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あなや
しおりを挟む尽くさば尽くすほど、君は遠ざかる。
人は文明といふ仮装を着たるばかりに
まことのさまは獣に同じ。
君は我がいわけなさに失望し
夢に見し激動の恋愛とやらを
全く打ち砕き
我にかく言ひき。
「君は優しすぐ」と
さても腹立たしき事なり。
君に怒りたらず
我が心うさなり。
なんぢは一端の男にもすべて無かりき
なんぢは男にての覚えを無くし
ただ覚えと言ふ名の松葉杖を
とぶらふ度に出かくるなり。
甚だ心うし。
さすらひの半ばに行合ひし人に
片っきはより話しかけ
覚え取り返さむと思へど
そのおのれの行ひにすらいたづらさを感じて
一向におこたらず
あなや、
我は漢には無くなりにけめり。
縋るべき覚えも特技も
何もかも無くなりて
生きゆくべしや
なになりかの光は
あらましごとの光か、絶望の入口か
うむ
行くもよろし
もしそれが絶望ならば
その時もさだめて悪しき気はせじ。
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