【傀儡】奴隷闘士の僕が最強になったのは、復讐に燃える天才に操られていたからでした

里奈使徒

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第八話「F級への階段」

 F級の訓練所はどういうところだろう。僕がやっていける場所だろうか。

 ティリオの脳裏には、先日の記憶が朧げに浮かぶ。コロッセオの砂場、観客の歓声、そして──何かが起こったのだろうが、肝心な部分が思い出せない。気がつくと魔狼は倒れていて、自分がF級への昇格を告げられていた。

 記憶の空白が、不安を掻き立てる。職長に「伝説級の一撃」と言われたが、その記憶は霧の中だ。果たして自分に、F級という新たな地獄で生き抜く力があるのか。

 頭の奥で、時々鋭い痛みが走る。まるで針で刺されるような痛み。いつからこんな痛みがあるのか、よく覚えていない。魔狼戦の後からだろうか。それとも、もっと前からだったのか。記憶が曖昧で、よくわからない。

 でも、大した痛みではない。疲労からくる頭痛だろう。この過酷な環境では、体調不良も当然のことだ。

「おい、聞いてるのか」

 鋼のように低く重い声。振り返ると、看守らしき大男が腕を組んで立っていた。身長は優に二メートルを超え、太い腕には無数の古傷が走っている。その眼光は、まるで獲物を値踏みする肉食獣のようだった。

 顔には数え切れないほどの傷跡があり、鼻は何度も折れて曲がっている。左の耳たぶは半分ちぎれており、右の頬には大きな火傷の跡がある。まさに百戦錬磨の戦士という風貌だった。

 腰には太い警棒がぶら下がっており、それには血の染みがついている。恐らく、反抗的な奴隷を「指導」するために使われているのだろう。

「ぼけっとしてる暇はない。こっちだ」

 その声には、問答無用の威圧感があった。

「あ、はい!」

 ティリオは慌てて看守の後を追う。石畳に響く重い足音が、これから向かう場所の重苦しさを予感させた。厚い革のブーツが石を踏む音は、まるで処刑台に向かう足音のように聞こえる。

 建物は古く、石材の隙間からは湿った空気が漂っている。天井は低く、廊下は薄暗い。壁には「規則違反者は即座に処刑」「私闘は死刑」「脱走企図者は拷問の上処刑」といった血文字で書かれた警告が踊っている。

 その文字は、明らかに血で書かれていた。茶色く変色し、ところどころ剥がれかけているが、その不気味さは十分に伝わってくる。一体何人の人間が、ここで命を落としたのだろうか。

 そこが、F級闘士の訓練棟兼宿舎だった。

 入口には、分厚い鉄格子と錆び付いた錠前がぶら下がっている。まるで監獄だ。いや、実際に監獄なのだろう。奴隷闘士は囚人と同じ扱いなのだから。

 鉄格子の向こうから漂ってくる臭いが鼻を突く。汗と血と、何か腐ったような臭い。長い間掃除されていない便所のような悪臭も混じっている。まるで動物の檻のようだ。

「ここが……F級闘士の場所?」

 問いかけるように呟いた次の瞬間、鉄格子の奥から狂気が噴き出した。

「へへへ、ケツの青いガキが来たぞ!」
「殺せ! ぶっ殺せ!」
「新入りの血の味を知りたいぜ!」
「魔狼殺し? 嘘に決まってるだろ!」
「可愛い顔してるじゃねえか!」

 嘲笑と怒声。暴力に塗れた獣の咆哮。汚い言葉の羅列。その全てが、ティリオの背筋を凍らせた。

 鉄格子の隙間から、無数の手が伸びてくる。爪は汚れ、傷だらけの手が空を掻いている。まるで地獄の亡者が、生者を道連れにしようとしているかのようだった。

 ここは……人間の場所じゃない。

 G級の収容施設も酷かったが、ここはそれ以上だ。完全に理性を失った人間たちが、暴力と欲望のままに生きている場所。文明とは程遠い、野蛮な世界。

 看守が鍵を取り出し、重い扉を開ける。ギィィという不気味な音が響き、錆びた蝶番が軋んだ。

「なんにせよ拾った命だ。せいぜい頑張るんだな」

 看守は肩を軽く叩いてから背を向け、無造作にその場を去っていった。その足音が遠ざかるにつれ、ティリオは完全に一人きりになった。

 ──怖い。

 正直に認めよう。恐ろしかった。膝が震えるのを必死にこらえながら、ティリオは鉄の扉に手をかけた。

 扉を開けて中に入ると、予想していたほどの混乱はなかった。思いのほか、静かだった。重苦しい沈黙に包まれ、数人の闘士たちが遠巻きにティリオを見ているだけだった。

 しかし、その視線が鋭い。まるで値踏みするような、品定めするような目つき。獲物を前にした捕食者のような冷たさがあった。

「こ、こんにちは……」

 声が震えているのが自分でもわかった。

 薄暗い内部に木製のベッドが雑然と並び、壁には武器の手入れ道具や、過去の戦いの記録らしき紙切れが貼られていた。天井からは古いランプがぶら下がっているが、明かりは弱く、室内は常に薄暗い。

 奥では数人の闘士が賭け事をしており、別の一角では筋肉質の男が腕立て伏せを繰り返している。また別の場所では、武器の手入れをしている者もいた。それぞれが自分の世界に没頭しており、新入りの存在など気にしていないように見える。

 ……意外と、平気なのかも。

 緊張が少し緩んだ、その時──ぐぅぅ、と情けない音が腹の底から鳴った。

 お腹すいた……

 朝から何も食べていない。G級の時も食事は粗末だったが、それでも一日三回は食べられていた。ここではどうなのだろうか。

 匂いを辿るように食堂へ向かう。そこでは、筋骨隆々の闘士たちが金属の器を手に、配膳台に並んでいた。皆、ティリオよりもはるかに大柄で、腕や背中には戦いの傷跡が無数に刻まれている。

 配膳台の向こうでは、厨房の職員が無愛想に食事を盛りつけている。その表情からは、一切の感情が読み取れない。まるで機械のように、黙々と作業を続けている。

 順番が来て、器を差し出すと、肉の塊や湯通しした野菜が無造作に盛られていく。G級の食事と比べれば、確実に質は上がっている。肉は大きく、野菜も新鮮そうだ。

 端のテーブルに腰を下ろし、胸を撫で下ろした。やっと人間らしい食事にありつける。

「……いただきます」

 小さく手を合わせ、フォークで肉を刺し、一口──

 ……まずっ。

 筋張った肉にぬめった脂。味付けも最悪で、塩辛すぎる。だが、G級時代の腐った芋の皮と水だけに比べれば、これでも「人間」として扱われている証拠だった。

 必死に肉を噛み締めていると、突然影が差した。

「おい、寄こせ」

 見上げると、巨漢の男が立っていた。身長は二メートル近く、体重は百キロを超えているだろう。顔の半分に大きな傷があり、右耳が削がれている。腕の太さはティリオの太ももほどもある。

 その男の体には、無数の傷跡が刻まれていた。刀傷、打撲痕、火傷の跡。まさに百戦錬磨の戦士という風貌だった。特に左腕には、深い爪痕のような傷がある。恐らく魔獣との戦いで負ったものだろう。

「えっ?」

 横から伸びた腕が、無造作に器を奪い取った。太い指が食事を掴み、そのまま自分の口に運んでいく。

「文句あるのか?」

 睨まれた目は、まるで獣だった。血走った瞳には、理性のかけらも見えない。応えることも、動くこともできず、ティリオはただ黙って座っていた。

 周囲の闘士たちは、まるで何も起こっていないかのように食事を続けている。こんな光景は日常茶飯事なのだろう。新入りがいじめられるのは、ここでは当たり前のことなのだ。

 屈辱感が胸の奥で渦巻く。情けない。惨めだ。でも、抵抗する勇気がない。この男に逆らえば、間違いなく殺されるだろう。

 男は器の中身を一気に飲み干すと、空の器をテーブルに叩きつけて去っていく。ガチャンという音が食堂に響き、他の闘士たちがちらりとこちらを見た。しかし、すぐに視線を逸らしてしまう。

 やるせなさに歯を食いしばりながら、水桶へ向かおうとした──その時。

「こんにちはっす!」

 突然響いた明るい声に、食堂の空気が凍りついた。

 それまで騒がしくしていた闘士たちが、まるで雷に打たれたように一瞬で静まり返る。ざわめきが嘘のように消え、異様な静寂が支配した。先ほどティリオを威圧していた巨漢ですら、その場で固まってしまった。

 耳に届いたのは、この地獄には似つかわしくない、鈴を転がすような少女の声だった。

 ティリオも思わず振り返る。そして──息を呑んだ。

 入口に立っていたのは、場違いなほどに華やかな笑顔の少女だった。銀髪を左右に分けてツインテールに束ね、首元にはレースのついた白いブラウス。短いプリーツスカートの裾からは、すらりと伸びた細い脚が覗いている。

 どこから見ても、普通の町娘。それも、かなり上品で可愛らしい部類の。まるで貴族の令嬢が、何かの間違いでここに迷い込んできたかのようだった。

 だが、違和感があった。

 周囲の屈強な闘士たちが、まるで猛獣が調教師を見るような目で少女を見つめている。恐怖とも敬意ともつかない、複雑な感情を含んだ視線だった。

 先ほどまで暴れていた連中が、今では借りてきた猫のように大人しくなっている。食事を奪った巨漢は、少女の姿を見ると明らかに身体を震わせている。

 まるで、死神でも現れたかのような反応だった。

 少女は食堂を見回しながら、軽やかな足取りで中へ入ってくる。その歩みには一切の迷いがなく、まるでここが自分の庭であるかのような堂々とした態度だった。

 彼女が通る道筋で、闘士たちが自然と身を引く。誰もが視線を逸らし、呼吸すら静かにしている。百人近い屈強な男たちが、一人の少女の前で完全に萎縮している光景は、まさに異様だった。

 なんだ、この空気。

 ティリオには理解できなかった。なぜ、こんなに可愛らしい少女を、皆が恐れているのか。彼女は武器も持っていないし、体格も小さい。どこに恐れる要素があるというのか。

「あ、あの……」

 ティリオが声をかけようとした瞬間、少女がくるりと振り返った。

「変な目で見なくても、正真正銘の女の子っすよ?」

 にこりと微笑むその表情は完璧に無邪気だった。だが、まっすぐに見つめられた瞬間、背筋に冷たいものが走る。

 その視線は、まるで全てを見透かしているようだった。同時に、まるで捕食者が獲物を品定めしているような、本能的な危険を感じさせる何かがあった。

 美しい顔立ちとは裏腹に、その瞳の奥には底知れない何かが潜んでいる。まるで深淵を覗き込んでいるような感覚だった。

「女の子がどうしてここに……」

 ティリオの問いに、少女は首を傾げた。

「私だけじゃないっすよ。ほら」

 少女が指差す方向を見ると、確かに女性もいた。ただ、筋肉隆々で男性と変わらない見た目だ。皆、戦士としての風格を纏っている。傷だらけの顔、鍛え上げられた肉体、鋭い目つき。

 ただし、この子みたいな可憐な子はほかにいなかった。まるで戦場に迷い込んだ天使のような存在だった。

「でも、あなたは……」

 ティリオが困惑していると、少女は再び微笑んだ。

「違うっすか? 私の名はアセビ、私も他の闘士と変わらないっすよ」

 少女は首を傾げる。その仕草も愛らしいが、なぜか背筋が寒くなる。まるで子猫が牙を隠しているような、そんな印象を受けた。

 この少女は一体何者なのか。なぜ皆が彼女を恐れるのか。あの巨漢ですら震え上がらせる、一体何を持っているというのか。

 だが、次の瞬間、彼女の言葉がティリオの疑問を別の方向へと導いた。

「さっきの、まずかったっす」

 その瞬間、少女の表情が一瞬だけ、鋭くなった。その変化は一秒にも満たなかったが、ティリオにははっきりと見えた。まるで仮面が外れたかのように、底知れない何かが顔を覗かせた。

「え?」

 ティリオが戸惑っていると、少女は再び無邪気な笑顔に戻った。

「食事、奪われたまま黙ってたでしょ? 舐められるっす」

 ふわりと笑ったまま、彼女は続けた。

「パンチの一発も入れないと、ここでは生きていけないっすよ?」

 その言葉に、食堂全体がさらに静まり返った。闘士たちは皆、固唾を呑んで少女の言葉を聞いている。まるで重要な宣告でも行われているかのような緊張感が漂っていた。

「でも、僕は……」

 ティリオが困惑していると、少女の瞳が一瞬、氷のように冷たくなった。

「ここは弱肉強食の世界っす。弱さは死っす」

 その言葉には、絶対的な真実の重みがあった。まるで自然の法則を述べているかのような、動かしがたい現実だった。

 ──死よりも怖いものが、この場所にはある。

 少女の言葉の意味を、ティリオは徐々に理解し始めた。ここでは、生き残ること自体が戦いなのだ。闘技場の上だけでなく、日常のすべてが戦場なのだ。

 そして、この美しい少女こそが、その過酷な現実を体現している存在なのかもしれない。

 アセビの瞳の奥に宿る冷たい光を見つめながら、ティリオは心の奥底で理解した。

 この場所で生き残るためには、自分も──変わらなければならない。

 でも、どうやって? 僕には力がない。戦う技術もない。あるのは、商家の息子として身につけた計算能力と、本を読んで得た知識だけ。そんなもので、この野蛮な世界を生き抜けるはずがない。

 少女──アセビは、ティリオの困惑を見透かしているかのような表情を浮かべていた。まるで全てを理解した上で、あえて突き放すような冷たい視線。

「まあ、頑張ってくださいっす」

 そう言って、アセビは軽やかに去っていく。その後ろ姿は、まるで舞台の主役が退場するかのような優雅さがあった。

 彼女が去った後、食堂に再び騒がしい空気が戻ってきた。しかし、ティリオを見る目は明らかに変わっていた。同情、軽蔑、興味──様々な感情が入り混じった視線が注がれる。

 その中で、ティリオは一人、深い絶望感に包まれていた。

 魔狼を倒したという話になっているが、自分では全く覚えていない。きっと何かの間違いか、運が良かっただけなのだろう。でも、ここの人たちはそれを期待している。

 期待に応えられなければ、どうなるのか。アセビの言葉が頭の中で響く。「弱さは死」──その意味が、じわじわと実感として湧いてくる。

 この夜、ティリオは一人、薄暗い部屋で膝を抱えて座っていた。

 周りには他の闘士たちがいるが、誰も彼に話しかけない。まるで見えない壁で隔てられているかのように、孤立感が深まっていく。

 外では風が吹いており、窓の隙間から冷たい空気が入り込んでくる。薄い毛布では寒さを防ぎきれず、身体が震える。でも、それ以上に心が震えていた。

 明日からの生活が、想像もつかない。食事を奪われ、いじめられ、そして最終的には……。

 考えるだけで恐ろしかった。

 でも、逃げることはできない。ここから出る方法は一つしかない。強くなって、上の階級に昇格することだけ。

 母さんとセリアは、今頃どこにいるのだろう。無事に暮らしているだろうか。いつか再び会えるのだろうか。

 そんなことを考えながら、ティリオは眠りについた。明日という未知の一日を前に、不安と恐怖を抱えながら。
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