当の気持ちを、彼に伝えたい。でも……散々彼を拒絶し続けてきた私に、今さら気持ちを伝える資格なんてあるのだろうか。
「申し訳ない」という気持ちと「早くこの想いを伝えたい」という気持ちで、心の中がぐちゃぐちゃになる。
そんな思いで病室のドアを開けると、ぼんやりとした表情でメルヴィンと話をしているリヒトの姿が目に入った。
目が覚めたばかりでまだ意識がはっきりとしないのか、受け答えも辿々しい感じだ。
「リヒト! 良かった……目が覚めて、本当に良かった!」
「セレス……?」
ベッドに駆け寄る私を見て、リヒトは不思議そうに首を傾げていた。
「俺は……どうしてこんなところに……」
当惑するリヒトに、メルヴィンが経緯を説明した。
流石にあと三ヶ月の余命だということは伏せていたが、リヒトは一先ず自分の健康状態が良くないことを把握した様子だった。
「あの……博士。リヒトと話しても大丈夫なんですか?」
すぐにでもリヒトに本当の気持ちを伝えたかったが、よく考えたら彼はまだ意識を取り戻したばかりだということに気づき、彼と話して良いものかと躊躇してしまう。
「無理は禁物だが、少しのあいだ話をするくらいなら問題はないだろう」
「そうですか……良かった」
メルヴィンの言葉を聞いてほっと胸を撫で下ろした私は、ベッドのそばに椅子を寄せ、その上に腰を下ろす。
そして、リヒトの綺麗な手にそっと自分の手を重ね、何気なく指を絡めた。
その仕草に驚いたのか、リヒトは朧げな目で私を見つめた。自分の本心に気がついた後だと、手を繋いだだけでも胸がぎゅうっと締め付けられて、ドキドキしてしまう。
こんな状況だというのに、心はまるで初恋に胸を躍らせる少女のようだ。何だか、複雑な心境になる。
「それじゃあ、僕は仕事に戻るよ。何かあれば、ナースコールを押して看護師を呼んでくれ。よろしく頼むよ」
「はい、お任せ下さい」
「……君もあまり無理しないようにね」
「ええ。お心遣いありがとうございます。でも、今はリヒトの体が心配なので……できる限り、そばにいてあげたいんです」
そう返すと、メルヴィンは「程々にするんだよ」と言い残し部屋を後にした。
それから二言三言、言葉を交わしたが、リヒトは疲れてしまったらしくすぐに眠ってしまった。
やはり、体に相当な負担がかかっているのだろうか……。そんなことを考えつつも、私は彼の手を握り続ける。
──大丈夫。絶対に……絶対に、あなたを死なせたりしないから。
決意を一層強く固め、リヒトの寝顔を見つめる。
それからさらに二時間ほどが経った。睡眠欲に負けて、うつらうつらとうたた寝をしていると、不意にリヒトが私の肩を叩いた。
「セレス、起きてるか?」
「……ん……あっ……リヒト? ごめんなさい……私ったら、つい……」
「ああ、やっぱり眠かったのか。起こして悪いな……」
「ううん、大丈夫だよ。それより、どうしたの?」
「その……もしよかったら、星を見に行かないか?」
「星……?」
ふと窓の外に視線を移すと、驚くほど綺麗な星空が見えた。
そう言えば、以前、看護師さんがこの病院は丘の上にあるから星が出る日は絶景なのだと話していたっけ。
「え……? でも、体は大丈夫なの……?」
「この通り、ふらふらしてまともに歩けそうにないが……車椅子を使えば大丈夫だろう」
「わかった。とりあえず、外に出てもいいか聞いてくるね」
一先ず主治医の許可をもらって、歩くこともままならないリヒトのために車椅子を借りて病院の外に出ると、頭上には部屋から眺めるよりもずっと美しい満天の星空が広がっていた。
車椅子を押しながら、圧巻のあまり思わず息を呑む。すると、リヒトが何かを思い出したようにこちらを振り返った。
「前世でも、小さい頃にこうやって一緒に星空を見たことがあったんだが……覚えてるか?」
「前世で……?」
「ああ。あの頃のお前は『お父さんに叩かれるのが嫌だから帰りたくない』と言って家に帰りたがらないことが多かった。だから、普段は俺が無理やりにでも家まで引きずっていたんだが、一度だけお前が酷く駄々をこねて、仕方なく俺が折れたことがあったんだ」
「よく覚えてるね。そう言えば、そんなこともあったかなぁ……」
前世の記憶を掘り起こしてみる。うろ覚えながらも、一緒に星を見た記憶は何となくだけれど残っている。
「あの時、見た星空が凄く綺麗だったから……成長してからもう一度、天体観測という名目のデートに誘おうと思ったんだ。でも、結局できなかった。理由は、その……何となく、気恥ずかしくてな……」
そう言って、リヒトは恥ずかしそうに頭をかいた。
確かに、一緒に星を見るなんてまるで恋人同士のデートみたいだし、彼としては変に勘ぐられそうで言えなかったのだろう。
「でも……今日、お前を誘えて良かった。これで、もう思い残すことはないな。もしかしたら、子供の顔は見れないかもしれないが……」
「リヒト……? 何を言って──」
「わかっているんだ。俺はもう、あまり長くないんだろう……?」
「そんなこと……」
「本当のことを言ってくれ、セレス」
「……っ!」
思わず俯いて唇を噛みしめると、リヒトは事情を察したように話を続けた。
「やっぱり、そうか……前々から、体の調子がおかしいとは思っていたんだが……」
リヒトは深いため息をつき、寂しそうに目を伏せる。
実を言うと、彼の体調の変化はリーヴェの町で隠居し始めた当時から気づいていた。
今思えば、メルヴィンが彼の体調を気遣ってわざわざ屋敷を訪問してきたのも、そういった理由があったからなのだろう。
でも、当時の私は、彼の顔色が悪いのは仕事の疲れが原因なのだろうと考えていたから、まさかあんな事情があるなんて夢にも思わなかったのだ。
それだけに、気づけなかったことが悔やまれる。
「あのね……リヒト。詳しいことはまだ言えないんだけど……私、助けるから。絶対に、あなたを助けてみせるから」
「ありがとう、セレス。……でも、もういいんだ。俺はそれだけのことをしてきたんだ。きっと、当然の報いだと思う」
「そんなの、駄目! 私にはリヒトが必要なのっ! だって、私……リヒトのことが……!」
「セレス……?」
大粒の涙が、ぽたぽたとリヒトの肩に落ちる。そんな私に戸惑ったのか、リヒトは自分で車椅子を操作してこちらに向き直った。
「好きっ……リヒトが好きなの……! 愛してるの……! だから、死なないで! 私を一人にしないで……! 置いていかないでよっ……!」
ぼろぼろと涙を流しながらリヒトの胸に抱きつくと、彼は呆気にとられたように目を丸くして私を見据えた。
「漸く、本当の気持ちに気がついたの! 本当は、ずっとあなたが好きだった……! でも、そんなのおかしいって……『弟が好きだなんて異常だ。気持ち悪い』って周りに言われて……凄く悩んで、自分の心に蓋をして……あなたのことを諦めた気になっていたの! それで、『自分はちゃんと他の男の子を好きになれるから成長したんだ。ほんの少しブラコンなだけなんだ』って思い込んで……挙句の果てに、要くんを利用したの! 要くんと付き合えば、もっと弟離れができるって──そう信じて、彼と恋人同士になって……その結果、私は大切な二人を傷つけた……! 全部全部、私のせいだっ! 私が自分の心に嘘をつかなければ、こんなことにはならなかったのに……!」
「セレス……」
「二人だけじゃない! 私のせいで……父上も、母上も、叔父上も──皆が不幸になってしまった!」
「……っ! ……もういい、セレス。もういいんだ……お前は、もう自分を責めるな。さっきも言ったように、一番悪いのは俺なんだ……」
リヒトは沈痛な表情をしつつも、自分の胸に縋り付くように抱きつく私の頭を優しく撫でた。
「リヒトは悪くない! 私が原因なんだから、私が悪いの! 私は、周りを不幸にする最低な人間なの! でもね……そんな私でも、あなたのことが好きで好きで仕方がなくて、大好きなあなたを死なせないために足掻いてる! 最低な人間なりに、大切な人に笑顔を取り戻して欲しくて、必死に足掻いてるの……!」
私はありったけの思いを伝えると、リヒトの頬に手を添え、彼の唇にそっと触れるだけの口付けを落とした。
少しだけ長い口付けを終えて、ゆっくりとリヒトから離れると、彼は不意打ちのキスに驚いたのか大きく目を見開いていた。
私はそんな彼に向かって、できる限りの笑顔を作ってみせる。
「……だから、頑張らせて。今度は、私があなたを守る番だよ」
弟の後ろに隠れてばかりいた、『臆病で泣き虫な自分』と完全に決別した瞬間だった。
私は、もう逃げない。臆病で泣き虫だった自分も、弟を愛しているのにそれを認められなかった自分も、犯した過ちも、自分のせいで周りの人が不幸になってしまった事実も──全部、自分の一部として受け入れる。
だって……その過去がなければ、きっと私は強くなれなかっただろうから。
大切な人を守れるだけの勇気を持てなかっただろうから。
「……ありがとう、セレス。絶対に結ばれないと思っていた相手と、念願叶って想いが通じ合うなんて……俺は幸せ者だな」
そう返したリヒトは、「たとえ自分の命が助からなくても満足だ」と言いたげに目を細めて笑った。
「申し訳ない」という気持ちと「早くこの想いを伝えたい」という気持ちで、心の中がぐちゃぐちゃになる。
そんな思いで病室のドアを開けると、ぼんやりとした表情でメルヴィンと話をしているリヒトの姿が目に入った。
目が覚めたばかりでまだ意識がはっきりとしないのか、受け答えも辿々しい感じだ。
「リヒト! 良かった……目が覚めて、本当に良かった!」
「セレス……?」
ベッドに駆け寄る私を見て、リヒトは不思議そうに首を傾げていた。
「俺は……どうしてこんなところに……」
当惑するリヒトに、メルヴィンが経緯を説明した。
流石にあと三ヶ月の余命だということは伏せていたが、リヒトは一先ず自分の健康状態が良くないことを把握した様子だった。
「あの……博士。リヒトと話しても大丈夫なんですか?」
すぐにでもリヒトに本当の気持ちを伝えたかったが、よく考えたら彼はまだ意識を取り戻したばかりだということに気づき、彼と話して良いものかと躊躇してしまう。
「無理は禁物だが、少しのあいだ話をするくらいなら問題はないだろう」
「そうですか……良かった」
メルヴィンの言葉を聞いてほっと胸を撫で下ろした私は、ベッドのそばに椅子を寄せ、その上に腰を下ろす。
そして、リヒトの綺麗な手にそっと自分の手を重ね、何気なく指を絡めた。
その仕草に驚いたのか、リヒトは朧げな目で私を見つめた。自分の本心に気がついた後だと、手を繋いだだけでも胸がぎゅうっと締め付けられて、ドキドキしてしまう。
こんな状況だというのに、心はまるで初恋に胸を躍らせる少女のようだ。何だか、複雑な心境になる。
「それじゃあ、僕は仕事に戻るよ。何かあれば、ナースコールを押して看護師を呼んでくれ。よろしく頼むよ」
「はい、お任せ下さい」
「……君もあまり無理しないようにね」
「ええ。お心遣いありがとうございます。でも、今はリヒトの体が心配なので……できる限り、そばにいてあげたいんです」
そう返すと、メルヴィンは「程々にするんだよ」と言い残し部屋を後にした。
それから二言三言、言葉を交わしたが、リヒトは疲れてしまったらしくすぐに眠ってしまった。
やはり、体に相当な負担がかかっているのだろうか……。そんなことを考えつつも、私は彼の手を握り続ける。
──大丈夫。絶対に……絶対に、あなたを死なせたりしないから。
決意を一層強く固め、リヒトの寝顔を見つめる。
それからさらに二時間ほどが経った。睡眠欲に負けて、うつらうつらとうたた寝をしていると、不意にリヒトが私の肩を叩いた。
「セレス、起きてるか?」
「……ん……あっ……リヒト? ごめんなさい……私ったら、つい……」
「ああ、やっぱり眠かったのか。起こして悪いな……」
「ううん、大丈夫だよ。それより、どうしたの?」
「その……もしよかったら、星を見に行かないか?」
「星……?」
ふと窓の外に視線を移すと、驚くほど綺麗な星空が見えた。
そう言えば、以前、看護師さんがこの病院は丘の上にあるから星が出る日は絶景なのだと話していたっけ。
「え……? でも、体は大丈夫なの……?」
「この通り、ふらふらしてまともに歩けそうにないが……車椅子を使えば大丈夫だろう」
「わかった。とりあえず、外に出てもいいか聞いてくるね」
一先ず主治医の許可をもらって、歩くこともままならないリヒトのために車椅子を借りて病院の外に出ると、頭上には部屋から眺めるよりもずっと美しい満天の星空が広がっていた。
車椅子を押しながら、圧巻のあまり思わず息を呑む。すると、リヒトが何かを思い出したようにこちらを振り返った。
「前世でも、小さい頃にこうやって一緒に星空を見たことがあったんだが……覚えてるか?」
「前世で……?」
「ああ。あの頃のお前は『お父さんに叩かれるのが嫌だから帰りたくない』と言って家に帰りたがらないことが多かった。だから、普段は俺が無理やりにでも家まで引きずっていたんだが、一度だけお前が酷く駄々をこねて、仕方なく俺が折れたことがあったんだ」
「よく覚えてるね。そう言えば、そんなこともあったかなぁ……」
前世の記憶を掘り起こしてみる。うろ覚えながらも、一緒に星を見た記憶は何となくだけれど残っている。
「あの時、見た星空が凄く綺麗だったから……成長してからもう一度、天体観測という名目のデートに誘おうと思ったんだ。でも、結局できなかった。理由は、その……何となく、気恥ずかしくてな……」
そう言って、リヒトは恥ずかしそうに頭をかいた。
確かに、一緒に星を見るなんてまるで恋人同士のデートみたいだし、彼としては変に勘ぐられそうで言えなかったのだろう。
「でも……今日、お前を誘えて良かった。これで、もう思い残すことはないな。もしかしたら、子供の顔は見れないかもしれないが……」
「リヒト……? 何を言って──」
「わかっているんだ。俺はもう、あまり長くないんだろう……?」
「そんなこと……」
「本当のことを言ってくれ、セレス」
「……っ!」
思わず俯いて唇を噛みしめると、リヒトは事情を察したように話を続けた。
「やっぱり、そうか……前々から、体の調子がおかしいとは思っていたんだが……」
リヒトは深いため息をつき、寂しそうに目を伏せる。
実を言うと、彼の体調の変化はリーヴェの町で隠居し始めた当時から気づいていた。
今思えば、メルヴィンが彼の体調を気遣ってわざわざ屋敷を訪問してきたのも、そういった理由があったからなのだろう。
でも、当時の私は、彼の顔色が悪いのは仕事の疲れが原因なのだろうと考えていたから、まさかあんな事情があるなんて夢にも思わなかったのだ。
それだけに、気づけなかったことが悔やまれる。
「あのね……リヒト。詳しいことはまだ言えないんだけど……私、助けるから。絶対に、あなたを助けてみせるから」
「ありがとう、セレス。……でも、もういいんだ。俺はそれだけのことをしてきたんだ。きっと、当然の報いだと思う」
「そんなの、駄目! 私にはリヒトが必要なのっ! だって、私……リヒトのことが……!」
「セレス……?」
大粒の涙が、ぽたぽたとリヒトの肩に落ちる。そんな私に戸惑ったのか、リヒトは自分で車椅子を操作してこちらに向き直った。
「好きっ……リヒトが好きなの……! 愛してるの……! だから、死なないで! 私を一人にしないで……! 置いていかないでよっ……!」
ぼろぼろと涙を流しながらリヒトの胸に抱きつくと、彼は呆気にとられたように目を丸くして私を見据えた。
「漸く、本当の気持ちに気がついたの! 本当は、ずっとあなたが好きだった……! でも、そんなのおかしいって……『弟が好きだなんて異常だ。気持ち悪い』って周りに言われて……凄く悩んで、自分の心に蓋をして……あなたのことを諦めた気になっていたの! それで、『自分はちゃんと他の男の子を好きになれるから成長したんだ。ほんの少しブラコンなだけなんだ』って思い込んで……挙句の果てに、要くんを利用したの! 要くんと付き合えば、もっと弟離れができるって──そう信じて、彼と恋人同士になって……その結果、私は大切な二人を傷つけた……! 全部全部、私のせいだっ! 私が自分の心に嘘をつかなければ、こんなことにはならなかったのに……!」
「セレス……」
「二人だけじゃない! 私のせいで……父上も、母上も、叔父上も──皆が不幸になってしまった!」
「……っ! ……もういい、セレス。もういいんだ……お前は、もう自分を責めるな。さっきも言ったように、一番悪いのは俺なんだ……」
リヒトは沈痛な表情をしつつも、自分の胸に縋り付くように抱きつく私の頭を優しく撫でた。
「リヒトは悪くない! 私が原因なんだから、私が悪いの! 私は、周りを不幸にする最低な人間なの! でもね……そんな私でも、あなたのことが好きで好きで仕方がなくて、大好きなあなたを死なせないために足掻いてる! 最低な人間なりに、大切な人に笑顔を取り戻して欲しくて、必死に足掻いてるの……!」
私はありったけの思いを伝えると、リヒトの頬に手を添え、彼の唇にそっと触れるだけの口付けを落とした。
少しだけ長い口付けを終えて、ゆっくりとリヒトから離れると、彼は不意打ちのキスに驚いたのか大きく目を見開いていた。
私はそんな彼に向かって、できる限りの笑顔を作ってみせる。
「……だから、頑張らせて。今度は、私があなたを守る番だよ」
弟の後ろに隠れてばかりいた、『臆病で泣き虫な自分』と完全に決別した瞬間だった。
私は、もう逃げない。臆病で泣き虫だった自分も、弟を愛しているのにそれを認められなかった自分も、犯した過ちも、自分のせいで周りの人が不幸になってしまった事実も──全部、自分の一部として受け入れる。
だって……その過去がなければ、きっと私は強くなれなかっただろうから。
大切な人を守れるだけの勇気を持てなかっただろうから。
「……ありがとう、セレス。絶対に結ばれないと思っていた相手と、念願叶って想いが通じ合うなんて……俺は幸せ者だな」
そう返したリヒトは、「たとえ自分の命が助からなくても満足だ」と言いたげに目を細めて笑った。
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