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エピローグ
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しおりを挟む後日、王国ヴィダルでは二十年振りの結婚式が行われた。
王太子アシュランの妃は、国民が待ちに待っていた幸福の姫君で、それは名実共に幸福の姫君と噂された。
ラシル妃殿下は、その類稀な美しさで王子だけでなく国民の人気を博し、王国の安寧を約束されたようだった。
けれど。
彼女の傍にいつも仕えている小さな獣の正体を、誰も知らない。
ふわふわの毛皮に覆われたそれは、些かの不自然さを醸し出してはいたが、幸せな姫と幸せな国にはすべてが幸せに見えるものだ。
そして今も森の奥に静かに暮らしている生き物のことを―――誰も知らない。
そして王国は、今日も平和である。
ルート・オブ・アッシュの見習い魔女・完
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