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第一章:最強店長育成計画
育成開始
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「何その小学生が思いつきそうな計画」
「僕は至って真面目さ、店の主は強くなくちゃいけないだろ?」
店長とは、こいつにとって一体どんなイメージなんだ。店と店員を外敵から守る守護神とでも思っているのかな、稀に強盗とか来るかもしれないがそうなったらお巡りさんを呼べばいい話だし。
「そんな猛獣とか来るわけじゃないんだし……大丈夫だろ」
「異世界だよ? 急に訳の分からないお客様が来るかもしれないじゃん」
「一応聞く。その最強店長育成計画って、何をするんだ?」
「乗り気になってきた? まずは、体力作りだね。今の愁也じゃ剣すらまともに振れないだろうから」
今度は腹部じゃなく全身が光だし自由に動けるようになる。
「とりあえず、そうだなぁ……マラソンかな。さぁ走ってみてよ」
「この真っ白な世界の何処まで走れば?」
「 僕が良いと言うまでだよ。さっきも言った通り時間が無いんだ」
一つため息をつき足取り重く渋々走り出す。中学生以降、運動をまともにやっていなかったせいだろう、あっという間に疲れ両膝に手を置き中腰になってしまう。
「はぁ……はぁ、今更だけど何故こうして会話出来てるんだ?」
「本当に今更だね。心話ってやつさ愁也が思った事に、僕が返答をしているだ」
「つまり。今まで俺が思った事は、全てお見通しだと」
「そうだよー僕が口に出さないだけでね」
……試してみるか。『名前すら教えず偉そうにしやがって! 姿くらいみせろや!』すると、目の前に黒い靄が湧き上がり半透明な一人の少年が現れる。
「何とも言えない体をしてるなお前は」
「それは僕の分身だよ。実際は、そんなスライムみたいじゃないから」
指先で触れてみると感触はもろスライム、そのまま深く指を入れていくと貫通して思わず笑いそうになる。
「ぷっ……」
「あのさ? 遊ばないでもらえるかな。分身だから直接何かある訳ではないけど、ちょっと腹が立つから」
「わ、わりぃ。ふはは……」
「ほらお見通しってわかったでしょ? 早く走って走って」
◇◆◇◆◇◆
「し、死ぬ。オェー」
休む度に分身に叩かれ、ひたすら走り続け結果。足は棒と言うより鉄パイプ並に動かなくなり、過剰な運動に肺が追いつかず座っている今でも呼吸が乱れっぱなしで吐き気もする。
「お疲れーとりあえず、今日のランニングはここまでにしよう。次は素振りね」
「次はなしにして今日は終わりにしないか?」
「ばっかじゃないの? さぁやるよ」
分身に強制的に立たされ、手渡された一振の刀はずっしりと重い事から恐らく真剣だろう。
「最初は木刀とかから始めるものなんじゃないのか?」
「甘い甘い綿あめより甘いよ。そんなこと言ってたら時間ばかりかかるし効率が悪いじゃん」
別に効率なんてどうでもいいから俺の体調面も考慮してほしい。
「もうそこそこ休んだよね? 特訓開始しようか」
「鬼め……」
「僕は至って真面目さ、店の主は強くなくちゃいけないだろ?」
店長とは、こいつにとって一体どんなイメージなんだ。店と店員を外敵から守る守護神とでも思っているのかな、稀に強盗とか来るかもしれないがそうなったらお巡りさんを呼べばいい話だし。
「そんな猛獣とか来るわけじゃないんだし……大丈夫だろ」
「異世界だよ? 急に訳の分からないお客様が来るかもしれないじゃん」
「一応聞く。その最強店長育成計画って、何をするんだ?」
「乗り気になってきた? まずは、体力作りだね。今の愁也じゃ剣すらまともに振れないだろうから」
今度は腹部じゃなく全身が光だし自由に動けるようになる。
「とりあえず、そうだなぁ……マラソンかな。さぁ走ってみてよ」
「この真っ白な世界の何処まで走れば?」
「 僕が良いと言うまでだよ。さっきも言った通り時間が無いんだ」
一つため息をつき足取り重く渋々走り出す。中学生以降、運動をまともにやっていなかったせいだろう、あっという間に疲れ両膝に手を置き中腰になってしまう。
「はぁ……はぁ、今更だけど何故こうして会話出来てるんだ?」
「本当に今更だね。心話ってやつさ愁也が思った事に、僕が返答をしているだ」
「つまり。今まで俺が思った事は、全てお見通しだと」
「そうだよー僕が口に出さないだけでね」
……試してみるか。『名前すら教えず偉そうにしやがって! 姿くらいみせろや!』すると、目の前に黒い靄が湧き上がり半透明な一人の少年が現れる。
「何とも言えない体をしてるなお前は」
「それは僕の分身だよ。実際は、そんなスライムみたいじゃないから」
指先で触れてみると感触はもろスライム、そのまま深く指を入れていくと貫通して思わず笑いそうになる。
「ぷっ……」
「あのさ? 遊ばないでもらえるかな。分身だから直接何かある訳ではないけど、ちょっと腹が立つから」
「わ、わりぃ。ふはは……」
「ほらお見通しってわかったでしょ? 早く走って走って」
◇◆◇◆◇◆
「し、死ぬ。オェー」
休む度に分身に叩かれ、ひたすら走り続け結果。足は棒と言うより鉄パイプ並に動かなくなり、過剰な運動に肺が追いつかず座っている今でも呼吸が乱れっぱなしで吐き気もする。
「お疲れーとりあえず、今日のランニングはここまでにしよう。次は素振りね」
「次はなしにして今日は終わりにしないか?」
「ばっかじゃないの? さぁやるよ」
分身に強制的に立たされ、手渡された一振の刀はずっしりと重い事から恐らく真剣だろう。
「最初は木刀とかから始めるものなんじゃないのか?」
「甘い甘い綿あめより甘いよ。そんなこと言ってたら時間ばかりかかるし効率が悪いじゃん」
別に効率なんてどうでもいいから俺の体調面も考慮してほしい。
「もうそこそこ休んだよね? 特訓開始しようか」
「鬼め……」
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