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番外編_ルカ編1
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アーサー王が治めるウォステリアでは、長い平和が続いていた。
その最初の子であるルカ王子は、すくすくと育ち17歳になっていた。
兄妹の中でも、ずば抜けて魔力が強く、年々、国内では魔力の強い子供が減っていく一方で、ルカ王子は一目置かれる存在であった。
そんな希少価値の高いルカ王子は、国内一優秀な魔術師の所に入り浸っていた。
「お母様!ルカ王子はどこ?来ているのでしょう?」
娘が血相変えて、部屋に入って来た。
そんな娘を見て、エブリンは笑って答える。
「ダイアナ。ルカ王子は、魔術の鍛錬に来ているのよ。邪魔しては悪いわ。」
ダイアナは、上目遣いで母を見て、モジモジする。
「はい。お母様。絶対に邪魔しないから、ルカ王子に会わせて!お願い!」
「仕方のない子ね。裏庭よ。お父様といらっしゃるわ。」
ダイアナは、すぐさま中庭へと走っていった。
「師匠、今のはどう思う?」
裏庭の木立が生い茂る場所で、レオン魔術師団長と、ルカ王子が対峙する。
「良いかと思いますよ。先週よりも安定感があります。」
レオン団長はにこやかに笑いかけたけれど、ルカは、難しい顔をした。
「・・・まだまだだ。師匠みたいに、魔術発動スピードを上げるには、どうしたらいい?」
「スピードですか。そうですね。実戦を重ねることで、自然とスピードは上がって来るのですが、例えば・・・」
ダイアナは、父親と王子が、真剣な顔で何か話しているので、見える距離の木陰で立ち止まった。
ルカ王子は昔から、時間を見つけては、父に魔術を教わりに来るので、ダイアナにとっては、物心つく頃から身近な存在だった。幼い頃は、よく遊んでもらったし、兄のような存在だった。
2年前までは、王子が屋敷に来て、泊まり込みでトレーニングをすることが多かったけれど、急に我が家には来てくれなくなった。
「立太子されることになったから。」
と、ある日の晩餐で、母は言った。
「来年、王子のお誕生日に、舞踏会が開かれるのよ。そこで、婚約者を発表するそうですわ。」
母の言葉に、レオンが答える。
「ルカ王子が、もうそんな歳になるとは。私も歳をとるわけです。王子は師匠だと言って下さいますが、どこか息子のような気持ちになっていたので、感慨深いですね。」
すると、1つ下の弟、ロバートが口を挟む。
「僕も!ルカ王子のこと、兄上だと思ってるよ!で、だれと結婚するの?もう、ウチには遊びに来ないの?」
エブリンはクスクス笑う。
「ロバート。ルカ王子は、皇太子になられる準備をするのですよ。だから、もうここには来られないわ。婚約者も、ある程度は候補が決まっているはずよ。」
その話を聞いて、ダイアナは、食欲を失った。
王子は、輝く金髪に、サファイヤのような瞳。背が高く整った顔立ちで、人懐っこい性格でよく笑う『笑顔の魔術師』などとも呼ばれ、王子のふりまく笑顔で、卒倒するレディも少なく無かった。
見た目、神々しい王子だけれど、彼の中身は少し違った。
時々、城を抜け出して、城下町で遊ぶのを好んだ。街の屋台の味や、庶民の子供のオモチャの流行りなど、ルカ王子について行って知った。いつも必ず見つかって、怒られていたけれど、王子は何度もそれを繰り返していた。
「ダイアナ。今日も行く?」
ルカ王子が、そう誘ってくれる度に、天にも昇るほどに嬉しかった。2人だけの秘密。2人だけの時間。だけど、何もかも、終わった。
彼は、皇太子になる。そして婚約者を迎える。
そう知らされた時。胸を締め付けられて、その夜、ベッドに入ると泣きはらした。
それっきり、王子は我が家に来ることは無かった。
会えないまま2年も過ぎていたんだ。
「あれ?ダイアナ?」
ルカが木陰に隠れていたダイアナに気が付く。先ほどまでの真剣な表情とは打って変わって、王子スマイルに変わる。
ダイアナの胸が、ドキドキと早鐘を打ち始める。
「あ、あの、ルカ王子がいらっしゃってるって聞いたから。ご挨拶に。」
ルカはニコニコ笑って、ダイアナに向き直り、スタスタと近づいて来た。
「久しぶりだね。レディ・ダイアナ。元気にしていた?大きくなったね。えーっと、ダイアナは、もう12歳かな?」
久しぶりに見る彼は、ぐっと身長が伸びて、1人で大人になってしまったように思えた。
「は、はい。王子も、ごきげん麗しく・・・。」
「?・・・ふっ、ははは!どうしたの?そんな他人行儀で!」
ルカ王子はケタケタと笑いだす。
そこへ、父が近づいて来た。ルカ王子は父に向き直って言った。
「師匠。少し休憩にして、ダイアナとお茶してきてもいい?」
「・・・構いませんが、時間は大丈夫ですか?」
王子は、晴れ渡った空のように笑って言った。
「大丈夫。おそらく、今日が最後の自由時間なんだ。」
その言葉と笑顔に、ダイアナは、泣きたくなった。
突然、そっと耳に唇を寄せてきて、彼は言った。
「ねぇ、ダイアナ。久しぶりにさ、これから行く?」
瞬間に、胸がときめいて、パァッと笑顔になってしまう。それが返事になってしまっていて、その顔を見たルカ王子はニッコリ笑って頷いた。
「じゃぁ、決まりだね。」
父は、溜め息交じりに言った。
「殿下。城下町に行くなら、無断ではなく、行かれる場所と戻られる時間も伝えて行ってください。」
「ちぇ~、師匠。そこは見て見ぬふりじゃないんだ?」
「勘弁してください。宰相にどやされるのは、私なんですから。はぁ、あの親にしてこの子あり。母君にそっくりですね。街に降りるのは、これが最後にしてください。いいですね。」
「そうか。母上は、そんなに奔放していたかぁ。じゃぁ、俺も少しは許されるかな?」
「・・・本当に勘弁してください。今は平和な治世ですから良いものの、当時は命が何個あっても足りないほどでした。時代が良くなったとはいえ、身分ある者、何かあってからでは遅いのです。わきまえて下さい。」
そう忠告を受けて、気を引き締めつつも、最後のデートにくりだした。
ルカ王子は、デートだとは思っていないのだろうけれど。
庶民の恰好で、城下町に降りる。
ルカ王子は、うーーん!と伸びをした。
「はぁ~!やぁっと、素のままの自分でいられる!」
「そんなに猫かぶっているの?」
ダイアナの質問に、笑顔でルカは答える。
「まぁね、第一王子らしく?兄らしく?皇太子らしく?イケメン王子らしく?」
「ぷはっ!イケメンって、ぷぷぷ。」
「君もだろう?ご令嬢らしく?色々と大変じゃない?」
「私は平気。お母様もお父様も、自由にさせてくれるもの。」
「そっか。あ、あそこの角に、新しいお店が出来てる!」
通りの角に、新しい本屋さんがあった。
ルカ王子は、新しい事が好きだ。
最新の情報、最新のファッション、流行りの屋台フード。お城にはなかなか入って来ない、庶民の最新情報を特に好んだ。
本屋に入ると、ルカ王子が、ある本を手にとって、動かなくなった。
気になって隣から覗き込む。
「南の小さな島_画集?」
ページをめくっていくと、青い海の絵、白い砂浜の絵、そこに住む人々の絵顔が素敵な絵が、いくつも掲載されていた。最後のページは、魔法のページになっていて、ページを開くと、さざ波の聞こえる夕暮れ時の浜辺が、手のひらサイズで立体的に出現した。
「素敵。こんな島に、行ってみたいわ。」
ダイアナが言うと、ルカがダイアナを見る。
「本当に?」
「うん。」
「何もない島だよ?」
「何もないかしら?こんなに素敵な海と浜があって、人々も仲良さそうで幸せそうな顔してる。あ、ほらバナナがなってる!ここで時間も気にせずに、貝殻探しをして1日を過ごして、夕日をゆっくり見るとか最高。そのまま、夜には星空を眺めるのよ。ロマンチックでしょ?」
ルカは、目を細めてダイアナを見る。
どうしたのだろう?と、ダイアナはルカを見た。
「君は、そのままでいて欲しいな。」
「え?」
「大人になってしまっても、君はそのまま、優しい子で居て欲しい。」
そう言って笑うと、ルカは何冊か本を手に取り、会計を済ませた。
その後も、あちこちお店を見物して、屋台料理に舌鼓をうって、小劇場で演劇を見て、旅の楽師たちの最新曲を聴いて楽しんだ。あっという間に時間は過ぎて、日が落ち始めたので、小高い丘の上に登る。
その場所は昔から、お城を抜け出した時には必ず最後に向かう場所だった。
その丘には、真っ白いシロツメクサという花が一面に咲き、そこに少し古ぼけたベンチがある。そこに2人で座った。
ぼーっと街を眺めていたかと思うと、ルカが言った。
「もう、これで最後だ。」
その最初の子であるルカ王子は、すくすくと育ち17歳になっていた。
兄妹の中でも、ずば抜けて魔力が強く、年々、国内では魔力の強い子供が減っていく一方で、ルカ王子は一目置かれる存在であった。
そんな希少価値の高いルカ王子は、国内一優秀な魔術師の所に入り浸っていた。
「お母様!ルカ王子はどこ?来ているのでしょう?」
娘が血相変えて、部屋に入って来た。
そんな娘を見て、エブリンは笑って答える。
「ダイアナ。ルカ王子は、魔術の鍛錬に来ているのよ。邪魔しては悪いわ。」
ダイアナは、上目遣いで母を見て、モジモジする。
「はい。お母様。絶対に邪魔しないから、ルカ王子に会わせて!お願い!」
「仕方のない子ね。裏庭よ。お父様といらっしゃるわ。」
ダイアナは、すぐさま中庭へと走っていった。
「師匠、今のはどう思う?」
裏庭の木立が生い茂る場所で、レオン魔術師団長と、ルカ王子が対峙する。
「良いかと思いますよ。先週よりも安定感があります。」
レオン団長はにこやかに笑いかけたけれど、ルカは、難しい顔をした。
「・・・まだまだだ。師匠みたいに、魔術発動スピードを上げるには、どうしたらいい?」
「スピードですか。そうですね。実戦を重ねることで、自然とスピードは上がって来るのですが、例えば・・・」
ダイアナは、父親と王子が、真剣な顔で何か話しているので、見える距離の木陰で立ち止まった。
ルカ王子は昔から、時間を見つけては、父に魔術を教わりに来るので、ダイアナにとっては、物心つく頃から身近な存在だった。幼い頃は、よく遊んでもらったし、兄のような存在だった。
2年前までは、王子が屋敷に来て、泊まり込みでトレーニングをすることが多かったけれど、急に我が家には来てくれなくなった。
「立太子されることになったから。」
と、ある日の晩餐で、母は言った。
「来年、王子のお誕生日に、舞踏会が開かれるのよ。そこで、婚約者を発表するそうですわ。」
母の言葉に、レオンが答える。
「ルカ王子が、もうそんな歳になるとは。私も歳をとるわけです。王子は師匠だと言って下さいますが、どこか息子のような気持ちになっていたので、感慨深いですね。」
すると、1つ下の弟、ロバートが口を挟む。
「僕も!ルカ王子のこと、兄上だと思ってるよ!で、だれと結婚するの?もう、ウチには遊びに来ないの?」
エブリンはクスクス笑う。
「ロバート。ルカ王子は、皇太子になられる準備をするのですよ。だから、もうここには来られないわ。婚約者も、ある程度は候補が決まっているはずよ。」
その話を聞いて、ダイアナは、食欲を失った。
王子は、輝く金髪に、サファイヤのような瞳。背が高く整った顔立ちで、人懐っこい性格でよく笑う『笑顔の魔術師』などとも呼ばれ、王子のふりまく笑顔で、卒倒するレディも少なく無かった。
見た目、神々しい王子だけれど、彼の中身は少し違った。
時々、城を抜け出して、城下町で遊ぶのを好んだ。街の屋台の味や、庶民の子供のオモチャの流行りなど、ルカ王子について行って知った。いつも必ず見つかって、怒られていたけれど、王子は何度もそれを繰り返していた。
「ダイアナ。今日も行く?」
ルカ王子が、そう誘ってくれる度に、天にも昇るほどに嬉しかった。2人だけの秘密。2人だけの時間。だけど、何もかも、終わった。
彼は、皇太子になる。そして婚約者を迎える。
そう知らされた時。胸を締め付けられて、その夜、ベッドに入ると泣きはらした。
それっきり、王子は我が家に来ることは無かった。
会えないまま2年も過ぎていたんだ。
「あれ?ダイアナ?」
ルカが木陰に隠れていたダイアナに気が付く。先ほどまでの真剣な表情とは打って変わって、王子スマイルに変わる。
ダイアナの胸が、ドキドキと早鐘を打ち始める。
「あ、あの、ルカ王子がいらっしゃってるって聞いたから。ご挨拶に。」
ルカはニコニコ笑って、ダイアナに向き直り、スタスタと近づいて来た。
「久しぶりだね。レディ・ダイアナ。元気にしていた?大きくなったね。えーっと、ダイアナは、もう12歳かな?」
久しぶりに見る彼は、ぐっと身長が伸びて、1人で大人になってしまったように思えた。
「は、はい。王子も、ごきげん麗しく・・・。」
「?・・・ふっ、ははは!どうしたの?そんな他人行儀で!」
ルカ王子はケタケタと笑いだす。
そこへ、父が近づいて来た。ルカ王子は父に向き直って言った。
「師匠。少し休憩にして、ダイアナとお茶してきてもいい?」
「・・・構いませんが、時間は大丈夫ですか?」
王子は、晴れ渡った空のように笑って言った。
「大丈夫。おそらく、今日が最後の自由時間なんだ。」
その言葉と笑顔に、ダイアナは、泣きたくなった。
突然、そっと耳に唇を寄せてきて、彼は言った。
「ねぇ、ダイアナ。久しぶりにさ、これから行く?」
瞬間に、胸がときめいて、パァッと笑顔になってしまう。それが返事になってしまっていて、その顔を見たルカ王子はニッコリ笑って頷いた。
「じゃぁ、決まりだね。」
父は、溜め息交じりに言った。
「殿下。城下町に行くなら、無断ではなく、行かれる場所と戻られる時間も伝えて行ってください。」
「ちぇ~、師匠。そこは見て見ぬふりじゃないんだ?」
「勘弁してください。宰相にどやされるのは、私なんですから。はぁ、あの親にしてこの子あり。母君にそっくりですね。街に降りるのは、これが最後にしてください。いいですね。」
「そうか。母上は、そんなに奔放していたかぁ。じゃぁ、俺も少しは許されるかな?」
「・・・本当に勘弁してください。今は平和な治世ですから良いものの、当時は命が何個あっても足りないほどでした。時代が良くなったとはいえ、身分ある者、何かあってからでは遅いのです。わきまえて下さい。」
そう忠告を受けて、気を引き締めつつも、最後のデートにくりだした。
ルカ王子は、デートだとは思っていないのだろうけれど。
庶民の恰好で、城下町に降りる。
ルカ王子は、うーーん!と伸びをした。
「はぁ~!やぁっと、素のままの自分でいられる!」
「そんなに猫かぶっているの?」
ダイアナの質問に、笑顔でルカは答える。
「まぁね、第一王子らしく?兄らしく?皇太子らしく?イケメン王子らしく?」
「ぷはっ!イケメンって、ぷぷぷ。」
「君もだろう?ご令嬢らしく?色々と大変じゃない?」
「私は平気。お母様もお父様も、自由にさせてくれるもの。」
「そっか。あ、あそこの角に、新しいお店が出来てる!」
通りの角に、新しい本屋さんがあった。
ルカ王子は、新しい事が好きだ。
最新の情報、最新のファッション、流行りの屋台フード。お城にはなかなか入って来ない、庶民の最新情報を特に好んだ。
本屋に入ると、ルカ王子が、ある本を手にとって、動かなくなった。
気になって隣から覗き込む。
「南の小さな島_画集?」
ページをめくっていくと、青い海の絵、白い砂浜の絵、そこに住む人々の絵顔が素敵な絵が、いくつも掲載されていた。最後のページは、魔法のページになっていて、ページを開くと、さざ波の聞こえる夕暮れ時の浜辺が、手のひらサイズで立体的に出現した。
「素敵。こんな島に、行ってみたいわ。」
ダイアナが言うと、ルカがダイアナを見る。
「本当に?」
「うん。」
「何もない島だよ?」
「何もないかしら?こんなに素敵な海と浜があって、人々も仲良さそうで幸せそうな顔してる。あ、ほらバナナがなってる!ここで時間も気にせずに、貝殻探しをして1日を過ごして、夕日をゆっくり見るとか最高。そのまま、夜には星空を眺めるのよ。ロマンチックでしょ?」
ルカは、目を細めてダイアナを見る。
どうしたのだろう?と、ダイアナはルカを見た。
「君は、そのままでいて欲しいな。」
「え?」
「大人になってしまっても、君はそのまま、優しい子で居て欲しい。」
そう言って笑うと、ルカは何冊か本を手に取り、会計を済ませた。
その後も、あちこちお店を見物して、屋台料理に舌鼓をうって、小劇場で演劇を見て、旅の楽師たちの最新曲を聴いて楽しんだ。あっという間に時間は過ぎて、日が落ち始めたので、小高い丘の上に登る。
その場所は昔から、お城を抜け出した時には必ず最後に向かう場所だった。
その丘には、真っ白いシロツメクサという花が一面に咲き、そこに少し古ぼけたベンチがある。そこに2人で座った。
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「もう、これで最後だ。」
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