20 / 48
20話 ※
しおりを挟む
「セフレ?…なんだそれは?」
ジルが不思議そうに問う。
「え~と。セックスする友達です。お互いに同意した時だけ、エッチな事して、気分が乗らない時は断って良い。結婚もしないし婚約関係でもない、友達。お互いに対等で、体の関係以外は何も求めない。好きな人が出来たら、終わりの関係です。」
ジルヴィスは、眉間に皺を寄せた。
「…なんて不埒な関係だ。それでは、娼婦と変わりないではないか。」
「ん~、そんなこと無いですよ?お互いに対価を求めず、誰でも良いわけじゃないもの。」
ん?
ミレイは自分で言ってて、疑問に思った。
家を提供してもらったりして、これってセフレじゃないかも??うーん。
「ダメ、ですか?都合がいいかもしれないけど、そうゆう気楽な関係の方が、私にも、ジルにも良いかなって。」
人を避けて暮らしている。そんな雰囲気のある家に暮らす人。
たぶんだけど、本当は優しい人なんだと思うんだ。だって、仕方なく私を置いてくれてるし、仕方なくだけど、生活できるように必要な物を揃えてくれている。
本当は心の優しい人。
だけど…何か辛い事があって、何かを抱えている人。
一気に踏み込む勇気なんて無いし、きっと、心の中に踏み込まれたくも無い筈。私だって、まだ会ったばかりのジルが、良い人とはわかっていても「関係を持った責任をとって結婚します」とか言われても困る。
結婚とか、恋人とか、そうゆうのは、後悔しないように、失敗しないように、色々と理解してから、ちゃんと納得して、好きになった人が良いもの。相手からも愛されたいし。
…愛して、愛されたいなんて、夢を見てるから、恋人すらできないのかもしれないけれど。
「ダメですか?」
「ダメだと言ったら、他の男の所に行くのか?」
「え?あ~。いいえ。行かないです。諦めて部屋に戻ります。ジルとしたいって思っただけだから…。」
素直に言うと、ジルは頬を少し染めたままで、私の手の上に手を置いた。
ジルヴィスは、誰でも良いわけじゃないと言うミレイの言葉に、心を掴まれていた。
「可愛い事を言う。ミレイは、魔性だな。」
そう言うと、ジルの顔が近づいて来て、私にキスしようとしているのがわかった。
その瞬間、私は、彼の口を手で押さえて、拒否してしまう。
「キスはダメ!」
「?」
「私、まだ誰ともキスしたこと無くて…。ファーストキスは、好きな人とがいいから。」
そういえば、体の関係をもったにも関わらず、口にキスはしていなかった。不思議と言えば不思議なのだけれども、お互いにすることに夢中になっていたとも言える。
ミレイに、好きな人の為に、キスだけはとっておくと言われて、ジルヴィスは、なんだか可愛いらしいと思いつつも、少し寂しいような気もしていた。ただ、とても理解できたので、受け入れた。
「わかった。キスだけはしないでおこう。」
それに、キスはしないという線引きが、自分を戒めるのに役に立ちそうだと思ったのだった。
ミレイは、嬉しそうに笑う。
「じゃぁ、交渉成立ね?」
するりと、滑りこませるようにしてジルヴィスのベッドの中に入り込むと、彼の上に乗っかった。
自分で服を脱ぎ始めると、ジルも服を脱ぎはじめる。お互いに、求めあうようにして抱き合い、お互いの体を撫でてさすった。
肌と肌を密着さると、お互いの感触と体温が伝わって来る。
お風呂に入ったばかりなので、お互いの体からは石鹸の香りがした。
「良かった。思い切って誘ってみて、断られたらどうしようって思ってたの。」
「……気持ち良かったのは、お前だけじゃないということだ。」
「えへへ。嬉しい。」
ジルヴィスは、ミレイを押し倒した。
魅惑的過ぎる大きな胸を揉みしだいて、先端をなぶるように舐める。すると、ミレイがウズウズと腰を揺らすので、我慢できないのだと解り、求められていることに興奮をおぼえる。
そうっと、自分の下半身をミレイの秘部に近づけて、硬くなったものを押し当てる。すると、ミレイは体中をふるわせて、ビクビクさせた。
「あっ…」
可愛い声を出したので、陰核を男性器で擦りつける。
「はぁ!あっあっあっ!もっとぉ。」
あっという間に気持ち良くなって、ミレイも腰を浮かせて、刺激を求めた。
ジルヴィスは、乱れたミレイが、美しいと感じていた。
彼女の匂いも、仕草も話し方も、立ち居振る舞いから、その雰囲気まで、どこか安心感すら感じるような。
自分の生い立ちのせいなのか?女性を美しいとか、性的な興奮を、あまり感じた事が無かった。それなのに、ミレイと出会って、自分は、1人のただの男だったのだと思い知った。
ジルが不思議そうに問う。
「え~と。セックスする友達です。お互いに同意した時だけ、エッチな事して、気分が乗らない時は断って良い。結婚もしないし婚約関係でもない、友達。お互いに対等で、体の関係以外は何も求めない。好きな人が出来たら、終わりの関係です。」
ジルヴィスは、眉間に皺を寄せた。
「…なんて不埒な関係だ。それでは、娼婦と変わりないではないか。」
「ん~、そんなこと無いですよ?お互いに対価を求めず、誰でも良いわけじゃないもの。」
ん?
ミレイは自分で言ってて、疑問に思った。
家を提供してもらったりして、これってセフレじゃないかも??うーん。
「ダメ、ですか?都合がいいかもしれないけど、そうゆう気楽な関係の方が、私にも、ジルにも良いかなって。」
人を避けて暮らしている。そんな雰囲気のある家に暮らす人。
たぶんだけど、本当は優しい人なんだと思うんだ。だって、仕方なく私を置いてくれてるし、仕方なくだけど、生活できるように必要な物を揃えてくれている。
本当は心の優しい人。
だけど…何か辛い事があって、何かを抱えている人。
一気に踏み込む勇気なんて無いし、きっと、心の中に踏み込まれたくも無い筈。私だって、まだ会ったばかりのジルが、良い人とはわかっていても「関係を持った責任をとって結婚します」とか言われても困る。
結婚とか、恋人とか、そうゆうのは、後悔しないように、失敗しないように、色々と理解してから、ちゃんと納得して、好きになった人が良いもの。相手からも愛されたいし。
…愛して、愛されたいなんて、夢を見てるから、恋人すらできないのかもしれないけれど。
「ダメですか?」
「ダメだと言ったら、他の男の所に行くのか?」
「え?あ~。いいえ。行かないです。諦めて部屋に戻ります。ジルとしたいって思っただけだから…。」
素直に言うと、ジルは頬を少し染めたままで、私の手の上に手を置いた。
ジルヴィスは、誰でも良いわけじゃないと言うミレイの言葉に、心を掴まれていた。
「可愛い事を言う。ミレイは、魔性だな。」
そう言うと、ジルの顔が近づいて来て、私にキスしようとしているのがわかった。
その瞬間、私は、彼の口を手で押さえて、拒否してしまう。
「キスはダメ!」
「?」
「私、まだ誰ともキスしたこと無くて…。ファーストキスは、好きな人とがいいから。」
そういえば、体の関係をもったにも関わらず、口にキスはしていなかった。不思議と言えば不思議なのだけれども、お互いにすることに夢中になっていたとも言える。
ミレイに、好きな人の為に、キスだけはとっておくと言われて、ジルヴィスは、なんだか可愛いらしいと思いつつも、少し寂しいような気もしていた。ただ、とても理解できたので、受け入れた。
「わかった。キスだけはしないでおこう。」
それに、キスはしないという線引きが、自分を戒めるのに役に立ちそうだと思ったのだった。
ミレイは、嬉しそうに笑う。
「じゃぁ、交渉成立ね?」
するりと、滑りこませるようにしてジルヴィスのベッドの中に入り込むと、彼の上に乗っかった。
自分で服を脱ぎ始めると、ジルも服を脱ぎはじめる。お互いに、求めあうようにして抱き合い、お互いの体を撫でてさすった。
肌と肌を密着さると、お互いの感触と体温が伝わって来る。
お風呂に入ったばかりなので、お互いの体からは石鹸の香りがした。
「良かった。思い切って誘ってみて、断られたらどうしようって思ってたの。」
「……気持ち良かったのは、お前だけじゃないということだ。」
「えへへ。嬉しい。」
ジルヴィスは、ミレイを押し倒した。
魅惑的過ぎる大きな胸を揉みしだいて、先端をなぶるように舐める。すると、ミレイがウズウズと腰を揺らすので、我慢できないのだと解り、求められていることに興奮をおぼえる。
そうっと、自分の下半身をミレイの秘部に近づけて、硬くなったものを押し当てる。すると、ミレイは体中をふるわせて、ビクビクさせた。
「あっ…」
可愛い声を出したので、陰核を男性器で擦りつける。
「はぁ!あっあっあっ!もっとぉ。」
あっという間に気持ち良くなって、ミレイも腰を浮かせて、刺激を求めた。
ジルヴィスは、乱れたミレイが、美しいと感じていた。
彼女の匂いも、仕草も話し方も、立ち居振る舞いから、その雰囲気まで、どこか安心感すら感じるような。
自分の生い立ちのせいなのか?女性を美しいとか、性的な興奮を、あまり感じた事が無かった。それなのに、ミレイと出会って、自分は、1人のただの男だったのだと思い知った。
1
あなたにおすすめの小説
寵愛の花嫁は毒を愛でる~いじわる義母の陰謀を華麗にスルーして、最愛の公爵様と幸せになります~
紅葉山参
恋愛
アエナは貧しい子爵家から、国の英雄と名高いルーカス公爵の元へと嫁いだ。彼との政略結婚は、彼の底なしの優しさと、情熱的な寵愛によって、アエナにとってかけがえのない幸福となった。しかし、その幸福を妬み、毎日のように粘着質ないじめを繰り返す者が一人、それは夫の継母であるユーカ夫人である。
「たかが子爵の娘が、公爵家の奥様面など」 ユーカ様はそう言って、私に次から次へと理不尽な嫌がらせを仕掛けてくる。大切な食器を隠したり、ルーカス様に嘘の告げ口をしたり、社交界で恥をかかせようとしたり。
だが、私は決して挫けない。愛する公爵様との穏やかな日々を守るため、そして何より、彼が大切な家族と信じているユーカ様を悲しませないためにも、私はこの毒を静かに受け流すことに決めたのだ。
誰も気づかないほど巧妙に、いじめを優雅にスルーするアエナ。公爵であるあなたに心配をかけまいと、彼女は今日も微笑みを絶やさない。しかし、毒は徐々に、確実に、その濃度を増していく。ついに義母は、アエナの命に関わるような、取り返しのつかない大罪に手を染めてしまう。
愛と策略、そして運命の結末。この溺愛系ヒロインが、華麗なるスルー術で、最愛の公爵様との未来を掴み取る、痛快でロマンティックな物語の幕開けです。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
〈完結〉βの兎獣人はαの王子に食べられる
ごろごろみかん。
恋愛
α、Ω、βの第二性別が存在する獣人の国、フワロー。
「運命の番が現れたから」
その一言で二年付き合ったαの恋人に手酷く振られたβの兎獣人、ティナディア。
傷心から酒を飲み、酔っ払ったティナはその夜、美しいαの狐獣人の青年と一夜の関係を持ってしまう。
夜の記憶は一切ないが、とにかくαの男性はもうこりごり!と彼女は文字どおり脱兎のごとく、彼から逃げ出した。
しかし、彼はそんなティナに向かってにっこり笑って言ったのだ。
「可愛い兎の娘さんが、ヤリ捨てなんて、しないよね?」
*狡猾な狐(α)と大切な記憶を失っている兎(β)の、過去の約束を巡るお話
*オメガバース設定ですが、独自の解釈があります
お飾りの妃をやめたら、文官様の溺愛が始まりました 【完結】
日下奈緒
恋愛
後宮に入り、妃となって二年。
それなのに一度も皇帝に抱かれぬまま、沈翠蘭は“お飾りの妃”としてひっそりと日々を過ごしていた。
ある日、文部大臣の周景文が現れ、こう告げる。
「このままでは、あなたは後宮から追い出される」
実家に帰れば、出世を望む幼い弟たちに顔向けできない――。
迷いの中で手を差し伸べた彼にすがるように身を預けた翠蘭。
けれど、彼には誰も知らない秘密があった。
冷たい後宮から始まる、甘くて熱い溺愛の物語。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる