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Episode 12 行方
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私は、堂々と、お城の中に入って行く。
今回は、ポールにアンドリュー第2王子の部屋の場所を聞いていたので、大丈夫!!と、思ったのだけど、入り組んだお城の中は、慣れない人間には一筋縄ではいかない。
少し迷ってから、辿り着く。
部屋の前に、警備兵がいたので解った。
うーーん。
どうやって入ろうか?まぁ、入れたとしても、肝心な隠し扉の鍵も持っていない。恋人だったルナベルの立場を何か利用できないものだろうか?
そう思っていると、後ろから声をかけられた。
「あら?ルナベル侯爵夫人?」
ビクッーーーー!!!と、飛び上がるほどに驚いて、背筋を伸ばして振り返る。
目の前には、ゴージャスなドレスを着た女性がいた。・・?!マリーアントワネットみたいな、お姫様?
「ごきげんよう。このような所で、どうなさっ・・・あぁ!」
女性は、急に何度も何度も頷いて、私の手を握る。
何かに納得したような顔をしてくるけど・・・この人誰?そして、何?何?
女性は、小声で耳打ちしてきた。
「わたくしに、まかせて。」
え?何を?
そして、1歩下がると、後ろにいた侍女たち数名に言う。
「わたくし、ルナベル侯爵夫人と内密なお話がありますの。全員、席を外しなさい。」
女性が、そう言うと、1人の女性がお辞儀をする。
「かしこまりました。王女様」
全員がいそいそと、どこかへ立ち去って行った。
王女様??
えーと、ということは、この人は王子の妹?
戸惑っていると、王女は私の腕を掴んで、扇で口元をかくしてヒソヒソと言う。
「お兄様に会いに来たのでしょう?でも、朝早くに出陣してしまったのよ。もう、いらっしゃらないわ。」
どう返答したらいいのか解らずに、戸惑ったままでいると、王女様は私の手を握る。
「・・・あなたを竜の生贄にするなんて、あまりにも酷いわ。でもね、わたくしはあなたの味方よ。お兄様に会いたくなったら、いつでも来てちょうだい。出来るだけの事をするわ。」
・・・手助けしてくれる?
「・・・あの、では、お願いが。」
私はいちかばちか、言ってみる。
「アンドリュー王子の、お部屋に行きたいのです。」
すると、王女様は首を傾げた。
「お兄様は居ないのよ?部屋に行ってどうするの?」
必死で頭をめぐらして、でも、これしか思い浮かばなかった。
「翼麟を、竜の鱗が欲しいのです。あれを、竜に返せば、私は自由の身になれます。竜がそう約束してくれました。」
王女は、驚き、そして難しい顔になった。
何か考えている様子で、その様子を必死に見守った。
お願い・・・お願いだから、解って!きっと、私がルナベルの立場だったら、こうしたと思う!
すると、王女は頷いた。
「解ったわ。一緒に来て。」
王女様は、アンドリュー王子の部屋の前まで歩いて行く。私もそれに続く。
扉の前で、警備兵に言った。
「扉を空けなさい。」
警備兵は、仁王立ちのままで言う。
「申し訳ございません。殿下より誰も部屋に入れないように言われております。」
「私を誰だと思っているのです?」
「第1王女殿下。王族であっても入室はお断りするように言われております。」
「なんですって?!」
そこで、警備兵と王女様が揉めた。
あ~、ダメならダメで大事にしたくないのだけど・・・。
「王女様、もうだ丈夫です。行きましょう?」
「・・・っ!!帰還されたら、お兄様に私から取り合ってみるわ!」
たぶん、取り合っても無駄な気がするけど。
また、振り出しに戻った。
ショボンとして、下を向いた私を見て、王女は言う。
「お父様に、国王に進言してみるわ!」
私は、王女様の腕を掴んで首を振る。
「王女様!事を荒げたくないです。もう充分ですから。ありがとうございます。」
とりあえず、出直そう。
今の状態では、お城でコソコソと動くのはムリになってしまったし。
王女様の興奮を抑えてから、2人で階段を下に降りていく。
「あの、王女様。つかぬことを伺いますが・・・・アンドリュー様が翼麟を保管している場所の鍵を、誰かに託すとして、考えられるのは誰だと思われますか?」
私の言葉に、王女はギョッとする。
「え?ルナベルは、翼麟の場所を知っているの?」
「あぁ、いえいえ、もしかすると、というレベルです!本当にそこにあるかは分からないのですけど。」
「・・・そう。そうねぇ、翼麟ともなると、王命でしょうから、国王陛下が持っているかもしれないわね。」
やっぱり、そうだよねぇ。
相手が王様ともなると、どうにも手が出せない・・・困ったなぁ。
下を向いて階段を降りてくうちに、ふと思った。
「あの・・・」
足を止めると、王女様が振り返る。
「どうしたの?」
「この下には、竜の玉が、保管されているんですよね?」
王女は静かに頷いて、首をかしげる。
「王女様、竜の玉を見に行くことは出来ますか?」
「・・・どうかしら。またダメかもしれないけれど、一応、一緒に行ってみる?」
私は、大きく頷いた。
地下に一緒に向かいながら、考える。
願いが叶うと、ジャンは言ってた。竜の玉を使っても取り返せない?
そんなことを考えながら、地下の突き当りの部屋に向かうと、そこには、白い服を着た神官がいた。
扉が開いている部屋の前まで行き、王女様が言った。
「神官様?何か祭事ですか?」
王女様が聞くと、2名の神官が振り返る。
「これは王女様。どうされましたか?これから、戦の勝利を祈る祭事を行うところです。」
「戦の勝利を祈る?竜の玉を使って?」
つい、口を挟んでしまう。私の方を見てから、神官は“誰?”という顔をしたけれども、頷いた。
「はい。そうです。」
ここに、竜の玉があるんだ!
そう思った時だった。後ろから、低い声が響いてきた。
「このような所で何をしておる!!」
あまりに大きな声で、驚いて振り向く。
すると、その場に居た全員が、跪いていた。
王女様が、一礼してから言う。
「お父様!これから祭事だと存じ上げませんでしたの。」
ズンズンと歩いてきて、私の前まで来た国王を見て、周囲のマネをして慌てて跪く。
「どうゆうことだ?クレメント伯爵令嬢ではないか。いや、もう竜の花嫁か。」
やばい!!国王様が来ちゃった。なんて言い訳しよう?
そこへ、王女様が顔を上げて言った。
「お父様!!お願いがございます!」
え?王女様、何を言うの?まさか、まさかだよね?
「なんだ?申してみよ。」
「はい!翼麟を竜に返してください!そうすれば、彼女はルナベルは、お兄様と一緒になれるのよ!」
い・・・言ったーーーー!!!言っちゃった!!
私の心臓は、バクバクと鳴りやまない。
国王様は、王女を冷たい目で見てから、部屋の中へと歩いて入っていきながら、言い捨てるように言った。
「それは、できん。」
私の横を通り過ぎて、マントの端が通り過ぎた。
顔を上げて前を向くと、地下の暗い廊下が目に映る。それは、絶望のように思えた。
だけど、まだ。まだ私は何もしていない。諦めたらいけない。
王女様は国王の後ろを追いかけて、必至で言った。
「酷いわ、お父様!愛し合う2人を引き裂くなんて!お兄様なんて精神を病んでしまいそうなのよ?!我が国の将軍が、使い物にならなくなってしまっても良いと言うの?!」
私も立ち上がって、部屋の入口まで行き、部屋の中を見る。
部屋の中央に、台があって、そこには光り輝く球体があった。引き寄せられるように、竜の玉から視線を外せずに、部屋の中に1歩入る。
王女様は、お構いなしで叫び続けた。
「この竜の玉があれば、願いは叶うのでしょう?!それなら!翼麟を返して、竜などいなくても!」
国王は、竜の玉の前までくると、手をかざして言った。
「お前も王族なれば、これを見よ。」
竜の玉が光だし、映像が浮かび上がる。
目の前には、戦場が映し出されていた。
その光景は、無残で地獄絵図だと言った、ジャンの言葉を思い出す。
暫く、その映像が流れると、王女は無言だった。
「王女よ。解るか?国を守ること。それはこういった戦いを繰り返し、勝たねばならんのだ。見ろ。」
その画面には、大きな竜が映し出された。
・・・・ジャン!!?
戦場に、青い体をした、それはそれは大きな竜がいた。
火を付けた槍が、竜めがけて大量に放たれる。金色の目を閉じて、首を振り、払い落とす。煩わしそうに、地面を尻尾でビタン!と叩くと、人間が飛び上がり、馬が大量に横転した。
「どうやら、毎回、竜は攻撃してこないことを、敵国は掴んだようだ。もうこの竜は使い物にならん。」
「それでしたら!お父様!翼麟を!」
「見ていろ。」
国王が言うと、神官たちが何か祈り始める。国王も祈りをささげた。
「宝珠よ。我が願いを聞き届けよ。此度の戦、我が軍に勝利を!我が軍の兵士に力を与えよ!」
国王が言った瞬間に、竜の玉が光った。それと同時に、竜の角が、ピカリと光る。すると、竜の周囲にいた人間が吹き飛び、味方の兵士たちの傷は一瞬で治り、力が沸き起こる。
味方の兵士が、剣を一振りすると、馬を1頭、真っ二つにした。その威力に、王女は「ひぃ!!」と悲鳴を上げた。
私は、声すら出せなかった。
「竜の玉の力は、竜がいなければ働かないのだ。それにな、」
国王は、話しながら私の方を見る。
「翼麟は、粉々に砕いて燃やした。」
・・・え?
国王は、映像の中で、我が国の勝利を確信してから、手を下ろした。
「国の為だ。あの竜を逃がすわけにはいかん。翼麟があっては、都合が悪いのだ。」
今回は、ポールにアンドリュー第2王子の部屋の場所を聞いていたので、大丈夫!!と、思ったのだけど、入り組んだお城の中は、慣れない人間には一筋縄ではいかない。
少し迷ってから、辿り着く。
部屋の前に、警備兵がいたので解った。
うーーん。
どうやって入ろうか?まぁ、入れたとしても、肝心な隠し扉の鍵も持っていない。恋人だったルナベルの立場を何か利用できないものだろうか?
そう思っていると、後ろから声をかけられた。
「あら?ルナベル侯爵夫人?」
ビクッーーーー!!!と、飛び上がるほどに驚いて、背筋を伸ばして振り返る。
目の前には、ゴージャスなドレスを着た女性がいた。・・?!マリーアントワネットみたいな、お姫様?
「ごきげんよう。このような所で、どうなさっ・・・あぁ!」
女性は、急に何度も何度も頷いて、私の手を握る。
何かに納得したような顔をしてくるけど・・・この人誰?そして、何?何?
女性は、小声で耳打ちしてきた。
「わたくしに、まかせて。」
え?何を?
そして、1歩下がると、後ろにいた侍女たち数名に言う。
「わたくし、ルナベル侯爵夫人と内密なお話がありますの。全員、席を外しなさい。」
女性が、そう言うと、1人の女性がお辞儀をする。
「かしこまりました。王女様」
全員がいそいそと、どこかへ立ち去って行った。
王女様??
えーと、ということは、この人は王子の妹?
戸惑っていると、王女は私の腕を掴んで、扇で口元をかくしてヒソヒソと言う。
「お兄様に会いに来たのでしょう?でも、朝早くに出陣してしまったのよ。もう、いらっしゃらないわ。」
どう返答したらいいのか解らずに、戸惑ったままでいると、王女様は私の手を握る。
「・・・あなたを竜の生贄にするなんて、あまりにも酷いわ。でもね、わたくしはあなたの味方よ。お兄様に会いたくなったら、いつでも来てちょうだい。出来るだけの事をするわ。」
・・・手助けしてくれる?
「・・・あの、では、お願いが。」
私はいちかばちか、言ってみる。
「アンドリュー王子の、お部屋に行きたいのです。」
すると、王女様は首を傾げた。
「お兄様は居ないのよ?部屋に行ってどうするの?」
必死で頭をめぐらして、でも、これしか思い浮かばなかった。
「翼麟を、竜の鱗が欲しいのです。あれを、竜に返せば、私は自由の身になれます。竜がそう約束してくれました。」
王女は、驚き、そして難しい顔になった。
何か考えている様子で、その様子を必死に見守った。
お願い・・・お願いだから、解って!きっと、私がルナベルの立場だったら、こうしたと思う!
すると、王女は頷いた。
「解ったわ。一緒に来て。」
王女様は、アンドリュー王子の部屋の前まで歩いて行く。私もそれに続く。
扉の前で、警備兵に言った。
「扉を空けなさい。」
警備兵は、仁王立ちのままで言う。
「申し訳ございません。殿下より誰も部屋に入れないように言われております。」
「私を誰だと思っているのです?」
「第1王女殿下。王族であっても入室はお断りするように言われております。」
「なんですって?!」
そこで、警備兵と王女様が揉めた。
あ~、ダメならダメで大事にしたくないのだけど・・・。
「王女様、もうだ丈夫です。行きましょう?」
「・・・っ!!帰還されたら、お兄様に私から取り合ってみるわ!」
たぶん、取り合っても無駄な気がするけど。
また、振り出しに戻った。
ショボンとして、下を向いた私を見て、王女は言う。
「お父様に、国王に進言してみるわ!」
私は、王女様の腕を掴んで首を振る。
「王女様!事を荒げたくないです。もう充分ですから。ありがとうございます。」
とりあえず、出直そう。
今の状態では、お城でコソコソと動くのはムリになってしまったし。
王女様の興奮を抑えてから、2人で階段を下に降りていく。
「あの、王女様。つかぬことを伺いますが・・・・アンドリュー様が翼麟を保管している場所の鍵を、誰かに託すとして、考えられるのは誰だと思われますか?」
私の言葉に、王女はギョッとする。
「え?ルナベルは、翼麟の場所を知っているの?」
「あぁ、いえいえ、もしかすると、というレベルです!本当にそこにあるかは分からないのですけど。」
「・・・そう。そうねぇ、翼麟ともなると、王命でしょうから、国王陛下が持っているかもしれないわね。」
やっぱり、そうだよねぇ。
相手が王様ともなると、どうにも手が出せない・・・困ったなぁ。
下を向いて階段を降りてくうちに、ふと思った。
「あの・・・」
足を止めると、王女様が振り返る。
「どうしたの?」
「この下には、竜の玉が、保管されているんですよね?」
王女は静かに頷いて、首をかしげる。
「王女様、竜の玉を見に行くことは出来ますか?」
「・・・どうかしら。またダメかもしれないけれど、一応、一緒に行ってみる?」
私は、大きく頷いた。
地下に一緒に向かいながら、考える。
願いが叶うと、ジャンは言ってた。竜の玉を使っても取り返せない?
そんなことを考えながら、地下の突き当りの部屋に向かうと、そこには、白い服を着た神官がいた。
扉が開いている部屋の前まで行き、王女様が言った。
「神官様?何か祭事ですか?」
王女様が聞くと、2名の神官が振り返る。
「これは王女様。どうされましたか?これから、戦の勝利を祈る祭事を行うところです。」
「戦の勝利を祈る?竜の玉を使って?」
つい、口を挟んでしまう。私の方を見てから、神官は“誰?”という顔をしたけれども、頷いた。
「はい。そうです。」
ここに、竜の玉があるんだ!
そう思った時だった。後ろから、低い声が響いてきた。
「このような所で何をしておる!!」
あまりに大きな声で、驚いて振り向く。
すると、その場に居た全員が、跪いていた。
王女様が、一礼してから言う。
「お父様!これから祭事だと存じ上げませんでしたの。」
ズンズンと歩いてきて、私の前まで来た国王を見て、周囲のマネをして慌てて跪く。
「どうゆうことだ?クレメント伯爵令嬢ではないか。いや、もう竜の花嫁か。」
やばい!!国王様が来ちゃった。なんて言い訳しよう?
そこへ、王女様が顔を上げて言った。
「お父様!!お願いがございます!」
え?王女様、何を言うの?まさか、まさかだよね?
「なんだ?申してみよ。」
「はい!翼麟を竜に返してください!そうすれば、彼女はルナベルは、お兄様と一緒になれるのよ!」
い・・・言ったーーーー!!!言っちゃった!!
私の心臓は、バクバクと鳴りやまない。
国王様は、王女を冷たい目で見てから、部屋の中へと歩いて入っていきながら、言い捨てるように言った。
「それは、できん。」
私の横を通り過ぎて、マントの端が通り過ぎた。
顔を上げて前を向くと、地下の暗い廊下が目に映る。それは、絶望のように思えた。
だけど、まだ。まだ私は何もしていない。諦めたらいけない。
王女様は国王の後ろを追いかけて、必至で言った。
「酷いわ、お父様!愛し合う2人を引き裂くなんて!お兄様なんて精神を病んでしまいそうなのよ?!我が国の将軍が、使い物にならなくなってしまっても良いと言うの?!」
私も立ち上がって、部屋の入口まで行き、部屋の中を見る。
部屋の中央に、台があって、そこには光り輝く球体があった。引き寄せられるように、竜の玉から視線を外せずに、部屋の中に1歩入る。
王女様は、お構いなしで叫び続けた。
「この竜の玉があれば、願いは叶うのでしょう?!それなら!翼麟を返して、竜などいなくても!」
国王は、竜の玉の前までくると、手をかざして言った。
「お前も王族なれば、これを見よ。」
竜の玉が光だし、映像が浮かび上がる。
目の前には、戦場が映し出されていた。
その光景は、無残で地獄絵図だと言った、ジャンの言葉を思い出す。
暫く、その映像が流れると、王女は無言だった。
「王女よ。解るか?国を守ること。それはこういった戦いを繰り返し、勝たねばならんのだ。見ろ。」
その画面には、大きな竜が映し出された。
・・・・ジャン!!?
戦場に、青い体をした、それはそれは大きな竜がいた。
火を付けた槍が、竜めがけて大量に放たれる。金色の目を閉じて、首を振り、払い落とす。煩わしそうに、地面を尻尾でビタン!と叩くと、人間が飛び上がり、馬が大量に横転した。
「どうやら、毎回、竜は攻撃してこないことを、敵国は掴んだようだ。もうこの竜は使い物にならん。」
「それでしたら!お父様!翼麟を!」
「見ていろ。」
国王が言うと、神官たちが何か祈り始める。国王も祈りをささげた。
「宝珠よ。我が願いを聞き届けよ。此度の戦、我が軍に勝利を!我が軍の兵士に力を与えよ!」
国王が言った瞬間に、竜の玉が光った。それと同時に、竜の角が、ピカリと光る。すると、竜の周囲にいた人間が吹き飛び、味方の兵士たちの傷は一瞬で治り、力が沸き起こる。
味方の兵士が、剣を一振りすると、馬を1頭、真っ二つにした。その威力に、王女は「ひぃ!!」と悲鳴を上げた。
私は、声すら出せなかった。
「竜の玉の力は、竜がいなければ働かないのだ。それにな、」
国王は、話しながら私の方を見る。
「翼麟は、粉々に砕いて燃やした。」
・・・え?
国王は、映像の中で、我が国の勝利を確信してから、手を下ろした。
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