堕ちる犬

四ノ瀬 了

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お前のような射精することしか脳が無い淫獣に長い時間”待て”ができるとは到底思えねぇからなぁんの期待もしてねぇけどな。

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 スマートフォンの通知で暗かった画面が明るくなった。二条薫はマンションに備え付けられたマンションの住人専用のトレーニングルームに居た。ちょうどベンチプレスを100、さらに重量を追加しようと身体を起こしたところだった。普段は電子機器をトレーニング中に持ち込むことを避けロッカーにいれている。通知に気が付いたところでさっさと周囲を片付け更衣室に戻ったと同時に声をかけられた。

「今日はもうおしまいですか。」
「……」

 二条は声をかけてきた男の方に対して無視するか返事をしようかどうか迷ったが「ええ、ちょっと野暮用ができたので。」と足早に男の横を通り過ぎロッカーに向かった。熱かった。上半身を晒すと背後に男の気配を感じた。「悪いけど気分じゃないんでね。」と正面を向いたまま強い口調で言ってシャワー室へ向かった。「お先。」男の気配が消える。

 スマートフォンを取り出し、通知の鳴っていたアプリを開いた。そこには地図、GPS情報、心電図に似たグラフが並んでおり、総合運動公園の東側発展場脇にピンが立っていた。10分以上対象物がそこから動いていない。それだけならば通知も来ない仕組みなのだが、心電図がそこにいる人物の状態が気絶状態であることを示していた。

「はぁ、……、一体何を、やってるんだか。」

 そうして、二条が間宮の元に現れるまで15分もかからなかった。うつ伏せに伸びている。「おい」と上から声をかけてみるが、反応無。しゃがみこみ、髪を掴んで顔を上げさせるとなにやら苦しそうに呼吸していた。「なんだ、大したこと無さそうだな。」持ってきた鞄からペットボトルを取り出す。その中身は薄黄色をしている。そえれを、間宮の顔面に向かって浴びせ、開きかけた口の中に無理くり流しこんだ。彼はむせ、嚥下運動のような動きを見せた。起きそうになるのだが、瞼が震えたまま開く様子がない。

 二条はペットボトルを放り投げ、立ち上がった。横から脇腹辺りを軽く蹴り上げる。身体が吹っ飛んで黒いバイクに激突しバイクが倒れた。

「なん゛だよ゛……!!!!」

 寝起きの悪い男特有の穢らしく実に不愉快なだみ声を出しながら腕を振り回しその拳がバイクの側面に当たり鈍い音をたて、安物のバイクであったらへこんでいたのではないかという、なかなかの威力を見せた。そうして、ようやく間宮の眼はさめた。二条は問いかけた。

「今、何だって……??」
 
 間宮の視線が光の速さで二条の方へ向き直り、蒼白だった顔面が紅潮しまた蒼白になった。彼は手で顔を覆い指の隙間から二条を観ていた。

「あっ!、ああ゛っ!??、なんで???!!!なんで!?二条さん、すみません、すみません!俺の口が何か言いました?それは俺では無いんで、決して。」
 
 それから自分の顔が濡れていること、声を発したことで口内に残る液体に気が付いた間宮が顔に手を当て「……。ああ、お小水、かけて下さったんです?……久しぶりですね。そんなことしてくれるの。」とにやにやと笑み「どうしてここに?仕事は?だって今組長命令で会っちゃいけないんですよ俺達。それなのに、そんなに俺のこと」と続けた。

「その汚物はこの前拷問した男が漏らしたのをとっておいただけだ。俺のじゃない。」
「えっ!???」
「どうして組長からの仕事でミスをしたらしいお前に俺がてめぇなんかに小便を恵んでやらなきゃいけねぇんだ。結局俺がお前の尻拭いをするはめになってるじゃねぇか。」

 間宮は目を細めて、何か思い出すように視線を上の方に彷徨わせた。

「ん~………仕事ォ~……?ミスゥ~……?……なんですゥ~?ソレ……」

 間宮は頭に手を当てながら立ち上がりかけたのでその足を払って転ばせてやると、転がって受身をとったが、まだ身体のコントロールが効かないか頭を街路の縁石に強打していた。今のでも脳細胞が一万個ほど死んだだろう。それでも頭をもたげ、にやにやとまたさっきと同じ瞳でこちらを見上げるのであった。蛇のように。

「薫!そんなに俺に会えないのが寂しかったの……俺もだよ……でもさぁ、その空の感情が大きければ大きくなるほど、こうやってもう一度会えた時に感情がより高まるよね……俺も考えたよ、だからだろ?だから俺のためを思って、わざとあそこで負けてみせてさらには俺を見放してくれたんだろ薫、だって霧野さんみたいなカス、ノンケド素人のつたないフェラなんかより俺の方が全然良いはずなんだから。薫が簡単にイクわけないんだから……わかってるんだよ、俺には全部。ところでミスですって?いやだなぁ、俺は仕事でミスなんかしてませんよ二条さん。俺はちゃんとここでボスに言われた通り、見張り、してましたからね。」

「見張りだと?冗談だろ。誰かにぶちのめされて寝てたやつが一体何言ってんだ?」

「……。なんだ、そこまでわかってたんですね。じゃあもういいです。俺の知らない奴です。そうだ、はやくこのこと組長へ知らせなくっちゃ!!」

「……。どんな奴だった?流石のお前でもそれくらいのことは報告できるよな俺に。」

 二条は踵を返し背後をついて来る間宮に聞いた。間宮は男の特徴を上げた。

「なるほど。誰なのか今ので大体目星がついた。それなら案外深刻な問題にはなっていないかも。ただ問題なのは奴が逃げないかってことだ。」

「逃げないか?どういうことです?」

 二条は間宮の質問には答えず、歩を進めた。建物の周辺に倒れている男達は目を覚ましつつあった。地面に落ちているガスを放出しきった催涙手りゅう弾を二条は手に取って眺め弄っていた。「ふーん。なるほど。催涙ガスかぁ。へぇ。面白い。考えたなぁ。」二条は寝ている男の一人を蹴り飛ばし起こした。やはり間宮と同じく怒った表情を見せたが、そばに立っている人間が誰かに気が付くと、怯え切った表情になる。

「ん?なんだ?懲戒は今ではなく後からするから安心していぞ。今はお前が最低限出来ることをして貢献しろ。お前が他の奴らを起こしてまわれ。わかったな。」

 建物の中に入ると、丁度今から出ていこうとしたらしく奥に居た男が振かえった。その後ろ、男の影になってよく見えないが川名がそこに繋ぎ留められて居るのがほんの一瞬見えた。二条は間宮に持っていた荷物を投げ渡した。

「工具が入ってる。お前はそれで組長を解放しろ。俺はソイツの相手をするから。」

 目の前の男は笑った。

「するから?……”したいから”の間違いじゃないか?薫君。久しぶりじゃないか。できれば君には会いたくなかったんだが。なにせ面倒くさいし、意外と執念深いからな、君って。それにしても最悪なタイミングだな。ちょうどもう帰ろうと思ってたところだ。そういうわけだから、どいてくれないか?そこ。」

 龍一郎はそう言って頭を掻いた。

「一緒に来てもらおうか、お兄さん。これは提案ではなく命令です。俺におとなしく連行されるか、俺に抗ってから連行されるかその選択ぐらいは与えてやりますよ……おい、間宮何いつまで突っ立ってる、はやく行け。」

「だって俺の知らない野郎と仲良く」

 二条は後ろに向かって肘打ちし二条の肘が間宮の側頭部に激突、脳震盪を起こしかけたその頭を掴んで前方へ突き飛ばした。吹っ飛んできた間宮の身体をかわす龍一郎の腕を掴みそのまま外へひっぱりだした。

「どうする?このまま大人しく俺と来てくれますか?」
 
 二条は龍一郎の瞳をじっと覗き込んだ。動じた様子もなく、龍一郎は二条と目を合わせたままため息をついた。

「薫君、何やら君だけが楽しそうだが、わかってると思うけど俺を捕まえたところで、義孝は俺に何もしないんだよ。いままでもそうだっただろう?わからないか?」
「ああ、そうかもね。組長はそうかもしれねぇよ。ただ、俺はそうじゃないってだけさ。」
「どういう意味だ?」
「こういう意味。」

 二条は勢いよく腕を引き、バランスを崩した龍一郎を公園の地面、コンクリートへと叩きつけ、そのまま側頭部を狙って蹴りを入れるが惜しくも空振りに終わる。立ち上がった龍一郎は既に二条から距離を取り、後ずさり「俺がお前に何かしたかよ。」とざらついた声で言うのだった。流石にダメージが無いわけない。二条は黙ったまま距離を詰めようとするが、龍一郎は素早く方向転換し走り出した。逃げようというのだ。

 二条は道端に倒れたバイクに目をやる。先ほど間宮と会話中に鍵がさしっぱなしになってるのは確認した。龍一郎とは対称的に二条はゆっくりとした歩調でバイクに歩み寄り起こし、跨った。そうしてそのままバイクにエンジンをかけ勢いハンドルを回し急発。龍一郎の方へ真っすぐ突っ込んでいった。初めから轢き殺すつもりで走っているから体感二秒くらいで彼のすぐ背後に迫るのだが、やはりまた龍一郎の身体能力のなす業か、すんでのところでかわされ、茂みの方へ転げる龍一郎を横目に、二条は急ブレーキをかけターンしながら止まるバイクから飛び降りて茂みの方へ歩んでいった。バイクは回転しながら路上に火花を散らせ、ベンチにぶつかって停車、黒煙を上げた。周囲に焦げ臭いにおいが拡がる。暗がりの中の気配に向かって二条は声をかけた。

「追いかけっこの次はかくれんぼか?ガキみてぇなことすんなよな。」
「………。」
「考えを変える気はないって訳??あーあ、本当にアンタってムカつくよなぁ。容赦なくやれていいけどね!」

 二条は暗闇に話しかけながら、茂みの中へと歩を進めた。

「組長がお前に何もしようとしないからといって、俺が何かしちゃいけねぇとも言われてない。つまり俺がお前をどうしようと黙認されるんだ。お前のような人間をこの俺がどう扱っても構わないっていうのは、こっちとしても実に気分がいい訳さ。だって、お前は俺よりも人として終わっているからな。俺の倫理観もずいぶん昔に終わっているが、お前の倫理観は更に終わっている。さらにお前はそれなりの力があり、弱いもの虐めにならないんだナ!これ超重要。こんなにいい物件ってあるか?無いだろ?珍しい良物件ってこと!強いて上げるとすれば遥なんかと比べれば可愛げが無いところがマイナスかも?ま、どうでもいいね、今、そんなことは!とにかく俺はお前を執念深く追い回すし、可能な限り残酷に殺すことに決めてんだヨ。以上。さて、わざわざくだらねぇ質問に答えてやったんだから、そろそろ姿を見せてくれたっていいだろ。……お兄さん。……そこだな。」

 茂みの中で二つの巨大な影の取っ組み合いが始まった。一つの影はもつれながら逃げようとしもう一つは逃がすまいと動く。どのくらい続いただろうか。泥仕合である。あたりの土はめくられ低木は潰され公園管理者が朝発見したら発狂ものの惨状となった。逃げようとしていた者の気配が消え、二条は、暗闇の中で立ち上がった。その時、背後の木の上から落下してくる影ひとつ。その影が、二条のすぐ後ろに降り立ち、密着するほどの近さで、二条が対処するより早く紐のような物を二条の首に食いこませた。二条は瞬間、身体を、特に腕を弛緩させ軽く前傾し首にかかった縄を外そうとしていると見せかけて、腕を振りかぶって自分の頭のすぐ横を狙った。指先に柔らかい感覚。眼球直撃。一瞬ひるんだ隙に背後から二条に抱き着いたようになっていた龍一郎の腕から抜け、腕をとって投げ飛ばし片目を抑えた彼と対面した。彼はすぐさま二条から距離をとりいつの間にか10メートル以上の距離が空いていた。

「俺と違って真っ向勝負が好きなタイプじゃなかったか?」
「だって、先に反則技使ってきたのはアンタの方だからな。毒には毒で対抗しないとね。今のは結構良かったけど、致命傷じゃねぇの?それ。大丈夫か?」
「大丈夫じゃないね。もう止めないかこんな不毛。」
「だからさぁ~、さっき説明したろ、俺にとっては不毛じゃないんだよ。俺はお前を殺すことに決めてんだから。」
「あぁ~ああ~しょうがねぇな~もう~話通じないんだから……」

 男は懐から何か取り出した。既視感がある。先ほど建物の外で拾った手りゅう弾と同じものだ。

「……大和からお守り代わりに一個貰っておいてよかった。」

 二条が認識した時には彼の指が手りゅう弾のピンにかかっていた。駄目だ、間に合わない。

 その時、目の前で龍一郎が崩れ落ちるように倒れた。作動しなかった手りゅう弾が足元に転がってくる。さっきまで彼が立っていた場所に別の者が立って二条の方を見ていた。違和感。そこだけ闇の濃度が一段と濃く血生臭く人影というよりバケモノか何かが居るようだった。黒い塊が口を開いた。

「ねぇ何でさっきから俺の知らない男と遊んでるの薫俺に会いに来たんじゃないの誰なんですこいつ」
「……、……。」

 間宮の持っている血の滴ったネイルハンマーには見覚えがある。さっき渡した鞄の中に入れていた二条の私物だ。それで背後から龍一郎を殴打したのだ。間宮の顔面はおそろしく真っ赤に濡れ口を開いたその歯まで人を喰ってきたかのように赤かった。それが血生臭さと違和感の原因だし、明るいところで観たら人は恐れおののくだろう。おや、と思ったが、先ほど二条が彼の顔面に向かって肘打ちをしたこと、更にそれによりトイレの壁もしくは床に顔面を打ち付けて出た、本人の血だった。二条は龍一郎の方へ近づいていってかがみ、背後で何か叫んでいる間宮を尻目に、まず龍一郎が生きているかどうかを確認した。息はある。が、頭部からの出血は致命傷で、このまま放置しておけば遅かれ早かれここで死ぬことになるだろう。

「組長はどうした?」

「あ゛?!………ああ、ああ、車に運んでおきました。大した怪我もありませんよ。ただ、霧野さんが居ない。」

「霧野?遥が何か関係あるのか。」

「そもそも霧野さんの大事な労働、売春のお仕事を監視してただけですからね。俺達は。ちゃんとひとりでできるかな?って。二条さん”はじめてのおつかい”って観てました?俺はアレが嫌いでねでも今回に限っては」

「ああなるほどはいはい理解した。そうやってまた遊んでたところを襲撃された訳ね。そういえばなんかやるって言ってたもんな、組長。俺とあんな勝負してなかったら俺も噛ませてもらえたんだろうが。あ~あ、何をやってんだ一体。少なくとも俺がついて居れば遥をみすみす逃がすなんて事にはならなかったはずだぜ。まぁ、また逃げたってことは遊んでほしくてしょうがないってことだろ。いつまでも素直じゃないんだから。それに他の協力者のことも気になるしな。俺が自由にしていい人間が増える。まったくいつまでも手のかかるガキだ。」

「どうしてそんなに嬉しそうなんです?」

 二条は間宮の言葉は無視してつづけた。

「それにしても逆に一体何故こいつが一枚噛んでいたかが謎だな。んん~、でも、そういうことなら、姫宮のところのに運ぶか。そういうことなら無理やりにでも生かしてやらないといけねぇもんなァ~。」



「「おい、起きろ。」」

 声が耳にくすぐったく響いた。霧野の眼は薄っすらと開いた。月光を背負った人影が一つ自分を見降ろしていた。
 
「んん……」

 目を凝らしても影が二重三重になってよく見えない。自分が狭い空間に寝かされていて、身体を動かすと布の感じがして服を着ていることが分かったがそれだけだった。記憶が混乱していた。また頭に聞きなれた声が響いた。

「……。川名様?」

 影がゆっくりと降りてくる。軽く屈んだようだった。それが川名ではなく、美里だと認識した時、霧野は心臓が掴まれたような感覚と共に唾を飲みこんだが、その次に出てきた言葉が「なぁんだ、お前か」だった。

「今、何だって……??」

「……、……。」

「何嗤ってんだてめぇ……」

「別に笑ってなんか……」と言いながら口元を抑えると確かに口角が上がっているのだった。

「……。ところで、身体が痒いんじゃないか?そんな似合わないもん着てよ。早く脱いでお前の正装姿になるんだな。借り物だから、それ。さっさと返せ。」

 霧野はようやく自分が今さっきまで居た公衆便所から解放され何故か車のトランクに乗せられ目の前に本来居るはずのない美里が居ることを認識したのだった。助けに来たのか?しかし、一体、どうやって。

「脱がねぇの?じゃあ、お前をこのままここで降ろして、俺は帰るぞ。それでいいか?というか、そうしてほしいのかな~?”川名様”の元に戻った方がお前にとって良いんじゃねぇの~???????」

「何馬鹿言ってんだ、良い訳ねぇだろ!」

「早くしないとまた追手が来る。聞こえないか?あの音。」

「脅かしたって無駄だぜ、音なんか聴こえない、だったらこんな無駄話してる暇は」

「いいや、俺とお前では立場が違うから。いつも言っているよなぁ。これで一体何回目だ?相変わらず物覚えが悪いな。俺はこのまま追いつかれようと別にいいんよ。もう失う物も無いし、九割方殺されること”は”無いだろうからな。一番ヤバいのはお前だろ?お前に残された選択肢は二つしかない。せっかく一瞬でも”川名様”の手から逃れたってのにここに残るのか、俺の言うことを大人しく聞いてここから出るのか、そのどちらかだ。」

「ずるいな…‥」

「何、俺の聞き違いか?まさか、ずるいなんて、言ったのか?ずるいだって?俺が?は……まさかお前の口からそんなこと言われるとは。あはは。……。ずるいのは、てめぇの方だろ……。あんまりうだうだ言ってるとそこから引きずり出すぞ。」

 霧野は恨みがましく美里を観ていたが彼はそれ以上何も言わない。選択肢はなかった。それに美里の言う通り、油を売っている暇は無いのだ。

「ほら、これで満足かよ。変態が。」

 衣服を投げ渡すと思い切り美里の顔面に当たり、落下した。美里は少しの間硬直したまま無表情に霧野の方を見下げていたが、ゆっくりとした緩慢な動作で服を拾い上げ払い、諦めたようにコンクリートの上に投げ捨てた。

「もう……、バツ3だなァ。」

 美里は小さく呟いた。

「何?」

「俺だってさ、別に、本当はこんなことしたくないけれど、お前があんまり酷いから悪いんだな。駄目犬の躾は主人の義務だからな。俺にも責任があるよな。」

 美里はポケットから白い、彼らにとっては良く見慣れた結束バンドの束を取り出し「ほら、手を出しな。」と言ったのだった。「はやくしろよ」と言いながら美里は覆いかぶさるように自分もトランクの上に乗り込み霧野の上に全体重をかけてのしかかり、というより、跨るように乗り、無理やり、その輪姦されてきたばかりでまともに力の入らない手首をまとめてしまう。

 そして、まるでそのために用意されていたかのように、車のトランクの床から飛びている本来は荷物を留めるために使うらしいフック上の金具に引っ掛け、これで霧野の両手がトランクの床に縫い留められたようになってしまうのだった。空間が狭いため自然身体が腹側を下にして小さく丸まり土下座させられている風情である。

 美里は霧野が呻いている横で足の側にもフックがあることを知っていた。霧野の足首は重く熱かったが、これもそれぞれ、結束バンドで各足首を荷留にとめてしまうと、もうほとんど自力で脱出は困難である。

「なんだよ!拉致じゃねぇか!こんなの……!」
「ああ~うるせ~吠えるな吠えるな。拉致だ~?酷い言い様だな。じゃあもっと拉致っぽくないように飾ってやるよ。そしたら満足か?」
「そんなことして、遊んでる場合じゃ」

「何?何だって?遊び……?……。へぇ~……お前少し見ない内に随分俺に対してなめた口きくようになったじゃねぇか。え?……おいおい、ケツからなんか白いもん漏れてきてるけど大丈夫そ?ああ、わかった、今の体勢がバックの時と同じだからだろ?さっきまで犯されまくって愉しんでたのを思い出して発情し始めたのか?あーあー、本当に最悪な奴だなお前って。変態?お前のことじゃねぇか。ほら。」

 美里の手が徐に霧野の雄を掴んだ。美里の手の中で急速にそれは熱く硬くなっていった。
 霧野はさっきまで割と冷静でいたはずの自分の顔が急劇に熱くなっていくのを感じた。

「ばっ!馬鹿!よせよ今!そんなこと……!触るんじゃねぇよ!」
「どんだけ出されたんだよ。ああ、またこぼして。きたねぇな。ほら。」

 目の前に拡げられた手に、透明な粘液がこびり付き、人差し指と中指の間で糸を引いていた。
 口の中に指が侵入してくるのを拒絶できない。指が霧野の口内をタオルのように拭って、出ていった。

「ぁ……、ぁ」
「なんだ?口マンコ気持ちよかったんか?良かったな。でも、あんまり車汚すなよな、この車神崎のだから。」
「えっ」
「ところで、これ、どういうことだ?」

 美里は霧野から身を離すと、ポケットから紅い何かを取り出し霧野顔の下に滑り込ませた。それが、ずたずたに裂かれ霧野の精液の硬くなりこびりつきところどころ染みなった紅い首輪の残骸だということが、すぐにわかった。またさっきと同じ、心臓を直接つかまれたような感覚と共に、言い訳がましく霧野が「いや、これは!」と口を動かすが途中から声が出なくなった。背後から何か紐のような物で首を絞められている。代わりにぐぅ、と喉が鳴った。

「今のてめぇにこんなしゃれたもんはいらねぇってことがよくわかったぜ。そうなんだろ?闇で買ったのを今から貴様に試してやるから覚悟しろよ。」

 首の締まりが緩まったが、代わりに首が重く、首に何か首輪のような物をつけられたことは分かった。しかし今、見ることも触ることもできないから、その絶妙の怖さ、不安が、霧野の身体を不思議に高まらせた。全身が鳥肌立ち、軽く震え始めていた。

「なんだ、震えてんのか?お前。」

「俺に何を」と言いかけたと同時だった、針で思い切り首元を突かれたような痛みを受けたのは。

 思わず呻き声を上げると、その感覚は倍加して、首から頭まで鉄棒が突き抜けたかのような凄まじい痛みとショックが続いた。喘ぎ喘ぎ、なんとか声を出すのを止めると少しずつ刺激がおさまってくる。おそらく涎と思われる液が大量に手元を濡らしていた。

「ふふーん、悪くないね……。これは無駄吠え防止首輪だ霧野。もう経験済かもしれないが今じゃ基本的には製造禁止だからまだ動くのを探すのは結構骨が折れたね。これは大型動物専用の。愛玩動物用じゃない、サーカスの猛獣を調教するのに使うんだよ。ぴったりだろ?今のお前は愛玩動物にも満たないのだからな。俺がせっかく与えた物をこんなにして一体どういうつもりだ?言い訳はいらない。お前の二枚舌で何とでも言えるだろうからな。お前は、俺が満足できる嘘を、平気で、並べ立てるのだろう?……違うか?……ただ今この事実があるというだけだから。真実は。」

「……、……」

「これでバツ一つ目だ。あと二つはやらないとな。」

 霧野は顔をもたげすっかり紅潮した顔で美里の方を流し見睨んだ。

「なんだ?きたねぇ顔だな。泣いてんのか?これくらいのことで。」 
「………」
「あはは、律義にしゃべらねぇでやんの。そんなに効くの?これ」

 また衝撃が走り霧野はもたげていた頭を下げ、背を猫のように丸め、呻きながら耐えた。美里の手がポケットの7に突っ込まれたままになっているのを見ると、なるほど、そっちでも操作、できるって、こ……、

 霧野の眼球がひっくり返りかけ意識を失いかけるその瀬戸際のところで電流は止まった。荒く息をしているだけで、首輪が敏感に感知、反応してパチパチとまるで爆発する前の爆弾のような絶妙な電流が霧野の汗に濡れた皮膚に流れ傷にまでよく染みるのだった。

「はぁ………はぁ………」

 美里がまた上に覆いかぶさってくる。美里の身体にが服越しに體に擦れる。首輪を後ろからひかれる感じがした。おそらく今、首の後ろ側にリードを引っ掻ける部分があるのだろう。目の前にリードのようなものを垂らされる。

 しかしそれはリードにしてはあまりにも細くどちらかと言えば金属ワイヤーに近かったし、何よりそのワイヤーの先に凶悪なサイズと曲がり方をして先端に球体のついた金属製の重厚感のあるフックが続いていた。あんなものが中に入ったら重さだけでイ……い、嫌だ、だが、伝える手段がなく、呼吸が、だんだんと、浅く、速くなっていく。息が、うまく、できない。

 その時、美里の手が縛り付けられた霧野の手の甲の上を黙って、優しく撫でるのだった。

 なんで、何で、優しくする、今。呼吸が浅く、はやく、酸欠のような状態になってくると、美里の匂いが強烈に脳内を蹂躙し始め「これがバツの2つ目だ」という厭に優しい言い方の言葉が、霧野の全身を濡らした。さっき直接雄を触られた時よりも今、霧野の痴雄は強く脈拍隆起して止まらなくなっていくのだった。車のトランクの剥き出しの鉄の部分に結露が出来そうな程蒸れた。

 金属が首元で擦れる音がした。ワイヤーが結合されたのだ。

「これは電流を通す。事前に確認しておいた。ほら、もっと尻を上げろ。挿れてやるから。奥まで。」

 電流を、通す?待て、そんな危険なこと……

「おう、するする入っていきやがるぜ。緩くなったもんだなお前のマンコも最初はあんなにきつかったのに。いまじゃこんなのまであっさり入るんだからな……!」

 體、肉の奥にゆっくりと冷たすぎる重みが、しかし、つかえるこなく、ぬるぬると、はいっていってしまう。ワイヤーが調節され、体に固定されてしまうと、熱く柔らかい肉の中でその異物の塊は、霧野の筋の肉の強い脈打ちの中で、存在感を大きくしていった。

「んん……ん……」
「おやおや、早速感じ始めたな。この淫乱が。まだ何もしてないのに。」

 霧野は下唇を噛んで必死に耐えた。動いていないだけ、マシだった。しかしさっきまで蹂躙されまくり、耕された肉、肉筒の中でその重しはあまりに霧野を中から強く諫めた。少し角度が変わるだけで、絶妙な箇所を鉄球が擦り、突き、もしここに、電気なんか通された日には……、考えるだけで、心拍数が上がってしまい、余計に身体が、感じはじめ、喘ぎそうになるのを堪える程、中の物、美里のことが、気にかかって、止まらない。

 少しこの苦しい姿勢を変えようとして動くだけでその異物がほぐれた肉の中を読社なく弄り、別の電流のようなもの、すなわち尻の中で感じてしまう邪の淫乱の快楽が、既に中から蜜のように溢れそうなのだ。

 だ、駄目だ、これ……、このままだと……‥キツイ……きついって…‥‥

 霧野の瞼は端にかけて色濃く赤みがかり、その瞼はしばらくきつく閉じられていたが、薄っすらとその長い睫毛の整った瞼が薄く開き、瞳が自分の手、それからすぐ近くで息づく者の方へと動いていった。美里が無表情に、しかし、少しだけ先ほどより紅く色づいた顔をしてこちらを覗き込んでいたのだったが、霧野と目があうと直ぐに身体を起こし視界から消え去るのだった。

「ん……ん……」

「今更、そんな顔されてもね。それにまだバツ二つ目だぜ。そもそもお前のことだ、このバツの数が何なのかさえ未だわかってねぇだろ。馬鹿だからなお前は。でも、俺は許さない、そんなことは。だから馬鹿で最低なお前に機会を与えてやることにしたわけ。ここで、自分の頭で、じっくりと、考える機会をな。独りで、暗い方がよく集中できるだろ。なんだか地下室のことを思い出すよな。そうだろ、この方が、お前が考えるべきことを考えられると思って、そう、お前のことを思って、入れてやろうと思ったわけだ。ありがたいだろう。ほら、うなずけよ。」

「ぐ……」

 美里の姿勢が変わりかけたのを目ざとく見て霧野は頷いた。

 美里の身体は狭いトランクの中で霧野の上に跨っていた。彼の左右の太ももが両サイドから霧野の身体を締めつけて、美里の身体が軽く動くと、それだけで皮膚が擦れておかしな感じになり、中が動くし、声が出そうになるが、ちょうど今、首が締って声が出ない。

「ぅ……ぁ゛……」

 酸欠と羞恥、快楽と恐怖、霧野の精神は少しずつ、その奥の領域へと、耽溺していくのであった。

「これでワイヤーはロックした。まぁ多分このままはずれないだろ。暴れたっていいけどそうなるとどうなるか、お前が一番よくわかってるよな。ちょっと動いただけでさっきの様子だ。」
「……。……。」
「さっきも言った通り、この車は神崎のなんだからな。今は前に座って一仕事終えて優雅に煙草でも吸ってるところだ。だからさ、あんまりお漏らししない方が良いだろうな。互いのために。……まぁ、お前のような射精することしか脳が無い淫獣に長い時間”待て”ができるとは到底思えねぇからなぁんの期待もしてねぇけどな。ほら。」

 美里の密着していた左太ももが軽く浮き、馬の身体でも蹴るような要領で霧野の脇腹を思い切りこずいた。その刺激で、霧野を奥まで犯している異物が中で跳ね、欲望の園を容赦なく、突いた。霧野は思わず声を上げ、勿論その代償として首輪からは大電流が走った。ワイヤーをつたって背中をくすぐったく焦がし、ど太いアナルフックにまで電流が到達、中まで直撃した。中で刺激が爆発し、霧野は絶叫しかけるのを耐えた代わりに體の中が、快楽の園を中心に筋繊維に拡がり前人の細胞が性感帯になったかのように痺れ、声の代わりか大量に発汗その湿りが電流の刺激を一層激しくし、痛みと痛みによるそれを越えた発狂級の快楽が中からあふれ出、ミシミシミシミシ!!!と結束バンドが霧野の叫びの代わりに、霧野の全身に入った力によって、大きな音を立てた。また、声にならない叫びの代わりに、我慢できなくなった”お漏らし”が発射され、どくっどくっ!!と激しく脈打ちながら白濁液が暗い車のトランクの中に垂れながしになる、しかし、その程度のことで機械が霧野へのレイプを止めるわけがなかった。

 霧野が抗おうとするほど、電流は流れ続けるし、精液か何かわからない、焦げ臭いにおいと、異臭が漂った。霧野が身体に力を込めなんとか声を極限まで堪えると、電流を留めることがには成功したが、それでもまだ身体は敏感の、トランク中に縫い留められたまま、ビクビクと撥ね続けていた。結束バンドが手首足首に強く食い込んで、後から痛み出した。

「なんだ、本当に漏らしやがって。小便じゃねぇか。あーあー。運転席まで臭いが漏れてこなきゃあいいけどな。」

 美里は霧野の身体から飛び降り、再び車外から霧野を見降ろしていた。霧野はようやく刺激から逃れつつあり、意識が朦朧とする中、美里の方を濡れた瞳で観ていたが、今は、話そうにも話す権利が強制的に奪われている。

 今のこの身体に、またあの電流が流れたら今度は堪えられる自信がない。

 それに、これからこの車は、発進するのである、早急にだ。

 早急にこの場から発進させなければいけないが、そうなったら、一体どうなるのか。
 つく前に、死んでしまうのではないか。美里は息も絶え絶えの霧野を見降ろしながら優雅に煙草を吸い始めた。

「ここから少なくとも軽く一時間は車を飛ばしてここから離れる。早くこの場から離れたいんだろ?お前さっき自分でそう言ってたよな。だから結構乱暴な運転もさせてもらう。そう、勿論俺が運転するんだよ。その方がお前ももちろん良いだろ?いいよな?こう考えてもらってもいい、というか、こう考えろ、お前は今、人間ではなく、この車を動かすガソリン、お前の体そのものがエネルギーが燃料だとね。そうしたらマゾのお前にはとっても気持ちが良いに違いねぇからだ。役に立て。俺のやる気に対するガソリンでもある。だからお前が頑張る程この車も頑張って走るのさ。俺がさっきのように直接的にお前に乗ってやっているか、間接的にお前に乗ってやっているか、その位の小さな違いにすぎない。わかるか?まぁやってみりゃあ互いにわかるか。それに、貴重な自由時間を一時間も与えてやるんだから、反省しながらそこで考えることができるはずだな。ついたら答えを聞かせてもらおうか。お前の思うバツ3が何か。その答えを元にお前に調教の続きをしてやるから。」

 美里の腕が、トランクの扉にかかった。

(待っ……)

 闇が急速に周囲を覆う、わずかに閉まる直前、最後の光。

「いや待たない。お前は急いでるんだろ?先を。まぁ、一つ俺から言えるとすればせめて着くまでに死なないように頑張るんだな。まぁお前が耐え切れなかった結果ケツマンコに高圧電流を通されその衝撃で昇天したら最高に気持ちいのかも知れねぇけどぉ?感想が聞けねぇのがただ一つ残念だが、だって死ぬ瞬間ってただでさえ気持ちいいと聞くしさ。どれくらい出んだろうね。流石の俺でも見たことないな。くくく、考える程最高に屈辱的な死因だよな。死んだら死んだで俺が後始末をするから別に、いいけど。」

 脳を犯すような紫煙の香りだけが、狭いトランクの中に流れ込んできた。それなのにどうしてか彼のことだけが今頭を身体を、支配する。乱暴にトランクの扉は閉ざされた。

 ほとんど完全な闇の中でエンジンのかかる音を全身で聞いた。
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